JPH0152489B2 - - Google Patents
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- JPH0152489B2 JPH0152489B2 JP56069356A JP6935681A JPH0152489B2 JP H0152489 B2 JPH0152489 B2 JP H0152489B2 JP 56069356 A JP56069356 A JP 56069356A JP 6935681 A JP6935681 A JP 6935681A JP H0152489 B2 JPH0152489 B2 JP H0152489B2
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- polymer
- aromatic polyetherketone
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Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Inorganic Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、芳香族ポリエーテルケトンモノフイ
ラメントの製造法に関するものである。
ラメントの製造法に関するものである。
[従来の技術]
耐熱性及び耐薬品性のすぐれた繊維の一つに全
芳香族ポリアミド繊維がある。この繊維、特にモ
ノフイラメントは通常湿式紡糸法ないしは乾式紡
糸法によつて得られる。
芳香族ポリアミド繊維がある。この繊維、特にモ
ノフイラメントは通常湿式紡糸法ないしは乾式紡
糸法によつて得られる。
[発明が解決しようとする課題]
前記の耐熱性及び耐薬品性のすぐれた芳香族ポ
リアミドモノフイラメントを得ようとすると溶融
紡糸法に比して特別の設備を要し、最終的に高性
能な産業用途モノフイラメントとするまでには、
その取扱いが相当厄介である。
リアミドモノフイラメントを得ようとすると溶融
紡糸法に比して特別の設備を要し、最終的に高性
能な産業用途モノフイラメントとするまでには、
その取扱いが相当厄介である。
そこで本発明の目的は、溶融加工ができ、しか
も耐熱性の優れたポリマーから成るモノフイラメ
ントを得るとともに溶融温度の高いポリマーを熱
分解させることなく、しかも産業用繊維としての
力学特性ポテンシヤルを有する芳香族ポリエーテ
ルケトンからなるモノフイラメントを製造するこ
とにある。
も耐熱性の優れたポリマーから成るモノフイラメ
ントを得るとともに溶融温度の高いポリマーを熱
分解させることなく、しかも産業用繊維としての
力学特性ポテンシヤルを有する芳香族ポリエーテ
ルケトンからなるモノフイラメントを製造するこ
とにある。
[課題を解決するための手段および作用]
本発明の構成は、芳香族ポリエーテルケトンモ
ノフイラメントの製造法において、固有粘度0.7
以上の芳香族ポリエーテルケトンポリマーを溶融
し、口金を通して溶融紡出して紡出糸を得、該紡
出糸を前記口金の直下に設けられた加熱筒内の
300〜700℃の温度に加熱された気体雰囲気中を通
過させたのち、前記加熱筒内を通過した紡出糸を
冷却固化し、次いで冷却固化された紡出糸を150
℃乃至前記ポリマーの融点温度に加熱された加熱
媒体中または加熱媒体に接触した状態で3.0倍以
上に延伸することを特徴とする芳香族ポリエーテ
ルケトンモノフイラメントの製造法にある。
ノフイラメントの製造法において、固有粘度0.7
以上の芳香族ポリエーテルケトンポリマーを溶融
し、口金を通して溶融紡出して紡出糸を得、該紡
出糸を前記口金の直下に設けられた加熱筒内の
300〜700℃の温度に加熱された気体雰囲気中を通
過させたのち、前記加熱筒内を通過した紡出糸を
冷却固化し、次いで冷却固化された紡出糸を150
℃乃至前記ポリマーの融点温度に加熱された加熱
媒体中または加熱媒体に接触した状態で3.0倍以
上に延伸することを特徴とする芳香族ポリエーテ
ルケトンモノフイラメントの製造法にある。
そして、得られたモノフイラメントは反復構成
単位の80モル%以上が、式 で表わされる単位からなる固有粘度0.7以上の芳
香族ポリエーテルケトンからなるポリマーを溶融
紡糸して得られたモノフイラメントであつて、該
モノフイラメントの引張強度が4.0g/d以上で
ある芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメント
となる。
単位の80モル%以上が、式 で表わされる単位からなる固有粘度0.7以上の芳
香族ポリエーテルケトンからなるポリマーを溶融
紡糸して得られたモノフイラメントであつて、該
モノフイラメントの引張強度が4.0g/d以上で
ある芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメント
となる。
本発明は特に、直径0.1〜0.8mmのモノフイラメ
ントを得たとき顕著な効果を発揮し、モノフイラ
メントは結節強度3.0g/d以上の特性を有する。
ントを得たとき顕著な効果を発揮し、モノフイラ
メントは結節強度3.0g/d以上の特性を有する。
以下、本発明について具体的に詳述する。
まず、芳香族ポリエーテルケトンポリマーを準
備する。該芳香族ポリエーテルケトンポリマーは
反復構成単位の80モル%以上が前記式()で表
わされるポリマーで、これはJournal of
Polymer Science Part A−1,Vol.5,P.2394
(1967)にも記載されているように公知のポリマ
ーである。それはまた、ガラス転移点160℃、融
点350℃の特性を持つ高融点ポリマーである。し
かしながら繊維用途に向けるためには、ある程度
の重合度が必要とされ、固有粘度()0.7以
上、好ましくは固有粘度()1.0以上のポリ
マーを原料とする。この時、前記固有粘度(
)は濃硫酸100cc当たりポリマーを0.1g溶か
し、25℃で測定演算された固有粘度である。
備する。該芳香族ポリエーテルケトンポリマーは
反復構成単位の80モル%以上が前記式()で表
わされるポリマーで、これはJournal of
Polymer Science Part A−1,Vol.5,P.2394
(1967)にも記載されているように公知のポリマ
ーである。それはまた、ガラス転移点160℃、融
点350℃の特性を持つ高融点ポリマーである。し
かしながら繊維用途に向けるためには、ある程度
の重合度が必要とされ、固有粘度()0.7以
上、好ましくは固有粘度()1.0以上のポリ
マーを原料とする。この時、前記固有粘度(
)は濃硫酸100cc当たりポリマーを0.1g溶か
し、25℃で測定演算された固有粘度である。
次に上記ポリマーを溶融紡糸する。
前記のように本発明に用いるポリマーは高融点
でしかも溶融粘性が高いことから、通常の融点
120〜270℃のポリマーを溶融紡糸する装置では紡
糸できない。例えば、熱変形の少ないヒーターあ
るいはシールパツキン材料など材質を考慮した紡
糸機で、紡糸温度を400℃前後まで上げて紡糸を
試みても口金から紡出された紡出糸は高粘性でし
かも紡糸温度と口金温度との差が大きいので急に
冷却されてしまい紡出糸を早い速度で引取ること
ができない。
でしかも溶融粘性が高いことから、通常の融点
120〜270℃のポリマーを溶融紡糸する装置では紡
糸できない。例えば、熱変形の少ないヒーターあ
るいはシールパツキン材料など材質を考慮した紡
糸機で、紡糸温度を400℃前後まで上げて紡糸を
試みても口金から紡出された紡出糸は高粘性でし
かも紡糸温度と口金温度との差が大きいので急に
冷却されてしまい紡出糸を早い速度で引取ること
ができない。
そこで種々の検討を行つた結果、前記のポリマ
ーを好ましくは380〜430℃の温度で溶融紡糸す
る。380℃よりも低温であると、溶融粘性が著し
く高くなり曳糸性が低下し、一方430℃よりも高
温であると紡糸口金の直下での紡出糸に斑が生じ
ることがある。
ーを好ましくは380〜430℃の温度で溶融紡糸す
る。380℃よりも低温であると、溶融粘性が著し
く高くなり曳糸性が低下し、一方430℃よりも高
温であると紡糸口金の直下での紡出糸に斑が生じ
ることがある。
前記口金の直下に加熱筒を設け、該加熱筒内の
温度を通常では考えられない高温の気体雰囲気
中、すなわち、300〜700℃の高温雰囲気、好まし
くは350〜550℃に加熱された高温雰囲気中、さら
に好ましくは高温雰囲気が窒素からなる高温雰囲
気中に前記口金から紡出された紡出糸を通過させ
て紡出糸の粘性を低下させるとともに冷却固化を
遅延させ、しかるのち、前記加熱筒内を通過した
溶融紡出糸を冷却固化し、次いで冷却固化された
紡出糸を150℃乃至前記ポリマーの融点温度に加
熱された加熱媒体中または加熱媒体に接触した状
態で3.0倍以上に延伸することによつて高強力の
芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメントが得
られた。
温度を通常では考えられない高温の気体雰囲気
中、すなわち、300〜700℃の高温雰囲気、好まし
くは350〜550℃に加熱された高温雰囲気中、さら
に好ましくは高温雰囲気が窒素からなる高温雰囲
気中に前記口金から紡出された紡出糸を通過させ
て紡出糸の粘性を低下させるとともに冷却固化を
遅延させ、しかるのち、前記加熱筒内を通過した
溶融紡出糸を冷却固化し、次いで冷却固化された
紡出糸を150℃乃至前記ポリマーの融点温度に加
熱された加熱媒体中または加熱媒体に接触した状
態で3.0倍以上に延伸することによつて高強力の
芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメントが得
られた。
前記の加熱筒は、中空部分を周囲から加熱する
形状を有するもので、前記紡出糸は加熱された中
空部分を通過する。
形状を有するもので、前記紡出糸は加熱された中
空部分を通過する。
前記の紡糸筒を設けない場合、紡糸速度を極め
て低速とせざるを得なく、紡糸速度が5〜60m/
minの低速であつても延伸時に糸切れが生じ、良
好な品質のモノフイラメントが得られなく、また
生産性も悪い。また、紡糸筒の中空部分の温度を
300℃よりも低温とした場合、延伸倍率を高倍率
とすることができなく高強力の芳香族ポリエーテ
ルケトンからなるモノフイラメントを製造するこ
とができない。
て低速とせざるを得なく、紡糸速度が5〜60m/
minの低速であつても延伸時に糸切れが生じ、良
好な品質のモノフイラメントが得られなく、また
生産性も悪い。また、紡糸筒の中空部分の温度を
300℃よりも低温とした場合、延伸倍率を高倍率
とすることができなく高強力の芳香族ポリエーテ
ルケトンからなるモノフイラメントを製造するこ
とができない。
一方、前記の紡糸筒の中空部分の温度を700℃
よりも高温とした場合、紡出糸の粘性が低下した
り、ポリマーが分解して紡出時の製糸性・曳糸性
が低下するという欠点が生じる。
よりも高温とした場合、紡出糸の粘性が低下した
り、ポリマーが分解して紡出時の製糸性・曳糸性
が低下するという欠点が生じる。
前記の紡出時の製糸性および延伸時の製糸性な
らびに高倍率延伸を施し高強力の芳香族ポリエー
テルケトンからなるモノフイラメントとなす条件
として、前記の紡糸筒の中空部分の温度を350〜
550℃に制御するのが好ましい。
らびに高倍率延伸を施し高強力の芳香族ポリエー
テルケトンからなるモノフイラメントとなす条件
として、前記の紡糸筒の中空部分の温度を350〜
550℃に制御するのが好ましい。
紡糸口金から紡出され、紡糸筒の中空部分を通
過した紡出糸は冷却固化され引続いて延伸され
る。冷却固化は通常の溶融紡糸における冷却固化
装置および条件を適宜選択して用いることができ
る。
過した紡出糸は冷却固化され引続いて延伸され
る。冷却固化は通常の溶融紡糸における冷却固化
装置および条件を適宜選択して用いることができ
る。
前記芳香族ポリエーテルケトンからなるモノフ
イラメントは150℃〜ポリマーの融点の間に制御
された温度で熱延伸されるが、該芳香族ポリエー
テルケトンからなるモノフイラメントが直径0.1
〜0.8mmのモノフイラメントである場合、延伸に
際しては液体からなる熱媒体の浴槽中、熱媒に接
触させた状態で3.0倍以上に延伸される。前記熱
媒としては、例えば、ポリエチレングリコールが
好ましく用いられる。
イラメントは150℃〜ポリマーの融点の間に制御
された温度で熱延伸されるが、該芳香族ポリエー
テルケトンからなるモノフイラメントが直径0.1
〜0.8mmのモノフイラメントである場合、延伸に
際しては液体からなる熱媒体の浴槽中、熱媒に接
触させた状態で3.0倍以上に延伸される。前記熱
媒としては、例えば、ポリエチレングリコールが
好ましく用いられる。
前記の熱媒の温度は150℃〜ポリマーの融点の
間に制御される。150℃よりも低温の場合は、延
伸倍率を3.0倍以上とすることが困難になること
があり、150℃よりも高温とすることによつて高
強力の芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメン
トが得られる。熱媒の温度がポリマーの融点より
も高温であると、熱媒体中でモノフイラメントが
融解してしまうという欠点が生じる。
間に制御される。150℃よりも低温の場合は、延
伸倍率を3.0倍以上とすることが困難になること
があり、150℃よりも高温とすることによつて高
強力の芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメン
トが得られる。熱媒の温度がポリマーの融点より
も高温であると、熱媒体中でモノフイラメントが
融解してしまうという欠点が生じる。
すなわち、本発明は、芳香族ポリエーテルケト
ンモノフイラメントの製造法において、固有粘
度0.7以上の芳香族ポリエーテルケトン(ポリマ
ー)を用いること、溶融紡出して得た紡出糸を
口金の直下に設けられた加熱筒を用いて300〜700
℃の温度に加熱された気体雰囲気中を通過させる
こと、前記加熱筒内を通過した溶融紡出糸を冷
却固化すること、冷却固化された紡出糸を150
℃乃至前記ポリマーの融点温度に加熱された加熱
媒体中または加熱媒体に接触した状態で3.0倍以
上に延伸し、直径0.1〜0.8mmのモノフイラメン
トとなすという〜の各条件を満足することに
よる相乗効果によつて高強力の芳香族ポリエーテ
ルケトンモノフイラメントが得られる。
ンモノフイラメントの製造法において、固有粘
度0.7以上の芳香族ポリエーテルケトン(ポリマ
ー)を用いること、溶融紡出して得た紡出糸を
口金の直下に設けられた加熱筒を用いて300〜700
℃の温度に加熱された気体雰囲気中を通過させる
こと、前記加熱筒内を通過した溶融紡出糸を冷
却固化すること、冷却固化された紡出糸を150
℃乃至前記ポリマーの融点温度に加熱された加熱
媒体中または加熱媒体に接触した状態で3.0倍以
上に延伸し、直径0.1〜0.8mmのモノフイラメン
トとなすという〜の各条件を満足することに
よる相乗効果によつて高強力の芳香族ポリエーテ
ルケトンモノフイラメントが得られる。
本発明に係る芳香族ポリエーテルケトンモノフ
イラメントは抄紙用カンバス、耐熱性作業服、手
袋、バツグフイルター、耐熱耐薬品性ブラシなど
特に耐熱性、耐薬品性を要求される用途に適す
る。
イラメントは抄紙用カンバス、耐熱性作業服、手
袋、バツグフイルター、耐熱耐薬品性ブラシなど
特に耐熱性、耐薬品性を要求される用途に適す
る。
抄紙用カンバスのように芳香族ポリエーテルケ
トンモノフイラメントを編織加工する場合には、
引掛けなどの糸の曲げ強度特性が要求されるが、
この糸の曲げ強度特性を示す指標としての結節強
度特性が3.0g/d以上を有する芳香族ポリエー
テルケトンモノフイラメントを3.0倍以上に延伸
し、直径0.1〜0.8mmのモノフイラメントとなす
ことによつて得られ、3.0倍以上の延伸は溶融紡
出して得た紡出糸を口金の直下に設けられた加熱
筒を用いて300〜700℃の温度に加熱された気体雰
囲気中を通過させることによつて可能となる。
トンモノフイラメントを編織加工する場合には、
引掛けなどの糸の曲げ強度特性が要求されるが、
この糸の曲げ強度特性を示す指標としての結節強
度特性が3.0g/d以上を有する芳香族ポリエー
テルケトンモノフイラメントを3.0倍以上に延伸
し、直径0.1〜0.8mmのモノフイラメントとなす
ことによつて得られ、3.0倍以上の延伸は溶融紡
出して得た紡出糸を口金の直下に設けられた加熱
筒を用いて300〜700℃の温度に加熱された気体雰
囲気中を通過させることによつて可能となる。
本発明に係る芳香族ポリエーテルケトンモノフ
イラメントのうち、芳香族ポリエーテルケトンモ
ノフイラメントの直径が、0.1〜0.8mmのモノフ
イラメントには特に有効であり、0.8mmを越す
モノフイラメントの場合、前記の結節強度特性が
3.0g/dに達しないことがある。
イラメントのうち、芳香族ポリエーテルケトンモ
ノフイラメントの直径が、0.1〜0.8mmのモノフ
イラメントには特に有効であり、0.8mmを越す
モノフイラメントの場合、前記の結節強度特性が
3.0g/dに達しないことがある。
[実施例]
実施例 1
固有粘度()1.4の繰返し単位()のポ
リマーを400℃で溶融し、孔径1.0mm、孔数1、
外径40mmの口金から吐出量1.9g/minで押出し
た。口金の直下には内径6cm、長さ20cmの加熱筒
を設け、該加熱筒の400℃の温度に加熱された気
体雰囲気中を通過させ、次いで、75℃の水で冷却
して末延伸糸を得、15m/minの速度で巻き取つ
た。
リマーを400℃で溶融し、孔径1.0mm、孔数1、
外径40mmの口金から吐出量1.9g/minで押出し
た。口金の直下には内径6cm、長さ20cmの加熱筒
を設け、該加熱筒の400℃の温度に加熱された気
体雰囲気中を通過させ、次いで、75℃の水で冷却
して末延伸糸を得、15m/minの速度で巻き取つ
た。
この末延伸糸を200℃のポリエチレングリコー
ル浴中で3.8倍に1段延伸し芳香族ポリエーテル
ケトンモノフイラメントを得た。得られたモノフ
イラメントの特性は次のとおりであつた。
ル浴中で3.8倍に1段延伸し芳香族ポリエーテル
ケトンモノフイラメントを得た。得られたモノフ
イラメントの特性は次のとおりであつた。
直 径 (mm); 0.20
繊 度 (D); 304
引張り強度(g/d); 7.12
引張り伸度 (%); 13.9
比較例 1
実施例1において加熱筒を設けないで他の条件
の全てを同じくして製糸した結果、200℃に加熱
されたポリエチレングリコール浴中では2.8倍ま
でしか延伸できなかつた。延伸倍率2.8倍で得ら
れた芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメント
の特性は次のとおりであつた。
の全てを同じくして製糸した結果、200℃に加熱
されたポリエチレングリコール浴中では2.8倍ま
でしか延伸できなかつた。延伸倍率2.8倍で得ら
れた芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメント
の特性は次のとおりであつた。
直 径 (mm); 0.24
繊 度 (D); 415
引張り強度(g/d); 3.4
引張り伸度 (%); 24.0
実施例 2
実施例1と同じポリマー、溶融温度、加熱筒、
冷却欲、巻取速度で吐出量だけを1.23g/minに
変えて紡出して得られた末延伸モノフイラメント
を200℃のポリエチレングリコール浴中で3.8倍に
延伸して芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメ
ントを得た。得られたモノフイラメントの特性は
次のとおりであつた。
冷却欲、巻取速度で吐出量だけを1.23g/minに
変えて紡出して得られた末延伸モノフイラメント
を200℃のポリエチレングリコール浴中で3.8倍に
延伸して芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメ
ントを得た。得られたモノフイラメントの特性は
次のとおりであつた。
直 径 (mm); 0.15
繊 度 (D); 195
引張り強度(g/d); 7.74
引張り伸度 (%); 12.8
結節強度 (g/d); 5.57
結節伸度 (%); 10.0
比較例 2
比較例1と同じく加熱筒を設けないで他の条件
の全てを実施例2と同じくして製糸した結果、
200℃に加熱されたポリエチレングリコール浴中
では2.8倍までしか延伸できなかつた。延伸倍率
2.8倍で得られた芳香族ポリエーテルケトンモノ
フイラメントの特性は次のとおりであつた。
の全てを実施例2と同じくして製糸した結果、
200℃に加熱されたポリエチレングリコール浴中
では2.8倍までしか延伸できなかつた。延伸倍率
2.8倍で得られた芳香族ポリエーテルケトンモノ
フイラメントの特性は次のとおりであつた。
直 径 (mm); 0.19
繊 度 (D); 70
引張り強度(g/d); 3.6
引張り伸度 (%); 26.0
結節強度 (g/d); 1.5
結節伸度 (%); 13.0
実施例 3
実施例2で得られた延伸糸をさらに300℃のシ
リコーン浴で定長下1min熱処理した結果、次の
特性を有する芳香族ポリエーテルケトンモノフイ
ラメントを得ることができた。
リコーン浴で定長下1min熱処理した結果、次の
特性を有する芳香族ポリエーテルケトンモノフイ
ラメントを得ることができた。
直 径 (mm); 0.16
繊 度 (D); 98
引張り強度(g/d); 7.66
引張り伸度 (%); 18.6
実施例 4
実施例1と同じポリマーを用いて、溶融温度
400℃、口金孔径0.5mm、孔数3、加熱筒内雰囲気
温度400℃、空気冷却、巻取速度25m/minとし、
他の条件を実施例1と同じ条件として製糸し、末
延伸芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメント
を得た。
400℃、口金孔径0.5mm、孔数3、加熱筒内雰囲気
温度400℃、空気冷却、巻取速度25m/minとし、
他の条件を実施例1と同じ条件として製糸し、末
延伸芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメント
を得た。
得られた末延伸モノフイラメントの複屈折率は
1.60×10-3であつた(Na−D線使用)。この末延
伸芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメントを
200℃の熱板に接触させ4.0倍に熱延伸を行つた。
得られた延伸糸の特性は次のとおりであつた。
1.60×10-3であつた(Na−D線使用)。この末延
伸芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメントを
200℃の熱板に接触させ4.0倍に熱延伸を行つた。
得られた延伸糸の特性は次のとおりであつた。
繊 度 (D) 99
単糸繊度 (D) 33
引張り強度(g/d); 7.85
引張り伸度 (%); 11.5
実施例 5
実施例1と同じポリマーを用いて、溶融温度
415℃、口金孔径0.6mm、孔数2、外径40mmの口金
から吐出量2.0g/minで紡出し、温度430℃に加
熱された内径60mmの加熱筒を通し、次いで冷却し
て得た末延伸糸を300m/minで巻取り末延伸芳
香族ポリエーテルケトンモノフイラメントを得
た。この末延伸芳香族ポリエーテルケトンモノフ
イラメントを200℃の熱板に接触させ3.2倍に熱延
伸を行つた。得られた延伸糸モノフイラメントの
特性は次のとおりであつた。
415℃、口金孔径0.6mm、孔数2、外径40mmの口金
から吐出量2.0g/minで紡出し、温度430℃に加
熱された内径60mmの加熱筒を通し、次いで冷却し
て得た末延伸糸を300m/minで巻取り末延伸芳
香族ポリエーテルケトンモノフイラメントを得
た。この末延伸芳香族ポリエーテルケトンモノフ
イラメントを200℃の熱板に接触させ3.2倍に熱延
伸を行つた。得られた延伸糸モノフイラメントの
特性は次のとおりであつた。
引張り強度(g/d); 5.4
引張り伸度 (%); 22.0
比較例 3
比較例2と同じく加熱筒を設けないで、他の条
件の全てを実施例5と同じくして製糸した結果、
紡糸糸切れが多く発生し、得られた芳香族ポリエ
ーテルケトンモノフイラメント(末延伸糸)は巻
取不可能であつた。
件の全てを実施例5と同じくして製糸した結果、
紡糸糸切れが多く発生し、得られた芳香族ポリエ
ーテルケトンモノフイラメント(末延伸糸)は巻
取不可能であつた。
[発明の効果]
本発明によると、耐熱性の優れた芳香族ポリエ
ーテルケトンポリマーを熱分解させることなく溶
融紡糸法によつて効率良く得ることができ、得ら
れた芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメント
は耐熱性および耐薬品性に優れるとともに、引張
強度および結節強度に優れ、産業用繊維としての
力学特性ポテンシヤルを有するものである。
ーテルケトンポリマーを熱分解させることなく溶
融紡糸法によつて効率良く得ることができ、得ら
れた芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメント
は耐熱性および耐薬品性に優れるとともに、引張
強度および結節強度に優れ、産業用繊維としての
力学特性ポテンシヤルを有するものである。
Claims (1)
- 1 芳香族ポリエーテルケトンモノフイラメント
の製造法において、固有粘度0.7以上の芳香族ポ
リエーテルケトンポリマーを溶融し、口金を通し
て溶融紡出して紡出糸を得、該紡出糸を前記口金
の直下に設けられた加熱筒内の300〜〜700℃の温
度に加熱された気体雰囲気中を通過させたのち、
前記加熱筒内を通過した紡出糸を冷却固化し、次
いで冷却固化された紡出糸を150℃乃至前記ポリ
マーの融点温度に加熱された加熱媒体中または加
熱媒体に接触した状態で3.0倍以上に延伸し、直
径0.1〜0.8mmのモノフイラメントとなすことを
特徴とする芳香族ポリエーテルケトンモノフイラ
メントの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6935681A JPS57191322A (en) | 1981-05-11 | 1981-05-11 | Aromatic polyether ketone fiber and its preparation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6935681A JPS57191322A (en) | 1981-05-11 | 1981-05-11 | Aromatic polyether ketone fiber and its preparation |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23278888A Division JPH01118615A (ja) | 1988-09-16 | 1988-09-16 | 芳香族ポリエーテルケトン繊維 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57191322A JPS57191322A (en) | 1982-11-25 |
JPH0152489B2 true JPH0152489B2 (ja) | 1989-11-09 |
Family
ID=13400188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6935681A Granted JPS57191322A (en) | 1981-05-11 | 1981-05-11 | Aromatic polyether ketone fiber and its preparation |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57191322A (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4359501A (en) * | 1981-10-28 | 1982-11-16 | Albany International Corp. | Hydrolysis resistant polyaryletherketone fabric |
JPS6028543A (ja) * | 1983-07-27 | 1985-02-13 | 東レ株式会社 | 炭素繊維強化熱可塑性樹脂成形用材料 |
EP0189215B1 (en) * | 1984-03-09 | 1990-09-19 | Imperial Chemical Industries Plc | Sports racket strings of a synthetic thermoplastic polymeric material |
US4747988A (en) * | 1985-05-10 | 1988-05-31 | Hoechst Celanese Corporation | Process of making an aromatic polyetherketone fiber product |
US4954605A (en) * | 1985-05-10 | 1990-09-04 | Hoechst Celanese Corp. | Aromatic polyetherketone fiber product |
DE3686782T2 (de) * | 1985-05-10 | 1993-02-25 | Celanese Corp | Faser aus aromatischem polyaetherketon und verfahren zu deren herstellung. |
JPS62231016A (ja) * | 1986-03-28 | 1987-10-09 | Teijin Ltd | ポリ(アリ−ルエ−テルケトン)繊維の製造法 |
JPH01162837A (ja) * | 1987-04-20 | 1989-06-27 | Teijin Ltd | ブラシ |
EP0310171B1 (en) * | 1987-09-30 | 1993-12-01 | Shell Internationale Researchmaatschappij B.V. | Melt-spinning process |
US4992485A (en) * | 1988-10-11 | 1991-02-12 | The Dow Chemical Company | Microporous peek membranes and the preparation thereof |
US4957817A (en) * | 1988-11-25 | 1990-09-18 | The Dow Chemical | Film, fiber, and microporous membranes of poly(etheretherketone)dissolved in high boiling point polar organic solvents |
US5115077A (en) * | 1988-12-14 | 1992-05-19 | Idemitsu Kosan Company Limited | Polyetheric copolymers, process for preparing the same compositions containing the same, their molded products, and their use |
US20100270747A1 (en) * | 2009-04-24 | 2010-10-28 | General Electric Company | Non-metallic brush seal |
JP6338384B2 (ja) * | 2014-01-31 | 2018-06-06 | 株式会社トスカバノック | 係止ピン材のアッセンブリの成形方法及び係止ピン材の使用方法と係止ピン材のアッセンブリ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2323383A (en) * | 1940-01-06 | 1943-07-06 | Celanese Corp | Production of artificial materials |
JPS5490296A (en) * | 1977-09-07 | 1979-07-17 | Ici Ltd | Thermoplastic polyether aromatic ketone |
-
1981
- 1981-05-11 JP JP6935681A patent/JPS57191322A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2323383A (en) * | 1940-01-06 | 1943-07-06 | Celanese Corp | Production of artificial materials |
JPS5490296A (en) * | 1977-09-07 | 1979-07-17 | Ici Ltd | Thermoplastic polyether aromatic ketone |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57191322A (en) | 1982-11-25 |
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