JPH0191804A - スライドファスナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は織物の支持帯と合成樹脂モノフィラメントから
なる噛合素子列とを有するスライドファスナに関する。

その際支持帯は基本経糸および連続した基本緯糸の隣接
した二重緯糸からなり、合成樹脂モノフィラメントから
なる噛合素子列は二重緯糸として、支持帯の織製工程間
に織込まれている。噛合素子列の個々の噛合素子の脚部
は、スライドファスナの平面上の投影図において、実質
的に互いに重なり合っている。噛合素子は前方の噛合頭
部と後方の連絡部とを有している。噛合素子列を支持帯
に固定するための別の経糸は噛合素子列の上側を通って
いる。固定用経糸は、緯糸の打込位置に対してスライド
ファスナの縦方向に互いに偏位している。基本緯糸の一
部は噛合素子の間に位置している。他の基本緯糸は、噛
合素子の下方に、すなわち支持帯部分に形成された基本
経糸のポケットに位置している。

公知のこの種のスライドファスナの各半分において、一
方では基本緯糸の二重緯糸、他方では合成樹脂モノフィ
ラメントの二重緯糸は、スライドファスナの平面に対し
て垂直に重なり合った別の経糸ポケット内に配置され、
噛合素子列は上述のような仕方で支持帯に固定されてい
る。この種の公知のスライドファスナの平面に曲げまた
はねじり応力が加わると、支持帯の経糸または支持帯全
体が噛合素子列に対して動くことがあり、スライドファ
スナの可撓性と寸法安定性とが劣化するおそれがある。

従って、寸法安定性が良く、染め、洗濯またはアイロン
かけ等によって、噛合素子のピッチが変化することのな
い、この種のスライドファスナが求められていた。この
種の公知のスライドファスナの次の欠点として、ねじれ
に対する抵抗力が弱く、スライドファスナの平面から上
下方向にねじれた場合に引張強度が変化し、故障の原因
となりやすい。もちろん、ねじれの角度または曲率半径
が小さいほど、抵抗は弱い。

本発明の目的は、ねじれに対する抵抗力が改良された、
上記の種類のスライドファスナを提供することにある。

本発明の特徴により、基本緯糸の二重緯糸は、支持帯平
面上の一つ以上の固定用経糸によって噛合素子の範囲に
案内されている。

実用的には、（イ）固定用経糸は、二つの噛合素子の上
とこれらの素子間の基本緯糸の下とを通り、次に、隣り
の噛合素子の下を、その下脚部とその下方の基本緯糸と
の間を通り、さらに、噛合素子の下の支持帯に結合され
、（ロ）連続した噛合素子間に配置された二重緯糸は、
一つ以上の固定用経糸によって、噛合素子の上脚部の高
さ以上において、基本緯糸のパッド状ループとして案内
されている。

本発明は、本発明の上位概念をなす種類のスライドファ
スナにおけるねじれ抵抗を、上脚部間に配置された支持
用パッドによって、すなわち、この種のスライドファス
ナにおけるねじれ抵抗を噛合素子の上脚部間のパッドに
よって改良することができるという知見に基いている。

このパッドは特定のねじり応力によって生じるねじれの
曲率半径を過小にしないことができ、その結果、ねじれ
抵抗を減少することができる。この改良効果を良くする
ために、噛合素子間に配置された基本緯糸の二重緯糸は
、一つ以上の固定用経糸によって引張られ、基本緯糸の
パッド作用をもつループを形成している。

本発明により、最適のパッド効果を得るために、隣接噛
合素子間の一つ以上の基本経糸もまた噛合素子の上脚部
の高さ以上における基本経糸のパッド状ループとして案
内される。

本発明による固定用経糸を種々の手法で支持帯に固定す
ることができる。固定用経糸を噛合素子の下の二重緯糸
の下で支持帯に固定する場合、経糸は隣接噛合素子の範
囲において二重緯糸の一つの下を通り、また噛合素子の
下で他の二重緯糸の下を通っている。

他の手法によると、固定用経糸を噛合素子の下の支持帯
部分に固定する場合、経糸は隣接噛合素子間の二重緯糸
の下を通り、次の噛合素子の下脚部とその下の二重緯糸
との間を通り、その次の二つの噛合素子の上を通ってい
る。

噛合素子が噛合わされた場合、基本緯糸のパッド用ルー
プまたは基本経糸のパッド用ループは隣接噛合素子の上
脚部と、噛合った噛合頭部間のすき間を満たすので、ス
ライドファスナが突然に開くことを防ぐことができ、そ
の上、ねじれ抵抗が改良される。その理由は、噛合素子
が噛合った場合、パッド状ループの作用によって、噛合
頭部の噛合面は、いわば互いに支え合っているからであ
る。

本発明の実施例を示す添付図面によって、本発明を次に
詳記する。

第１−１０図において、スライドファスナの支持帯１は
織物であって、基本経糸３および連続する基本緯糸６の
隣接した二重緯糸４．５からなり、その織製工程間に、
合成樹脂モノフィラメントからなる噛合素子列７が織り
込まれたものである。噛合素子列７の各噛合素子２は合
成樹脂モノフィラメントの二重緯糸として緯入れされ、
その下脚部８と上脚部９とは、スライドファスナの平面
上の投影図において、実質的に互いに重なり合つている
。噛合素子２は噛合頭部１０と後方の連絡部１１も有し
ている。噛合素子列７を支持帯１に固定するために、別
の経糸１２が、噛合素子２を上から支えている。二重緯
糸４．５は、噛合素子２の間の下方に位置し、噛合素子
２の下方の支持帯の範囲において、いわば、基本経糸か
らなるポケット１３に人っている。とくに第１および６
図において５経糸１２は噛合素子２を固定する糸として
、二つの連続した噛合素子２を上から押え、次に噛合素
子２の間の二重緯糸５の下を通っている。このように、
すべての固定用経糸１２はスライドファスナの縦方向に
いわば偏位している。

わかりやすくするために、第１図において、各種経糸の
配置のちがいは異なる線で示されている。固定用経糸１
２は、二つの連続した噛合素子２を上から押えたのちに
、次の噛合素子２を支えるために、その下脚部８とその
下の二重緯糸４の間を通っている１次に経糸１ｓＨ１噛
合素子２の下の支持帯部分には入り込んでいる。第１図
および第６図かられかるように、噛合素子２の間の二重
緯糸５は、一つ以上の経糸１２によって引張られ、上脚
部９の高さ以上において基本緯糸のパッド状ループ１４
をなしている。

第２−５図と第７−１０図を比較することによって、こ
の点を−そう理解することができる。第５図および第１
Ｏ図において、上脚部９間のループ１４は、パッド状素
子をなしている。また隣接噛合素子２間の一つ以上の基
本経糸３を、第６図および第７−１０図に示されるよう
に、上脚部９の高さ以上において、基本経糸のループ１
５とすることもできる。

第１−５図において、固定用経糸１２と支持帯との結合
の仕方は独特である。そこでは、経糸は、噛合素子２の
下方の二つの連続した二重緯糸４．５（すなわち、隣接
噛合素子２間の二重緯糸５と、噛合素子２の下方の二重
緯糸４）の下方において、支持帯と結合されている。

この手法は、第６−１Ｏ図に示した実施例において多少
変形されている。そこでは、経糸１２は噛合素子２の下
方、噛合素子間の二重緯糸５の下方において支持帯と結
合されている。次に経糸１２は、次の噛合素子２の下脚
部８とその下の二重緯糸４の間から次の噛合素子２の上
方に達している。

第５図および第１Ｏ図において、噛合素子２は噛合って
いる。パッド用ループ１４は、Ｖ４接する上脚部９と閉
じた噛合頭部１０との間のすき間を、いわばパッドとし
て満たしている。

第１１．１２図において、ｋＸｉ製工程間に作られた噛
合素子列７は、織物の支持帯に織込まれている。わかり
やすくするために、緯糸６は拡大し、経糸３は縮小して
示されている。第１２図は断面図で、固定用経糸１２は
実線、鎖線その他の形で区別して示されている。

第１図から第１０図までの実施例と同様に、第１１．１
２図の実施例による支持帯ｌは、経糸３．１２および連
続した基本緯糸６の並んだ二重緯糸４．５からなってい
る。噛合素子列７は、コイル状の合成樹脂モノフィラメ
ントからなる二重緯糸である。噛合素子２の脚部８．９
はスライドファスナの平面上の投影図において互いに重
なり合っている。また噛合素子２は、噛合頭部１０と後
方の連絡部１１とを有している。基本緯糸６は二重緯糸
で、露出した噛合頭部１０の近くに達している。固定用
経糸１２はまず噛合素子２の上方、次に基本緯糸６の二
重緯糸の下方を通り、これによって噛合素子列７全体を
支持帯ｌに固定している。すべての場合に、緯糸６の他
方の二重緯糸４は、噛合素子２の下方の経糸からなるポ
ケット１３に位置している。支持帯ｌの噛合素子２の近
くの支持帯部分１６は、スライドファスナの縦方向に伸
び、二重緯糸４．５および基本経糸３からなり、噛合素
子２のピッチの安定に役立っている。二重緯糸４．５は
噛合素子２の下方および噛合素子２の間に位置している
。第１２図は噛合素子２を支持帯ｌに固定する経糸１２
の独特の案内の仕方を示している。すなわち、固定用経
糸１２は支持帯の平面上を通り、緯糸の打ち込み位置に
対してスライドファスナの縦方向に偏位している。経糸
１２は１対の噛合素子２とその隣りの噛合素子２の上を
通った後、次の噛合素子２の下を通っている。また経糸
１２は、１対の噛合素子２（経糸１２がその上を通って
いる）と隣りの一つの噛合素子２との間で、噛合素子２
間の二重緯糸５の下を通っている。さらに経糸１２は、
一つの噛合素子２（経糸１２がその上を通っている）と
隣りの１対の噛合素子２（経糸１２がその下を通ってい
る）との間で、対応する二重緯糸５の下を通っている。

これらは、第１１，１２図に示されているが、経糸１２
の数を４本から増減することができ、または数本の経糸
１２を組合わせて１群とすることもできる。

第１−１０図および第１１，１２図に示されたスライド
ファスナの共通点として、噛合素子２の間の場所におい
て、基本緯糸６の二重緯糸５は、一つ以上の固定用経糸
によって、支持帯１の平面上で噛合素子２の間の場所に
案内されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるスライドファスナの第１実施例の
説明図、第２図はその一部上面図、第３図は第２図の線
Ａ−Ａにおける断面図、第４図は第２図の矢印Ｂ方向に
おける説明図、第５図は第２図と同様であるがさらに拡
大して写実的に示す図、第６図は第２実施例による第１
図と同様の図、第７図はその一部上面図、第８図は第７
図の線Ｃ−Ｃにおける断面図、第９図は第７図の矢印り
方向における断面図、第１０図は第２実施例による第５
図と同様の図、第１１図は第３実施例による第２図と同
様の図、第１２図は第１１図の線Ｅ−Ｈにおける断面図
である。 ｌ・−支持帯、２・−噛合素子、３・−基本経糸、４・
・・二重緯糸、５・・・二重緯糸、６−基本緯糸、７・
−噛合素子列、８・−下脚部、９・−上脚部、１０−・
・噛合頭部、ｌｌ−・連絡部、１２−固定用経糸、１３
・−ポケット、１４−パッド状ループ、１５−・パッド
状ループ、１６−支持帯部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）経糸および連続した基本緯糸の並んだ二重緯糸と
   からなる織物支持帯と、その織製工程間に支持帯に織込
   まれたコイル状の噛合素子列とを有し、その際 （ａ）噛合素子列の各噛合素子は、前方の噛合頭部、ス
   ライドファスナの平面上の投影図において互いに重なり
   合った上下脚部、及び後方の連絡部を有し、かつ連続し
   たモノフィラメント糸の並んだ二重緯糸からなり、 （ｂ）噛合素子列の下を走行する支持帯の縦方向部分に
   おいて、基本緯糸の二重緯糸は、噛合素子の下および間
   に本来の支持帯ポケットを形成し、 （ｃ）噛合素子列は、支持帯平面上を走行する固定用経
   糸によって支持帯に結合され、その際固定用経糸は、そ
   れぞれ二つの基本緯糸の二重緯糸だけ互いに偏位した繰
   返し単位をなし、 （ｄ）各固定用経糸は一対の噛合素子を上から支え、次
   の噛合素子をすぐ下から支え、さらに前記の一対の噛合
   素子とそのすぐ隣りの噛合素子との間にある基本緯糸の
   二重緯糸を下から支えている構成のスライドファスナに
   おいて、 （ｅ）各結合糸が、その完全単位において、上から支え
   られた一対の噛合素子のすぐ隣りの噛合素子を上から支
   え、次に、（一つの）上から支えまれた噛合素子とすぐ
   隣りの下から支えられた噛合素子との間にある基本緯糸
   の二重緯糸を下から支えていることを特徴とするスライ
   ドファスナ。