JPS61232855A

JPS61232855A - 消臭剤

Info

Publication number: JPS61232855A
Application number: JP60070764A
Authority: JP
Inventors: 余語　盛男
Original assignee: Mitsubishi Oil Co Ltd
Current assignee: Eneos Corp
Priority date: 1985-04-05
Filing date: 1985-04-05
Publication date: 1986-10-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明はクエン酸またはリンゴ酸と硫酸第一鉄を主剤と
し、アンモニア、アミン類、硫化水素、メルカプタン類
等広範囲な悪臭を除去することができる家庭用に好適な
消臭剤に関する。

［従来の技術］従来、悪臭を除去する方法は多種あり、これらを列挙す
ると以下のようになる。即ち、■悪臭物質を焼却する方
法、 ■酸又はアルカリで中和する化学的方法、■グリオキザ
ールのように悪臭物質と錯体を形成するもの等化学反応
を用りて除去する方法、■活性炭等で物理的に吸着する
方法、 ■微生物の分解能力を利用する方法、 ■芳香剤でマスキングする方法等が挙げられる。

［発明が解決しようとする問題点１しかし、これらの従来の方法にはそれぞれ以下に列挙す
るような欠点がある。即ち、 ■悪臭物質を焼却する方法は装置が大がかりになり、家
庭用に簡易に行うことができない、■酸又はアルカリを
使用する化学的方法はアルカリ性又は酸性のどちらかの
悪臭しか除去することができず範囲がせまい、 ■錯体を形成する反応や、その他の化学反応を利用する
方法はよい方法であるが、一般的に爆発性や毒性のある
ものが多く、家庭で安心して使用できるものが少ない、 ■活性炭も広く利用されているが、物理的に吸着する方
法では吸着量に限度があり、寿命が比較的短い、 ■微生物の分解能力を利用する方法は一般的に時間がか
かり、反応を促進するためには悪臭を含んだ気体を絶え
ず機械的に送りこむことを要する等家庭で簡易に行うこ
とがむずかしい、 ■芳香剤でマスキングする方法も広く行われているが、
新たに別な臭いが付き、また芳香とは言っても人により
好ききらいがあり、根本的な解決方法とはいえない、等の欠点がある。

本発明は上記に鑑みて成されたもので、アンモニア、ア
ミン類、硫化水素、メルカプタン類等広範囲な悪臭を除
去することが可能であり、しかも前記■の技術に属しな
がらも、毒性等もなく、家庭用として安心して、且簡易
に用いることができる消臭剤を明らかにすることを技術
的課題とする。

Ｅ問題点を解決するための手段］以上のような技術的課題について、研究を行った結果、
クエン酸またはリンゴ酸と硫酸第一鉄とを主剤とする組
成物が、酸性及びアルカリ性の広範囲な悪臭物質と化学
的に反応し、悪臭を効果的に除去することを見い出した
。そしてこの組成物は化学的に安定性があり、毒性もな
く、家庭用と−して安心して使用できるものである。

即ち、本発明の消臭剤は、クエン酸またはリンゴ酸硫酸
第一鉄を主剤とすることを特徴とする。

又硫酸第一鉄に代えて塩化第一鉄を用いることも可能で
ある。

本発明において、消臭剤中、クエン酸又はリンゴ酸対硫
酸第−鉄中の鉄（ＩＩ）との重量圧は１：３〜５０の範
囲が好ましいが、５〜１１が最適である。

なお、クエン酸、またはリンゴ酸はその塩を利用するこ
とも可能であるが、その場合は水溶性とし、酸によって
ＰＨ約３に調整してから硫酸第一鉄を加える必要がある
。用いる酸はｉ酸が適当である。

本発明の消臭剤はその使用形態に制限はないが、任意の
濃度の水溶液として、また、その水溶液を、紙、布、活
性炭、ゼオライト等の比表面積の大きな担体に含浸させ
たうえで乾燥させたものとして、更には粉末ないし粒体
として用いることができる。

［作用］本発明の消臭剤によれば、アンモニア、アミン類、硫化
水素及びメルカプタン類の悪臭をきわめて有効に除去す
ることができる。

その理由は硫酸第一鉄とアンモニアの場合、鉄（■）１
モルに対して６モルのアンモニアが錯体を形成し、蒸気
圧の低い物質に変わることによって悪臭が消失する。ア
ミン類もアンモニアに準じた作用をうける。また、硫化
水素は鉄（ｎ）と結合し、硫化鉄となり悪臭を消ずし、
メルカプタン類も同じ（鉄と結合する。このように本発
明の消臭剤はアルカリ性の悪臭から酸性の悪臭まで広範
囲の悪臭を除去できる特徴をもつものである。

本発明におけるクエン酸またはリンゴ酸の役割は鉄（Ｉ
ｆ）を長期間安定に保ち効果を持続させることにある。

また、ここに用いた成分はすべて食品添加物又は飲食品
に適用可能なものばかりで、化学的にも食品衛生的にも
安全なものばかりであり、家庭用品として安心して使用
できる。但し、消臭反応の結果、有色の化合物が生成す
るから、着色しては困るものには、エアースプレーの形
で用いない方がよい。

さらに本発明の消臭剤は、紙、布、活性炭、ゼオライト
等の比表面積の大きな担体に担持させコンパクトな形態
にして冷蔵庫、便所、自動車等の空間内に置くだけで消
臭剤として使用でき、水にぬれても効力が変わらないと
いう特徴をもつものである。

［実施例］以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれに限定
されるものではない。

実施例　１リンゴＭＯ，６ｇを水９３ｄに溶解してから硫酸第一鉄
７水塩１６．５Ｃ１を溶解して消臭液を作成した。

面積１７０ｄの濾紙に、この消臭液を浸ませて乾燥し、
消臭剤を乾燥物として約３００　＃９担持させた消臭紙
を作成した。

次に５００ｍの密閉できるビン多数を用意し、各々に前
記の消臭紙台１枚を吊し、それぞれにアンモニア、トリ
メチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタンを表１に
記した濃度で封入し、同じく表１に記した時間後に濃度
を測定し、かつ臭いの有無を確認したところ、表１のよ
うな結果を得た。

なお、測定にはガスチック検知管を用いた。

表１からも明らかなように本発明によれば、アンモニア
、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタンと
いうように広範囲な脱臭が可能であることが分る。

実施例　２１００ａｄ！中に硫酸第一鉄７水塩１６．５ｇ、クエン
酸、またはリンゴ酸を０．６ｇ含む消臭液を表１表２作成し、これを３５℃で４ケ月間保存した後、面積１７
０ｃｉの濾紙に含浸させ、消臭剤を乾燥物で約３００Ｒ
ｇ担持させた消臭紙を作成した。内容積５００ｍの密閉
できる容器２ケに消臭紙■および■をそれぞれ１枚づつ
吊し、アンモニアガス１９ｏｏｏｐｐｍを封入した。２
時間後、アンモニア濃度を測定し、臭いを測定した。そ
の結果を表２に示す。

表２から明らかなように本発明によれば、クエン酸、リ
ンゴ酸はいずれも鉄塩を安定化する効果がみられ３５℃
で４ケ月間保存したものも脱臭効果が変らなかった。

［発明の効果］本発明は従来の方法にはない優れた消臭効果をもたらし
、これを要約すると下記のようになる。

■アンモニア、アミン類、硫化水素及びメルカプタン類
のようにアルカリ性のものから酸性のものにわたる広範
囲の悪臭を除去できる。

■クエン酸、リンゴ酸または硫酸第一鉄のように食品衛
生上安全なしかも安価な材料のみを用いて調整され、家
庭用消臭剤として安心して使用できる。

■粉末、消臭スプレーとしても使用できるが、紙、布、
活性炭、ゼオライト等の比表面積の大きな担体に担持さ
せることによって、コンパクトな消臭剤とすることもで
きる。又水にぬれても乾いていても効果が変らず、安定
性がよいので長１月の使用に耐える。

Claims

【特許請求の範囲】１　クエン酸またはリンゴ酸と硫酸第一鉄とを含有する
ことを特徴とする消臭剤。２　特許請求の範囲第１項記載の消臭剤が、紙、布、活
性炭、ゼオライト等の比表面積の大きな担体に担持され
ていることを特徴とする消臭剤。