JPH0195774A - 修飾スーパーオキサイド・ジスムターゼ - Google Patents

修飾スーパーオキサイド・ジスムターゼ

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JPH0195774A
JPH0195774A JP25161787A JP25161787A JPH0195774A JP H0195774 A JPH0195774 A JP H0195774A JP 25161787 A JP25161787 A JP 25161787A JP 25161787 A JP25161787 A JP 25161787A JP H0195774 A JPH0195774 A JP H0195774A
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JP
Japan
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sod
acid
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modification
fatty acid
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Application number
JP25161787A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Yoshikawa
和秀 吉川
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、化学修飾されることにより疎水性の増した新
規スーパーオキサイド・ジスムターゼ(以下SODと略
記する)に関するものである。
SODは酸素分子が一電子還元をうけて生じるスーパー
オキサイド・ラジカル(02−)の不均化反応、つまり 0−+O+2H+→O+H0 を触媒する酵素であって広く生物界に存在することが知
られている。近年このSODの薬理作用に注目か向けら
れ、自己免疫性疾患において生じる炎症などに効果を有
し、慢性リュウマチ、放射線療法における副作用の治療
、防止剤等として開発が進められている。
(従来の技術) しかし、上記のような薬理効果が期待できるにもかかわ
らずSODを単独で血中投与した際の体内半減期はわず
か4〜6分と短く、速やかに腎から尿中に排泄されてし
まうためその薬理効果はほとんど有効に発現できないの
が現状である。僅かに、関節腔内への直接注入等の局所
的な治療でのみ効果が認められているにすぎない。その
ため従来よりSODの体内半減期を長くするため多くの
試みがなされてきた。
例えばポリエチレングリコールによる化学修飾[イー・
ボッチュ、ジー中ピー・ベロー、エフ・エム・ベロネー
ズ(E、Boccu、G、P、Velo、 P、M、V
eronese ) + ファーマコロジカル リサー
チ アンドコミュニケーション(Pharmacol、
Res、Commun、)。
14巻 113ページ(19g2)、特公昭61−24
9388号公報]、疎水性物質との結合[生化学 58
巻 592ページ (1986) 1等の例が報告され
ている。
また血中では、親水性低分子化合物(低分子のタンパク
質など)は速やかに腎糸球体濾過により尿中に排泄され
るのに比べ、疎水性を合せ持つ両親媒性化合物(胆汁酸
など)は低分子であっても腎糸球体濾過をうけにくい。
その理由が水に対する溶解度の低い両親媒性化合物は、
血中ではアルブミンに結合することにより見掛上高分子
化されて運ばれるためであることが知られており[ティ
ー・ベーター(T、Peter ) 、 ジャーナル 
オブアドパンスト クリニカル ケミストリー(J、A
dv、clin、chem、) 、  13巻 37ペ
ージ (1970)]、これを利用し、SODと疎水性
物質とを結合した例も報告されている。
(発明が解決しようとする問題点) −船釣にポリエチレングリコールによる修飾法では50
%近くの酵素活性が失われてしまう。またポリアルキレ
ングリコール又はその誘導体の両末端にSODが結合し
た化合物は、修飾による活性低下がないとされているが
、高分子架橋化することにより分子量に大きく幅か生じ
るという問題がある。また分子量が数10万の高分子体
を生成するため、特に静脈注射を行う場合には、血管閉
塞等を起こす恐れがある。これを防ぐためには、低分子
量のSODであることが好ましいが、前記したようにS
OD単独で血中投与した際の体内半減期は短く、速やか
に尿中に排泄されるため有効な効果がみられない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者はSOD活性の低下がなくかつ血中安定性の期
待できる修飾SODを開発すべく鋭意研究を重ねた結果
、高級脂肪酸により化学修飾されたSODが安定でかつ
修飾による活性低下もほとんどないことを見出だし本発
明を完成するに至った。すなわち本発明は、SODを高
級脂肪酸で化学修飾してなる修飾SODを提供するもの
である。
本発明における修飾SODは、分子量35000〜40
000であり修飾後に活性は90%以上を保持しかつS
OD1分子当たりが結合している脂肪酸の数は1〜15
程度である。
本発明で用いる高級脂肪酸としては、炭素数3から30
の範囲の天然物から得られる一価の脂肪酸または合成脂
肪酸で、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸。
ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸などの脂肪酸又はその塩が用
いられる。
SODと高級脂肪酸との結合反応は脂肪酸を塩化チオニ
ル、五塩化リン、三塩化リン等により脂肪酸クロリドと
し活性化した後、通常のショツテン−バウマン反応(S
hotten−Baumanm反応)を行ないSOD分
子中に存在する一級及び二級アミンと反応しアミド結合
を生成する。塩素に代えて臭素、ヨウ素など他のハロゲ
ン化物でも同様な脂肪酸ハライドを合成し得るが、塩化
物が最も一般的である。また、市販の脂肪酸ハライドを
使用しても本発明においてなんら問題はない。これら酸
ハライドによるアシル化は常温常圧、弱アルカリ性水溶
液中で行なうことができ、かつ高価な縮合剤などを使用
する必要もないので本発明のような用途には好ましい。
また高濃度での反応が容易であるのもこの方法の特徴で
ある。具体的には水又はpH6,8〜11.0、好まし
くはpH8,0〜10.0の緩衝液に対し、SODを0
.01〜10.0重量%、好ましくは0.1〜5.0重
量%になるよう溶解した後撹拌しつつ脂肪酸ノ\ライド
を徐々に滴下する。その量には特に限定はないが反応溶
液に対し0.1〜5.0容量%程度が好ましい。この除
用いる緩衝液の種類は特に限定されないか、例えばO,
1Mリン酸緩衝液などが挙げられる。また脂肪酸ハライ
ドを滴下し、反応が進行するにつれ徐々にpHが低下す
るので初期のpHを維持するために水酸化ナトリウム水
溶液などの希アルカリを適宜加える。
反応時間は特に限定しないか、操作」二、より簡便であ
るという点において1〜60分程度か良い。
反応終了後、該反応溶液よりアシル化SODを精製する
方法としては、通常用いられているタンパク質の精製法
かそのまま利用できるが、疎水性が増していることに注
意しなければならない。具体的には、アセトンやエタノ
ール等の有機溶媒を添加し、沈澱としてアシル化SOD
を集めた後カラムクロマトグラフィーにより生成する方
法などがある。本発明に使用されるSODはヒト、牛、
豚等の動物組織や赤血球又は酵母等の微生物又はSOD
の構造遺伝子をベクターにより導入された大腸菌、酵母
等の菌体等より精製されたSODいずれでも良くその由
来に限定されるものではない。
(発明の効果) 本発明における修飾SODは、修飾による活性低下かな
く、かっ血中安定性が高いので医薬剤等として有用であ
る。
(実施例) 以下実施例により本発明の詳細な説明するが、本発明は
これら実施例により限定されるものではない。
実施例1 牛赤血球由来のスーパーオキサイド・ジスムターゼ5.
(1mg(東ソー(株)製、比活性3000U / m
g )を061Mリン酸水索二ナトリウム緩衝液(pH
9,0)50mgに溶解した。溶液の温度を20°Cに
保ちながら撹拌しつつラウロイルクロライド(平井薬品
社製)400μmを徐々に滴下した。この際pHを9.
0に保つため1規定NaOHを滴下しつつ行なった。滴
下終了後40℃で1時間撹拌し、その後150m1の冷
アセトンに反応溶液を滴下した。生じた沈澱を遠心分離
により集め、純水10.0mgに再溶解させた。不溶物
を遠心分離により除去した後、純水に対して透析し、ラ
ウロイル5OD4.5mgを得た。活性回収率は95%
、SOD比活性は3000 U/mg。
アミノ基の修飾率は80%であった。
実施例2 ヒト赤血球由来のスーパーオキサイド・ジスムターゼ5
 、 0 mg (Sigma社製、比活性2500U
/ mg )を0.1Mリン酸酸水素ナナトリウム緩衝
液pH9,0)50mgに溶解した。溶液の温度を20
°Cに保ちながら撹拌しつつ、ラウロイルクロライド(
平井薬品社製)400μmを徐々に滴下した。この際p
Hを9.0に保つため1規定NaOHを滴下しつつ行な
った。滴下終了後40’Cで1時間撹拌し、その後15
0m1の冷アセトンに反応溶液を滴下した。生じた沈澱
を遠心分離により集め、純水10.0mgに再溶解させ
た。不溶物を遠心分離により除去した後、純水に対して
透析しラウロイル5OD4.5mgを得た。活性回収率
は95%、SOD比活性は2000 U/mg、アミノ
基の修飾率は85%であった。
実施例3 ラウロイルクロライドの代わりにバルミトイルクロライ
ド(東京化成社製)を用いる以外は実施例1と同様の方
法により、バルミトイルSOD    ・4.0mgを
得た。活性回収率は95%、SOD比活性は3000 
U/mg、アミノ基の修飾率は80%であった。
実施例4 ラウロイルクロライドの代わりにカプリル酸クロライド
(東京化成社製)を用いる以外は実施例1と同様の方法
により、カプロイル5OD4.0[Ilgを得た。活性
回収率は95%、SOD比活性は3000 U/mg、
アミノ基の修飾率は80%であった。
本実施例において、SODの活性はチトクロムC法によ
り測定し、チトクロムCの還元が50%阻害されるとき
のSOD活性を1単位とした[ジエイ・エム・マコード
、アイ・フリドヴイッチ(J、M、McCord、1.
Pr1dovich) 、ジャーナル オブバイオロジ
カル ケミストリー(J、Biol、Chem、)、2
44,6049.  (1969)] 。タンパク濃度
はProtein As5ay Kit  (Bio−
rad社製)を用い、ウシ血清アルブミンを標準タンパ
ク質として測定した。
また、アミノ基修飾率は、試料溶液0.5mlに対し4
%N a HCOa水溶液0.5ml 0.1%トリニ
トロベンゼンスルホン酸水溶液0.2mlを加え、37
℃で2時間インキュベートした後、2%ラウリル硫酸ナ
トリウム(SDS)を含む1規定塩酸0.5mlを加え
、335nmにおける吸光度を測定し、未反応のSOD
に対する値と比較することにより求めた。
特許出願人   東ソー株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スーパーオキサイド・ジスムターゼを高級脂肪酸
    で化学修飾してなる修飾スーパーオキサイド・ジスムタ
    ーゼ。
  2. (2)高級脂肪酸が、炭素数3〜30の脂肪酸である特
    許請求の範囲第1項記載の修飾スーパーオキサイド、ジ
    スムターゼ。
  3. (3)スーパーオキサイド・ジスムターゼ1分子あたり
    が結合している高級脂肪酸の数が1〜15である特許請
    求の範囲第1項記載の修飾スーパーオキサイド・ジスム
    ターゼ。
JP25161787A 1987-10-07 1987-10-07 修飾スーパーオキサイド・ジスムターゼ Pending JPH0195774A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5238837A (en) * 1991-02-05 1993-08-24 Kuraray Co., Ltd. Superoxide dismutase derivatives
KR100375159B1 (ko) * 2000-05-16 2003-03-08 김일한 팔미토일 보효소 a를 이용한 포유동물의 혈청알부민의 과산화효소 활성을 증가시키는 방법
CN104152421A (zh) * 2014-05-30 2014-11-19 中国石油化工股份有限公司 月桂酸修饰sod的应用方法
CN104195126A (zh) * 2014-05-30 2014-12-10 中国石油化工股份有限公司 月桂酸修饰sod的制备方法
CN104905985A (zh) * 2014-05-30 2015-09-16 中国石油化工股份有限公司 月桂酸修饰sod在化妆品中的应用
CN106236602A (zh) * 2016-07-29 2016-12-21 连云港利丰医用氧产品有限公司 一种含有月桂酸修饰sod的护肤品及其制备方法

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