JP2626711B2 - 建築用脱臭塗料 - Google Patents

建築用脱臭塗料

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JP2626711B2 JP4485688A JP4485688A JP2626711B2 JP 2626711 B2 JP2626711 B2 JP 2626711B2 JP 4485688 A JP4485688 A JP 4485688A JP 4485688 A JP4485688 A JP 4485688A JP 2626711 B2 JP2626711 B2 JP 2626711B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は一般家庭あるいは病院,その他公的施設の便
所,台所,洗面所,会議室等悪臭を生じ易い個所の壁面
等に塗布する脱臭用塗料に関する。
(従来の技術とその課題) 従来、脱臭用の塗料として提案されているのは極めて
少数であって、エマルジョン塗料に沸石微粉を混合乳濁
させた脱臭吸湿性塗料(特開昭50−32233号)、有機ポ
リカルボン酸とバインダー樹脂またはこれらに第1鉄塩
を加えてなる脱臭用塗料(特開昭61−151273号,昭62−
129183号,昭62−195062号)、スルホン酸基,カルボン
酸基,硫酸エステル基,フェノール性水酸基等を有する
酸性ポリマーとバインダー樹脂等からなる脱臭用塗料
(特開昭62−265362号)等が知られている。このうち沸
石等による物理的吸着は一般に吸着容量が限られ比較的
早期に吸着力が低下する欠点がある。またカルボン酸等
を使用する方法は、アンモニア及びアミン類には有効で
あるがメルカプタン等の硫黄系には不十分な点がある。
そして塗料としての用途も食品包装用の容器を主とする
ものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは種々検討を重ねた結果、アクティブな作
用を有する脱臭剤とパッシブな作用を有する脱臭剤とを
塗料中に配合することにより特色のある顕著な効果を有
する建築用脱臭塗料が得られることを見出し本発明を完
成したものである。
本発明はすなわち、酵素系脱臭剤及びフィトンチッド
を含有する脱臭剤を有効成分とする建築用脱臭塗料,及
び,担体に担持させた酵素系脱臭剤に、フィトンチッド
を含有する脱臭剤及び塗料材料を混合することを特徴と
する建築用脱臭塗料の製法である。
酵素系脱臭剤とは悪臭物質を取り込んで酵素によって
分解するか、又は酵素によって高分子組成中に付加反応
させるパッシブな作用を有する脱臭剤であり、例えばタ
ン白質分解酵素としてのパパイン,キモパパイン,バチ
ルス属耐熱脂肪酸分解酵素、リゾッパス属タン白質分解
酵素、アスペルギルス属炭化水素分解酵素、エンドマイ
コプシス炭水化物分解酵素等が挙げられる。
またフィトンチッドを含有する植物抽出物を主成分と
する脱臭剤は、脱臭成分を少量づつ揮散して悪臭を除去
するアクティブな作用を有する脱臭剤であり、例えば針
葉樹より抽出した分子量15,000〜2,300,000の天然高分
子物質にアニオン活性剤,グリコール類,特殊界面活性
剤,ホスト化合物等を添加したもので中和包接法により
悪臭成分を分解し、他の物質に変える作用を有する。フ
ィトンチッドは通常単一の化合物でなくアルカロイド,
配糖体,有機酸,樹脂,タンニン酸等の物質の混合物で
ある。
塗料は油性塗料,水性塗料いずれでもよくそのバイン
ダーとなる樹脂としては、酵素の活性を阻害しない範
囲、好ましくはpH=9以下に調整したものが用いられポ
リ酢酸ビニール,エチレン−酢酸ビニール,酢酸ビニー
ル−ベオバ,酢酸ビニール−アクリルニトリル,スチレ
ン−アクリルニトリル,ブタジエン−アクリルニトリル
等の各種共重合体のエマルジョン、SBRラテックス,ビ
ニール樹脂等の水分散液、ポリビニルアルコール,アル
キッド樹脂系,アクリル樹脂系,ポリブタジエン系等の
水溶性及び水分散樹脂、上記これらの樹脂より1種又は
2種以上を調整して使用することができる。更に溶剤と
しては、ターペン(ミネラルスピリット及び石油ナフ
サ)可溶アクリル樹脂,NAD系(非水分散性)樹脂の他,
アルキッド系樹脂,変性アルキッド樹脂,ブチラール樹
脂等も使用し得る。
塗料化にあたっては、通常塗料に使用する有機又は無
機の着色顔料,体質顔料,増粘剤,保膜コロイド剤,成
膜助剤,消泡剤,分散剤等を配合することができる。そ
の他、酵素あるいはフィトンチッドの作用を阻害しない
範囲で防腐剤,防カビ剤等の助剤類を配合することがで
きる。
本塗料のベースとなる具体例としては、川上塗料
(株)製の商品名エースエクスコート100,エクスコート
スーパー(アクリル系),スーパーエース(酢酸ビニー
ル−ベオバ系),ナドエース(NAD系)等が挙げられ
る。
本発明脱臭塗料を製造するには酵素系脱臭剤をセライ
ト,ケイ藻土,タルク,モンモリロナイト,マイカ,ゼ
オライト,クレー,カオリン,酸化ケイ素,チタン酸カ
リウム等の無機系物質又は尿素樹脂、ベンゾグアナミ
ン,ナイロン,ポリエステル,メチルメタクリレート,
アクリル樹脂,ポリスチレン等の合成樹脂の1種又は2
種以上の微粉末上に担持させ、これをフィトンチッドを
含有する脱臭剤及び上記塗料材料に混合すればよい。担
体粒子の大きさは略3〜150μ程度であり、これら担体
への酵素系消臭剤の担持量は、酵素/担体の重量比で約
0.1/1000〜50/1000,望ましくは0.5/1000〜20/1000であ
る。また脱臭剤を担持させた担体の塗料に対する配合量
は、酵素の担持量にもよるが、配合後の塗料(不揮発
分)のうち、重量で10〜65%,好ましくは20〜50%であ
る。10%未満では効果が少く65%を超えれば塗料化が困
難になる。またフィトンチッドを含有する脱臭剤の塗料
への配合量は上記塗料中0.1〜10%,好ましくは0.5〜5
%程度である。
(作 用) 本発明脱臭塗料は前述のごとくアクティブな脱臭剤と
パッシブな脱臭剤とを塗料中に配合することにより、前
者の揮散しやすい脱臭効果を後者により抑制し、その持
続性を保持することができる。またアクティブな脱臭剤
を含むことにより、塗装直後の塗料の臭気をも除く作用
がある。本発明塗料を製造するにあたり、配合量の大き
い酵素系脱臭剤を微粉末担体に担持させることにより、
塗料中における脱臭剤の分散を良好にし、その有効表面
積を大にし得るので、脱臭作用を高めることができ、ま
た脱臭剤と塗料との混合を容易にすることができる。以
下実施例により本発明を説明するが部,%は重量単位で
ある。
実施例1 担体としてセライト#281(米国マービル社製)2kgに
パパイン酵素(食品添加用精製パパイン)6gを添加し、
これを高速撹拌機にて約3分間攪拌混合した後、エンド
マイコプシス炭化水素分解酵素1gを添加し、さらに攪拌
混合してセライトに担持させた粉末状の脱臭剤を製造し
た(脱臭剤A)。これに下記配合によりフィトンチッド
を含有する脱臭剤(商品名バイオダッシュD−200,大阪
曹達社製,脱臭剤B)及び塗料材料を混合して脱臭塗料
を製造した。
アクリル系塗料(不揮発分50%) (商品名エクスコート100(白),川上塗料社製) 66 部 水 19.7部 脱臭剤A 13 部 脱臭剤B 1.3部 この塗料をケイ酸カルシウム試験板(厚さ10mm,大き
さ100×100mm)の表面に250g/m2になる様に塗布し、厚
さ約60μの塗膜面を得た。この試験板を試料採取口の付
いた3のガラス容器に入れ、この容器にトリメチルア
ミンを注射器で内部濃度が500ppmになるように注入し、
ガスクロマトグラフィーを用いてそのトリメチルアミン
濃度(ppm,v/v)の経時変化を測定した。また比較のた
め脱臭剤を添加しない塗料(ブランク)及び脱臭剤Aの
みを使用した塗料について同様に測定した。その結果を
第1表に示す。
実施例2 被検ガスとして硫化水素ガスを容器中に50ppmになる
ように注入したほかは、実施例1と同様にして硫化水素
濃度(ppm,v/v)の経時変化を測定した。その結果を第
2表に示す。
実施例3 担体としてカオリン2kgにバチルス属耐熱脂肪酸分解
酵素2gを添加し、これを高速撹拌機にて約3分間攪拌混
合してカオリンに担持させた粉末状の脱臭剤を製造した
(脱臭剤A′)。これに下記配合により実施例1により
製造された脱臭剤A及びフィトンチッドを含有する脱臭
剤(商品名バイオダッシュD−100,大阪曹達社製,脱臭
剤B′)と塗料材料とを混合して脱臭塗料を製造した。
酢酸ビニール−ベオバ系塗料(不揮発分54%) (商品名スーパーエース,川上塗料社製) 66 部 水 19.7部 脱臭剤A 13 部 脱臭剤A′ 13 部 脱臭剤B′ 1.3部 この脱臭塗料を実施例1と同様なアルミニウム板に同
量塗布し、実施例1と同様にしてトリメチルアミン500p
pmを添加し、ガスクロマトグラフィーを用いてそのトリ
メチルアミン濃度(ppm,v/v)を測定した。これを第3
表に示す。
実施例4 担体としてゼオライト2kgにリゾッパス属タン白質分
解酵素5gを添加し、実施例1と同様にして粉末状の脱臭
剤を製造した(脱臭剤A″)。これに下記配合によりフ
ィトンチッドを含有する脱臭剤(商品名バイオダッシュ
D−300,大阪曹達社製,脱臭剤B″)及び塗料材料を混
合して脱臭塗料を製造した。
NAD系塗料(不揮発分60.5%) (商品名ナドエース,川上塗料社製) 60 部 ミネラルスピリット 14.7部 脱臭剤A″ 24 部 脱臭剤B″ 1.3部 この脱臭塗料を使用する以外は、全く実施例2と同様
にして硫化水素ガス濃度(ppm,v/v)の経時変化を測定
した。その結果を第4表に示す。
実施例5 実施例4で製造した脱臭剤A″に下記配合によりフィ
トンチッドを含有する脱臭剤(商品名バイオダッシュD
−200,大阪曹達社製,脱臭剤B)及び塗料材料を混合し
て脱臭塗料を製造した。
酢酸ビニール−ベオバ系塗料(不揮発分50%) (商品名スーパーエース,川上塗料社製) 66 部 水 19.7部 脱臭剤A″ 10.3部 脱臭剤B 4 部 この脱臭塗料を実施例1と同様なアルミニウム板に同
量塗布し、実施例1と同様にしてメチルメルカプタン50
0ppmを添加し、その濃度(ppm,v/v)の経時変化を測定
した。その結果を第5表に示す。
実施例6 実施例1と同様の脱臭塗料を使用して集会所室内壁,
天井の塗替えを下記条件で行い煙草の臭気および集会所
内流しよりの下水臭の評価を行った。
塗布面積 壁面55m2,天井30m2 塗装回数 2回重ね塗り 塗布量 130g/m2(1回当り) 評価方法は事務員6名による官能評価でありその結果
を第6表に示す。
(発明の効果) 本発明脱臭塗料は脱臭効果の即効性,持続性共に優
れ、また脱臭剤の主成分が生物活物質であるため毒性,
危険性がなく安全性も高い。この塗料は特に病院,公共
施設等の建築用内装塗料として顕著な効果を有する。例
えば病室内装に使用することにより、寝たきり患者のベ
ッド表面よりの悪臭を脱臭するのに有用であり、またそ
の機構は明らかでないが、事務所,集会所等の煙草の臭
気を脱臭し、しかもその効果が長時間持続するという際
立った特徴を有する。勿論、本発明塗料は一般家庭用の
脱臭塗料としても有効に使用できる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酵素系脱臭剤及びフィトンチッドを含有す
    る脱臭剤を有効成分とする建築用脱臭塗料。
  2. 【請求項2】担体に担持させた酵素系脱臭剤に、フィト
    ンチッドを含有する脱臭剤及び塗料材料を混合すること
    を特徴とする建築用脱臭塗料の製法。
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JP2005246374A (ja) * 2004-02-06 2005-09-15 Jcn:Kk 吸着剤および脱臭装置
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