JPH0194143A - 平板屋根材の施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、固定用フックを用いた平板屋根材施工方法に
関するものである。

［従来の技術］ 従来の平板屋根材の施工法としては、例えば第４図に示
すように屋根下地材４の上に無地の防水シートＩＯを一
部重ね合わせながら隙間なく敷きつめ、その上に屋根上
にて人手を介して屋根材取付位置決めの為、水平及び垂
直方向に屋板材の大きさ及び葺き代に合わせて墨出し作
業を行なった後、穴７が穿けられた平板屋根材８を釘９
で複数個所固定し、屋根材を上下方向で一部重ね合わせ
ながら固定して、葺き上げてゆくという方法であった。

あるいはまた、平板屋根材は一文字葺きの場合、突き付
けにて取付る方法も行なわれていた。

［発明の解決しようとする問題点］ 従来の屋根材の施工方法では、平板屋根材取付位置決め
の為の防水シートへの墨出しを屋根上で行ない、平板屋
根材１枚につき複数本ずつの釘止めを行なっていた。そ
の結果、作業効率が悪く、また、破損した際に屋根材が
重ねられている為、取り替えた平板屋根材は釘止めする
ことができず、何らかの方法で仮止めするのが限度であ
った。しかも、釘止めは、摩擦力による直線的力だけで
止めることになるので、釘の抜は出し等によるぐらつき
が発生し、不安定になるという問題点を有していた。さ
らに屋根材が横に相互に突き付けられている事により、
毛細管現象を起こし防水性が劣る原因となっていた。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、屋根下地材の上の平板屋根材を葺きつける領域に防
水シートを敷きつめ、その上に平板屋根材を互いに一部
分において重なり合う様に葺いてゆく平板屋根材の施工
方法であって、該施工方法は、平板屋根材の固定用フッ
クの一端を屋根下地材に打込み、屋根下地材に上記固定
用フックを支持固定する工程と、平板屋根材の固定用フ
ックによって支持される部分に形成された溝部に固定用
フックをはめ込んで平板屋根材を支持する工程とを含む
ことを特徴とする平板屋根材の施工方法を提供するもの
である。

以下、本発明の施工方法の実施例を図面を参照して説明
する。

第１図は、本発明の平板屋根材の施工方法を説明するた
めの施工過程の屋根の一部分を示す斜視図であり、第２
．３図は、本発明の方法により施工した屋根の一部分の
断面図である。図において、１は屋根下地材の上に屋根
材を葺きつける領域に敷きつめる防水シート、２は平板
屋根材、３は平板屋根材の固定用フック、４は屋根下地
材を示している。防水シート１としては、ゴム化アスフ
ァルトと不織布等を積層しシート状にしたものが代表的
なものとして使用される。そして、その表面に、平板屋
根材の大きさ及び葺き代に合わせて、防水シートの長手
方向に対して平行及び垂直方向にあらかじめ平板屋根材
の施工のための基準線を印刷しであるものが好適に使用
される。平板屋根材２は、使用に応じて所定形状、所定
寸法に設計された平板屋根材であり、天然スレート板、
石綿スレート板、セメント形の平板瓦、セラミック系の
平板材等が代表的なものとして挙げられるが、特に材質
を限定するものではない。この平板屋根材２の下辺部、
又は下辺部及び上辺部には、固定用フックにて平板屋根
材が施工できる様に、固定用フックがはまり込む程度の
溝部５が少なくとも１ケ所設けられている。この溝部５
は、好ましくは平板屋根材２の下辺部又は上辺部の中央
部付近に設ける。固定用フック３は、材質として、鉄、
ステンレス、銅等の金属系材の線材あるいは板材が好ま
しく使用され、この様な線材あるいは板材を例えば第２
図に例示した様に曲げ加工することにより、平板屋根材
を引っかけ固定できる様に平板屋根材の下辺部の端面形
状に沿って折り返された折返し部３ａ及び、屋根下地材
４に打込むためにほぼ直角に折りまげられ、かつ先端を
鋭利にした打部３ｃと上記折返し部３ａから打部３ｃに
至る直線部３ｂを有している。さらに、第３図に示した
様にこの固定用フックにおいては直線部において、屋根
下地材４側に少なくとも１ケ所の０字型、ｕ形、Ｖ形、
あるいはこれらと類似形状をした膨らみ部３ｄを有して
いると施工上、平板屋根材２を折返し部３ａに差し込む
際に折返し部３ａが、丁度平板屋根材の高さにセットで
きるため、作業性上好ましい。

また、屋根下地材５は、木造の場合は、通常野地板とし
て耐水合板等が使用され、鉄筋コンクリート造の場合で
は、パーライトを混入したモルタル停針のきくものが使
用されるが、勿論これらに限定されるものではない。

［作用］ 本発明において、平板屋根材２の下辺部には溝部５が設
けられているため、この溝部に固定用フックをはめ込ん
で施工することにより平板屋根材２が左右にずれるのを
防止し、確実に固定することができ、又固定用フックに
より平板屋根材の下部の浮上りを防止し、上部も固定用
フックのバネ効果によって押えることができる。また固
定用フックの直線部に膨らみ部３ｄを有しているものを
使用すると、平板屋根材２を引っかけるための折返し部
３ａが、引っかけられる平板屋根材の位置と同じ高さに
設定されるため、平板屋根材を折返し部にさし込み固定
する際に、固定用フックの折返し部をいちいち持ち上げ
て位置合せなする必要がなく、作業性が一段と向上する
。

さらに、防水シートに、平板屋根材の位置の基準線材の
防水シートを使用することにより、従来屋根の上で行な
っていた墨出し作業を省略することができるため、施工
性が向上する。

そして、本発明によると、作業手順としては一つに限定
されることなく、防水シートを敷き込んだあとは、平板
屋根材を防水シート上の基準線に合わせながら、固定用
フックを打ちつけてゆく方法、あるいは、基準線に合わ
せ、固定用フックを先に打ちつけてから、あとから平板
屋根材を固定用フックの折返し部に差し込み固定してゆ
く方法のどちらでも施工の手順を選べることになる。ま
た、このため、平板屋根材の施工の始まりも必ずしも軒
先から棟に向って行なう必要もなく、必要なところから
葺き始めてゆくことができる。またこのことは施工後に
平板屋根材の損傷があったとしても、−枚だけの交替が
容易にでき、しかも、施工時と同じ固定状態にすること
ができる。

さらに、平板屋根材の左右の間には固定用フックが位置
付けられるため、そのフックの幅以上の目地幅が、確保
されるため、毛細管現象による漏水を防止することがで
きる。

［発明の効果］ 本発明の取付方法によれば、施工現場での墨出しに比べ
墨出し線印刷済防水シートの採用により、作業効率及び
安全性が向上する。また、固定用フックの使用によれば
取付手間は、屋根材１枚につき最低１ケ所で済むので、
釘打ちに比して労力が軽減されると共に、バネ効果によ
り、抜は出しを防止するという効果をもたらし、屋根材
が破損した場合でも、交換が容易にできるという特に優
れた効果を有し、さらに、屋根材間も、固定用フックの
巾によって隙間を確保し、毛細管現象による漏水を防ぐ
効果も有する。

また、平板屋根材の材質によっては、取付用加工として
上下溝加工の方が、釘打ちによる取付の為の穴あけ加工
に比べ、生産性が向上し、コストダウンが図れる。また
、釘打ちのように平板屋根材を直接カナヅチ等でたたく
ことがないため、現場での屋根材の損傷をおこすことが
ないため、施工上の効率も向上する。

以上のように、本発明による取付工法を採用することに
より、平板屋根材の施工の合理化が図れ、作業時間を短
縮することができるため、事故をおこす確率が低減され
、作業上の安全性が高められると同時に、今まで施工手
間がかかるために、工事費が高かったものが、施工時間
の短縮によって、−段とコストダウンをすることができ
低価格で仕上りがよく、メンテナンスも容易な屋根を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の施工方法の説明のための屋根の一部
分を示す斜視図であり、第２図及び第３図は、本発明の
方法により施工した屋根の一部分の断面図であり、第４
図は従来例の施工方法の説明のための屋根の一部分を示
す斜視図である。 １は基準線の印刷された防水シート、２は平板屋根材、
３は固定用フック、３ａは折返し部、３ｂは直線部、３
Ｃは打込み部、３ｄは膨らみ部、４は屋根下地材、５は
溝部、６は目地、７は穴、８は従来例の平板屋根材、９
は釘、ＩＯは従来例の防水シートを示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）屋根下地材の上の平板屋根材を葺きつける領域に
   防水シートを敷きつめ、その上に平板屋根材を互いに一
   部分において重なり合う様に葺いてゆく平板屋根材の施
   工方法であって、該施工方法は、平板屋根材の固定用フ
   ックの一端を屋根下地材に打込み、屋根下地材に上記固
   定用フックを支持固定する工程と、平板屋根材の固定用
   フックによって支持される部分に形成された溝部に固定
   用フックをはめ込んで平板屋根材を支持する工程とを含
   むことを特徴とする平板屋根材の施工方法。
2. （２）使用される固定用フックは、平板屋根材を引っか
   け固定するための折り返し部と、屋根下地材に打込み固
   定するための釘部と、上記折り返し部と釘部との間の直
   線部分とを有してなり、かつ上記直線部の途中には少な
   くとも一ヶ所に膨らみ部を有していることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の平板屋根材の施工方法。
3. （３）屋根下地材上に敷きつめられる防水シートの屋根
   材を葺く側の面に長手方向に対して、平行及び垂直方向
   にそれぞれの所定間隔に基準線を印刷してあることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の平板屋根材の施工
   方 法。