JPH0159890B2 - - Google Patents

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JPH0159890B2
JPH0159890B2 JP58154931A JP15493183A JPH0159890B2 JP H0159890 B2 JPH0159890 B2 JP H0159890B2 JP 58154931 A JP58154931 A JP 58154931A JP 15493183 A JP15493183 A JP 15493183A JP H0159890 B2 JPH0159890 B2 JP H0159890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
chloride resin
skin material
resin composition
urethane
Prior art date
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Expired
Application number
JP58154931A
Other languages
English (en)
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JPS6048309A (ja
Inventor
Giichi Kawashima
Kazuhiko Fujiwara
Takashi Yoshitome
Takayasu Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP58154931A priority Critical patent/JPS6048309A/ja
Publication of JPS6048309A publication Critical patent/JPS6048309A/ja
Publication of JPH0159890B2 publication Critical patent/JPH0159890B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は塩化ビニル系樹脂組成物をブロー成形
法によつて所望の外形に成形し、これを表皮材に
剛性のある骨材を内部に入れ、発泡性のウレタン
樹脂を注入発泡化することによつて一体化した車
両用クラツシユパツドの製造方法に関する。 従来から、車両用クラツシユパツド(インスト
ルメントパネル、ダツシユボードともいわれる)
は軟質塩化ビニル系樹脂組成物の表皮と剛性のあ
る骨材及びこれらの中間層として軟質塩化ビニル
系樹脂の発泡体あるいは発泡性ウレタン樹脂を注
入発泡化させたものとの3層構造になつている。
耐候性、耐熱性の良い所望のシボ模様を付けた塩
化ビニル系樹脂組成物のカレンダーシートを表皮
材とするものが一般的である。 又骨材は各種メーター類の重量をささえ、かつ
車体に取付けるために適度の剛性をもつ必要があ
り、一般にはポリプロピレン、ナイロン、ABS
等々が実用化されている。一方、表皮と骨材との
間には衝突時の緩衝効果を持たせるために発泡性
ウレタン又は、軟質発泡塩化ビニル系樹脂のシー
トが用いられている。クラツシユパツドの成形品
には、上記の3層樹脂以外に製造方法として種々
の方法が実用化されている。スラツシユモールド
方法は、塩化ビニル系樹脂のゾルを型内に流し込
み加熱ゲル化して表皮とするものであるが、生産
速度が遅く、又、表皮の目付け重量が大きいとい
う欠点がある。プレスバキユーム法(P&V法)、
クラツシユパツド法(C&P法)ではシボ流れ、
表皮の肉厚不均一等に問題があり、配合組成物も
高価である。さらにプレスバキユーム法では表皮
層が硬いという欠点がある。 又、ABS等の熱可ソ性樹脂を直接射出成形に
よつて、成形品とすることもおこなわれている
が、硬いこと及び成形品の外観が高級感に欠ける
欠点がある。別の方法として、表皮材を射出成形
によつて成形することが考えられるが、成形品の
肉厚を薄くできないこと又、肉厚と、成形品の厚
さの比が大きく、1点ゲートでは流動しないこ
と、多点ゲートではウエルドが目立つこと、及び
ゲート部にヒズミが残り、変形の原因となること
などの欠点がある。 上記の各方式について前述したごとく種々の欠
点があり、しかもプレスバキユーム法、クラツシ
ユパツド法には加熱加工がくりかえし必要なため
に、省エネルギー面での不利益もある。 本発明は上記の各方式の欠点をおぎない、しか
も成形品製造工程でのエネルギーロスも小さく、
合理性をもつた製造方法である。 本発明の主旨は、平均重合度1400以上あるいは
120℃のテトラヒドロフラン(THF)中に1時間
浸漬後の未溶融分が、5%以上ありかつ可溶融分
の平均重合度が400以上の塩化ビニル系樹脂を主
体とした軟質塩化ビニル樹脂組成物をブロー成形
法にて所望のクラツシユパツド外形に成形し、こ
れを表皮材として剛性のある骨材を内蔵させ、発
泡性ウレタン樹脂を注入発泡化することによつて
一体化した車両用クラツシユパツドの製造方法に
ある。又、塩化ビニル系樹脂組成物はJISK6301
に規定するJIS A型硬度計による硬さで95以下45
以上のものが好ましい。さらに表皮材層と注入さ
れる発泡性ウレタン樹脂層の間に接着効果とポリ
ウレタン接触汚染性を防止する層をもうけたクラ
ツシユパツド成形体にある。ここで第1表に各々
の得失及び価格比較を示す。 本発明に用いられる塩化ビニル系樹脂組成物の
主体となる塩化ビニル系樹脂は、ブロー成形時の
ドローダウン性を防止するために、1400以上の重
合度をもつか、120℃テトロヒドロフラン
(TEF)浸漬1時間後の不溶融分が5%以上でか
つ平均重合度400以上のものが必要である。120℃
THF1時間で、不溶融分のない通常の塩化ビニル
系樹脂では、ブロー成形時のパリソンが500g以
上になればいちじるしいドローダウン現象を発生
し、目付けの大きい成形品あるいは少なくとも均
一な成形品肉厚の表皮材を成形することができな
い。特に不溶融分の含まない、塩化ビニル系樹脂
では平均重合度2500以上が望ましいが、成形品目
付けが1000g以上となると、ドローダウ
【表】
【表】 ンの現象が顕著になる。パリソンの目付けが3000
gにもなると、平均重合度の向上だけでは不充分
であり、THFによる不溶融分(ゲル分率という)
が認められる塩化ビニル系樹脂が必要となる。具
体的には120℃のTHF中に1時間浸漬後の未溶融
分が5%以上あり可溶融分の平均重合度が400以
上の塩化ビニル系樹脂で、望ましくは未溶融分が
10%以上で可溶融分の平均重合度が1000以上が必
要である。 これらの樹脂組成物はJIS K6301に規定する
JIS A型硬度計で硬さ95以下45以上がのぞまし
く、特に80以下60以上がクラツシユパツドの柔軟
性、触感、質感にすぐれている。さらに、これら
樹脂組成物による表皮と注入されるウレタン樹脂
との間に接着性の付与とウレタン接触汚染性の防
止をかねた、中間層をもうけてもよい。塩化ビニ
ル系樹脂中の不溶融分は溶融時の粘弾性効果によ
るドローダウンの防止と、成形品表皮材としての
ツヤ消し効果に役立つており、一方、高温下での
成形品表面のシボもどり防止等の形状保持効果を
生じている。 本発明の主体をなしている軟質塩化ビニル系樹
脂組成物には、必要所望な硬度輝撥減量、耐老化
性等によつて可ソ剤、安定剤、顔料、フイラー
等々を混合されており、塩化ビニル材料便覧「工
業調査会出版」に記載されているものが代表的に
混合され、なんら本発明の主旨に反するものでは
ない。又、EVA、ABS、NBR、MBS、Cl−PE
等々のポリマーブレンドも本発明の主旨を制限す
るものではない。さらに表皮材とウレタン樹脂と
の間に接着力不足、ウレタン接触汚染性防止効果
不足のときは、これらの向上を目的として、中間
層をもうける。 本発明の主旨であるブロー成形法は各々の利点
がある。まず第1点として成形品の肉厚を薄く均
一化できることである。又、成形品の表面にシボ
付けを同時におこなうことが可能である。 第2点として、成形品のデザインの自由性が大
きく広がることである。特にアンダーカツト部及
びどの部分でも鮮明なシボ模様を付けることが可
能となる。 第3点として、材料ロスが出ないことである。
すなわち、ブロー成形は押出機によつて溶融化
し、パリソンによつて成形されるので、射出成形
などとことなり高せん断、高温下の熱履歴をうけ
ていないため、不要部分の材料を粉砕して押出機
へ供給でき、しかも品質上の不良を生じにくい。
又、メーター部、グローブボツクス部などの不要
部に、グローブボツクスのフタ用の表皮材を同時
に成形することが設計上とれるため、色目の合つ
た成形品を得ることができる利点がある。 第4点として、前述した他の製造方法と比較し
て熱エネルギーを省力化できることである。 これらの利点から本発明によるブロー成形での
製造方法がすぐれていることは明確である。 クラツシユパツドは前述したごとく表皮材と骨
材を発泡性ウレタンを注入して一体化したもので
あるが、表皮とウレタンの発泡体とが接着一体化
していることがのぞましく、しかもウレタンとの
接触汚染性がないことが必要である。接着一体化
していないと成形品端部より表皮材がめくれてく
る可能性があり、又汚染性についても表皮材の変
色を発生させ、いちじるしく商品価値を低下させ
てしまう。注入に使用するウレタン樹脂は、ポリ
オールとイソシアネートの重合硬化反応の際発生
するガス体で発泡化するのであるが、この反応に
必要な物質が、表皮材に移行して変色を発生する
ものといわれている。もちろんこの対策としてい
んぺい性を向上させたり、酸化環元反応を上手に
使つて効果を上げているもので高温、長時間の熱
老化条件では表皮層とウレタン樹脂との間に中間
層をもうけた方が良い結果を得えるものである。
中間層には熱可ソ性ポリウレタン、酢酸ビニール
系、エポキシ系等のポリマーが適しているが、基
本的には接着性を向上させるものであればなんら
さしつかえなく使用できる。中間層としては10ミ
クロン以上望ましくは50ミクロン以上あれば汚染
性を向上することが可能となる。 次に本発明の実施例を具体的に説明する。 第2表、第3表は各配合組成でのドローダウン
性を評価したものである。
【表】
【表】 ×悪 △不良 ○良 ◎優
上記の各配合をスーパーミキサーにて混合し、
50mm押出機で混練造粒した。これを75mmの押出機
で、パリソン径200mm、パリソン肉厚2mmの2
のアキユームレーターをもつブロー成形機でパリ
ソンを下ろし評価した。
【表】 △不良 ○良 ◎優
次にブロー成形による表皮材とウレタン発泡体
との接着性、ウレタン汚染性についての評価を第
4表に示す。 実施例には明記していないが、表皮材を構成す
る組成物中にウレタン汚染性、接着性を付与した
配合が充分考慮されてはいるが高温、長時間の効
果を期待するには表皮材とウレタン樹脂間に中間
層となるものの存在がより良い結果を与えること
は明白である。
【表】 ×悪 △不良 ○良 ◎優
塩化ビニール樹脂組成物 PVC(15%ゲル分率 平均重合度1400)
100重量部 DOP 90 エポキシ化大豆油(大日本インキ(株)製エポサイザ
ー)W−100 3 ステアリン酸カルシウム 1 ステアリン酸亜鉛 1 接着剤 熱可ソ性ポリウレタン(大日本インキ製(株)パン
デツクス)を有機溶剤に希釈して使用。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平均重合度1400以上、あるいは120℃のテト
    ラヒドロフラン中に1時間浸漬後の未溶融分が5
    %以上ありかつ可溶融分の平均重合度が400以上
    の塩化ビニル系樹脂を主体とした軟質塩化ビニル
    系樹脂組成物をブロー成形法にて所望のクラツシ
    ユパツド外形に成形し、これを表皮材として剛性
    のある骨材を内蔵させ、発泡性ウレタン樹脂を注
    入発泡化することによつて一体化した車両用クラ
    ツシユパツドの製造方法。 2 軟質塩化ビニル樹脂組成物がJIS K6301に規
    定するJIS A型硬さで95以下45以上である特許請
    求の範囲第1項記載のクラツシユパツドの製造方
    法。 3 軟質塩化ビニル樹脂組成物による表皮材と発
    泡性ウレタン樹脂の間に接着性効果と、ウレタン
    汚染変色性を防止する層をもうけた特許請求の範
    囲第1項記載のクラツシユパツドの製造方法。
JP58154931A 1983-08-26 1983-08-26 クラッシュパッドの製造方法 Granted JPS6048309A (ja)

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JPS6048309A JPS6048309A (ja) 1985-03-16
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JPS62166971A (ja) * 1986-01-20 1987-07-23 松下電工株式会社 電動ドライバ−

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