JPH0191475A - pn接合ダイオード - Google Patents

pn接合ダイオード

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JPH0191475A
JPH0191475A JP24956387A JP24956387A JPH0191475A JP H0191475 A JPH0191475 A JP H0191475A JP 24956387 A JP24956387 A JP 24956387A JP 24956387 A JP24956387 A JP 24956387A JP H0191475 A JPH0191475 A JP H0191475A
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Masanori Inuta
乾田 昌功
Junichi Nishizawa
潤一 西澤
Naoshige Tamamushi
玉蟲 尚茂
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概   要〕 従来、pn接合ダイオードのスイッチング特性を高める
ために、重金属の拡散や電子線の照射による格子欠陥の
生成を行い、キャリアの寿命を短くするようにしていた
。しかし、重金属の導入や電子線の照射によりライフタ
イムキラーを導入してキャリアの寿命時間を短くすると
、ターンオフ時間が短くなりスイッチング速度が速くな
るものの、ON電圧やリーク電流が増加してしまい問題
となっていた。
このため、アノードもしくはカソードの少なくとも一方
にキャリアの注入領域と共に、前記キャリアと反対導電
形のキャリアに対するポテンシャルが前記キャリアの注
入領域よりも低い領域を設けることによりターンオフ時
のキャリアの蓄積時間を短くしてON電圧の増加やリー
ク電流の増加を伴うことなくスイッチング速度を向上さ
せた。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、半轟体スイッチング素子に係り、特にpn接
合ダイオードのスイッチング速度の向上に関する。
〔従来技術〕
pn接合ダイオード、特にp形半導体層とn形半導体層
の間に不純物濃度の極度に低いn”形半導体N(1層)
を設けたpinダイオードは接合容量が非常に小さいの
で、高速動作が可能であり、例えば高速・高感度な光検
出器として光通信とオプトエレクトロニクスの分野で重
要な素子となっている。
第5図は、従来のpinダイオードの模式断面図である
。同図において、ベース領域1の一方の側には高濃度の
n形半導体層であるカソード領域2が形成され、ベース
領域1の他方の側には高濃度のp形半導体層であるアノ
ード領域3が形成されている。また、カソード領域2に
はA1からなるカソード電極4が、アノード領域3には
ANからなるアノード電極5が形成されている。ベース
領域1は、不純物が非常に少なく外部からキャリアが注
入されない限りキャリアは殆ど存在しない。
第6図(alは、上記pinダイオードに、順方向電圧
を印加した場合のpinダイオードの動作を示す模式図
である。pinダイオードに順方向電圧を印加すると、
エネルギー障壁が低(なるためカソード領域2内の電子
がベース領域1の中に注入されアノード領域3側へ移動
すると共に、アノード領域3内の正孔がベース領域1の
中に注入され、カソード頭載2側へ移動する。
ベース領域1へ、注入された電子は、一部は再結合しな
がらもアノード電極5へ引き抜かれ、ベース領域1に注
入された正孔も一部は再結合しながらもカソード電極4
へ引き抜かれ、いわゆる順電流(ON電流)が流れる。
次に、第6図(blは、pinダイオードに印加する電
圧を順方向電圧から逆方向電圧に切り換えた場合のpi
nダイオードの動作を示す模式図である。
pinダイオードを順方向バイアスから逆方向バイアス
に切り換えると、ベース領域1内に蓄積されている過剰
キャリアの内、電子はカソード電極4に引かれてベース
1内を移動しカソード領域2を介しカソード電極4に引
き抜かれる。また、正孔はアノード電極5に引かれてベ
ース1内を移動し、アノード領域3を介してアノード電
極5に引き抜かれる。そして、ベース領域1内のキャリ
ア濃度が熱平衡状態に達した時点で電流は流れなくなる
。このように、順方向バイアスから逆方向バイアスに切
り換えた直後には、pinダイオードに過渡的に逆方向
電流が流れる。この逆方向電流が流れる時間は、キャリ
アのライフタイムに比例することが知られている。この
ため、逆方向電流が流れる時間、即ちターンオフ時間を
短くするために第5図に示すように、バンドギャップの
中心近(に深い準位を作り再結合中心となるptやAu
等の重金属の不純物を拡散したり、電子線をベース領域
1のアノード領域3側に照射してベース領域1にライフ
タイムキラー6を形成して、キャリアのライフタイムを
減少させることによりターンオフ時間を短縮するように
していた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、ライフタイムキラー6をベース領域1に導入
するとキャリアの蓄積時間が減少するのでターンオフ速
度は速くなるが、キャリアのライフタイムが減少するこ
とにより、ベース領域1の抵抗が増加するためON電圧
が増加するという問題が生じる。また、ライフタイムキ
ラー6は、格子欠陥であるためリーク電流が増加すると
共に格子欠陥の存在場所で電界集中などが起こり、局所
的な降伏が起こり得る。その結果、逆方向耐圧も劣化す
るようになる。更にライフタイムキラー6を導入すると
温度特性も不安定になるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、ON電圧やリーク
電流の増加を伴うことなく、スイッチング速度を著しく
向上させたpn接合ダイオードを提供することを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のpn接合ダイオードは、カソード電極またはア
ノード電極の少なくともいずれか一方の電極に導電形も
しくは不純物濃度が互いに異なる第1の半導体領域と第
2の半導体領域が交互に配設されているものである。
〔作   用〕
例えば、アノード電極上に高不純物濃度のp形半導体層
である第1の半導体領域と前記第1の半導体領域と逆導
電形の高不純物濃度のn形半導体層である第2の半導体
領域を交互に配設する。アノード構造をこのようにする
ことにより、第2の半導体領域はいわゆるアノードショ
ーh 9M域となりpn接合ダイオードを順方向バイア
スから逆方向バイアスに切り換えると、第2の半導体領
域からキャリアの拡散長内にある電子は、第2の半導体
領域を介してアノード電極に引き抜かれる。このように
、従来カソード領域を介しカソード電極に引き抜かれて
いたアノード領域付近の電子がアノードショート領域を
介して引き抜かれるようになるので、カソード電極に引
き抜かれるまでに走行する電子の最大走行時間は短縮さ
れ、また再結合により削減する残留電子の量も少なくな
るので、ターンオフ時間が短くなる。上記例は、カソー
ド電極上に配設する第1の半導体領域と第2の半導体領
域が互いに異なる導電形である場合であり、第2の半導
体領域を電子に対するポテンシャルの低いアノードショ
ート領域とすることによりスイッチング速度を向上させ
るものである。
また、アノード電極上に高不純物濃度のn形半導体層で
ある第1の半導体領域と高不純物濃度のp形半導体層で
ある第2の半導体領域を交互に配設する。第2の半導体
領域は、いわゆるカソード・ショート領域であり、正孔
に対するポテンシャルは低いのでpn接合ダイオードを
順方向バイアスから逆方向バイアスに切り換えると第2
の半導体領域からキャリア(正孔)の拡散長以内にある
正孔は、第2の半導体領域を介しカソード電極に引き抜
かれる。従って、カソード付近にいる正孔は従来のよう
にアノード領域ではなく、カソード・ショート971域
を介して引き抜かれるので、正孔がアノード電極に引き
抜かれるまでの最大走行時間は従来よりも短(なる。こ
のため、ターンオフ時間は短くなりスイッチング速度が
向上する。
また、アノード構造、カソード構造において、第2の半
導体領域をショート領域とせず、第1の半導体領域より
も低不純物濃度の同一導電形の半導体領域とした場合も
、第2の半導体領域は第1の半導体領域よりもキャリア
に対するポテンシャルが低くなるので、pn接合ダイオ
ードを順方向バイアスから逆方向バイアスに切り換える
と第2の半導体領域からキャリアの拡散長以内にあるキ
ャリアは第2の半導体領域を介し電極に引き抜かれる。
この場合、第2の半導体領域をショート領域とした場合
に比較し、ターンオフ時間は遅くなるがキャリアのベー
ス領域への注入量は増加するのでON電圧が低下する利
点がある。
更に、カソード構造、アノード構造ともショート構造に
した場合には電子及びキャリアが電極に引き抜かれるま
での最大走行時間が共に従来よりも減少するのでターン
オフ時間は一層短くなり、スイッチング速度は向上する
〔実  施  例〕
以下、図面を参照しながら説明する。
第1図は、本発明の一実施例であるpinダイオードの
模式断面図である。同図に示すpinダイオードは、第
5図に示したpinダイオードと同様に低濃度のn形半
導体層であるベース領域1の一方の面に、高濃度のn形
半導体層であるカソード領域2を形成し、そのカソード
領域2の上に更にA1等からなるカソード電極4を形成
している。
一方、ベース領域1の反対側の面には、本実施例の特徴
となるアノード・ショート構造を形成している。すなわ
ち、高濃度のp形半導体層であるアノード領域7と高濃
度のn形半導体層であるアノード・ショート領域8を、
アノード・ショート間隔d、で交互にA1等からなるア
ノード電極5上に形成している。逆方向耐圧の劣化を防
止するために、アノード領域7の幅及び深さはアノード
・ショート領域8よりも大きくする。また、アノード・
ショート間隔d、は、キャリア電子の拡散長Leよりも
小さくなるようにする(例えば、d1=33μm、Le
 = r μm)*拡散長Leは、よく知られているよ
うに、キャリア(電子)の拡散係数De及びキャリアの
ライフタイムで。を用いて、t、e= B巡璽−で表わ
される。この時、アノード領域7、アノード・ショート
領域8の深さり、、h、を、例えばhI= 31’ m
+ h z = 15μmに設定すると共に、ショート
率を例えば30%程度に設定する。
次に、第1図に示すpinダイオードの製造方法を説明
する。
第2図は、上記pinダイオードの製造工程を説明する
図である。まず、同図(a)に示すようにベース領域と
なるSt等のn−基板10の一方の面からSiO2等の
マスクを介してボロン(B)等を選択拡散することによ
りアノード領域となるp+領域11を間隔d1で形成す
る。間隔d、はキャリア(電子)の拡散長をLeとした
場合、2Leよりも小さくするように、例えばdl=3
3μmとなるように設定する。
続いて、第2図(′b)に示すようにn−基板IOのp
”fiI域11を形成した面と反対側の面に、エピタキ
シャル成長によりカソード領域となるn“領域12を形
成し、更にStO□等のマスクを介して、リン(P)等
の不純物を選択拡散することによりアノード・ショート
領域となるn z al域13を前記p″領域1の間に
形成する。
そして、第2図(C1に示すようにAβ等からなるカソ
ード電極14、アノード電極15を、それぞれn 4 
ff域12、アノード・ショート構造のアノード領域(
p″領域11及びn″領域13からなる)上に蒸着もし
くはスパッタ等を利用して形成する。このようにして形
成された、n−基板10、n″領域12、p−領域11
、n″領域13は、それぞれ第1図に示すpinダイオ
ードのベース領域1、カソード領域2、アノード領域7
、アノード・ショート領域8に対応する。
次に、以上のように構成されたpinダイオードの動作
説明を行う。
第3図(a)〜(C)は、前記pinダイオードの動作
を説明する模式図である。pinダイオードのベース領
域Iは不純物濃度が非常に低い高抵抗のn形半導体層で
あり、外部からキャリアが注入されない限り、殆どキャ
リアは存在しない(第3図(a))。
次に、pinダイオードのカソード電極4に負(−)、
アノード電極5に正(+)の電圧を印加して、pinダ
イオードを順方向にバイアスすると、キャリアに対する
エネルギー障壁が低くなるので、カソード領域2内の電
子及びアノード領域7の正孔がベース領域1に注入され
る。ベース領域1内に流入した電子及び正孔は、ベース
領域1内に発生している電界により力を受け、電子はア
ノード領域7及び第2のアノード領域8側へ、正孔はカ
ソード領域2側へ、結晶格子に散乱されたり、−部は再
結合しながら移動する。ここで電子に対するポテンシャ
ルは、アノード・ショート領域8の方がアノード領域7
よりも低いために、ベース令頁域1内をカソード領域2
から移動してきた電子は、アノード・ショート領域8に
たまりやすい。また、アノード・ショート間隔d、は、
電子の拡散長Leの2倍よりも小さくしたので、カソー
ド領域2から移動してきた電子の殆どはアノードの領域
7に達することなくドリフト速度のままでアノード・シ
ョート領域8に達し素早くアノード電極5に引き抜かれ
る。このように、アノード・ショート間隔d、を、電子
の拡散長Leの2倍よりも小さくしたために、カソード
領域2から移動してきた電子はアノード領域7の表面に
滞ることなくドリフト速度のままで速やかにアノード・
ショート領域8に達するので、ベース領域1内での電子
の移動時間は非常に短い。
次に、第3図(+−1に示すようにカソード電極4に正
、アノード電極5に負の電圧を印加してpinダイオー
ドに逆方向バイアスを印加すると、ベース領域l内に蓄
積している電子はカソード領域2側に、ベース領域1内
に蓄積している正孔はアノード領域7側に移動してそれ
ぞれカソード電極4、アノード電極5に引き抜かれるが
、アノード・ショート領域8から電子の拡散長Le以内
にある電子は、第2のアノード領域8を介しアノード電
極5に引き抜かれる。従って、カソード領域2に引き抜
かれる電子の最大走行距離は従来よりも電子の拡散距離
Leだけ短くなるので、電子がベース領域1を走行して
カソード領域2に達し、引き抜かれるまでの走行時間は
従来よりも短くなる。即ち、ターンオフ時に過剰電子が
ベース領域1内に蓄積している時間は短くなるので、タ
ーンオフ時間は短縮される。
上記実施例では、アノード・ショート領域をn+領領域
したアノード・ショート構造にして逆方向バイアス後の
ベース領域1内の過剰電子の蓄積時間を減少させ、ター
ンオフ時間を短縮しているが、本発明は上記実施例に限
定されることはない。
第4図(a)〜(1)は、本発明の他の実施例の模式断
面図である。
まず、第4図(alは、第1図に示すpinダイオード
と同様のアノード・ショート構造に加え、高濃度のn形
半導体層であるカソード領域11を選択拡散により形成
し、カソード側に低濃度のn形半導体層であるベース領
域1がカソード・ショ−ト間隔d2で配設されるように
した。なお、カソード・ショート間隔dtはキャリア(
正孔)の拡散距離をLhとした場合、2Lhよりも小さ
い距離とする。正孔に対するポテンシャルは、カソード
領域11よりもベース領域1の方が低いのでターンオフ
時にベース領域1内に蓄積している正孔の内、図示して
いないカソード電極からLhの距離内にいる正孔は、カ
ソード電極から引き抜かれる。
このため、逆方向バイアス後の正孔の蓄積時間は第1図
に示すpinダイオードよりも短くなり、電子に加え正
孔の蓄積時間も減少するのでターンオフ時間は第1図に
示すpinダイオードよりも更に短縮される。
次に、第4図(blは、アノードは従来と同様の高濃度
のn形半導体層であるアノード領域3で形成しく第5図
参照)、カソード側を高濃度のn形半導体層であるカソ
ード領域41と高濃度のn形半導体層であるカソード・
ショート領域42を交互に配設することにより形成した
。この時、カソード・ショート間隔d2は正札の拡散長
Lhの2倍よりも短くなるようにする。
第4図(b)に示すpinダイオードの場合、カソード
・ショート領域42が2Lhよりも小さい間隔で配設さ
れているため、逆方向バイアス後にカソード・ショート
領域42からLh以内の距離にいる正孔はカソード・シ
ョート領域42を介し、カソード電極に引き抜かれる。
このため、従来のpinダイオードよりも正孔の蓄積時
間は減少するのでターンオフ時間は短くなる。
更に、第4図(C)に示すpinダイオードはアノード
を、高濃度のn形半導体層である第1のアノード領域5
1と低濃度のn形半導体層である第2のアノード領域5
2が交互に配設されるように形成したものであり、第2
のアノード領域52は電子の拡散長Leの2倍よりも小
さくなるように配設している。このpinダイオードは
、第2のアノード領域52が第1のアノード領域(アノ
ード領域3と同様の高濃度のn形半導体層)よりも電子
に対するポテンシャルが低いことを利用したものであり
、逆方向バイアス後に第2のアノード領域52から電子
の拡散距離Le以内の距離にいる電子は第2のアノード
領域52を介し、アノード電極から引き抜かれるので過
剰電子の蓄積時間が短くなり、ターンオフ時間が短縮さ
れる。このpinダイオードにおいて第2のアノード領
域52はp形半導体層であるため、n形半導体層である
第2のアノード領域8よりも電子に対するポテンシャル
は高く、スイッチング速度は第1図に示すpinダイオ
ードよりも遅くなるが、逆にON状態でのベース領域1
への正孔の注入量は増加するので、ON電圧は第1図に
示すpinダイオードよりも低くなる利点がある。
更に、第4図(dlに示すpinダイオードは、アノー
ド側を第1図に示すpinダイオードと同様のアノード
・ショート構造とし、カソード側を第4図(b)に示す
pinダイオードと同様のカソード・ショート構造とし
たものであり、逆方向バイアス後の電子及び正孔の蓄積
時間は共に従来よりも減少するためターンオフ時間は、
上述の実施例の中で一番短くなる。
次に、第4図(e)はアノード側を第1図に示すpin
ダイオードと同じようにアノード・ショート構造とした
ものであるが、アノード・ショート領域62と両隣りの
アノード領域61の間に隙間領域63.64を設けた。
このように隙間領域63゜64を設けたことにより、順
方向バイアス時及びオン状態におけるアノード領域61
からベース領域1への正孔の注入量が第1図に示すpi
nダイオードよりも多くなるので、ターンオン時間が速
まり更にON電圧が低下した。また、逆方向バイアス後
にも、ベース領域1に蓄積しているアノード・ショート
領域62から電子の拡散長Le以内にある電子がアノー
ド・ショート領域62を介しアノード電極に引き抜かれ
るので、ターンオフ時間は短くなる。
次に、第4図(flは、前記第4図(el)に示すアノ
ード・ショート構造に加え、カソードもカソード・ショ
ート構造とじカソード・ショート領域72と両隣りのカ
ソード領域71の間に隙間領域73゜74を設けた。こ
の隙間領域73.74を設けたことによりアノード領域
61から正孔の注入の促進に加え、カソード領域71か
らの電子の注入を促進させ、ターンオン時間の更に一層
の短縮及びON電圧の更に一層の低下がもたらされた。
また、順方向バイアスから逆方向バイアスに切り換えた
場合、カソード・ショート領域72から正孔の拡散距離
Lh内にいる正孔はカソード・ショート領域72を介し
カソード電極から引き抜かれるため正孔の蓄積時間は減
少し、アノード・ショート構造により前述したように電
子の蓄積時間も減少することからターンオフ時間が著し
く短縮される。
次に第4図fg)に示すpinダイオードは第4図(a
)に示すpinダイオードと同様のカソード・ショート
構造と、第4図(e)に示すpinダイオードと同様の
アノード・ショート構造を有するpinダイオードであ
り、カソード・ショート構造及びアノード・ショート構
造によりターンオフ時間が短縮すると共にアノード・シ
ョート構造によりON電圧が低下する。
次に、第4図(h)は、前記第4図(a)に示すpin
ダイオードと同様なアノード構造と、前記第3図(C1
に示すpinダイオードと同様なカソード構造を有する
pinダイオードであり、順方向バイアスから逆方向バ
イアスに切り換えると前述したようにカソード電極から
正孔の拡散距離Lh内にある正孔はカソード電極を介し
て、アノード・ショート領域62から電子の拡散距離L
e内にある電子はアノード・ショート領域62を介し、
アノード電極に引き抜かれる。従って、電子及び正孔の
蓄積時間が減少するのでターンオフ時間は短くなる。
更に、第4図(1)に示すpinダイオードは前記第4
図(blに示すpinダイオードと同様のカソード・シ
ョート構造を有するpinダイオードであり、カソード
・ショート領域42の不純物濃度を第4図(b)に示す
pinダイオードよりも低濃度としている。
従って、第4図(blに示すpinダイオードよりもタ
ーンオフ時間は遅くはなるが従来に比較すれば速い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によればライフタイムキラ
ーを導入せずカソードまたはアノードの少なくとも一方
にキャリアに対するポテンシャルが低い半導体領域を設
けることにより、ターンオフ時に蓄積されているキャリ
アを前記キャリアに対するポテンシャルが低い半導体領
域から引き抜くようにしたので、ON電圧やリーク電流
を増加させずに高速スイッチングが可能になった。また
、ライフタイムキラーを導入していないので温度特性も
安定している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例のpinダイオードの模式
断面図、 第2図(a)〜(C)は、同実施例のpinダイオード
の製造工程図、 第3図(a)〜(C)は、同実施例のpinダイオード
の動作を説明する模式図、 第4図(a)〜(1)は、本発明の他の実施例の模式断
面図、 第5図は、従来のpinダイオードの模式断面図、第6
図(a)、 (b)は、従来のpinダイオードの動作
を説明する模式図である。 7・・・アノード領域、 8・・・アノード・ショート領域、 41・・・カソード領域、 42・・・カソード・ショート領域、 51・・・第1のアノード領域、 52・・・第2のアノード領域、 61・ ・・アノード領域、 62・・・アノード・ショート領域、 71・・・カソード領域、 72・・・カソード・ショート領域、 81・・・カソード領域、 82・・・カソード・ショート領域。 特許出願人  株式会社豊田自動織機製作所同   上
  財団法人 半導体研究振興会(d<2Le) )ト;宛8月め − ブどうて乞イプハj の pin
7゛インr−ドめ才13八謹プ「nD 四り第1図 (b) Aくイ凸5月−一方1社伊j丙pin  7”イ不一ド
め製式乙工千Y第2図 (b) (C) O電子 ■正ル トtワ月□−大ぶl仔”Jっp!n  7゛イ丁−Fの
゛9汝4T E、 を紀呵丁3不菅へ゛口笛5図 (b) ↑A−→辷丙 pin  7”イオー トリtp+rh
tyta月↑ろ図31カソード剣八均へ ど (e) 2トミ3亡トシ司5タセ乙のフ(3委とイダ−1へ項第
4図 (fl 式゛灯助7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)カソード電極またはアノード電極の少なくともいず
    れか一方の電極上に導電形もしくは不純物濃度が互いに
    異なる第1の半導体領域と第2の半導体領域が交互に配
    設されていることを特徴とするpn接合ダイオード。 2)前記第2の半導体領域の幅は、前記第1の半導体領
    域の配設間隔よりも狭い特許請求の範囲第1項記載のp
    n接合ダイオード。 3)前記第2の半導体領域は、該第2の半導体領域の両
    側に配設された2つの第1の半導体領域の略中央に位置
    する特許請求の範囲第2項記載のpn接合ダイオード。 4)前記第2の半導体領域は、該第2の半導体領域の両
    側に配設された2つの第1の半導体領域のいずれか一方
    と接触するように配設された特許請求の範囲第2項記載
    のpn接合ダイオード。 リアの拡散長の略2倍もしくはそれ以下である特許請求
    の範囲第2項乃至第4項のいずれか1つに記載のpn接
    合ダイオード。 6)前記第1もしくは第2の半導体領域の配設される間
    隔がキャリアの拡散長の略2倍もしくはそれ以下である
    特許請求の範囲第1項記載のpn接合ダイオード。 7)前記第1の半導体領域はアノード電極上に配設され
    た高不純物濃度のp形半導体層であり、前記第2の半導
    体領域は前記第1の半導体領域よりも低不純物濃度のp
    形半導体層である特許請求の範囲第6項記載のpn接合
    ダイオード。 8)前記第1の半導体領域はカソード電極上に配設され
    た高不純物濃度のn形半導体層であり、前記第2の半導
    体領域は前記第1の半導体領域よりも低不純物濃度のn
    形半導体間である特許請求の範囲第6項記載のpn接合
    ダイオード。
JP62249563A 1987-10-02 1987-10-02 pn接合ダイオード Expired - Lifetime JP2706072B2 (ja)

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