JPH0196140A - ジシクロペンタジエンの精製法 - Google Patents

ジシクロペンタジエンの精製法

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JPH0196140A
JPH0196140A JP25493187A JP25493187A JPH0196140A JP H0196140 A JPH0196140 A JP H0196140A JP 25493187 A JP25493187 A JP 25493187A JP 25493187 A JP25493187 A JP 25493187A JP H0196140 A JPH0196140 A JP H0196140A
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JP
Japan
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dcp
alkaline substance
water
crude
contact
Prior art date
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Pending
Application number
JP25493187A
Other languages
English (en)
Inventor
Munetoshi Nakano
中野 宗俊
Masao Fuchi
淵 正男
Kinichi Okumura
奥村 欽一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0196140A publication Critical patent/JPH0196140A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はジシクロペンタジェン〔以下、DCPと略す〕
の精製法に関し、さらに詳しくは、経済的かつ工業的ス
ケールで実施可能で、反応射出成形に利用可能な高純度
DCPを得る方法に関する。
(従来の技術) 近年、タングステン化合物やモリブデン化合物と有機ア
ルミニウム化合物からなる複分解触媒を用いて反応射出
成形法により架橋熱硬化樹脂であるポリジシクロペンタ
ジェンを製造する方法が注目されている。しかし、この
原料として市販のDCP(例えば純度95重量%)を使
用すると重合活性が充分でなく、そのために蒸留を繰返
し、純度をあげることが行なわれてきた。しかし、この
方法ではDCPの回収率が低下し、また、例え高純度に
なりた場合でも、しばしば反応射出成形の重合に対して
不活性になることがあった。
最近、市販DCPを蒸留し、さらに重合妨害物を除去す
るためモレキエラーシーブやアルミナ、シリカゲルなど
の吸着剤で処理する方法(米国特許第4.584.42
5号ンが開示された。しかし、この方法には蒸留性能が
不充分なため、多量の初留々分や釜残物を残す必要があ
り、高純度のDCPの収量が少ないという欠点があるう
え、吸着剤を扱うため工程の増加や廃吸着剤の処理など
工業的には不利な点があった〇 特に、DCPは空気中の酸素で酸化され易く、相当する
過酸化物、水酸化物などの含酸素化合物を不純物として
含む場合が多い。このような不純物を含むDCPはその
ままでは反応射出成形用のモノマーとして使用すること
はできない〇(発明が解決しようとする問題点) そこで本発明者らは前記欠点を解決すべく鋭意研究の結
果、粗DCP+をアルカリ性物質と接触せしめた後、水
洗し、脱水することにより反応射出成形法に利用可能な
高純度のDCPが工業的に簡単で経済的なプロセスで製
造できることを見い出し、本発明を完成するに到った。
(問題点を解決するための手段) かくして本発明によれば、不純物を含む粗ジシクロペン
タジェンをアルカリ性物質と接触せしめた後、水洗し、
脱水することを特徴とするジシクロペンタジェンの精製
法が提供される。
本発明において用いられる原料の粗DCPは、通常、ナ
フサ分解で得られる炭素数5の留分(C5と略す)中に
含まれるシクロペンタジェンを2量化させてDCPにし
、蒸留にて他のC5留分と分離したもので、エンド異性
体、エキソ異性体またはこれらの混合物である。かかる
粗DCPの純度は、通常、90重it%以上のものであ
るODC’P以外の成分としては、DCPが空気中の酸
素により酸化されて生成した過酸化物や水酸化物などの
含酸素化合物、炭素数4ないし6の炭化水素、シクロペ
ンタジェンとブタジェン、イソプレン、ピペリレンなど
の共役ジオレフィンとの共二量体化物(ビニルノルボル
ネン、インプロペニルノルボルネン、フロベニルノルボ
ルネン、メチルビシクロノナジェンなど)、シクロペン
タジェンの三量体などである◇ 本発明では、まず、粗DCPをアルカリ性物質と接触せ
しめる。アルカリ性物質としてはpHが8以上、好まし
くは9以上のものであり、例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、これらの水溶液、またはアル
カリ性イオン交換樹脂などが例示される。水溶液として
用いる場合の濃度は、通常、0.1〜50重量%、好ま
しくは0.5〜30重量%の範囲に調製される。かかる
アルカリ性物質と粗DCPとの接触は、30〜120℃
、好ましくは50〜100℃の温度下、10分〜2時間
、好ましくは10分〜1時間攪拌することにより実施さ
れる。
次に、本発明では水洗を行なう。粗DCP中の不純物で
ある含酸素化合物はアルカリ性物質との接触により水に
可溶性となるため水洗により除去される。また、アルカ
リ性物質自身も水洗により除去される。
水洗後の粗DCP中には、水分が含まれているため脱水
により除去する必要がある。脱水の方法は特に限定され
ず、通常、蒸留、モレキエラーシーブや合成ゼオライト
などにより行なわれるが、粗DCP中の不純物として炭
素数4ないし6の炭化水素を含む場合やシクロペンタジ
ェンと共役ジオレフィンとの共二量体化物、シクロペン
タジェンの三量体を5重量−以上含む場合は蒸留により
行なわれるのが好ましい。
蒸留条件は、通常、圧カーフ 50〜1000 mmH
f、好ましくは−70(1−200mmHf、塔底温度
60〜130℃、好ましくは80〜110℃である。
蒸留塔は塔底液の飛沫を防ぐ程度の充填塔が用いられる
。DCPの不純物の1つである含酸素化合物はかかる蒸
留工程においてしばしば生成するため、これを防ぐ目的
で酸化防止剤の存在下で蒸留することが好ましい場合が
ある0酸化防止剤としてはフェノール系のものが良く、
例えば、4 、4’ −ジオキシジフェニル、ヒドロキ
ノン・モノベンジルエーテル、2.4−ジメチル−6−
t−7’チルフエノール、2.6−ジーt−ブチルフェ
ノール、2.6−ジーt−アミルヒドロキノン、2.6
−ジーt−ブチル−p−クレゾール、4−ヒドロキシメ
チル−2,6−ジーt−ブチルフェノール、4.4′−
メチレン−ビス−(6−t−ブチル−0−クレゾール)
、ブチル化ヒドロキシアニンール、フェノール縮合物、
ブチレン化フェノール、ジアルキル佛フェノール・スル
フィド、高分子量多価フェノール、ビスフェノールなど
が挙げられる。またt−ブチルカテコール、ヒドロキノ
ン、レゾルシン、ピロガロールなどのキノン系も利用す
ることができる。
これらの中で2.6−ジーt−ブチルフェノール、2.
4−ジメチル−6−t−ブチルフェノールなどのごとき
昇華性の化合物が蒸留塔内でのガス層へも効果を示す関
点から賞月される0酸化防止剤の使用量は粗DCPに対
して100 ppm以上、好ましくは20 Cl−10
000ppmであるOモレキュラーシープや合成ゼオラ
イトとしては、通常、脱水の目的で用いられているもの
であれば倒れでもよく、例えば、平均口径が3X〜4X
のものが用いられる。
かくして得られたDCPは純度が96M量多以上の高純
度DCPである。
(発明の効果) かくして本発明によれば、従来技術に比較して工業的に
簡単で経済的なプロセスで反応射出成形に利用可能な高
純度DCPを得ることができる。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
0なお、実施例及び比較例中の部及びチはとくに断りの
ないかぎり重量基準である。
実施例1 粗DCPとして、エンド異性体とエキソ異性体を合わせ
て(以下、DCP純度として表現する)94.0%、シ
クロペンタジェン0.1%、炭Xa4ないし6の炭化水
素、ビニルノルボルネン、プロペニルノルボルネン、メ
チルビシクロノナジェンなどの共二量体を5.84%%
DCPの含酸素化合物を0.06%からなるものを使用
した。
DCPの含酸素化合物の含有量は第一鉄イオンを含む溶
液KDCPを混合し、含酸素化合物により生成する第二
鉄イオンにチオシアン酸カリウムを加え、チオシアン酸
第二鉄とし、三塩化チタン溶液で滴定して樋俵藤嚢春定
量した。
この粗DCP 2Jを5沼の攪拌機付きセパラブルフラ
スコに入れ、その中に15%の水酸化ナトリウム水溶液
を5001添加した。液温を80℃に昇温し、1時間強
く攪拌した。その後、50℃まで冷却し水層を分離し、
有機層を水洗、回収したO 回収した有機層にBHT(2,6−:)−t−ブチルフ
ェノール)を200 ppm添加し、充填塔長30c!
!L(充填剤はガラス製ラシヒリング)のガラス製の蒸
留塔に供給した。塔底温度80℃、−700mmH9で
、仕込みの2%はど初留分として除去した。この時の塔
底液中のDCP純度は96チでありた。
このDCPを2液に分け、一方には、DCPに対しジエ
チルアルミニウムクロリドを41ミリモル濃度、n−プ
ロピルアルコールを61.5ミリモル濃度となるように
それぞれ添加したO他方には、DCPに対しトリ(トリ
デシル)アンモニウムモリブデートを4.0ミリモル濃
度となるように添加した。この2液をパワーミキサーに
て混合し、予め加熱していた金型(壁面温度は80℃)
に入れ反応させたところ、金型に添加した後10分後に
全型内温度が150℃まで上昇した。冷却後金型を開放
したところTI(ガラス転移温度)が80℃の熱硬化性
樹脂が得られた。
実施例2 15%水酸化す) IJウム水溶液のかわりに15チ水
酸化カリウム水溶液を用いる以外は実施例1と同じ操作
を行ったところ純度96%のDCPを得た。このDCP
を同様にして重合反応させたところ、7分後に全型内温
度が158℃まで上昇した。冷却後、金型を開放したと
ころT9が85℃の熱硬化性樹脂が得られた。
比較例1 実施例1の粗DCPを用い、同様に重合反応させた・金
型は80℃に保持し、1時間反応させた後、金型を開放
したところプリン状の物質しか得られなかった。
特許出願人  日本ゼオン株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、不純物を含む粗ジシクロペンタジエンをアルカリ性
    物質と接触せしめた後、水洗し、脱水することを特徴と
    するジシクロペンタジエンの精製法。
JP25493187A 1987-10-09 1987-10-09 ジシクロペンタジエンの精製法 Pending JPH0196140A (ja)

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JP25493187A JPH0196140A (ja) 1987-10-09 1987-10-09 ジシクロペンタジエンの精製法

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JPH0196140A true JPH0196140A (ja) 1989-04-14

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ID=17271846

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JP25493187A Pending JPH0196140A (ja) 1987-10-09 1987-10-09 ジシクロペンタジエンの精製法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0458309A2 (en) * 1990-05-23 1991-11-27 Nippon Zeon Co., Ltd. Dicyclopentadiene activation method and polymerization composition
JP2005145855A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Mitsui Chemicals Inc 環状オレフィン組成物および環状オレフィン系重合体の製造方法
US7141631B2 (en) 2003-11-10 2006-11-28 Mitsui Chemicals, Inc. Non-conjugated cyclic diene, non-conjugated cyclic diene composition and method of producing polymer based on non-conjugated cyclic diene
JP2015507721A (ja) * 2011-12-05 2015-03-12 ブルー ウェーブ シーオー ソシエテ アノニム 単層複合材製の圧力容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0458309A2 (en) * 1990-05-23 1991-11-27 Nippon Zeon Co., Ltd. Dicyclopentadiene activation method and polymerization composition
US7141631B2 (en) 2003-11-10 2006-11-28 Mitsui Chemicals, Inc. Non-conjugated cyclic diene, non-conjugated cyclic diene composition and method of producing polymer based on non-conjugated cyclic diene
JP2005145855A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Mitsui Chemicals Inc 環状オレフィン組成物および環状オレフィン系重合体の製造方法
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