JPH0319779Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本願は浴室又は脱衣所等に設置されるカウンタ
ーの考案に関するものである。

（従来の技術） 従来この種のカウンターは、カウンター全体の
美感を損わないためにカウンター固定金具をその
裏面に設けるものとし、該金具をビス等で浴室や
脱衣所等の壁面に取付けていた。

（考案が解決しようとする課題） しかし、上記従来技術ではそのビス止め等によ
る取付け作業が非常に面倒であると共にカウンタ
ーの位置決めが困難であつた。

本考案は従来技術の有するこのような問題点に
鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、浴室や脱衣所等の壁面に取付けるカウンター
の取付け作業を簡素化すると共に、その位置決め
を容易にし、更に上記簡素な取付作業によつて強
固な取付けをも図らしめることである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本考案がなした技術
的手段は、カウンター本体の裏面に一端を固着せ
しめて弾性挾持片を設け、該挾持片は、取付面か
ら下り傾斜状に屈曲せしめて傾斜面を形成すると
共に、該傾斜面の先端から連続して上方に圧接部
を立上げ形成し、該圧接部の上端が前記取付面上
部と少なくとも同一レベルとしたことである。

（作用） 上記せる技術的手段により、弾性挾持片は常時
その圧接部上端をカウンター本体の裏面に圧接せ
しめており、該圧接部上端とカウンター本体の裏
面との間に、その圧接部を下方に押し下げるよう
に支持体側に取付けた支持金具の一端を臨ませて
カウンター本体を斜め下向き状に傾けて押し込む
と、該支持金具が圧接部上端とカウンター本体裏
面との間で、挾持片の復元作用による押上げ力と
カウンター本体の自重とにより強固に挾持され
る。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面により説明す
る。

図中１はカウンター本体で、FRP、その他の
樹脂及び金属板等で前面部にフランジ１ａを有し
た平面矩形状に一体形成された従来周知のもので
あり、その裏面に弾性挾持片２を固着する。

弾性挾持片２は、後述する支持体Ａに設けた支
持金具３をカウンター本体１裏面との間で挾持す
ることにより、カウンター本体１を支持体Ａに取
り付けるためのものであり、カウンター本体１裏
面の前部両側と後部両側に夫々一対づつ設ける。

弾性挾持片２は、例えば図示の如く、短冊状の
板体の一端にビス孔２a′を設けて取付け面２ａを
形成すると共に、該取付け面２ａから下り傾斜状
に屈曲せしめて傾斜面２ｂを形成し、そして該傾
斜面２ｂの先端から上方に向けて圧接部２ｃを立
上げ形成してなるものであり、該圧接部２ｃは、
その上端２c′を前記取付け面２ａの上部２a″と少
なくとも同一レベルとする。

従つて、取付け面２ａをビス４等でカウンター
本体１の裏面に固着すると、弾性挾持片２はその
圧接部２ｃの上端２c′が、カウンター本体１の裏
面側に常時その復元作用による押上げ力によつて
弾性的に圧接している。

また第１１図に示す如く、該挾持片２の圧接部
２ｃ先端を下側に屈曲成形して支持金具３への挿
入をよりスムーズにするガイド片２ｄを延設する
こともできる。

支持金具３はＬ字形で、支持体Ａに固着する固
着片３ａと、前記弾性挾持片２とカウンター本体
１の裏面とで挾持される水平状の受け片３ｂとか
らなり、第１図に示す様にカウンター本体１の裏
面に設けた前後部の弾性挾持片２，２と同一の間
隔をもつて支持体Ａである浴室や脱衣所の壁面等
にビス等の固定具５を介して固着される。

従つて、支持体Ａ側に取付けた支持金具３…の
受け片３ｂを、カウンター本体１の裏面と各弾性
挾持片２…の圧接部２ｃの上端２c′…との間に臨
ませて、前記圧接部２ｃ…を下方に押し下げるよ
うにカウンター本体１を斜め下向き状に傾けてｘ
方向へ押し込むと、前記挾持片２…の押上げ力
（付勢）に抗して支持金具３…の受け片３ｂ…が
カウンター本体１と前記圧接部２ｃとの間に圧入
される（第２図参照）。

そして前記圧入された受け片３ｂ…は、前記挾
持片２…の復元作用による押上げ力と、カウンタ
ー本体１の自重とたより強固に挾持されてカウン
ター本体１が支持体Ａに取付けられる。

また第３図に示す様に、固着片３ａをカウンタ
ー本体１に取付けられた弾性挾持片２，２間の間
隔と同一の長さに形成せしめるものとし、受け片
３ｂ，３ｂをその両端側に配して一体的にしても
よい。

更に、上記支持金具３は、第４図乃至第１０図
に示す様なキヤビネツトＢ等の上面に固定具９を
介して図示する如く各々同一方向に向けて、ある
いは対向せしめて固着するものとしてもよい。

上記の場合第６図及び第７図に示す如く、固定
具９の高さに応じて支持金具３の高さも任意に変
えることができる。

第９図及び第１０図は、カウンター本体１の裏
面に設けた弾性挾持片２の他に、点検孔６ａの四
辺部裏面に夫々固定金具７を設けると共に該固定
金具７に対応する被固定金具７′をキヤビネツト
Ｂ上面及び壁面に設けることにより、壁面に設け
た支持金具３を弾性挾持片２で挾持させた後、点
検蓋６をはずして点検孔６ａから固定金具７と被
固定金具７′とを螺ネジ８等で固定してカウンタ
ー本体１の取り付けをより確実なものとすること
ができる。

尚、第４図の様にキヤビネツトＢ等の上面にカ
ウンター本体１を取り付ける場合は、キヤビネツ
トＢの前面からだけに限らず両側面から取り付け
ることも可能である。

（考案の効果） 本考案は、上記せる如き構成を有するため、浴
室の壁面等の支持体側に取付けた支持金具に、裏
面に設けた弾性挾持片を臨ませてカウンター本体
を押し込むだけの簡単な操作で、前記支持金具を
前記弾性挾持片とカウンター本体の裏面とで挾持
してカウンターが取付けられるため、カウンター
の位置決め及びカウンター取付作業の簡素化が図
れる。

更に、前記支持金具は、弾性挾持片の圧接部上
端とカウンター本体裏面との間で、前記挾持片の
復元作用による押上げ力が、カウンター本体の自
重により強化されるため、別途ずれ止め部材を設
けなくともカウンターの前後及び上下のずれがな
く大変有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部を切欠して示す本考案のカウンタ
ーの斜視図、第２図はカウンター本体を壁面に取
り付けた状態の縦断側面図、第３図は支持金具の
別実施例を示す斜視図、第４図はキヤビネツト上
面にカウンター本体を取り付けた状態の斜視図、
第５図は同縦断側面図、第６図、第７図は要部の
拡大断面図、第８図は第３図に示す支持金具をキ
ヤビネツト上面に固着した状態の斜視図、第９図
は他の実施例を示す斜視図、第１０図は同断面側
面図、第１１図は弾性挾持片の他の実施例を示す
拡大斜視図である。 尚、図中、１……カウンター本体、２……弾性
挾持片、２ａ……取付面、２ｂ……傾斜面、２ｃ
……圧接部、２c′……上端、３……支持金具、Ａ
……支持体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カウンター本体の裏面に一端を固着せしめて弾
   性挾持片を設け、該挾持片は、取付面から下り傾
   斜状に屈曲せしめて傾斜面を形成すると共に、該
   傾斜面の先端から連続して上方に圧接部を立上げ
   形成し、該圧接部の上端が前記取付面上部と少な
   くとも同一レベルとしたことを特徴とするカウン
   ター。