JPH019075Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は電磁スイツチのヒユーズ収納部に関
し、特にスペアヒユーズ収納部を備えた電磁スイ
ツチのシヨツクラバーに関する。

（従来の技術） 車輌には各種の電装品が搭載されているが、自
動二輪車のように取付スペースの小さい車輌にお
いてはこれらの電装品に必要な予備部品は各電装
品毎に収納しておくことが保守、整備等の点で便
利である。特に始動回路の開閉を行う電磁スイツ
チに各電装品が接続される電気回路のメインヒユ
ーズを一体的に設けるようにしたものにおいて
は、スペアヒユーズを当該電磁スイツチの近傍に
収納しておくことがヒユーズの交換作業等を行う
上で極めて有効である。

（考案の目的） 本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、電
磁スイツチを収納するシヨツクラバーにスペアヒ
ユーズ収納部を一体的に形成し当該電磁スイツチ
の近傍に必要なスペアヒユーズを収納することを
目的とする。

（考案の概要） 上記目的を達成するために本考案においては、
電磁スイツチを収納するシヨツクラバーの外部所
定箇所に一端が開口し収納するヒユーズの外形寸
法よりも僅小なヒユーズ収納部を一体成形により
形成し、当該シヨツクラバーの弾性により前記収
納部に嵌装したスペアヒユーズを保持するように
したスペアヒユーズ収納部を備えた電磁スイツチ
のシヨツクラバーを提供するものである。

（考案の実施例） 以下本考案の一実施例を添附図面に基づいて詳
述する。

第１図は電磁スイツチ１と、該電磁スイツチ１
を収納するシヨツクラバー２０と、該シヨツクラ
バー２０に収納されるスペアヒユーズ３０との組
付図を示し、電磁スイツチ１はケース２と該ケー
ス２に密閉固着されるカバー３から成り、ケース
２内にはコイル、該コイルとばねとの協働作用に
より上下動するプランジヤ、該プランジヤの上下
動に関連して上下動しスイツチのオン（閉成）、
オフ（開成）を行う可動接点部材（いずれも図示
せず）、固定接点部材４，５等が設けられている。

この電磁スイツチ１には例えば第２図に示すよ
うなヒユーズホルダ１０が脱着可能に装着される
ようになつている。第２図において、ヒユーズホ
ルダ１０は接続端子１１、取付端子１２、接続端
子１１と一体に形成されたヒユーズ保持端子１
３、ヒユーズ保持端子１４及び該ヒユーズ保持端
子１４と一体に形成された接続端子１５，１５′
から成り、接続端子１１は電磁スイツチ１のバツ
テリ接続側固定接点部材５のねじ部５ａにケーブ
ル１６の一端が接続された圧着端子１８と共にワ
ツシヤ８を介してナツト９により締付固定され、
取付端子１２はケーブル１７の一端が接続された
圧着端子１９と共にワツシヤ８′を介してナツト
９′により締付固定され、ヒユーズ保持端子１３，
１５には例えばメインヒユーズ（ブレードヒユー
ズ）３０が脱着可能に装着される。

ケーブル１６，１７の各他端は夫々バツテリ、
スタータモータ（共に図示せず）に接続される。
尚、取付端子１２は単にヒユーズホルダ１０を電
磁スイツチ１に固定するためのものであり、電気
的には無関係である。また、電磁スイツチ１のカ
バー３に設けられた接続端子６，７にはケース２
内において前記コイルの各端末が接続される。こ
れらの接続端子６，７はヒユーズホルダ１０の孔
１０ａを挿通して接続端子１５，１５′と並列し
て配置される。

このようにしてヒユーズホルダ１０が電磁スイ
ツチ１に脱着可能に装着される。

第１図に戻り、シヨツクラバー２０は略碗状を
なし電磁スイツチ１のケース２が全体的に収納さ
れ、両側部には係止部２１，２１′が側方に膨出
して形成され、これらの各係止部２１にはスリツ
ト状の係止用孔２１ａ，２１′ａが設けられてい
る。このシヨツクラバー２０の所定箇所例えば底
部には略直方体状のヒユーズ収納部２２が下方に
膨出して形成され、この収納部２２の一側面には
第４図に詳細に示すように角穴２２ａ，２２ｂ，
２２ｃが順次段差をなし、且つ水平方向に幅広に
形成されている。

これらの各孔２２ａ，２２ｂの幅及び高さ寸法
はスペアヒユーズ（ブレードヒユーズ）３０の端
部３０ａ（ツマミ部）、本体３０ｂのそれよりも僅
小をなし、各孔２２ａ，２２ｂの各奥行はスペア
ヒユーズ３０の端部３０ａ、本体３０ｂのそれと
同等或は僅かに大きく設定されている。また、孔
２２ｃはスペアヒユーズ３０の各接続端子３１，
３２が円滑に挿入し得る大きさに設定されてい
る。最も外側の角孔２２ａの下側の両角部にはス
トツパ２２ｄ，２２d′が設けられ、該孔２２ａの
底部には略半円状の切欠２２ｅ（第３図）が設け
られている。この切欠２２ｅはヒユーズ３０の脱
着を容易にするためのものである。かかる形状の
シヨツクラバー２０は一体形成により形成され
る。このシヨツクラバー２０は電磁スイツチ１を
収納した後係止用孔２１ａ，２１′ａを介して車
輌の係止部に取付けられる。

収納部２２にスペアヒユーズ３０を収納する場
合には第４図乃至第６図に示すように孔２２ａ側
からスペアヒユーズ３０を挿入し、端部３０ａ、
本体３０ｂを孔２２ａ，２２ｂ内に圧入し、スト
ツパ２２ｄ，２２d′により端面３０ｃの両角部を
外側から押圧係止する。斯かる状態においてスペ
アヒユーズ３０の各接続端３１，３２は収納部２
２の孔２２ｃ内に収納される。斯くして、スペア
ヒユーズ３０は収納部２２内にラバーの弾性によ
り弾性的に保持され、且つ各接続端子３１，３２
は孔２２ｃ内に密閉収納される。また、収納部２
２からスペアヒユーズを取り出す場合には切欠２
２ｄに指先を入れ端部３０ｂを引き出すことによ
り容易に取り出すことができる。

（考案の効果） 以上説明したように本考案によれば、電磁スイ
ツチ収納するシヨツクラバーの外部所定箇所に一
端が開口し収納するヒユーズの外形寸法よりも僅
小なヒユーズ収納部を一体形成により形成し、当
該シヨツクラバーの弾性により前記収納部に嵌装
したスペアヒユーズを保持するようにしたので、
前記電磁スイツチのコンパクト化を妨げることな
くスペアヒユーズを収納することができ、保守、
整備等の作業性が向上し、しかもシヨツクラバー
に弾性的に且つ接続端子を密閉して収納するよう
にしているために車輌の振動、雨水等からスペア
ヒユーズを有効に保護することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシヨツクラバー及び該シ
ヨツクラバーに収納する電磁スイツチ及びスペア
ヒユーズの組立図、第２図は第１図に示す電磁ス
イツチに装着するヒユーズホルダの一部切欠組立
斜視図、第３図は第１図のシヨツクラバーの底面
図、第４図は第３図の線−断面図、第５図は
第１図のシヨツクラバーにスペアヒユーズを収納
した状態を示す底面図、第６図は第５図の線−
断面図である。 １……電磁スイツチ、１０……カバー、２０…
…シヨツクラバー、２２……ヒユーズ収納部、３
０……スペアヒユーズ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電磁スイツチを収納するシヨツクラバーの外部
   所定箇所に一端が開口し収納するヒユーズの外形
   寸法よりも僅小なヒユーズ収納部を一体成形によ
   り形成し、当該シヨツクラバーの弾性により前記
   収納部に嵌装したスペアヒユーズを保持するよう
   にしたことを特徴とするスペアヒユーズ収納部を
   備えた電磁スイツチのシヨツクラバー。