JPS62231016A - ポリ(アリ−ルエ−テルケトン)繊維の製造法 - Google Patents

ポリ(アリ−ルエ−テルケトン)繊維の製造法

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JPS62231016A
JPS62231016A JP6875186A JP6875186A JPS62231016A JP S62231016 A JPS62231016 A JP S62231016A JP 6875186 A JP6875186 A JP 6875186A JP 6875186 A JP6875186 A JP 6875186A JP S62231016 A JPS62231016 A JP S62231016A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明はポリ(アリールエーテルケトン)繊維の製造法
に関するものである。さらに詳しくは耐熱性、耐薬品性
等に優れた高性能のポリ(アリールエーテルケトンンか
うなる繊維を延伸、熱処理し゛〔、産業用線維として充
分な力学的ポテンシャル(#!に高いシルクファクター
)をもつ繊維な安定した延伸性にて製造する方法に関す
るものである。
(ロ) 従来技術 ポリ(7リールエーテルクトン)は結晶性の超耐熱性熱
可塑性樹脂であり、優れた耐熱性、耐加水分解性、耐(
化学)薬品性、電気特性、耐放射線性等を有することが
知られており、これらの有用な特性が活かされる分野に
おいて、エンジニアリング・プラスチック!フィルム等
として開発されつつある。
ルエーテルグトン(以下PEEKと略称)の名称で市販
を開始し、その製法や特性もよく知られている。(例え
ば特公昭60−32642号公報、米国特許第4,32
0,224号)このPEEKポリマーはガラス転移点(
Tg)143℃、融点(Tmン334℃を有する。
また、下記(2)式のポリ(アリールエーテルケトン)
は、文献例えば特開昭52−38,000号公報、米国
特許第3,953,400号等により公知であり、Tg
154℃、Tm365℃を有するポリマーである。(以
下、PEKと略称)更に、下記(3)式のポリ(アリー
ルエーテルケトン)は1文献例えば特開昭60−240
726号公報、米国特許第4,398,020号等によ
り公知のポリマーである。(以下、PIKKと称す) 更K、下記(41式のポリ(アリールエーテルケトン)
も、文献例えば米国特許第3 、956 。
240号によ゛り公知のポリマーである。(以下、PE
EKKと略称) これらのポリ(アリールエーテルケトン)は、前述のよ
うに熱可塑性樹脂としては最高レベルにある各種特性を
バランス良く兼ね備えており、繊維化することは産業上
極めて大きな意義をもつものである。
これらのポリ(アリールエーテルケトン)の繊維化につ
いては各所で検討されているが、歴史的に日も浅く文献
もなく、製造技術が充分確立しているとは云い難い。
その中でも、PEEKの繊維化研究はかなり進んでいて
、文献も多いが(例えば(1)特開昭57−191,3
22号公報; (fil Re+s 、Disclos
ure +April、PP 104 (1982);
 (Ill)ffi維学会誌。
Vol、41 、AI +59(1985)等参照)%
実際に現在市販されて(・るPEEK繊維はモノフィラ
メントだけで、そのモノフィラメントの力学的特性も未
だ充分とは云い難い。
PEK(前述の式(2)で表われろポリマー)の繊維化
は若干の文献(例えば特公昭56−33.419号公報
)k見られるだけである。
上述の公知文献において開示されているポリ(アリール
エーテル)ケトンの繊維化方法。
特に溶融紡出糸の延伸方法の基本はポリマーあるいは紡
出糸のTgより高い延伸温度で延伸することにあり、こ
のこと自体、従来公知の熱可塑性繊維形成性ポリマーの
逼伸方法の一般的原理と解されるものである。即ち、こ
れら文献によれば延伸はTgより高くTmより低い温度
の加熱媒体中で行うか又は上記温度の加熱体と接触して
行う方法がとられ℃いる。
しり発明の目的 本発明者らはPEEKを始めとする各種ポリ(アリール
エーテルケトンラの極立った特性に着目し、その繊維化
を試み種々検討した結果、溶融紡出糸を従来公知の如<
Tgより高い延伸温度で延伸した場合、確かに延伸糸の
引張強度は延伸温度を上げるに伴なって向上するが、そ
の反面、引張伸度は延伸温度が上がるに伴ない急激に低
下してシルクファクターが低下し、同時に延伸中に毛羽
、ラップが多発し安定した延伸性が得難(、工業的製法
としては問題があることがわかった。
従って、本発明の目的は、従来公知の延伸方法の欠点を
なくし、産業用#J!維としてバランスのとれた溝足し
5る品質な有するポリ(アリールエーテルケトン)繊維
を工業的に安定して製造しうる方法を提供することにあ
る。
(ロ) 本発明の構成 即ち、本発明は、 下記(11〜fV1式の少なくとも1 fjlの繰り返
し単位から実質的になるポリ(アリールエーテルケトン
)を溶融紡糸して得られた紡出糸を、該紡出糸のTg以
下の温度で延伸し、必要に応じて該延伸に引続き該紡出
糸のTc より高くTmより低い温度で熱処理すること
を特徴とする、ポリ(アリールエーテルケトン)繊維の
製造法である。
上記式中、Ar  は独立的とフェニレン、ビフェニレ
ンまたはす7タレンから選択された2価の芳香族基であ
り、Xは独立的に0.C2または直接結合であり、nは
0〜3の整数。
b、c、dおよびeはOまたは1.aは1〜4の整数で
あり、そして好ましくはdはbが1のときには0である
好ましいポリ(7リールエーテルゲトン)としては下記
式のくり返し単位を有するものが挙げられる。
+Q+CO− +O+0+CO+0+CO− +0m 0nCo0−0 O0+CO−イ澱イX)O+
CO豊o ()co− (X)O+00COWCO− (X)0+0+CO+0舎Co − +C0()Cら0()CO−G−− ()ぐトoやco3死 +00COWCO− ような方法は少なくとも1種のビスフェノールと少なく
とも1種のジハロベンゾイド化合物またはカナダ特許第
847,963号に記載の如き少なくとも18Nのハー
フエノール化合物との実質的に等モルの混合物を加熱す
ることよりなる。このような方法における好ましいビス
フェノールとしては、 ヒト−キノン 4.4−ジヒドロキシベンゾフェノン 4.4−ジヒドロキシフェニル、および4.4−ジヒド
ロキシジフェニルエーテルが挙げられる。
好ましいシバpおよびジハロベンゾイド化合物としては
、 4−(4−90ロベンゾイル)フェノール。
4.4−ジフルオpベンゾフェノン。
4.4−)310ロペンゾフエノン。
4−クーp−4′−フルオロベンゾフエノン。
が挙げられる。
これらのポリ(7リールケトン)は例えば米国特許第4
,176.222号に記載の如き方法によって製造し得
る。この方法は、100℃〜400℃の温度範囲で、<
1)少なくとも1種のビスフェノールと、少なくとも1
mのジハロベンゾイド化合物との実質的に等モルの混合
物、あるいは(2)少なくとも1種のへロフェノール(
ジハロベンゾイド化合物またはハロフェノールにおいて
、/)ロゲン原子はこれらの原子に対してオルトまたは
パラ位にある一〇〇−基によって活性化されている)I
k、炭酸または重炭酸ナトリウムと炭酸または重炭酸第
2アルカリ金属塩との混合物(上記炭酸または重炭酸第
2アルカリ金属塩のアルカリ金属はナトリウムよりも高
い原子番号を有し、上記炭酸または重炭酸第2アルカリ
金属塩の量はナトリウムのダラム原子あたり0.001
〜0.2グラム原子のより高い原子番号のアルカリ金属
が存在する程度であり、炭酸または重炭酸アルカリ金属
の全量は存述する各フェノール基ごとに少なくとも1個
のアルカリ金属が存在する程度である)とともに加熱し
、その後、アルカリ金属・・ライドからポリマーを分離
することよりなる。
また、式: の繰り返し単位を有するものなどのポリ(アリールケト
ン)は例えば米国特許第3,953゜400号に記載の
ようにフッ化水素−三フツ化ホウ素触媒を利用してフリ
ーデル・クラフト反応によって製造し得る。
さらに、下記式: のポリ(アリールケトン)は例えば米国特許第3,44
1,538号;第3,442,857号及び第3.51
6,966号に記載のようにフッ化ホウ素−フッ化水素
触媒な使用してフリーデル・クラフト反応によって製造
し得る。
これらのボリゲトンは米国防衛公報第T103.703
号および米国特許第4,396,755号に記載の方法
によっても製造し得る。この方法では、(&)芳香族モ
ノカルボン酸、(b)少なくとも1種の芳香族ジカルボ
ン酸混合物、および(a)と(blとの組合せなどの反
応物をフルオロアルカンスルホン酸、l¥fにトリフル
オロメタンスルホン酸の存在下で反応させる。
さらに、下記式: のポリ(アリールケトン)は例えば米国特許第4 、3
98 、020号に記載の如き方法によっても製造し得
る。このような方法では。
(at  tl1式 YOC−Ar −C0Y(上記式
中、−Ar−は二価の芳香族基であり、Yはハロゲンで
あり、モしてCOYは芳香族核と結合したアシル・・ラ
イド基である。
の少なくとも1種の芳香族ジアシルハライド(これは下
記+II)の少なくとも1種の芳香族化合物と重合可能
である)と、 (If)弐 H−Ar’ −H (上記式中、 −Ar’−は二価の芳香族基であり、セ
してHは芳香核と結合した水素原子である。) の少なくとも1種の芳香族化合物と、の実質的に等モル
量の混合物。
(b)   式  H−Ar’−COW(上記式中、−
Ar’−は二価の芳香族基であり、モしてHは芳香核と
結合した水素原子であり、Wはハロゲンであり、セして
COWは芳香核と結合したアシルハライド基である。) の少なくとも1種のモノアシルハライド(これは自己重
合可能である)、および(e) (alと(b)の組合
せ などの反応物をフルオロアルカンスルホン酸の存在下で
反応させる。
ここで使用する「ポリ(アリールエーテルケトン)」な
る語は、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマーフグ
ラフトポリマー等な総称する。例えばコポリマー等を形
成するために繰り返し単位(I)〜ff+のいずれか2
種またはそれ以上な組み合せることもできる。
線維用途に適したポリマーはある程度の重合度が必要と
され固有粘度(1,V、)が0.7以上のポリマーが好
ましい。ここでIJ。
はtk@酸tooce当たり、ポリマーを0.II溶か
し、25℃で測定し、演算された固有粘度である。
尚、上記ポリマーにはその安定性1色調。
物性、接着性等を改善するために各種の添加剤な含んで
もよいことは勿論である。
次に、ポリ(アリールエーテルケトン)繊維の製造法に
ついて詳述する。ポリ(アy −ルエーテルクトン)ポ
リマーを溶融紡糸する罠際しては、約500℃迄昇温可
能な溶融押出装置にポリマーな供給し、最終的にはその
融点(Tm)より30〜70℃高い温度、即ち(Tm+
30℃) 〜(Tm+70℃)で完全に溶融させたのち
、溶融紡糸口金と゛して通常用いられる口金か、又は本
発明者らが先に提案した%開昭60−259619号会
報記載の吐出孔内に針状物を有する特殊な紡糸口金等を
装置した紡糸パックを介して紡出する。
紡出糸は従来公知の冷却・引取方法で巻取られる。即ち
、紡出糸(未延伸糸)の単糸デニールが約1000 d
o  以上の太デニールの糸を紡糸する場合、口金直下
に設けられた液温40〜95℃の温水浴、あるいはエチ
レングリフール浴、シリコーン油浴等で紡出糸を冷却固
化した後、ドルクワインダー等で巻取る。
一方、紡出糸(未延伸糸)の単糸デニールが約1000
 de  以下の細デニールの糸な紡糸する場合、紡出
後空気中にて冷却固化した後給油し巻取る。
本発明におけるポリ(アリールエーテルケトン)は、高
融点、高粘性ポリマーであり、特に細デニールでは紡出
後、冷却固化が迅やかに進行するので、通常高粘度ポリ
マーの溶融紡糸で使用されている如き、口金直下に紡出
糸を徐冷する加熱筒(フード)を設けることKよってよ
り高速での曳糸性を付与することが可能である。更に紡
糸引取直前で空気交絡処理を施せば後の延伸性等の取扱
い性がよくなる。
ポリ(アリールエーテルケトン)は高融点、高粘性ポリ
マーであるが、ポリマーの重合過程、紡糸時の高温融解
過程で発生、混入するゲル状物質の量が、通常の低融点
ポリマーに比較して多く、特に細デニールのフイラメン
ドリ紡糸におい工はゲル状物質の影響が無視できないレ
ベルにあるが、これはポリマー溶融直後のフィルターや
、紡糸バック内のフィルターの強化でゲル状物質を細分
化するかもしくは、フィルター強化と前述の特開昭60
−259619号公報記載の口金との組合せによってゲ
ル状物質の悪影響を改善しうる。
かくして得られた紡出糸(未延伸糸)は、次いで延伸に
供せられるが、延伸装置は従来公知の装置で可能である
。即ち、加熱水蒸気、熱媒電熱ヒーター等による非接触
式ないしは接触式ヒーターで1段以上の加熱多段延伸な
行ない、必要に応じて緊張下又は無緊張下で熱処理を施
す。
さて、ポリ(アリールエーテルケトン)繊維1例えばP
EEK未延伸糸の延伸については、前述した如く、一般
の熱可塑性繊維形成性ポリマーから成る繊維と同様KT
gより高い延伸温度での延伸が従来採用されている。
本発明者らも当初、この従来の基本常識に従いポリ(ア
リールエーテルケトン)繊維の延伸を検討したが、前述
したよ5に、次のような問題点があることを知見した。
即ち、a、延伸温度がTg以上で高!になるに伴ない、
延伸糸の引張伸度が低下し、シルクファクターが低下す
る。
b、その結果、延伸中1毛羽・ランプが多発し、安定し
た延伸ができな−・。
本発明者らは上記問題点を解決すべ(、延伸温度の最適
条件の探索を実施した結果、従来の常識や理論とは逆に
rTg以下の温度での延伸」が有効であることを見い出
したのであり、この結果は従来の合成繊維の延伸理論、
即ち「Tgより高い温度での延伸」という考え方が必ず
しも普遍的でないということを意味している。
なぜ、ポリ(アリールエーテルケトン)繊維の場合、T
gより高い温度での延伸が好ましくないか、定かな理由
は充分解明しえてないが、ポリ(アリールエーテルケト
ン)の熱特性にその答えが潜んでいると思われる。
ポリ(アリールエーテルケトン)急冷ポリマーやポリ(
アリールエーテルケトン)未延伸糸のように非晶部分が
そのほとんどを占めるサンプルの示差熱分析(DTA 
;昇温速度10℃/分)の結果を第1図に示す。第1図
にはPIIEEKのDTA曲線を示すが、該曲線には低
温側から145〜150℃付近くガラス転移を示す小さ
い吸熱ピーク(Tg)+これにきわめて隣接して160
〜170℃付近に結晶化を示す大きな発熱ピーク(Tc
)、そして340〜345℃付近に融解を示す吸熱ピー
ク(Tm)がある。他の一般的ポリマーと異なり、PE
EKの場合、’rgとTcが極めて近接しているのが第
1図かられかる。従ってPEEK未延伸糸をTg以上の
温度で延伸する場合、特にTgより相当高い温度で延伸
する場合、結晶化を並行しながら配向篤伸することにな
り、その結果、低伸度化1毛羽・ラップの発生に結びつ
いたものと推察される。
PEEKをはじめとするポリ(アリールエテルケトン)
の熱特性は程度の差こそあれ、PEEKと同様の傾向、
即ち、TgとTeが近接する傾向を有しており、(例え
ばPEKはTg約154℃、Tc約169℃である)。
高シルクファクターで延伸性の良い繊維の製造法として
は、本発明に従ってTg以下、好ましくは(Tg−10
℃)〜(Tg−50℃)の低い温度で結晶化を抑制して
、例えば1.5〜2.5倍程度の延伸比にて、充分配向
延伸し、その後必要に応じて(例えば高強度、低熱収縮
率糸を得る場合など)Tc=Tm、好ましくはTc−(
Tm−30℃)の温度で張力下又は弛緩状態で熱処理し
て結晶化を図るのが適 (当である。
なお、本発明で云う延伸温度及び熱処理温度とは、とも
に延伸あるいは熱処理における糸条の温度を指し、延伸
及び熱処理ヒーター直後の糸条温度な米国トランスメッ
ト社製の糸量温度計で測定したものであって、加熱媒体
の温度を指すものではない。
本発明の方法はマルチフィラメント及びモノフィラメン
トに好ましく適用できる。なお、マルチフィラメント、
モノフィラメントともl錘以上多錘採りが可能であり、
又、紡糸に直結して延伸するスピンドロ一方式を採用し
てもよい。
本発明の方法により得られた延伸糸あるいは延伸・熱処
理系は、織編等の後加工における取扱い性をよくする為
、あるいは用途に忠じて仕上げオイル等の処理剤を付与
することができ、又必要に応じて空気交絡処理を施こす
こともできる。
→ 発明の効果 本発明の方法によれば、単糸デニールが数デニールのマ
ルチフィラメントから直径約1諺程度のモノフィラメン
ト迄の広い範囲に亘って、産業用繊維として十分満足し
うる高タフネス繊維を安定して製造することが可能であ
り、ポリ(アリールエーテルケトン)本来の優れた特性
(耐熱性、耐薬品性、耐放射線性、耐加水分解性等)を
最大限に発揮しうる産業用繊維を提供できる、工業的に
極めて有用な方法である。
本発明の方法により得られるPEEKを始めとするポリ
(アリールエーテルケトン)ML維は、産業用繊維とし
て広く用いることができ、例えばモノフィラメントとし
ては、耐熱。
耐摩耗性ブラシ、ドライヤーキャンパス等の耐熱・耐熱
水重布の継手石材、耐摩耗・高弾性ガツト等に、マルチ
フィラメントとしては耐熱・耐薬フィルター及びパツキ
ン、耐放射線フィルター及びパツキン、更にはガラス繊
維、炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維等の無機繊維
や芳香族ポリアミド繊維、複素環ポリマー繊維等の高強
度、高弾性有機繊維との複合材料用の樹脂マトリックス
等に有用である。
(へ) 実施例 本発明な実施例をもって更に詳述するが。
下記の諸実施例は本発明の具体的な例示をするものであ
って、本発明の範囲を何ら限定しようとするものではな
い。
実施例−1 固有粘度(1,V、)が0.96のPEEK樹脂(IC
I 社製VICTREX@) ヲ400 ℃テ8融後、
直径0.45 M+長さ1.35 ws を孔数60ケ
の通常の紡糸口金を用いて、紡糸口金温度38(Icで
紡出し、口金直下に設けた表面温度280℃で長さ30
tW1の加熱筒を経て、空冷した後、給油して速度t5
om/分で巻き取り、800 de/60 fila 
 のP E E K I/i出糸(未延伸糸)な得た。
この紡出糸(未延伸糸)の示差熱分析(DTA:昇温速
度10℃/分)の結果は、Tg = 149℃、Tc=
159℃、Tm=340であった。
この紡出糸な用いて延伸及び熱処理条件の検討を行った
即ち、該紡出糸(未延伸糸)を加熱供給ローラーに供給
し、次の室温延伸ローラー間で延伸倍率2.0ないし2
.25 、延伸速度200m/分で延伸し、次いで熱板
ヒーターで熱処理して引取ローラーを介して巻き取った
上述の延伸設備な用いて延伸温度と熱処理温度を種々変
更して延伸糸または延伸熱処理系の特性と延伸性をみた
結果を表−1に記す。
ここで表−1で用いる語句・記号について簡単に述べる
a)シルクファクター:(引張強度(1/d@))X、
l「j「iコe1m万一 で表わす。
この値はtI!tmの力学特性の目安となる。
b) 乾熱収縮率=180℃で30分間、無荷重下で測
定した収縮率チ) C)示差熱特性: DTAの結果、TgあるいはTeの
ピークが相当残っているものをX、微少残っているもの
をΔ、完全にピークのないものをOとし、延伸糸の熱セ
ット性の目安としたもの。
d)延伸性=30分間の延伸時間中、毛羽・ラップの出
ないもの○、若干発生するものΔ。
多発して延伸が困難なものな×とする。
表−1において、実験ム1〜21は延伸倍率2.0、ノ
ff122〜26は延伸倍率2,25で延伸性法び熱セ
ット性をみたものである。
表−1かられかるように、Tgより高い温度(本実施例
においては160℃以上)で延伸すると、低伸温度が上
がるに伴ない、一般に引張強度は少しずつ向上するが、
反面、引張伸度が減少し、シルクファクターは低下する
傾向にあり、低伸度化の為、毛羽・ラップが発生して延
伸性は悪化する。特に延伸温度が100℃にもなると加
熱供給μmテラー上の糸のたるみ(自己伸長てよる)も
加わり、極めて延伸性の悪いものとなった(5A験、五
5.10,15.21゜26)。
延伸温度がTg以下の場合はいづねも延伸性は良好でシ
ルクファクターは好ましいレベル以上にある。但し、熱
処理温度がTc以下(本実施例では15(J℃以下)の
もの(実験41〜3、ムロ〜8)は熱セットが不充分で
乾熱収縮率も高いレベルにあるので、一般的産業用ff
l維とじては、やはり、Tc以上の温度で熱処理を充分
施こし、引張強度シルクファクターが高く、かつ乾熱収
縮率が低くなるようにすることが好ましく1゜ 実施例−2 実施例−1と同じPBFtK樹脂を400℃で溶融後、
I[径4關、長さ8 m 、孔数1ケの通常のモノフィ
ラメント用紡糸口金を用いて、紡糸口金温度375℃で
紡出し□、次いで5u℃の温水浴で冷却して速度20m
/分で巻取り、15.3u。
da の未延伸モノフィラメントを得た。
この未延伸モノフィラメントの示差熱分析の結果はTg
−146℃、T c ;157℃、T m −342℃
であった。
この未延伸モノフィラメントを供給ローラー(室温)と
延伸ローラー(室温)間に設けた非接触式加熱ヒーター
(延伸用)及び延伸ローラーと引取ローラー(室温)間
に設けた別の非接触式加熱ヒーター(熱処理用)を用い
て延伸倍率3.4、延伸速度2θ飢/分で延伸反び熱処
理を実施した。この装置では延伸温度が140℃熱処理
温度が250℃になるように各ヒーターの雰囲気温度を
コントロールした。
i4られたPEEKモノフィラメントは糸直径0.7f
l、引張強度5.8g/do 、引張1甲j411t 
l 8 %、乾熱収縮率6.1%の良好な繊維特注を仔
していた。
比較クリとして、延伸@度を18(7℃とする以外は上
述と同様にして14)られたモノフィラメントは引張強
度は5.7g/deであるが、引*i中度が8チと低く
、シルク7アクリーの低いものであった。
実施列−3 特公昭56−33419号公報に従って重合して得ろ固
有粘度(1,V、 ) lJ、86のPMK(dり返直
径υ、6騙、長さ1.8罪、孔数36ケの通常の紡糸口
金を用いて紡糸口金@度410℃で紡出し、ロア+2直
下に設けた表面温度305℃で長さ301の加熱間を経
て空冷した後、給油して速度15om/分で巻き取り、
76 U de/ 36ftlsのPEK未延伸糸(t
i出糸)を得た。この未延伸糸4tT’g−161℃、
Tc=m178℃、Tm=37U℃の熱特性を有してい
た。
この未延伸糸を実施例−1と同じ延伸設備で延伸倍率1
.9、延伸速度100 m7分、延伸温度150℃、熱
処理温度250℃で低伸熱処理して得られた繊維は40
2 de/36目Im、引張強度5.5g/de、引張
伸度22チ、乾熱収縮率、5.6と良好な物性を有して
おり、かつ、延伸性は特に問題はなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図はP 1iFiK未延伸糸の示差熱分析(DTA
)の結果を示す一模式図である。 1gニガラス転移ピーク Tc:結晶化ピーク Tm:融解ピーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記( I )〜(V)式の少なくとも1種の繰り
    返し単位から実質的になるポリ(アリールエーテルケト
    ン)を溶融紡糸して得られた紡出糸を、該紡出糸のガラ
    ス転移点(Tg)以下の温度で延伸し、必要に応じて該
    延伸に引続き該紡出糸の結晶化温度(Tc)より高く融
    点(Tm)より低い温度で熱処理すること、を特徴とす
    るポリ(アリールエーテルケトン)繊維の製造法。 (但し、ガラス転移点(Tg)、結晶化温度(Tc)、
    融点(Tm)は各々、示差分析におけるガラス転移、結
    晶化、融解のピーク温度を示す。) ( I )▲数式、化学式、表等があります▼ (II)▲数式、化学式、表等があります▼ (III)▲数式、化学式、表等があります▼ (IV)▲数式、化学式、表等があります▼ (V)▲数式、化学式、表等があります▼ (上記式中、Arは独立的にフェニレン、 ビフェニレンまたはナフタレンから選択 された二個の方向族基であり、Xは独立 的にO、▲数式、化学式、表等があります▼;または直
    接結合であり、nは0〜3の整数であり、b、c、dお
    よ びaは0または1であり、aは1〜4の 整数である。)
  2. (2)ポリ(アリールエーテルケトン)が次式:▲数式
    、化学式、表等があります▼ の繰り返し単位を有するものである特許請求の範囲第(
    1)項記載の製造法。
  3. (3)ポリ(アリールエーテルケトン)が次式:▲数式
    、化学式、表等があります▼ の繰り返し単位を有するものである特許請求の範囲第(
    1)項記載の製造法。
  4. (4)ポリ(アリールエーテルケトン)が次式:▲数式
    、化学式、表等があります▼ の繰り返し単位を有するものである特許請求の範囲第(
    1)項記載の製造法。
  5. (5)ポリ(アリールエーテルケトン)が次式:▲数式
    、化学式、表等があります▼ の繰り返し単位を有するものである特許請求の範囲第(
    1)項記載の製造法。
  6. (6)延伸温度が(Tg−10℃)〜(Tg−50℃)
    の範囲内の温度である特許請求の範囲第(1)項又は第
    (2)項記載の製造法。
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