JPH0160544B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0160544B2
JPH0160544B2 JP55050367A JP5036780A JPH0160544B2 JP H0160544 B2 JPH0160544 B2 JP H0160544B2 JP 55050367 A JP55050367 A JP 55050367A JP 5036780 A JP5036780 A JP 5036780A JP H0160544 B2 JPH0160544 B2 JP H0160544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
gas
substrate
target
sputtering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55050367A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56150188A (en
Inventor
Seiji Myake
Naoyuki Myata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5036780A priority Critical patent/JPS56150188A/ja
Publication of JPS56150188A publication Critical patent/JPS56150188A/ja
Publication of JPH0160544B2 publication Critical patent/JPH0160544B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/06Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
    • C23C14/08Oxides
    • C23C14/086Oxides of zinc, germanium, cadmium, indium, tin, thallium or bismuth
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/58After-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/58After-treatment
    • C23C14/5806Thermal treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/58After-treatment
    • C23C14/5846Reactive treatment
    • C23C14/5853Oxidation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は金属酸化物膜、特に、酸化物半導体
透明導電膜の製法に関するものである。
光電変換装置や光学装置の電極や半透鏡として
実用されてきた酸化物半導体膜の製法には、化学
的方法と物理的方法とがある。スズ・アンチモン
の酸化物よりなる透明導電膜は、現在、最も多く
実用されており化学スプレー法により製作されて
いる。この方法は、膜を堆積する基体を、膜の製
作中、数100℃の温度に加熱維持する必要があり、
耐熱性の低い材料は基体に利用出来ず、また、製
作された膜の微細な形状を得ることは困難であ
る。
耐熱性の低い材料を基体とし、微細な形状の透
明導電膜を製作する方法としては、物理的方法で
ある真空蒸着法やカソードスパツタ法がある。真
空蒸着法は膜の基体に対する良好な接着性を得る
ため、基体を予め高温に加熱し、基体表面の吸着
ガスを取除く必要がある。カソードスパツタ法は
金属、半導体や絶縁物をターゲツトとし、高周波
電界をスパツタ装置の電極間に加え、酸化物透明
導電膜、例えば、酸化カドミウムや酸化インジウ
ムを主成分とする膜の製作に用いられている。
スパツタ法による他の方法として、ターゲツト
に合金を用い酸素ガスを含む不活性ガス、例え
ば、酸素とアルゴンの混合ガスの雰囲気中でスパ
ツタ装置の両電極間に直流電界を加え、酸化物透
明導電膜、例えば、酸化カドミウムや酸化インジ
ウムを主成分とする膜を作る反応性スパツタ法が
提案される。
スパツタ法においては、ターゲツトからスパツ
タされる原子、もしくは、分子は高い運動のエネ
ルギーを持ち、基体表面に吸着された空気などの
気体分子を叩き出すため、一般には、真空蒸着法
における基体表面のガス出しは不要である。した
がつて、膜の堆積中、基体は、室温または比較的
低い温度に維持するだけで接着性の良い膜が得ら
れる。
上記反応性スパツタ法により透明導電膜を製作
するには、基体を200℃前後に加熱維持するが、
これは、基板と膜の接着性を高めるためではな
く、最も優れた特性の透明導電膜を再現性よく製
作するためであつて、もし、室温に維持し膜を製
作する時は、再現性の低下をきたすおそれがあ
る。
このような物理的方法により透明導電膜を製作
する時は、一般に蒸着装置やスパツタ装置に基体
加熱用の装置が必要となり、基体を加熱するため
の機構が真空室内に設けられる事となる。その結
果、装置は複雑となるのみならず、真空室内に装
着できる基体の大きさや数が制限を受け、同時に
真空装置としての機能を低下させ、高い歩留で膜
を量産することが困難となる。
本発明は、これらの欠点を補い優れた透明導電
膜を高い生産性を維持し且つ高い歩留で安定に工
業生産するための方法を提供するものであつて、
その目的は、スパツタ装置に附属する基体加熱用
設備を取除き、真空室内の構造を最も簡単にし且
つ排気特性を良好にし、同時に装着する基体の数
を多くし、また、形状の大きな基体をも収容でき
るようにし、高い歩留で優れた透明導電膜を工業
生産することを可能にすることである。
以下、その詳細を説明する。本発明は、第1工
程として、2種類以上の金属成分を含む合金をタ
ーゲツトに用い、酸素ガスを含む不活性ガスを雰
囲気中で反応性スパツタを行ない、基体を加熱す
ることなく基体上に薄膜を製作する。第2工程と
して、該薄膜を酸素ガスを含む不活性ガス中で加
熱し透明導電膜を製作するものである。
第1工程においては、ターゲツトの成分金属原
子をスパツタさせるための不活性ガス、例えば、
アルゴンガスと、成分金属原子を酸化させるため
の酸素ガスとの混合ガスを直流電界の下で放電さ
せ、ターゲツトの成分金属と酸素よりなる薄膜を
基体の上に堆積させる。基体表面に堆積した膜の
成分は、ターゲツトの合金組成、成分原子のスパ
ツタ速度、また、スパツタ雰囲気の組成と全圧力
により決るものである。
例えば、スパツタ雰囲気をアルゴンガスのみと
した場合は、基体に堆積する膜は、ターゲツトに
含まれる金属よりなる合金薄膜であり、雰囲気が
酸素ガスを含むアルゴンガスである場合は、該薄
膜は、雰囲気中に含まれる酸素ガスの濃度により
決まる組成を持つ合金酸化物の薄膜となる。
次に、第1工程における薄膜の製作について説
明する。第1図は本発明において用いられる直流
スパツタ装置の原理的構造を示したものである。
1はその中で低真空ガス放電を行なうためのガラ
ス製または金属製容器である。2は金属製のアノ
ードであつて、数百ボルト以上の正の電位に保
つ。3は金属製のカソードであつて、その上に透
明導電膜の成分となる合金の板状ターゲツト4が
置かれてある。カソードは負の直流電位に保た
れ、ターゲツトとほぼ同電位にある。
5は真空バルブであつて、容器1の中のガスを
取出すための排気装置に連絡されている。6は容
器1の中の空気が排出された後、不活性ガスを容
器1の中に定常時に導入するためのリークバルブ
である。7は酸化性ガスを導入するためのリーク
バルブであつて、6と7のバルブを調整すること
によつて容器1内のガスの混合比を調節すること
が出来る。
なお、予じめ一定混合比に調整されたガスを導
入する時は、6,7の何れか1つのバルブは不要
であり、さらに、容器1内のガス圧を一定に維持
した状態でスパツタできるようにするためには、
スパツタ工程中も5のバルブを僅かに開き、6及
び又は7のバルブから導入されるガスの量を調節
して行なうことも出来、この場合にはより一層均
一な特性の膜を生成するのに好都合である。
8はターゲツト4からスパツタされた原子、お
よび、スパツタ原子と酸化性ガスとが反応して出
来た金属酸化物の堆積する基体であつて、無機物
または有機物からなり、透明導電膜の基板となる
ものである。9は基体8の上に堆積された薄膜で
ある。10は基体の表面が膜の堆積前に汚染する
ことを防ぐためのシヤツタである。
第1図に示すスパツタ装置を用い第1工程によ
る膜の製作は次のように行なう。ターゲツト4
は、予め一定の組成を持つ合金を用い円板状に調
製し、カソード3の上に固定する。基体8はアノ
ード2の下面に保持具又は接着剤を用い固定して
おく。操作はまず、排気装置(図示せず)を始動
し、真空バルブ5を開いて容器1の中の空気を取
除き容器内の圧力を10-4Torr以下の真空に維持
する。次に、ターゲツトより金属原子をスパツタ
するため、不活性ガス、例えばアルゴンをリーク
バールブ6を開いて容器1に導入し、10-3
10-2Torr程度の圧力に維持する。次いでリーク
バルブ7を開いて酸化性ガス、例えば、酸素ガス
を容器1に導入し、不活性ガスと酸化性ガスの混
合比率が一定となるようバルブ6と7を調整す
る。
この時、バルブ5は予め、ほぼ閉じた状態に
し、バルブ6,7より導入されるガスとバルブ5
を通じ容器1から排出されるガスとが釣合つた上
記の圧力10-3〜10−2Torr程度となるよう調節す
る。容器1内の混合ガスが定常状態となつた後、
アノードとカソード間に直流電圧を印加する。そ
の間隔は数cm程度である。基体の表面は、放電開
始後、適当な時間の間シヤツタ10でおおつてお
く。次いで、シヤツタを開くと複数の基体8の上
に、ターゲツトからスパツタされた合金の成分原
子、および、基体に到達するまでに容器にある酸
化性ガス、例えば、酸素ガスと反応した成分原子
の酸化物が堆積し膜9を作る。アノードとカソー
ドとの間に印加する直流電圧は数100〜数1000ボ
ルトである。
第2図は、ターゲツト4に用いたカドミウムと
スズの合金の原子比が2:1である場合、両電極
間に2000ボルトの電流電圧を印加し、容器1内の
全圧を3×10-2Torrとして製作した膜それ自体
の分光透過率を示したものである。図中、曲線(a)
は容器1内のアルゴンと酸素ガスの混合ガスに、
酸素ガスを0.5%含む場合、曲線(b)は酸素ガスを
2%含む場合の膜の分光透過率曲線である。ま
た、曲線(a)で示した特性を持つ膜の面積抵抗は6
×106オーム・cm、曲線(b)で示した特性を持つ膜
の面積抵抗は4×106オーム・cmで極めて高い電
気抵抗を示す。それぞれの分光透過率は第2図に
示すように高くはなく、曲線(a)で示した特性を持
つ膜の光の透過性は極めて低い。
第3図は本発明における第2の工程の1例とし
て、用いる加熱処理炉の概略図を示したものであ
る。11は熱処理炉の本体であつて、加熱部を含
む。12はその炉心管である。炉心管は、第1の
工程で製作された膜の基体8を炉巾に運びこむた
めの装置14、例えば、ベルトコンベアの形によ
り決まる断面を持つものである。15は炉心管内
を酸化性雰囲気、例えば、空気で満たすためのガ
スを導入するためのガス導入口、16は該ガスを
排出するためのガス排出口である。15より16
に歪る間の圧力は炉外の圧力より幾らか高くし、
ベルトコンベア14の出入開口部17,18より
外気が炉内に侵入することを防ぐ。また、炉内の
温度は一定の温度分布と最高温度を保つよう調節
する。19は酸化性ガスを清浄するためのフイル
タである。なお、スパツタ堆積膜9を有する基体
8は個別にベルトコンベア14上にのせられても
よいが、第1図のアノード2として耐熱性の素材
を用いることにより該アノードに複数の基体をと
りつけたままの状態でのせることもできる。
次に透明導電膜製作の第2工程の順序について
説明する。
第1工程を経て作られた膜は、第2図に示した
ように、光の透過性は不十分であり、電気伝導度
も比較的低い。この膜は第3図に示す熱処理炉中
をベルトコンベヤの如き装置を用い通過させる
と、膜は酸化されて、より透明度の高く、導電性
の良い膜となる。その様子を第4図に示した。
同図に示した曲線(e),(f).(g)は、カドミウムと
スズの原子比が2:1である合金ターゲツトを用
い、アルゴンと酸素の混合ガス中の酸素ガスの濃
度が、それぞれ、0.5%、2%、および4%の雰
囲気でスパツタされ基体上に堆積し作られた膜の
空気中における熱処理により、面積抵抗が変化す
る様子を示したものである。曲線(e)および(f)で示
した膜の面積抵抗は300℃以上の加熱により急激
に減らし、200℃で1時間の加熱によつては抵抗
は初期の値から僅かの減少しか見られないが、
300℃、1時間の加熱により、例えば(e)の曲線で
示す膜の抵抗は初期値の104分の1にまで減少す
る。
反対に、(g)の曲線で示す膜の面積抵抗は、200
℃、1時間の加熱により僅かに増加し、さらに、
300℃に温度を上昇すると抵抗は増加を始め、1
時間の加熱後には、初期の抵抗値の70倍にもな
る。また、(e),(f)の曲線で示した膜の面積抵抗は
加熱温度を400℃にまで上昇すると、300℃で1時
間加熱したときの値より更に減少し面積抵抗の値
は、それぞれ、300オーム/平方、および、450オ
ーム/平方となる。
以上のべた熱処理による膜の抵抗変化は、第1
工程におけるターゲツトに用いる合金の組成、膜
の堆積速度に関係するものであり、また、第2工
程における熱処理温度、時間にも関係するもので
あつて、第1工程における堆積速度が比較的速い
場合は、第2工程における熱処理(アニール)に
よる抵抗変化はそれ程著しくはない。
第5図はインジウムとスズの合金をターグツト
として反応性スパツタし得られた膜の抵抗減少
を、第1工程におけるスパツタ雰囲気、アルゴン
と酸素の混合ガス中の酸素ガスの濃度との関係で
示したものである。図中、曲線(h)は第1工程によ
り得られた膜のアニール前の面積抵抗とスパツタ
雰囲気中の酸素ガスの濃度の関係であり、曲線(j)
はそらの膜を300℃で1時間加熱(アニール)し
得られた膜の面積抵抗を示したものである。
第6図は、前記した第2図の特性を有する薄膜
に対して第2工程による熱処理を施こすことによ
つて得られた膜の分光透過率特性を示したもので
ある。図中、曲線(c)は0.5%の酸素ガスを含むア
ルゴンと酸素の混合ガス中でスパツタされて得ら
れた膜を300℃、1時間の加熱処理により変化し
た後の特性を示す。曲線(d)は、同様に、2%の酸
素ガスを含む混合ガス中でスパツタし得られた膜
を300℃、1時間の加熱処理し得られた膜の分光
特性を示したものである。図から明らかなよう
に、熱処理後の膜の分光透過率は第2図に示した
第1工程直後の熱処理工程を経ない膜の分光透過
率に比較し著しく高くなり、可視光域の波長の光
に対しては約80%以上の値を示すこととなる。
以上の各種実験結果から次のことが理解され
る。
(1) 特定組成の合金ターゲツトを用い直流スパツ
タ法を採用し、得られた膜を酸化性ガス中で熱
処理し良好な透明導電膜を製作することができ
る。
(2) スパツタ容器中の不活性ガスArと活性ガス
O2の混合比によつて生成されるスパツタ膜の
比抵抗は制御できるが、酸素分圧が適当でな
く、その値が低すぎたが、また、高すぎたた
め、特性の良好でない膜が得られても、その膜
を酸化性雰囲気中で加熱処理することにより特
性の改善が出来、良好な透明導電膜を得ること
が可能である。
(3) スパツタに用いるターゲツトとしての合金
は、通常の透明導電膜の含有金属元素であるカ
ドミウムとスズ、インジウムとスズ、および、
スズとアンチモンの合金のいづれであつても、
本発明における2つの工程によつて良好な透明
導電膜を得ることができる。
(4) ターゲツト材料で合金組成は、高周波スパツ
タ法による結果からするとカドミウムとスズの
場合は原子組成比2対1、インジウムとスズの
場合は原子組成比9:1、また、スズとアンチ
モンの場合は原子組成比9:1が、優れた透明
導電膜を得るために望ましい。
(5) 直流反応性スパツタ法による膜の製作工程と
しての第1工程における酸素ガスを含む混合ガ
スの酸素の濃度は0.5%〜20%の範囲が適当で
ある。面積抵抗最小の膜を得るための最適酸素
濃度はターゲツトよりの金属原子のスパツタ速
度にも依存するが、4〜15%の範囲にある。
(6) 第1工程においてスパツタ雰囲気をArのみ
とし、第2工程を経て透明導電膜を作ることが
出来るが、膜の基板に対する接着性は優れず膜
厚の増加と共に減少することが実験で確められ
た。
以下、更に詳細に本発明の具体的実施例を説明
する。
実施例 1 ターゲツト4の材料として金属カドミウムと金
属スズの原子組成比が2対1の合金を用い、これ
を直径75mm、厚さ3mmの円板にし、直径75mmの円
形カソード上に固定する。透明導電膜の基体8と
して軟質ガラスを用い、アノードの下面に保持具
を用いて固定する。アノードとカソードの間隔は
57mmとし、容器内を35×10-6Torrに排気し一担
真空にする。次に、0.5%の酸素ガスを含むアル
ゴンと酸素の混合ガスをリークバルブを導入し、
容器内の混合ガスの全圧力を3×10-2Torrに維
持する。
基板の温度は室温に保持し、アノードとカソー
ド間に2KVの直流電圧を印加すると放電し、シ
ヤツタを開くと基板の上に膜が堆積し始める。カ
ソード電流を3mAで放電を60分間持続すると厚
さ約350Åの膜が堆積する。この膜を基板と共に
スパツタ装置より取出し、温度300℃に維持した
電気炉中央部に、炉心管の開口部より挿入し60分
間加熱する。この間、酸化性ガスとして清浄な空
気を炉心管に流入する。基板上の膜は酸素ガスに
よつて酸化が進み、透明度と電気抵抗が減少す
る。同様の熱処理を400℃で30分間繰返えし行な
うと膜は更に優れた特性の透明導電膜となる。
このようにして得られた透明導電膜は、室温に
おいて単位面積あたり300オームの面積抵抗を持
ち、可視光領域における平均透過率は80%以上で
ある。
実施例 2 実施例1と同じ組成、同じ形状のターゲツトを
用い、スパツタ容器を排気した後、80%の酸素ガ
スを含むアルゴンと酸素の混合ガスを容器内に導
入し、全圧力を3×10-2Torrに保持する。両電
極間に2KVの電圧を印加するとガスは放電を始
め、約8mAの電流が流れる。この状態で60分間
スパツタを持続すると基板の上に約2200Åの膜が
堆積する。
次に、基板上に堆積した膜を実施例1と同様の
熱処理炉を用い、300℃で60分、引続き、400℃で
15分間、清浄空気を流入し加熱を行なうと優れた
透明導電膜が得られ、その面積抵抗は単位面積当
り130オーム、可視光領域での平均透過率は90%
以上である。
実施例 3 実施例1と同じスパツタ装置を用い、ターゲツ
ト材料として金属インジウムと金属スズの原子組
成比9:1の合金を用い、実施例1における混合
ガスの酸素ガスの分圧を5%として放電を30分間
行ない膜を製作する。次いで350℃の空気中で60
分間加熱すると優れた透明導電膜が得られ、その
面積抵抗は単位面積当り300オーム、可視光域に
おける平均透過率は85%以上となる。
以上説明してあきらかなように、本発明方法に
よつて優れた特性を有する金属酸化物膜を簡単に
かつ工業的に多量に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はスパツタ装置の概略断面図、第2図は
スパツタ生成された膜の波長に対する透過率特性
図、第3図は加熱処理装置の概略断面図、第4図
はスパツタ生成された膜の加熱処理時間に対する
シート抵抗の変化を示す特性図、第5図はスパツ
タ雰囲気中の酸素濃度と膜のシート抵抗との関係
を示す特性図、第6図はスパツタ生成膜の加熱処
理後における波長に対する透過率特性図である。 1……容器(ベルジヤー)、2……アノード、
3……カソード、4……ターゲツト、8……基
板、9……堆積膜、11……加熱処理炉、12…
…炉心管、14……ベルトコンベア。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸素を含む不活性ガス中に、2種類以上の金
    属よりなる合金のターゲツト及び基体を設置し、
    上記ガスを高電圧の下で放電させることにより上
    記基体表面に前記ターゲツトの成分金属と酸素よ
    りなる膜を生成し、該生成膜を酸素ガスを含む雰
    囲気中で熱処理して上記合金成分の金属酸化物の
    透明導電膜を形成することを特徴とする金属酸化
    物膜の製法。 2 上記ターゲツトが、カドミウムとスズ、イン
    ジウムとスズ、スズとアンチモンから選ばれた合
    金であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の金属酸化物膜の製法。
JP5036780A 1980-04-18 1980-04-18 Preparation of metal oxide film Granted JPS56150188A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5036780A JPS56150188A (en) 1980-04-18 1980-04-18 Preparation of metal oxide film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5036780A JPS56150188A (en) 1980-04-18 1980-04-18 Preparation of metal oxide film

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56150188A JPS56150188A (en) 1981-11-20
JPH0160544B2 true JPH0160544B2 (ja) 1989-12-22

Family

ID=12856911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5036780A Granted JPS56150188A (en) 1980-04-18 1980-04-18 Preparation of metal oxide film

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS56150188A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100255437B1 (ko) * 1995-03-31 2000-05-01 야스카와 히데아키 2 단자형 비선형 소자의 제조방법, 2 단자형 비선형 소자 및 액정표시장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3580738A (en) * 1964-12-04 1971-05-25 Thorn Electrical Ind Ltd Plastics materials with conductive surfaces

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3580738A (en) * 1964-12-04 1971-05-25 Thorn Electrical Ind Ltd Plastics materials with conductive surfaces

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56150188A (en) 1981-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6468403B1 (en) Methods for producing functional films
US4895734A (en) Process for forming insulating film used in thin film electroluminescent device
US5487786A (en) Plasma chemical vapor deposition device capable of suppressing generation of polysilane powder
JPH01306565A (ja) 堆積膜形成方法
JP2001135149A (ja) 酸化亜鉛系透明電極
JPH0160544B2 (ja)
JPS6389656A (ja) 透明導電膜及びその生成方法
US4415602A (en) Reactive plating method and product
JPH05263219A (ja) セレン化銅インジウム薄膜の製造方法
JPH0723532B2 (ja) 透明導電膜の形成方法
JPS63243261A (ja) 低抵抗透明導電膜の製造方法
JPS6062113A (ja) プラズマcvd装置
JPS6136374B2 (ja)
JPH02189816A (ja) 透明導電膜の形成方法
JPH04137525A (ja) シリコン薄膜剥離防止方法
JP2890032B2 (ja) シリコン薄膜の成膜方法
JP2688999B2 (ja) 透明導電膜の製造方法
JPH0794417A (ja) プラズマ気相反応装置
JP2002069616A (ja) アナターゼ型酸化チタン薄膜の製造方法
JPH04287314A (ja) 水素化アモルファスシリコン積層体とその製法
JP3162511B2 (ja) 非晶質シリコン膜の作製方法
JPS61294714A (ja) 透明電導性金属酸化物膜の形成方法
JPH0243357A (ja) 超伝導薄膜の製造方法
JPH07201764A (ja) プラズマ気相反応方法
JPH0716451A (ja) 超微粒子分散材料の製造方法