JPS6115558Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は工業用タイマーを取付パネルにワン・
タツチで取付けることができるタイマー取付装置
に関する。

工業用タイマーを取付パネルに設けられた開口
部よりタイマー表示部のみ露出させてパネルの裏
面側より取付ける場合、パネルにねじ止め用の孔
をあけることは手間がかかるばかりでなく外観上
も好ましくない。また、タイマー本体をパネルの
表面側より開口部内へ嵌め込むようにすると、タ
イマー本体をパネルに取付けた後に、パネルの裏
面側において配線の接続をする必要があり、配線
作業が困難となる欠点がある。

本考案はこのような事情に基いてなされたもの
で、その目的は、タイマー本体を取付パネルの裏
面側よりワン・タツチで取付けることができ、配
線作業も簡単に行なうことができ、外観上も好ま
しいタイマー取付装置を提供することにある。

以下、本考案に係るタイマー取付装置の構成を
図面に示す実施例に基いて説明する。

第１図において、１はタイマー取付パネル、２
は例えば合成樹脂には形成された取付補助具、３
はタイマーである。タイマー取付パネル１には開
口部（角孔）４が形成されている。また取付補助
具２は枠状をなし、その裏面には、開口部５の周
縁に互に対向する各１対のタイマー支持体６，６
及び位置決め板７，７が一体に突設されている。
そして各タイマー支持体６の左右両側には、下端
より上方向へ立上がる弾性係止片８，８が突設さ
れている。この弾性係止片８の外側面は、上方へ
向つて漸次外方向へ広がるように傾斜し、かつ各
係止片８の上端は外方へ向つて階段状に下り傾斜
する係止段部８ａとなつている。また各弾性係止
片８の基端部には、第３図の如く形成された取付
具９の係止端部１０を挿入する小孔１１があけて
ある。上記取付具９は金属線条素材よりなるもの
で、第３図の如くほぼＵ字形をなし、両端を外方
向へ屈曲させて係止端部１０，１０とし、かつ左
右側部はほぼくの字形に折曲げてばね性をもた
せ、更に底部をほぼＭ字形に折曲げてその中央凹
部を把手部１２としている。

そこで、このタイマー取付装置によるタイマー
３のパネル１に対する取付けは、次の手順により
行なわれる。まずタイマー支持体６，６及び位置
決め板７，７をパネル１の表面側よりその開口部
４内へ挿入して、取付補助具２をパネル１の表面
に配置する。このとき、弾性係止片８の外側面が
上方へ向つて漸次外方向へ広がるように傾斜して
いるので、タイマー支持体６を開口部４へ挿入し
ていくにつれてその両側の弾性係止片８，８は外
側面を開口部４の内面に摺接させて内方向へ屈曲
するが、その外側面が開口部４の内面から外れる
と自己の弾力により外方向へ復帰し、各係止端部
８ａを開口部４の縁部に、パネル１の裏面側より
弾力的に係止させ、これによつて取付補助具２
は、パネル１の表面に圧接した状態に取付けられ
る。次にタイマー３をタイマー支持体６，６及び
位置決め板７，７間にパネル１の裏面側より矢印
Ａ方向へ挿入し、タイマー表示部３ｂを補助具２
の開口部５よりパネル１の表面側に露出させると
ともに、タイマー本体３ａの上端を開口部５の周
縁段部５ａに当接させ、次いで各取付具９の係止
端部１０，１０を互に対向するタイマー支持体
６，６の小孔１１，１１に内側より挿入し、かつ
各取付具９の底部をタイマー本体３ａの下端に掛
けると、第１図の如く取付けが完了する。この場
合、取付具９の両側部のくの字形屈曲部が多少伸
びた状態で取付けられるようにしておけば、その
部分の屈曲方向への弾性復帰力によりタイマー本
体３ａの上端が取付補助具２の開口周縁段部５ａ
に圧接し、タイマー３は取付補助具２に強固に固
定され、同補助具２を介してパネル１に強固に取
付けられることになる。

従つて、このタイマー取付装置によれば、パネ
ル１にねじ止め用の孔などをあける必要がなく、
タイマー３をパネル１の裏面側よりワン・タツチ
で取付けることができるので、孔あけ作業などの
手間が省け、外観を損なうこともない。またタイ
マー３はパネル１の裏面側より取付けられるので
その取付け前に配前の接続を完了しておくことが
でき、配線作業が極めて簡単になる。更に各弾性
係止片８の上端係止段部８ａは外方へ向つて階段
状に下り傾斜しており、この係止段部８ａをパネ
ル１の裏面側より開口部４の縁部に弾力的に係止
させることによつて取付補助具２をパネル１の表
面に取付けるようにしているので、パネル１の厚
さ寸法や開口部４の大きさに多少のばらつきがあ
つても補助具２をパネル１に対し確実に取付ける
ことができる。また第１図の状態において、取付
具９の把手部１２に指をかけて外方へ引くことに
より、タイマー３をパネル１より容易に取外すこ
とができる。

次に第４図ないし第５図に示す実施例について
説明する。

これは、取付具９の係止端部の部分の変形例で
あつて、第５図の如く係止端部１０′，１０′をコ
字形に形成してあるものである。そして、これら
の係止端部１０′，１０′は第４図の如くタイマー
支持体６の弾性係止片８基端部に引掛けられる。

従つて、この実施例によれば、前記実施例のよ
うに弾性係止片８に小孔１１をあけずに、これと
同様の効果を得ることができる利点がある。

以上、各種実施例に基いて説明したように、本
考案のタイマー取付装置は、タイマー取付パネル
１に形成された開口部４と、前記パネル１表面の
開口部４周縁に配置された枠状の取付補助具２
と、弾性係止片８を有して前記補助具２の裏面側
に一体的に突設され、その弾性係止片８を前記パ
ネル１の裏面側より開口部４の縁部に弾力的に係
止させて前記補助具２をパネル１表面に固定する
タイマー支持体６と、この支持体６に係止してタ
イマー本体３ａを前記取付補助具２に弾力的に取
付ける線条素材よりなる取付具９とから構成され
ているものであり、これによつて、タイマー本体
３ａを取付パネル１の裏面側よりワン・タツチで
取付けることができ、配線作業も簡単に行なうこ
とができ、外観上も好ましいなど、所期の効果を
得ることができる。

なお、本考案は前記実施例の構成に必ずしも限
定しない。例えばタイマー支持体６は必ずしも取
付補助具２と共に一体形成する必要はなく、別部
品として作成した後に一体化するようにしてもよ
い。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案の一実施例を示
し、第１図はタイマー取付装置の縦断面図、第２
図は同取付装置の一部を構成する取付補助具及び
タイマー支持体の斜視図、第３図は同取付装置の
一部を構成する取付具の斜視図、第４図ないし第
５図は別の実施例を示し、第４図はタイマー取付
装置の縦断面図、第５図は同取付装置の一部を構
成する取付具の斜視図である。 １……タイマー取付パネル、２……取付補助
具、３……タイマー、３ａ……タイマー本体、４
……開口部、６……タイマー支持体、８……弾性
係止片、９……取付具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タイマー取付パネルに形成された開口部と、前
   記パネル表面の開口部周縁に配置された枠状の取
   付補助具と、弾性係止片を有して前記補助具の裏
   面側に一体的に突設され、その弾性係止片を前記
   パネルの裏面側より開口部の縁部に弾力的に係止
   させて前記補助具をパネル表面に固定するタイマ
   ー支持体と、この支持体に係止してタイマ本体を
   前記取付補助具に弾力的に取付ける線条素材より
   なる取付具とを具備したタイマー取付装置。