JPH0192278A - 脱臭用塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は一般家庭あるいは病院、その他公的施設の便所
９台所、洗面所、会議至等悪臭を生じ易い個所の壁面等
に塗布して脱臭するための脱臭用塗料に関する。

（従来の技術とその問題点） 従来、脱臭用の塗料として提案されているのは極めて少
数でおって、エマルジョン塗料に沸石微粉を混合乳濁さ
せた脱臭吸湿性塗料（特開昭５Ｑ−３２２３３号）、脂
肪族ポリカルボン酸とバインダー樹脂からなる脱臭用塗
料（特開昭６１−１５１２７３号）等が知られている。

前者は沸石等による物理的吸着によるものでこのような
物理的吸着は一般に吸着容量が限られ比較的早期に吸着
力が低下する欠点があり、後者はクエン酸等を使用する
方法で、アンモニア及びアミン類には有効であるがメル
カプタン等を除くことができず、用途も食品包装用の容
器等を主とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明者らは種々検討を重ねた結果、主に酵素系脱臭剤
を用いた塗料が、上記の欠点を克服するのに好適でおる
ことを見出し本発明を完成したものである。

すなわち本発明は水性塗料あるいは油性塗料に酵素系脱
臭剤又はアスコルビン酸系脱臭剤を含有させてなる脱臭
用塗料である。

酵素系脱臭剤とは悪臭物質を酵素によって分解するか、
又は酵素によって高分子組成中に付加反応させる化学吸
着の性能を有する脱臭剤でおり、例えばパパイン、キモ
パパイン等又は１５，０００〜２、３００．０００の分
子量を持つ高分子生物活性物質にアニオン活性剤、グリ
コール類、特殊活性剤ホスト化合物等を添加したちのく
大阪曹達社製、商品名「バイオダッシュ」）等が例示さ
れる。

またアスコルビン酸系脱臭剤としてはＬ−アスコルビン
酸もしくはＤ−インアスコルビン酸（エリソルビン酸）
と第１鉄塩（硫酸第１鉄、塩化第１鉄、硝酸第１鉄）と
の組合せよりなる脱臭剤が例示される。

をフィラーとして塗料製造時に添加するか、おるいは上
記脱臭剤を予め水に分散させて既に製造された塗料中に
混合すればよい。この脱臭剤の添加できる塗料は水性お
るいは油性（有機溶剤性）のいずれでもよいが、塗布面
が多孔質でしかも通気性を必要とするので水性塗料の方
が好ましい。塗料中の脱臭剤の量は約５〜２０重量％が
通常でおる。

実施例１ 粉末状のセピオライト担体（２００メツシユバス）４Ｋ
（］にパパイン酵素（食品用精製パパイン＞８ｉ１１を
添加し、これを高速撹拌機（ＦＤＧ−Ｃ−５Ｊ。

深江工業社製）にて撹拌混合して粉末状脱臭剤を作成し
た。これを次の処方に従って脱臭用塗料を製造した。

水　　　　　　　　　　　　１２重辺部増粘剤　　　　
　　　　　　　２５　〃消ン包剤　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　１　７分散剤　　　　　　　　　
　　　２　〃脱臭剤（フィラー）　　　　１００　〃顔
料　　　　　　　　　　　　４０　〃エマルジョン（ヘ
キスト合成社製、商品名モビニールＤＭ２１） １００　〃 造膜助剤　　　　　　　　　　　３　〃パイオイル　　
　　　　　　　　］　〃中和剤（２５％アンモニア）０
．５ｊ！この塗料をケイ酸カルシウム製試験板（厚さ６
ｍｍ、大きさ５０Ｘ　１００ｍｍ）の表面に２５０（］
／　ｍ、になるように塗布し厚さ約６０μの塗膜面を得
た。この試験板を試料採取口の付いた３ｇのガラス容器
内に入れ、注射器にてトリメチルアミンを内部濃度が１
ｏｏｏｐｐｍになる様に注入し、ガスクロマドフィーを
用いてその経時変化を測定した。その結果は第１表のと
おりとなった。

第１表 実施例２ 実施例１に従って同様の脱臭用塗料を塗布した試験板を
製作し、同様の大きざのガラス容器に入れ、注射器にて
メルカプタンを内部濃度が　ｉｏｏ。

ｐｐｍになる様に注入し、ガスクロマトグラフィーを用
いてその経時変化を測定した。その結果は第２表のとお
りとなった。

実施例１と比較し、反応速度は若干遅いが脱臭効果は十
分である。

実施例３ 市販の水性塗料（商品名エンビ９３０Ｌ、神東塗料社製
＞　　５００ｄに、硫酸第１鉄とＤ−イソアスコルビン
酸塩とを原料とする消臭剤（ＦｅＳＯ４・７ｔ１２０：
エリソルビン酸ナトリウム＝２８：１）１００（］を添
加し十分に混合した。この脱臭用塗料を実施例１で用い
た大ぎさの試験板に２５０ｇ／ＴＩｔ、になるように塗
布した。乾燥後これを同様な大きさのガラス容器に入れ
て、注射器にてアンモニアを内部濃度が１１０００ｐｐ
になるように注入し北側式検知管にてその経時変化を測
定した。その結果は第３表のとおりとなった。

第３表 実施例４ 実施例３と同様にして製造された脱臭剤１００ｇをアク
リルエマルジョン系塗料（商品名エース、用上塗料社ｖ
！Ａ）　　５００ｍに添加し、十分に混合した。

この脱臭用塗料により実施例３と同様の手法でガラス容
器内に注入された濃度１１０００ｐｐのアンモニアの脱
臭試験を行った。その経時変化は第４表のとおりとなっ
た。

第４表 実施例５ 実施例１と同様にして製造された脱臭剤ｉｏｏｇに、酢
酸エステル系溶剤１０（７！を添加してスラリー状とし
た後、これを油性塗料（商品名ピユートーン。

日本ペイント社Ｍ）　　１０００ｇに添加して十分混合
した。

この脱臭塗料を実施例１と同様の手法でガラス容器内に
注入された濃度１１０００Ｄｐのトリメチルアミンの脱
臭試験を行った。その経時変化は第５表のとおりとなっ
た。

第５表 比較例 実施例１において脱臭剤を入れぬ以外は同様の処方で塗
料を作成し、同様なケイ酸カルシウム試験板２枚にこの
塗料を塗布し乾燥後、同じガラス容器２個に各１個づつ
試験板を入れ、一方にはトリメチルアミンを１１０００
ｐｐ、他方にはメチルメルカプタンを１１０００ｐｐに
なる様に添加し、その経時変化は第５．第６表のとおり
となった。

第６表 第７表 （発明の効果） 本発明に係る脱臭用塗料は酵素系消臭剤必るいがある。

殊に天然の粘土材料を担体として酵素等を保持させこれ
を塗料中に分散させると表面積が大となり脱臭効果が大
となる。この脱臭用塗料は悪臭を生じ易い公的施設ある
いは家庭等の壁面の塗装を行う際に有効に利用される。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水性塗料あるいは油性塗料に酵素系脱臭剤又はアスコル
   ビン酸系脱臭剤を含有させてなる脱臭用塗料。