JPH0164A - クメンヒドロペルオキシド化合物およびその製造法 - Google Patents

クメンヒドロペルオキシド化合物およびその製造法

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JPH0164A
JPH0164A JP62-153470A JP15347087A JPH0164A JP H0164 A JPH0164 A JP H0164A JP 15347087 A JP15347087 A JP 15347087A JP H0164 A JPH0164 A JP H0164A
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秀二 市川
藤井 克也
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テルモ株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はクメンヒドロペルオキシド化合物及びその製造
法に関する。本発明によって提供されるクメンヒドロペ
ルオキシド化合物は、過酸化物活性化物質、例えば血液
またはヘモグロビンの検出に有効に利用される。
尿、糞便または嘔吐物等の中に血液またはヘモグロビン
が含まれている場合には腎臓、胃、腸等泌尿器または消
化器系において炎症、潰瘍等の何らかの疾病が進行して
いるものと推定しうる。
従ってこれらの疾病を速やかに診断、治療するためには
上記尿、糞便、嘔吐物等中の血液またはヘモグロビン(
潜血)を正確に検出することが重要である。本発明のク
メンヒドロペルオキシド化合物は、このような潜血の検
査用試薬として好適に使用される。
[従来技術およびその問題点] 潜血検出用試験具は、有機ヒドロペルオキシド、呈色指
示薬、緩衝剤、湿潤剤、活性剤および安定剤を含浸する
担体からなり、試料中にヘモグロビンが存在すると有機
ヒドロペルオキシドが活性化されて発生期の酸素を生じ
、これによって指示薬が酸化されて発色する。有機ヒド
ロペルオキシドとして従来2.5−ジメチルヘキサン−
2,5−ジヒドロペルオキシド及びクメンヒドロペルオ
キシドが知られている。これらの過酸化物は実用化され
てはいるが経時的安定性がないため検出感度の低下が著
しいこと、ビタミンCが試料尿中に含まれている場合に
偽陰性と判断されること、尿中成分検出用多項目試験片
の場合、隣接する他の試験片を変色させ、性能低下をも
たらすこと、呈色感度が低いこと等の欠点がある。これ
らの欠点を改良したヒドロペルオキシドとして近年クメ
ンヒドロペルオキシドのベンゼン環にCl−6アルキル
基、C9、B r 、I 、 N 02またはカルボキ
シル基が置換した化合物が提案されている(特開昭59
−190883号公報)。この過酸化物は、従来のもの
よりかなり改善されてはいるが経時的安定性が充分満足
できるものではなかった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記の欠点のない過酸化物を提供せんとするも
のであり、本発明は下記のクメンヒドロペルオキシド化
合物およびその製造法よりなる。
1)一般式(I) 〔式中、Xは低級アルキル基を示し、 Yは水酸基、式 は各々独立して低級アルキル基またはフェニル基を示す
)、 式−〇−C−R(式中R4は低級アルキル基、)屯ニル
基、アミノ基、ジアルキルアミノ基またはアルコキシ基
を示す)を有する基、独立して低級アルキル基を示す)
を有する基または 式−C−R7(式中R7は水酸基またはアルコキシ基を
示す)を有する基を示す〕で表わされるクメンヒドロペ
ルオキシド化合物。
2)上記式(I)において、Xが低級アルキレン基を示
し、 Yが式 ニル基を示し、R2は低級アルキル基を示す)で示され
る基を示す第1項に記載の化合物。
3)上記式(I)において、R2がt−ブチル基を示す
第2項に記載の化合物。
4)上記式(I)において、Xが低級アルキレン基を示
し、Yが式 アルキル基を示す)で示される基を示す第1項に記載の
化合物。
5)上記式(I)において、R及びRBがメチル基を示
す第4項に記載の化合物。
6)上記式(I)においてXがエチレン基を示す第1項
乃至第5項のいずれか1項に記載の化合物。
7)上記式(I)において、Xがブチレン基を示す第1
項乃至第5項のいずれか1項に記載の化合物。
8)1−(t−ブチルジフェニルシロキシ)−2−(4
−(α−ヒドロベルオキシイソブロビル)フェニル〕エ
タンまたは 1− (N、N−ジメチルカルバモイルオキシ)−4−
(4−(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)フェニル
コブタンである第1項記載の化合物。
9)一般式(II) H3 〔式中、Xは低級アルキレン基を示し、Y′ R3は各々独立して低級アルキル基またはフェニル基を
示す)を有する基、 式−〇−C−R(式中R4は低級アルキル基、フェニル
基、デミノ基、ジアルキルアミノ基またはアルコキシ基
を示す)を有する基、独立して低級アルキル基を示す)
を有する基または 式−C−R7(式中R7は水酸基またはアルコキシ基を
示す)を有する基を示す〕で表わされるクメンヒドロキ
シ化合物を過酸化水素水溶液で酸化し、必要に応じて加
水分解することを特徴とする 一般式(I) 〔式中Xは前述したものと同一意義を有し、YはY’ 
 (Y’は前述したものと同一意義を有する)または水
酸基を示す〕 で表わされるクメンヒドロペルオキシド化合物の製造法
上記式(I)において、Xは前述したように低級アルキ
レン基を示す。アルキレン基は直鎖状または分枝鎖状の
いずれでもよい。好ましいアルキレン基としてはエチレ
ン基、プロピレン、ブチレン基等が挙げられる。
またYは前述したように、水酸基、 −C−R7を示す。
上記式中、R,R及びR3は各々独立して低級アルキル
基またはフェニル基を示す。
R4は低級アルキル基、フェニル基、アミノ基、ジアル
キルアミノ基またはアルコキシ基を示す。
上記低級アルキル基の好ましい基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、n−プロピル、i−プロピル、
n−ブチル、i−ブチル等が挙げられる。
上記アルコキシ基の好ましい例としては、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ等が挙げられる。また上記ジアルキ
ルアミノ基の好ましい例としては、ジメチルアミノ、ジ
エチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジイソプロピルア
ミノ等が挙げられる。
R及びR6は各々独立して低級アルキル基を示し、好ま
しい基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、n
−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル等
が挙げられる。
R7は水酸基またはアルコキシ基を示す。好ましいアル
コキシ基としては例えばメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ等が挙げられる。
上記基X及びYにおいて、これらの基はさらに前述した
呈色指示薬の発色を阻げない置換基、例えばハロゲン原
子(Cp、Br 、I) 、ニトロ基、水酸基、スルホ
ン基、フェニル基、置換フェニル基等によって置換され
ていてもよい。
上記Yの特に好ましい例として次のものが挙げられる。
t−ブチルジフェニルシロキシ基 N、N−ジメチルカルバモイルオキシ基本発明のクメン
ヒドロペルオキシド化合物の代表的な化合物としては、 1− (t−ブチルジフェニルシロキシ)−2−〔4−
(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)フェニル〕エタ
ン及び 1− (N、N−ジメチルカルバモイルオキシ)−4−
(4−(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)フェニル
コブタン が挙げられる。
本発明の前記式(I)で示されるクメンヒドロペルオキ
シド化合物は新規化合物であって、前記式(II)で示
されるクメンヒドロキシ化合物を酸性条件下で過酸化水
素水溶液で酸化し、必要に応じて加水分解することによ
って製造される。好ましくは、クメンヒドロキシ化合物
(n)をエーテル等の適当な有機溶剤にとかし、この溶
液に30%または50%過酸化水素水溶液および少量の
鉱酸、例えば硫酸または塩酸を加え室温で十数時間反応
させる。反応終了後所望の生成物は常法に従って反応混
合物中から採取される。例えば反応混合物に水を加え、
酢酸エチル等の適当な有機溶剤で抽出し、抽出物から溶
剤を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー等で精
製することによって所望の生成物を得ることができる。
前記式(I)においてYが水酸基を示す場合の化合物は
、前記式(n)においてY′が式は前述したものと同一
意義を有する)を有する基である場合の化合物を上記の
方法で酸化し、得られた生成物を常法に従って加水分解
することによって得られる。
クメンヒドロキシ化合物(n)は、一般式(m)〔式中
XおよびY′は前述したものと同一意義を有し、Zはハ
ロゲン原子を示す〕 で示されるフェニル化合物をn−ブチルリチウム(また
マグネシウム)、次いでアセトンと反応させることによ
って得られる。この反応は通常のグリニヤール反応と同
様の条件で実施される。例えばテトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル等の適当な有機溶媒中、両化合物を一7
8℃(ローブチルリチウムの場合)または室温ないし還
流下(マグネシウムの場合)で反応させ、次いでアセト
ンを加えることによって化合物(n)が得られる。
本発明のクメンヒドロペルオキシド化合物(I)は、前
述したように、過酸化物活性化物質の測定における過酸
化物として使用され、特に尿、糞便、嘔吐物中の潜血の
検出に有利に使用される。
かかる潜血検出用試験具は、本発明のクメンヒドロペル
オキシド化合物(I)及び呈色指示薬ならびに必要によ
り緩衝剤、湿潤剤、活性剤、安定剤および溶剤からなる
組成物を含浸する担体からなる。
指示薬としては酸化されて呈色するいわゆる酸化指示薬
とよばれるものが使用され、その例としてオルトトリジ
ン、ベンジジン、ロイコマラカイトグリーン等があげら
れる。
緩衝剤は試験具上のpH値を一定に保つために使用され
、例えばクエン酸塩、リンゴ酸塩、コハク酸塩のような
試験具を試料中に浸漬した際のpH値が4〜8の範囲に
維持できるようなものが好ましい。湿潤剤は試験具を試
料中に浸したとき、試料液が試験具に均一に湿潤するよ
うに使用され、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム等の界面活性剤が好適に使用される。
活性剤は試験具上での呈色反応の感度を高めるために用
いられ、3−アミノキノリン、キニン、イソキノリン等
が好ましい。安定剤は試験具から試験薬の流出を防止す
るために粘稠剤が使用され、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等の重合
物あるいはゼラチン、アラビアゴム等が好ましい。溶剤
は上記薬剤の混合物が容易に溶けるものであればよく、
有利にはエチルアルコール、アセトン、ベンゼン、トル
エン、クロロホルム等が使用される。担体としてはン戸
紙、ガラス繊維、プラスチック素材からなる不織布が好
適であり、上記溶剤に溶けたり反応したすせず、かつ上
記組成物を吸収するものであればよい。
上記試験組成物および試験具に用いられるクメンヒドロ
ペルオキシド化合物およびその他の試薬の量は特に重要
ではなく、従来のものに準じて適宜決定される。即ち、
検出対象の過酸化物活性化物質に対して反応させ、呈色
反応を起させるに十分な量が選択される。
次に実施例、参考例および試験例を示して本発明をさら
に具体的に説明する。
、(以下余白) 実施例 1 l−(t−ブチルジフェニルシロキシ)−2−〔4−(
α−ヒドロペルオキシイソプロピル)フェニル〕エタン アルゴン雰囲気下、4−ブロモフェネチルアルコール1
.67g (8,31ssol)のピリジン(50ml
)溶液にt−ブチルジフェニルシリルクロライド2.2
8g (8Jls■of)を加え、室温にて17時間反
応させた後、水を加え酢酸エチルにて抽出をおこなった
。有機層を水洗した後、減圧濃縮すると、1−(t−ブ
チルジフェニルシロキシ)−2−(4−ブロモフェニル
)エタン2.59g (8,21ssol)を得た。
アルゴン雰囲気下、上記化合物2.59g (8,21
■■of)の乾燥テトラヒドロフラン(50ml)溶液
にt−ブチルリチウムの1.70Mペンタン溶液(5,
79m1.9.85m1101)を−78℃にて加えた
後、30分間反応させた。その溶液にアセトン5.00
m1 (88,1ssol)を加え一78℃にて10分
間反応させた後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え酢
酸エチルにて抽出をおこなった。有機層を水洗した後、
減圧濃縮し得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて分離精製をおこなった。ジクロロメタン−
メタノール(I00:1)で溶離することにより、1−
(t−ブチルジフェニルシロキシ)−2−(4−(α−
ヒドロキシイソプロピル)フエ  。
ニル〕エタン1.88g (6,32gmol)を得た
上記ヒドロキシ化合物1.86g (6,32iaol
)にエーテル10mL 30%過酸化水素水溶液20m
1と濃硫酸0.50m1を加え、室温にて16時間反応
させた後、水を加え酢酸エチルにて伸出をおこなった。
有機層を水洗した後、得られる残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて分離精製をおこなった。ジクロ
ロメタンで溶離することにより、1−(t−ブチルジフ
ェニルシロキシ)−2−(4−(α−ヒドロペルオキシ
イソプロピル)フェニル〕エタン1.55g (4,9
8asol)を得た。
NMR(ppm  、   CD C1g  )7.9
5(s、l11)、 7.83〜6.92(i、141
1) 、 3.78(t、211.J’5)lz)、 
 2.88(t、2H,J−611z)、  1.57
(s、611)、 1.03(s、911)実施例 2 1− (N、N−ジメチルカルバモイルオキシ)−4−
(4−(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)フェニル
コブタン アルゴン雰囲気下、4−(4−ブロモフェニル)−1−
ブタノール1.87g (8,16asol)のピリジ
ン(50ml)溶液にt−ブチルジフェニルシリルクロ
ライド2.69g (9,79asol)を加え、室温
にて18時間反応させた後、水を加え酢酸エチルにて抽
出をおこなった。有機層を水洗した後、減圧濃縮すると
、1−(t−ブチルジフェニルシロキシ)−4−(4−
ブロモフェニル)ブタン3.74g(8,0Osmol
)を得た。
アルゴン雰囲気下、上記化合物3.74g (8,00
a+mol)の乾燥テトラヒドロフラン(50ml)溶
液にt−ブチルリチウムの1.70Mペンタン溶液(5
,85m1.9.60m5ol)を−78’Cにて加え
た後、30分間反応させた。その溶液にアセトン5.0
0m1 (6g、1snol)を加え、−78℃にて1
0分間反応させた後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え酢酸エチルにて抽出をおこなった。有機層を水洗した
後、得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて分離精製をおこなった。ジクロロメタン−メタノ
ール(I00:1)で溶離することにより、1−(t−
ブチルジフェニルシロキシ)−4−[4−(α−ヒドロ
キシイソプロピル)フェニルコブタン2.86g (8
,37asol)を得た。
アルゴン雰囲気下、上記化合物2.88g (8,37
s−ol)の乾燥テトラヒドロフラン(50ml)溶液
にテトラブチルアンモニウムフルオライドの1.0 M
テトラヒドロフラン溶液(7,64m1.7.84+n
ol)を加え、室温にて14時間反応させた後、水を加
え酢酸エチルにて抽出をおこなった。有機層を水洗した
後、減圧濃縮すると、4−(4−(α−ヒドロキシイソ
プロピル)フェニル〕 −1−ブタノール1.29g 
(6,18m5ol)を得た。
アルゴン雰囲気下、鉱油中60%含有の水素化ナトリウ
ム594 +eg (I4,8m5ol)の乾燥ジメチ
ルホルムアミド(40ml)溶液に上記化合物1.29
g(8,18gmo1)を加え40〜50℃にて30分
間反応させた後、N、N−ジメチルカルバミン酸クロラ
イドOJOg (7,42腸腸of)を加え室温にて1
6時間反応させた。0℃にて反応液に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出をおこなった。
有機層を水洗した後、減圧濃縮し得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて分離精製をおこなっ
た。ジクロロメタンで溶離することにより、1−(N、
N−ジメチルカルバモイルオキシ)−4−(4−(α−
ヒドロキシイソプロピル)フェニルコブタン1.64g
 (5,87siol)を得た。
上記ヒドロキシ化合物1.84g (5,87asol
)にエーテル10m1.30%過酸化水素水溶液20m
1と濃硫酸0.50m1を加え、室温にて15時間反応
させた後、水を加え酢酸エチルにて抽出をおこなった。
有機層を水洗した後、減圧濃縮し得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて分離精製をおこなっ
た。酢酸エチル−ヘキサン(2:1)で溶離することに
より、1−(N、N−ジメチルカルバモイルオキシ)−
4−(4−(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)フェ
ニルコブタン1.34g(4,52m5ol)を得た。
NMR(ppm、CDCl5) 7.83(s、lH)、 7.31(d、2H,J=8
Hz)、 7.02(d、2H,J−8Hz)、 4.
17(t、2H,J−6,5Hz)。
2.78(s、8H)、 2.87(t、2)1.J−
8,511z)、 1.55(s 、 0H) (以下余白) 参考例 試験紙の製造法 溶液I クメンヒドロペルオキシド化合物(I)分子量X4.4
8X10−3g p−)ルエンスルホニルーN−ジエチルアミド5、Og ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム1.5[エタノー
ル     100m1 ン戸紙を溶液Iに充分湿潤して、40”Cの乾燥オーブ
ンで20分間乾燥する。
溶液■ ア  り  リ  ル ア  ミ  ド       
       10゜ポリエチレングリコール    
   1og:クエン酸三ナトリウム・二水和物   
9gクエン酸・−水和物      1g サ    ボ    ニ    ン         
 loO+*gEDTA −2Na    30mg 水                     100
m1溶液■で乾燥した消紙を溶液■に充分湿潤して4゜
℃の乾燥オーブンで50分間乾燥する。
溶液■ オ ル  ト  ト  リ  ジ  ン       
    1.20゜3−アミノキノリン     0.
5gベ    ン    ゼ    ン       
      100  ml溶液■で乾燥したン戸紙を
溶液■に充分湿潤して40℃の乾燥オーブンで10分間
乾燥する。これを、性能評価用の試験紙として使用する
試験例 1 上記試験紙の製造例で示したようにして得られた試験片
を試料中に1秒間浸漬させる。前記試験片の呈色を時間
の経過につれて所定の色調表と照らし合わせて色調表に
記された判定符号を目視により読みとる。前記色調表に
よって呈色の度合から試料中潜血の濃度を判定する。そ
の判定符号と、ヘモグロビン濃度との相関を下に示す。
表    1 なお、色調表のヘモグロビン濃度と相関する色調は、過
酸化物2.5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペ
ルオキシドを用いて前記製造例で示した方法により作製
した試験片の判定時間60秒後の色を示している。
その結果、1−(t−ブチルジフェニルシロキシ)−2
−(4−(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)フェニ
ル〕エタンは、約10秒の判定時間で色調表に相当する
呈色をしていた。一方、クメンヒドロペルオキシドを用
いた試験紙が色調表に相当する呈色をするのに約25抄
型した。なお色調表を作成するに用いた2、5−ジメチ
ルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシドは60秒を
要している。
以上のことから、本発明の1− (t−ブチルジフェニ
ルシロキシ)−2−(4−(α−ヒドロペルオキシイソ
プロピル)フェニル〕エタンは、市販されている尿中潜
血測定試験紙に用いられている過酸化物2.5−ジメチ
ルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシドとクメンヒ
ドロペルオキシドよりも高い感度を有していることがわ
かった。
試験例 2 60℃における経時変化試験をおこなった判定結果を表
2および3に示す。
(以下余白) 表2および表3から、1− (t−ブチルジフェニルシ
ロキシ)−2−[4−(α−ヒドロペルオキシイソプロ
ピル)フェニル]エタンが、経時変化安定性に優れてい
ることがわかる。
試験例 3 スティック上で、潜血測定用試験片とブドウ糖測定用試
験片が隣接している場合、ブドウ糖試験紙に変色が生ず
ることが知られている。
過酸化物として1−(t−ブチルジフェニルシロキシ)
−2−(4−(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)フ
ェニル〕エタンを用いて前記製造例で示した方法により
作製した試験片と2.5−ジメチルヘキサン−2,5−
ジヒドロペルオキシドを用いた試験片とを、別々のステ
ィック上に貼り、その各々のスティック上の隣接する部
位にブドウ糖試験片を貼り、40℃にて1力月間保管し
た。その結果は、前者がブドウ糖試験片に、変色がない
のに対して、後者は変色が生じていた。このことから、
本発明の過酸化物は隣接する他の尿中試験項目への影響
が少ない。
[発明の効果] 本発明のクメンヒドロペルオキシド化合物(I)は過酸
化物活性化物質、特に血液またはヘモグロビンの検出に
有効に利用される。即ち、有機ヒドロペルオキシド、呈
色指示薬からなる過酸化物活性化物質測定組成物におい
て有機ヒドロペルオキシドとして本発明のクメンヒドロ
ペルオキシド化合物(I)を使用すると下記の特長を有
する該測定組成物が得られる。
(I)  経時的に安定であり、長期juノ貯蔵しても
良好な検出感度を維持することができる。
(2)尿中成分検出用多項目試験片の場合、ブドウ糖試
験片等隣接する他の試験片を変色させることがなく、性
能低下をもたらさない。
(3)従来の測定組成物より呈色反応の速度が速く、呈
色感度が高い。
このように本発明のクメンヒドロペルオキシド化合物(
I)は過酸化物活性化物質測定用の有機ヒドロペルオキ
シドとして非常に優れた性質を有している。
さらに本発明によれば、かかるクメンヒドロペルオキシ
ド化合物(I)の有利な製造法が提供される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、Xは低級アルキレン基を示し、 Yは水酸基、式 ▲数式、化学式、表等があります▼(式中R^1、R^
    2及びR^3 は各々独立して低級アルキル基またはフェニル基を示す
    )を有する基、式▲数式、化学式、表等があります▼(
    式中R^4は低級アルキル基、フェニル基、アミノ基、
    ジアルキルアミノ基またはアルコキシ基を示す)を有す
    る基、式▲数式、化学式、表等があります▼(式中R^
    5及びR^6は各々独立して低級アルキル基を示す)を
    有する基または式▲数式、化学式、表等があります▼(
    式中R^7は水酸基またはアルコキシ基を示す)を有す
    る基を示す〕 で表わされるクメンヒドロペルオキシド化合物。 2)上記式( I )において、Xが低級アルキレン基を
    示し、Yが式 ▲数式、化学式、表等があります▼(式中R^1及びR
    ^3はフェニル基を示し、R^2は低級アルキル基を示
    す)で示される基を示す特許請求の範囲第1項に記載の
    化合物。 3)上記式( I )において、R^2がt−ブチル基を
    示す特許請求の範囲第2項に記載の化合物。 4)上記式( I )において、Xが低級アルキレン基を
    示し、Yが式▲数式、化学式、表等があります▼(式中
    R^5及びR^6は低級アルキル基を示す)で示される
    基を示す特許請求の範囲第1項に記載の化合物。 5)上記式( I )において、R^5及びR^6がメチ
    ル基を示す特許請求の範囲第4項に記載の化合物。 6)上記式( I )においてXがエチレン基を示す特許
    請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか1項に記載の化
    合物。 7)上記式( I )において、Xがブチレン基を示す特
    許請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか1項に記載の
    化合物。 8)1−(t−ブチルジフェニルシロキシ)−2−〔4
    −(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)フェニル〕エ
    タンまたは 1−(N,N−ジメチルカルバモイルオキシ)−4−〔
    4−(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)フェニル〕
    ブタンである特許請求の範囲第1項記載の化合物。 9)一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) 〔式中、Xは低級アルキレン基を示し、 Y′は 式▲数式、化学式、表等があります▼(式中R^1、R
    ^2及び R^3は各々独立して低級アルキル基またはフェニル基
    を示す)を有する基、 式▲数式、化学式、表等があります▼(式中R^4は低
    級アルキル 基、フェニル基、アミノ基、ジアルキルア ミノ基またはアルコキシ基を示す)を有す る基、 式▲数式、化学式、表等があります▼(式中R^5及び
    R^6は各々 独立して低級アルキル基を示す)を有する基または 式▲数式、化学式、表等があります▼(式中R^7は水
    酸基または アルコキシ基を示す)を有する基を示す〕 で表わされるクメンヒドロキシ化合物を過酸化水素水溶
    液で酸化し、必要に応じて加水分解することを特徴とす
    る 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中Xは前述したものと同一意義を有し、YはY′(
    Y′は前述したものと同一意義を有する)または水酸基
    を示す〕 で表わされるクメンヒドロペルオキシド化合物の製造法
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