JPH017831Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガイドレールに沿つて移動自在に懸
吊支持された複数のスクリーン生布を備えたパネ
ルスクリーンに関するもので、それぞれのスクリ
ーン生布を相対的に移動自在に連結すると共に、
１つのスクリーン生布をその横巾にほぼ相当する
距離だけ移動させた時に次のスクリーン生布の移
動を開始するように両者を連結する連結部材を設
けて、先頭のスクリーン生布を駆動することによ
つてパネルスクリーン全体を滑らかに開閉できる
ようにしたパネルスクリーンを提供しようとする
ものである。

本考案によるパネルスクリーンの特徴とすると
ころは、ガイドレールに沿つて移動自在に懸吊支
持された複数のスクリーン生布を備えたパネルス
クリーンにおいて、それぞれのスクリーン生布の
上端にスクリーン生布の横巾全体にのびる生布支
持体をとりつけ、該生布支持体の側面に、該生布
支持体の長手方向にのびてその両端の手前で終る
案内部を形成し、互に隣接する２つのスクリーン
生布の生布支持体の間に、それぞれの案内部を連
結する連結部材を設け、該連結部材の少くとも一
端は該案内部に沿つて移動可能としたことにあ
る。

以下、図面を参照して説明する。

第１図および第２図は本考案の一実施例を示す
もので、図中１はガイドレール、２は該ガイドレ
ールに沿つて移動自在に支持された複数（図示の
例では４個）のスクリーン生布を示す。それぞれ
のスクリーン生布２の上端には、スクリーン生布
の横巾の全体にわたつてのびる生布支持体３がと
りつけられ、また、各スクリーン生布２の下縁は
錘として作用する下部レール４がとりつけられ
る。

上記の生布支持体３の側面には、該生布支持体
の長手方向にのびてその両端の手前で終つている
案内部が形成され、且つ互に隣接する２つのスク
リーン生布の生布支持体３の間に、それぞれの案
内部を連結する連結部材が設けられる。図示の実
施例においては、上記の案内部は、第３図に示す
ように、案内溝５として形成されていて、この案
内溝は生布支持体の両端の手前で終つている。ま
た、連結部材は、互に隣接する２つのスクリーン
生布の生布支持体３のそれぞれの案内溝５，５内
に移動自在に嵌合するローラ６，６およびこれら
のローラを連結する連結部７により構成される。
なお、図示の例においては、この連結部材の両端
のローラ６，６が２つの生布支持体に移動自在に
係合しているが、その一端はローラとしないで、
一方の生布支持体の一端近くに固定しておいても
よい。なお、第３図イにおいて、８はガイドレー
ル１に形成されたガイド溝、９はそれぞれの生布
支持体の上部にとりつけられて該ガイド溝内を転
動するランナーを示す。

上記のパネルスクリーンにおいて、先ずパネル
スクリーンが完全に開かれて、総てのスクリーン
生布２が第１図の右方に片寄せられた状態、すな
わち格納状態にあるとする。ここで、適当な手段
（例えばスクリユーロツド等）によつて、先頭の
スクリーン生布２（第１図で、一番奥にあるスク
リーン生布）を左方に向けて閉扉方向に移動させ
ると、このスクリーン生布の生布支持体と、次の
スクリーン生布の生布支持体とは連結部材によつ
て連結された状態で、該連結部材のローラ６が案
内溝５内で転動しながら、先頭のスクリーン生布
のみが左方に移動する。先頭のスクリーン生布が
そのほぼ横巾に相当する距離だけ移動すると、ロ
ーラ６が案内溝５の終端に達して、連結部材はス
トツパーとして働き、先頭のスクリーン生布と次
のスクリーン生布との相対的移動を停止する。そ
こで、先頭のスクリーン生布をさらに移動させる
と、先頭のスクリーン生布と第２のスクリーン生
布とが同時に移動する。同様にして、第２のスク
リーン生布がその横巾にほぼ相当する距離移動す
ると、その次の第３のスクリーン生布が移動され
る。このようにして先頭のスクリーン生布を駆動
することによつて、それぞれのスクリーン生布が
順次に移動して、第４図に示す完全閉扉位置とな
る。パネルスクリーンを開く時には、前記と逆に
先頭のスクリーン生布を逆方向に移動させること
によつて、スクリーン生布は順次に開扉方向に移
動して、パネルスクリーンは開かれる。

本考案は、また第３図ロに示すようにレール１
を走行するランナー９の位置を同一軸線上に配し
たので、レール１が１本で数多のカーテンを吊り
下げることができ、レール１の巾を小さくするこ
とができる。

上述のように、本考案のパネルスクリーンにお
いては、それぞれのスクリーン生布は連結部材に
よつて連結された状態で、相対的に移動してパネ
ルスクリーンの開閉を行なうと共に、１つのスク
リーン生布がその横巾にほぼ相当する距離だけ移
動すると、当該スクリーン生布と次のスクリーン
生布は同時に移動するように連結され、従つて、
先頭のスクリーン生布を駆動することのみによつ
て、パネルスクリーン全体の開閉を滑らかに行な
うことができるとともに数枚のカーテンを１本の
レールにて吊り下げ出来るのでレールの本数を少
なくすることができ、またレールの横巾を小さく
することができるので従い意匠的にもスマートに
なり、ひいては安価なパネルスクリーンを提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るパネルスクリーンの一実
施例を示す斜視図、第２図はその端面図、第３図
イは生布支持体の連結部を拡大して示す断面図、
ロはランナーの位置関係を示す概略図、第４図は
パネルスクリーンを閉じた状態を示す平面図であ
る。 １……ガイドレール、２……スクリーン生布、
３……生布支持体、４……下部レール、５……案
内溝、６……ローラ、７……連結部、８……ガイ
ド溝、９……ランナー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガイドレールに沿つて移動自在に懸吊支持され
   た複数のスクリーン生布を備えたパネルスクリー
   ンにおいて、それぞれのスクリーン生布の上端に
   スクリーン生布の横巾全体にのびる生布支持体を
   とりつけ、該生布支持体の側面に、該生布支持体
   の長手方向にのびてその両端の手前で終る案内部
   を形成し、互に隣接する２つのスクリーン生布の
   生布支持体の間に、それぞれの案内部を連結する
   連結部材を設け、該連結部材の少くとも一端は該
   案内部に沿つて移動可能としたことを特徴とする
   パネルスクリーン。