JPH0154530B2 - - Google Patents

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JPH0154530B2
JPH0154530B2 JP55075357A JP7535780A JPH0154530B2 JP H0154530 B2 JPH0154530 B2 JP H0154530B2 JP 55075357 A JP55075357 A JP 55075357A JP 7535780 A JP7535780 A JP 7535780A JP H0154530 B2 JPH0154530 B2 JP H0154530B2
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JP
Japan
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hydraulic cylinder
oil
hydraulic
injection timing
solenoid valve
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JP55075357A
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JPS57333A (en
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Osamu Ito
Shizuo Kawai
Yukinori Myata
Noritaka Ibuki
Nobushi Yasura
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
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Publication of JPS57333A publication Critical patent/JPS57333A/ja
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はデイーゼル機関の燃料噴射系で使用さ
れる燃料噴射ポンプの始動時の噴射時期を制御す
る装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の燃料噴射ポンプの噴射時期制御装置は油
圧シリンダによつて噴射時期調節部材をなすロー
ラリングを操作するいわゆる油圧タイマが用いら
れてきた。これはポンプ駆動軸に連動する燃料フ
イードポンプの吐出圧を圧力調整弁によつて調整
し、この吐出圧を有する油を油圧タイマの油圧シ
リンダに導入し、燃料噴射ポンプの噴射時期調節
部材を操作し噴射時期を制御する構成である。さ
らに前記構成において、油圧シリンダより電磁弁
を介して開閉制御可能な逃し流路を配設すると共
に、電磁弁を駆動するための電気的制御回路を配
設し、噴射時期を電気的演算手段によつてきめこ
まかく制御し、機関性能の向上をはかる装置も提
案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
これらの従来の噴射時期制御装置には機関の始
動時において始動モーターによる機関のクランキ
ング回転数が低い場合には油圧タイマに作用する
油圧が所定値に達せず、特にフエイスカムが上昇
行程にある時は、ローラリングの遅角方向への噴
射反力を受けるので、タイマピストンの戻りバネ
に打ち勝つて、ローラーリングを進角側へ操作す
る事ができず、所定の進角機能を実現できないと
いう問題があつた。
そこで本発明では、噴射ポンプのフエイスカム
の上昇行程と下降行程でローラーリングに生じる
力によつて油圧シリンダのタイマピストンに生じ
るポンピング作用を利用し、始動時には油圧シリ
ンダに一旦流入した油の流出を阻止して所定の進
角を実現すると共に、油圧タイマの所定の進角位
置に達した後は必要以上に進角することを防止す
るために、電磁弁によつて油圧シリンダの油圧の
逃し制御を行う噴射時期制御装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、本発明では、 フエイスカムに接触し、フエイスカムの上昇行
程では遅角側に、下降行程では進角側に噴射圧力
による駆動力を受けるローラーリングと、 このローラーリングに連結されたタイマピスト
ンを、高圧源から導入される油圧で駆動する油圧
シリンダとを有し、 該油圧シリンダに導入される油圧が高い程進角
側に、低い程遅角側に噴射時期を制御する装置に
おいて、 前記高圧源から前記油圧シリンダ内に油を導入
する導入路の途中に設けられ、フエイスカムの上
昇行程時に該導入路を介して油圧シリンダから油
が流出するのを阻止する逆止弁と、 前記油圧シリンダに形成され、この油圧シリン
ダ内の油を低圧源側に流出させる流出通路と、 該流出通路の途中に配設され、該流出通路を開
閉する第1の電磁弁と、 始動時に前記電磁弁を強制的に閉弁させて、前
記フエイスカムの行程のいずれでも前記流出通路
を閉塞可能な閉塞手段と、 前記タイマピストンの実位置を検出する実位置
センサと、 運転条件に応じた前記タイマピストンの目標位
置の値をマツプで演算する演算手段と、 この演算手段で演算される目標位置の値を前記
実位置の値が超えたことを判別して前記閉塞手段
の作動を解除する解除手段と、 前記逆止弁をバイパスし、前記油圧シリンダの
油圧を低圧源側に流出させるバイパス通路と、 該バイパス通路の途中に配設され、機関の始動
信号に応答して、始動時のみ該バイパス通路を閉
塞可能な第2の電磁弁とを備える噴射時期制御装
置とした。
〔作用〕
この構成では、始動時でフエイスカムが上昇行
程にある時は燃料の圧送時の噴射反力によつてフ
エイスカムが受ける戻り力の作用でローラリング
は遅角方向へ駆動されるので、タイマピストンは
油圧シリンダ内の油を減少させる方向へ移動しよ
うとするが、逆止弁の働きにより、導入路を通つ
ての油の流出は阻止され、かつ、閉塞手段が電磁
弁を強制的に閉弁させていることにより、流出通
路を通つての油の流出をも完全に阻止できるた
め、油圧シリンダ内の油量の変化はなく、噴射時
期は保持される。また、逆に下降行程にある時は
フエイスカムが進角方向へ駆動力を受け、タイマ
ピストンは油圧シリンダ内の油を増加させる方向
へ移動して、逆止弁により導入路が開放されて高
圧源より油圧シリンダに油が流入し、次の上昇行
程までの間に油量が増加し、噴射時期は1行毎に
急速に進角される。さらに、進角のし過ぎを防止
するために、タイマピストンの実位置を検出して
おき、マツプ演算された運転条件に適した目標位
置を超えたら、解除手段により閉塞手段を解除し
て電磁弁を開放し、油圧シリンダから油を流出さ
せている。従つて、始動時、進角を急速に実行す
ると共に、進角のし過ぎをも防止でき、またさら
に逆止弁をバイパスするバイパス通路を設け、該
バイパス通路を始動時に限り第2の電磁弁で閉塞
するので、逆止弁の作動を本当に大きな進角の必
要な始動時のみに限定でき、通常運転時の油圧変
動に起因する逆止弁の繰り返し作動を防止して、
進角量の変動及び逆止弁の摩耗を回避可能なすぐ
れた装置になる。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例に従つて本発明を詳し
く説明する。第1図はボツシユ式分配型燃料噴射
ポンプの油圧タイマの要部断面構成図である。2
はローラーリングで、図示されていないフエイス
カムを対向し、カム面は接触している。3はロー
ラーでローラーリングによつて支持されている。
4は油圧シリンダで内蔵されたタイマピストン5
で、ピン7にてローラーリング2と連結され、タ
イマピストン5の位置は油圧シリンダ4の油圧に
よつて生じる力と戻りバネ6とのつり合いできま
る。8はタイマピストンの位置センサであり、9
は第1の電磁弁で油圧シリンダ4内の燃料を流出
通路をなす管路10,11を経て低圧の燃料戻り
側(燃料タンク)12へバイパスさせる。13は
導入路をなすオリフイスで駆動軸に駆動されるベ
ーン型燃料フイードポンプの吐出油圧をここを通
して油圧シリンダ4に導入している。
100は電気的制御回路であり、機関の回転数
N、噴射量Q、冷却水量TW等の運転条件を各種
の電気的検出器にて検出し、噴射タイミングの目
標値に対応した油圧タイマの目標ピストン位置を
マツプで算出すると共にタイマピストン5の実際
位置に対する信号を位置センサ8にて検出し、目
標位置に対する実際位置の誤差を検出してこの誤
差を修正するように電磁弁9の開閉を制御する電
磁弁駆動電圧を発生する。
ここで、従来は始動時、即ち機関回転数が所定
値より低い領域ではポンプ駆動軸も低回転の為、
燃料供給ポンプの吐出圧は低く、油圧シリンダ4
に加わる油圧が所定の油圧に達しないため、油圧
タイマは油圧不足で所定の噴射時期制御を行うこ
とができない。そのため、この不具合を解決する
べく、燃料フイードポンプによつて得られる高油
圧源より油圧シリンダに通じる油圧導入通路に逆
止弁20を配設してある。これにより、フエイス
カムとローラー3との間で行われる噴射ポンプの
圧送及び分配行程に発生する噴射反力により、ロ
ーラーリング2が受ける力をピン7を経て油圧タ
イマのタイマピストン5に伝達し、前記フエイス
カムの上昇行程では油圧シリンダ4の油(燃料)
の流出を逆止弁20にて制御し、またフエイスカ
ムの下降行程では油圧シリンダ4内に生じる負圧
を利用して高油圧源より逆止弁20を経て油圧シ
リンダ4へ油を導入し、タイマピストン5を進角
側(図中右方向)へ移動させ、始動時の噴射時期
の所定の進角作用を実現するものである。
即ち、フエイスカムが上昇行程にあるときはフ
エイスカムから伝達される噴射反力によつてロー
ラーリング2は遅角方向(図中時計回り方向)へ
駆動力を受け、これに伴つてタイマピストン5は
油圧シリンダ4内の油を外部へ排出する作動力
(タイマピストン5の左方向への移動力)を生じ
る。このとき電磁弁9及びオリフイス13を通じ
て油が流出しようとするが、噴射時期が目標値よ
り遅れている場合は電気的制御回路100は電磁
弁9を閉鎖状態に駆動するため油圧シリンダ4か
ら低油圧源側への油の流出は阻止され、かつ高油
圧源側への油の流出は逆止弁20によつて阻止さ
れて油量の変化はない。
又、フエイスカムが下降行程にあるときはフエ
イスカムから伝達される噴射圧力の反力によつて
ローラーリング2は進角方向へ駆動力を受け、こ
れに伴つてタイマピストン5は油圧シリンダ4内
の油を増加させる方向へ移動する。従つて、オリ
フイス13、逆止弁20を経て高油圧源側より油
が流入し、油圧シリンダ4内の油量が増加し、始
動時、機関回転数が非常に低いにもかかわらず、
油圧タイマは進角する。
90は噴射ポンプの駆動軸で駆動される燃料フ
イードポンプで、この図では油圧タイマに関係す
る油圧回路のみを示す。91はキースイツチで始
動時はC−S接点が閉成される。93はバツテリ
であり、92は逆止弁20のバイパス流路をキー
スイツチ91の操作に応じて開閉するための第2
の電磁弁である。
以上の構成の作動を説明すると、キースイツチ
91を始動側に操作するとC−S接点が閉成し、
始動モーターがまわると共に電磁弁92に励磁電
流が流れ、逆止弁20のバイパス流路は閉成され
る。従つて油圧タイマはフエイスカムの上昇行程
と下降行程のポンピング作用によつて逆止弁20
を経て油圧シリンダ4に油を吸入し、ローラーリ
ング2を進角側に操作する。後述するが、進角量
が電気的制御回路100の定める目標値を越える
と電磁弁9が開き、油圧シリンダ4の油を燃料タ
ンク側へ逃すため、ローラーリング2の操作量が
減り、目標値に修正される。キースイツチ91を
始動位置より通常運転位置に戻すとC−S接点間
が開成され、電磁弁92の励磁電流が遮断されて
逆止弁逆止弁20のバイパス流路が開通するた
め、油圧タイマは通常の油圧による位置決め制御
を行う。本構成によつて通常運転時は逆止弁20
が作動するのを完全に防止することができ、即
ち、逆止弁20の機能が始動時に限定される。こ
れにより、通常運転時の油圧の変動に起因する逆
止弁の繰り返し作動を防止して、進角量の変動及
び逆止弁の摩耗を回避できる。
従つて、上記構成では、始動時は電磁弁9がフ
エイスカムの上昇行程、下降行程に関係なく閉鎖
状態にあるので、噴射ポンプのフエイスカムが噴
射行程を行うたびに油圧シリンダ4の油量が増加
し、進角量が増す。いま、この進角量が目標値を
越えた場合、電気的制御回路100は電磁弁9を
開弁するように駆動電圧を発生するため、油圧タ
イマのタイマピストン5は戻りバネ6によつて押
され、油圧シリンダ4の油は低油圧源側へ排出さ
れ、油圧タイマは遅角側に作動し目標噴射時期に
修正される。第2図は電気的制御回路の1例を示
すもので、本例では目標噴射時期の演算手段とし
てマイクロコンピユータを用い、デイジタル式に
演算している。
第2図において、30は機関の運転条件を検出
するための運転条件検出器であり、31は回転数
検出器で本例では機関のクランク軸に係動するタ
イミングギヤに電磁ピツクアツプを配設し、回転
数Nに比例した繰り返し周波数のパルス信号とし
て回転数を検出する。32はスピル位置検出器で
噴射ポンプの噴射量を調節するためのスピルリン
グの位置Sを検出するもので、本例では差動トラ
ンスを用いている。従つて、この検出信号は機関
の各気筒の毎回の噴射行程での噴射量を示す信号
である。33は冷却水温検出器で、本例ではサー
ミスタ式感熱抵抗素子を使つて機関の冷却水温
TWに応じた電圧信号を得ている。
59A,59BはA/Dコンバータ(以下、
A/DCと略記)で、アナログ信号をデイジタル
信号に変換する。51は入出力ユニツト(以下、
I/OUと略記)で、回転数検出器31よりの回
転数Nを表す信号およびA/DC59A,59B
にてデイジタル化されたスピル位置検出器32よ
りのスピルリング位置Sを表す信号、冷却水温検
出器33よりの冷却水温TWを表す信号を所定タ
イミングで入力ポートより取り込み、双方向性バ
スライン56を通じてコンピユータ側へ転送する
と共に、コンピユータ側で演算された噴射時期の
目標値を出力側へ転送する。52は中央処理ユニ
ツト(以下、CPUを略記)で、予め定められた
演算プログラムに従つて演算を行い、噴射時期目
標値に対応するタイマピストン5の目標位置を算
出し、油圧タイマを制御する。53は読み出し専
用メモリ(以下、ROMと略記)で演算プログラ
ム及び演算に必要なデータ等を記憶している。5
4は読み出し書き込み可能なメモリ(以下、
RAMと略記)で、運転条件検出器30の検出デ
ータや演算結果等を一時的に記憶する。これら
I/OU51、CPU52、ROM53、RAM54
は双方向性バスライン56を通じて相互のデータ
を転送する。
55はCPU52のクロツク信号を発生するた
めの発振器であり、57はI/OUを経て出力さ
れるタイマピストン5の目標位置データ(デイジ
タルデータ)をアナログ信号に変換するためのデ
イジタルアナログ変換器(以下、D/ACと略記)
である。58はサーボアンプであり、コンピユー
タ側で記憶されたタイマピストンの目標位置に対
して、油圧タイマにおけるタイマピストンの実際
の位置Dを位置センサ8によつて検出し、タイマ
ピストンの実際位置Dと目標位置との誤差を判別
し、この誤差に応じて電磁弁9に駆動電圧を発生
することにより、誤差を修正し目標噴射時期が実
現できるように噴射ポンプの油圧タイマを制御す
る。
サーボアンプ58としては、第3図に示される
公知のアナログ式サーボアンプを用いている。位
置センサ8として、本例では差動トランスを用い
ており、第4図の如き実位置信号VDを生じる。
71は位置信号発生回路で、差動トランスの駆動
用交流信号発生器72によつて差動トランスの励
磁コイル81に信号を印加すると共に、2つの出
力コイル82,83にタイマピストン5に連動す
る可動鉄心84に応じた出力信号を発生し、それ
ぞれの出力を位置信号発生回路のダイオードブリ
ツジ73,74によつて整流し、平滑回路75を
経てタイマピストンの位置Dに応じた位置信号
VDを生じる。76はコンピユータにて演算され
た目標位置信号VTを印加する入力端子であり、
77は比較器で目標位置信号VTと位置センサ8
で検出した実際のタイマピストンの位置Dに対応
する実位置信号VDとを比較し、両信号の誤差を
判別して誤差信号VEを発生する。78は誤差信
号VEを増幅し、電磁弁9を駆動するパワートラ
ンジスタで、そのコレクタに電磁弁9の励磁コイ
ル9Aが接続されている。
そして、VD>VTでは誤差信号VE>VO(VOは基
準値)となるためトランジスタ78は導通し、電
磁弁9の励磁コイル9Aに励磁電流が流れ、開弁
する(解除手段)。又、VD<VTではVE<VOとな
るためトランジスタ78は遮断し、電磁弁9は閉
鎖する(閉塞手段)。
第5図は、第2図に示す電気的制御回路におけ
る演算手順を示すフローチヤートの一例であり、
ステツプ201でCPU52は回転数Nを回転数検出
器31にて検出し、I/OU51を経てRAM5
4に記憶させる。ステツプ202でCPU52はスピ
ル位置検出器32よりスピルリングの位置Sを検
出し、A/DC59Aにてスピルリング位置デー
タに変換し、I/OU51を経て取り込み、
RAM54に記憶させる。ステツプ203でCPU5
2は回転数Nとスピルリング位置Sを制御パラメ
ータとして目標噴射時期に対応するタイマピスト
ンの目標位置T′をROM53に記憶されているマ
ツプより求め、RAM54へ一時記憶させる。タ
イマピストンの目標位置T′を指定するマツプの
一例は第6図の如きもので、回転数Nが格子点
Nj、スピルリング位置Sが格子点SKに等しい場
合は、テーブルルツクアツプ法によるデータ検索
を行い、基準状態での目標噴射時期を実現し得る
タイマピストン5の目標位置T′=T′jkが求められ
る。また、N、SがNj、Skより若干ずれた場合
は、公知の線形補間法等によつて対応する基準目
標位置T′を求めることができる。
ステツプ204でCPU52は機関の冷却水温TW
を冷却水温検出器33にて検出し、A/DC59
Bを介してデイジタル信号に変換し、I/OU5
1を経てRAM54に記憶させる。ステツプ205
でCPU52は基準状態における噴射時期を補正
し、始動時の目標噴射時期Tを決定するための補
正係数kをROM53に記憶されているマツプを
検索して求め(演算手段)、RAM54へ一時記
憶させる。この補正係数kのマツプの一例は第7
図の如きもので、この例では冷却水温TWと回転
数Nとの二次元マツプにて補正係数kを指定して
おり、冷却水温TWがTWoと、回転数NがNn
等しい場合はテーブルルツクアツプ法によるデー
タ検索を行い、補正係数k=knoを得ており、ま
た、TW、NがTWo、Nnより若干ずれた場合は、
同様に線形補間法等により対応する補正係数kを
求めることができる。ステツプ206ではRAM5
4に一時記憶された基準目標位置T′の演算デー
タと補正係数kの演算データより現実の運転条件
におけるタイマピストンの目標位置TをT=
kT′の掛算演算より求め、I/OU51で出力し、
さらにD/AC57にてこのデイジタルデータを
アナログ信号に変換し、目標位置信号VTとして
サーボアンプ58の端子76に出力する。
その後、再度ステツプ201より新しい運転条件
における演算を繰り返す。
サーボアンプ58は入力端子76に印加される
目標位置信号VTとタイマピストンの実際の位置
Dを表す実位置信号VDとを比較し、両信号の誤
差に応じて電磁弁9を駆動し、始動時の目標位置
Tに対する実際位置Dの修正をするように作動す
る。
上記実施例では始動時の噴射時期を定める制御
パラメータとして冷却水温と回転数を用いる場合
を示したが、その他、始動モーターのON、OFF
状態等他の補正用パラメータを用いて噴射時期の
制御を行い、始動特性の向上を図ることができ
る。この詳細な説明は、本発明の目的ではないの
で省略する。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明は始動時に油圧シリ
ンダからの流出通路を閉じることにより、始動時
には、フエイスカムの下降時にローラーリングが
受ける噴射反力により、逆止弁を経て油圧シリン
ダに油が導入され、上昇時には逆止弁が働いて、
導入された油圧を保持できるので、1行程毎に噴
射時期は急速に進角される。さらに、進角のし過
ぎを防止するために、運転条件に応じ、精度よく
マツプ演算された油圧ピストンの目標位置を実位
置が越えると電磁弁が開かれてただちに油圧ピス
トンは遅角側に位置修正できる。従つて、始動時
に十分な油圧を生じ得ない場合でも、油圧タイマ
による所定の進角を精度よく行える。また、逆止
弁をバイパスするバイパス通路を設け、該バイパ
ス通路を始動時に限り、第2の電磁弁で閉塞する
ようにしているので、逆止弁の使用を始動時のみ
に限定して、通常運転時の油圧変動によりむやみ
に逆止弁が作動するのを防いで、進角量の変動及
び逆止弁の早期摩耗を回避できる優れたものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す要部断面構成
図、第2図は第1図中の電気的制御回路の構成
図、第3図は第2図中のサーボアンプの電気回路
図、第4図は本発明の作動説明に供する特性図、
第5図は第2図に示す電気的制御回路の演算処理
手順を示すフローチヤート、第6図および第7図
は本発明の作動説明に供するマツプ模式図であ
る。 2……ローラーリング、4……油圧シリンダ、
5……タイマピストン、8……位置センサ、9…
…電磁弁、10,11……管路、13……オリフ
イス、20……逆止弁、100……電気的制御回
路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フエイスカムに接触し、フエイスカムの上昇
    行程では遅角側に、下降行程では進角側に噴射圧
    力による駆動力を受けるローラーリングと、 このローラーリングに連結されたタイマピスト
    ンを、高圧源から導入される油圧で駆動する油圧
    シリンダとを有し、 該油圧シリンダに導入される油圧が高い程進角
    側に、低い程遅角側に噴射時期を制御する装置に
    おいて、 前記高圧源から前記油圧シリンダ内に油を導入
    する導入路の途中に設けられ、フエイスカムの上
    昇行程時に該導入路を介して油圧シリンダから油
    が流出するのを阻止する逆止弁と、 前記シリンダに形成され、この油圧シリンダ内
    の油を低圧源側に流出させる流出通路と、 該流出通路の途中に配設され、該流出通路を開
    閉する第1の電磁弁と、 始動時に前記電磁弁を強制的に閉弁させて、前
    記フエイスカムの行程のいずれでも前記流出通路
    を閉塞可能な閉塞手段と、 前記タイマピストンの実位置を検出する実位置
    センサと、 運転条件に応じた前記タイマピストンの目標位
    置の値をマツプで演算する演算手段と、 この演算手段で演算される目標位置の値を前記
    実位置の値が超えたことを判別して前記閉塞手段
    の作動を解除する解除手段と、 前記逆止弁をバイパスし、前記油圧シリンダの
    油を低圧源側に流出させるバイパス通路と、 該バイパス通路の途中に配設され、機関の始動
    信号に応答して、始動時のみ該バイパス通路を閉
    塞可能な第2の電磁弁とを備える噴射時期制御装
    置。
JP7535780A 1980-06-03 1980-06-03 Injection timing controller Granted JPS57333A (en)

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