JPH0149139B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0149139B2
JPH0149139B2 JP450182A JP450182A JPH0149139B2 JP H0149139 B2 JPH0149139 B2 JP H0149139B2 JP 450182 A JP450182 A JP 450182A JP 450182 A JP450182 A JP 450182A JP H0149139 B2 JPH0149139 B2 JP H0149139B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
threo
serine
erythro
methylenedioxyphenyl
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP450182A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58121258A (ja
Inventor
Naohito Oohashi
Shoji Nagata
Kikuo Ishizumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP450182A priority Critical patent/JPS58121258A/ja
Priority to US06/455,254 priority patent/US4480109A/en
Priority to CA000418929A priority patent/CA1201723A/en
Priority to DE8383300059T priority patent/DE3360726D1/de
Priority to AT83300059T priority patent/ATE15486T1/de
Priority to EP83300059A priority patent/EP0084928B1/en
Publication of JPS58121258A publication Critical patent/JPS58121258A/ja
Publication of JPH0149139B2 publication Critical patent/JPH0149139B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3−(3,4−ジヒドロキシフエニル)
セリンの製造方法に関する。 更に詳しくは式〔〕 で表わされるスレオ体とエリスロ体の混合物であ
るスレオ/エリスロ−3−(3,4−メチレンジ
オキシフエニル)セリンの酢酸塩を、水から再結
晶するか、あるいは水に懸濁後取することによ
りスレオ−3−(3,4−メチレンジオキシフエ
ニル)セリンを得、ついで、ルイス酸で処理する
ことを特徴とする式〔〕 で表わされるスレオ−3−(3,4−ジヒドロキ
シフエニル)セリンの製造方法に関する。 本発明に係わる式〔〕 で表わされるスレオ−3−(3,4−ジヒドロキ
シフエニル)セリン(以下DOPSと略称する)は
末梢性起立性低血圧症の治療剤(特開昭56−
104815号公報)あるいは抗うつ剤(特開昭55−
20747号公報)として有用であることが知られて
いる医薬品である。 従来DOPSの製造方法としては、製造上の原料
化合物のカテコール部分を除去が容易なエトキシ
カルボニル基あるいはベンジル基で保護した式
〔〕 〔式中、R1はエトキシカルボニル基あるいは
ベンジル基を意味する。〕 で表わされるベンズアルデヒド体を用いグリシン
あるいはグリシン誘導体と縮合させ、場合により
スレオ体、エリスロ体の分離を行つた後、保護基
を除去しDOPSを得るという方法である〔Chem.
Ber.,52,1734(1919),J.Chem.Soc.,658
(1947),Chem.Ber.,87,892(1954),J.Am.
Chem.Soc.,76,1322(1954),Helv.Chim.Acta,
58,157(1975)〕。従来法での原料化合物となる一
般式〔〕で表わされるベンズアルデヒド誘導体
は工業的にはバニリンのメチル基を除去するかあ
るいはヘリオトロピンのメチレン基を除去する事
で得られる式〔〕 で表わされるプロトカテキユアルデヒドからカテ
コール部分を保護することにより製造されてい
る。 即ち、DOPSを製造するには原料化合物となる
ベンズアルデヒド誘導体のカテコール部分の保護
基の変更という煩雑な操作を必要としているもの
である。 一方ヘリオトロピンとグリシンから式〔〕で
表わされる3−(3,4−メチレンジオキシフエ
ニル)セリンを得るという方法は既に知られてい
るが〔薬学雑誌、67,218(1947),Can.J.Chem.,
42,1901(1964)〕、スレオ、エリスロの立体につ
いては全く不明である上に、メチレンジオキシ基
を除きDOPSに導びく方法については全く知られ
ていない。 かかる情況下、本発明者らはDOPSの経済的製
造方法を鋭意検討した。その結果、ヘリオトロピ
ンとグリシンの縮合で生成する立体異性体(スレ
オ体、エリスロ体)の混合物である式〔〕で表
わされるスレオ/エリスロ−3−(3,4−メチ
レンジオキシフエニル)セリンの酢酸塩を水から
再結晶するか、あるいは水に懸濁後取すること
によりスレオ−3−(3,4−メチレンジオキシ
フエニル)セリン〔〕を得ることができるとい
う知見を得、さらに続いてルイス酸で処理するこ
とにより水酸基、アミノ基、カルボキシル基が存
在するにもかかわらず、容易にメチレンジオキシ
基を除去する事ができ、DOPSを得ることができ
るという知見を得、本発明方法を完成するに致つ
た。 即ち、本発明方法はヘリオトロピンのメチレン
基をそのままカテコールの保護基として用い最後
に除去することでDOPSを製造するという方法で
あり、従来知られている方法がヘリオトロピンの
メチレン基を最初に除去し、得られた式〔〕で
表わされるプロトカテキユアルデヒドのカテコー
ル基を別の保護基で保護し直し、数工程後に改た
めて保護基を除去するという方法であるのに比
べ、経済性の極めて高い方法である。 以下に本発明方法を具体的に説明する。 本発明方法は二工程から成つている。 第一工程は式〔〕で表わされるスレオ体とエ
リスロ体の混合物であるスレオ/エリスロ−3−
(3,4−メチレンジオキシフエニル)セリンの
酢酸塩を水から再結晶するかあるいは水に懸濁
後、取することによりスレオ体、エリスロ体の
分離を生じさせスレオ−3−(3,4−ジメチレ
ンジオキシフエニル)セリン〔〕を結晶として
得るという工程である。 本工程では酢酸塩を用い通常の水からの再結晶
あるいは水への懸濁後の取であるにもかかわら
ず、酢酸がはずれた遊離のアミノ酸として得るこ
とができる。 スレオ/エリスロの比率には特に制限がないが
スレオ体がエリスロ体に対し多い事が好ましい。 再結晶操作は通常の方法で実施すれば良い。懸
濁後取するという操作にて分離を行なう場合に
は、塩に約5〜15倍量の水を加え20℃〜60℃に加
温撹拌後、0〜30℃に冷却後取するか、室温付
近で撹拌後取することによりスレオ−3−(3,
4−ジメチレンジオキシフエニル)セリン〔〕
を得ることができる。 第二工程は式〔〕で表わされるスレオ−3−
(3,4−ジメチレンジオキシフエニル)セリン
をルイス酸で処理し、DOPSを得る工程である。
ルイス酸としては塩化アルミニウム、臭化アルミ
ニウム、塩化第二鉄、塩化第二スズ、塩化ホウ
素、臭化ホウ素等を好ましい例として挙げること
ができ、又ルイス酸とジメチルスルフイドとのコ
ンプレツクスをルイス酸として用いても良い。ル
イス酸はスレオ−3−(3,4−メチレンジオキ
シフエニル)セリン〔〕に対し1〜20倍モル、
好ましくは2〜10倍モル使用することにより実施
することができる。反応液にルイス酸の他に、メ
チルメルカプタン、エチルメルカプタン、ブチル
メルカプタン、チオフエノール等のメルカプタン
をルイス酸に対し1〜4倍モル添加すると好まし
い結果が得られることがある。 反応溶媒としては反応の進行を妨げる溶媒以外
は何を用いても良いが、好ましい溶媒としてメチ
レンクロリド、クロロホルム、ジクロルエタン、
クロルベンゼン等のハロゲン化アルキル系溶媒、
トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、
酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、ニ
トロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン等の
ニトロ化炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のアセトン系溶媒を挙げることができ
る。 得られるDOPSは必要に応じ水から再結晶する
こともできる。 本発明方法はラセミ体及び光学活性体いずれを
も包合するものである。 本発明方法の原料化合物であるスレオ/エリス
ロ−3−(3,4−メチレンジオキシフエニルセ
リン〔〕の酢酸塩はメタノール、エタノール等
の溶媒中、グリシンとグリシンに対し2倍モルの
ヘリオトロピンと2倍モルの水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等の塩基とを反応させた後に、酢
酸水にて処理することにより結晶として得ること
ができる。 次に実施例により本発明方法を説明する。本発
明はもとよりこれに限定されるものではない。 参考例 水酸化カリウム61.1g、メタノール1055mlを撹
拌下溶解し、それにグリシン33.05g加え溶解し
た。さらにヘリオトロピン145gを加え30分間62
℃〜65℃で撹拌した。反応後減圧下濃縮した。残
渣にメタノール315ml、次いで酢酸308gを加え30
分間40℃〜45℃で撹拌した。さらに水135g、ト
ルエン1000gを加え2時間40℃〜45℃で撹拌後、
更に1時間0〜5℃で撹拌した。析出した結晶を
取し、乾燥するとスレオ/エリスロ−3−(3,
4−メチレンジオキシフエニル)セリン・酢酸塩
87.0gが得られた(収率69.3%)。 融点は162℃(分解点)であり、下記条件での
HPLC分析結果はスレオ:エリスロ=85:15の比
率であつた。 HPLC分析条件 カ ラ ム:リクロモソルブRP−18,10μ,4
mm×30cm 移動相溶媒:0.005M PIC B−7・アセトニト
リル(9:1) 流 量 :1.0ml/min 検 出 :UV(254mm) 溶出時間 エリスロ体:7.5分 スレオ体 :8.5分 又、上記塩を取した母液からトルエン層を分
液し、濃縮することによりヘリオトロピン88gを
回収することができた。 実施例 1 −1 水1105gにスレオ/エリスロ−3−(3,
4−メチレンジオキシフエニル)セリン・酢酸
塩85gを加え加熱撹拌下還流し、溶解させた後
冷却し、1時間0〜5℃で撹拌した。析出した
結晶を取し、乾燥するとスレオ−3−(3,
4−メチレンジオキシフエニル)セリン48.37
gが得られた。(収率72.1%)。融点は193℃
(分解点)であり、前記HPLC条件での分析結
果はスレオ体100%であつた。 −2 水20gにスレオ/エリスロ−3−(3,
4−メチレンジオキシフエニル)セリン・酢酸
塩1gを加え室温にて30分撹拌した。析出した
結晶を取し、乾燥するとスレオ−3−(3,
4−メチレンジオキシフエニル)セリン0.45g
が得られた(収率57.0%)。融点は188℃(分解
点)であり前記HPLC条件での分析結果はスレ
オ:エリスロ=98.7:1.3であつた。 −1または−2で得られたスレオ−3−
(3,4−メチレンジオキシフエニル)セリン
1.5gにジクロルメタン15ml、エチルメルカプ
タン1.5mlを加え、次に氷冷下撹拌しながら無
水臭化アルミニウム7.11gを加えた後、氷冷下
3時間、次に室温で15時間撹拌した。反応液に
10%HCl60mlを加えた後分液し、水層を水酸化
ナトリウムにてPHを約5とした。析出した結晶
を取し、続いてその結晶を15mgのL−アスコ
ルビン酸を加えた水30mlより再結晶すると1.1
gのスレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフエ
ニル)セリンが得られた。融点は226℃(分解
点)であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 で表わされるスレオ−3−(3,4−ジメチレン
    ジオキシフエニル)セリンをルイス酸で処理する
    ことを特徴とする式 で表わされるスレオ−3−(3,4−ジヒドロキ
    シフエニル)セリンの製造方法。 2 で表わされるスレオ体とエリスロ体の混合物であ
    るスレオ/エリスロ−3−(3,4−メチレンジ
    オキシフエニル)セリンの酢酸塩を、水から再結
    晶するか、あるいは水に懸濁後取することによ
    り、スレオ−3−(3,4−メチレンジオキシフ
    エニル)セリンを得、ついでルイス酸で処理する
    ことを特徴とする式 で表わされるスレオ−3−(3,4−ジヒドロキ
    シフエニル)セリンの製造法。
JP450182A 1982-01-14 1982-01-14 3−(3,4−ジヒドロキシフエニル)セリンの製造方法 Granted JPS58121258A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP450182A JPS58121258A (ja) 1982-01-14 1982-01-14 3−(3,4−ジヒドロキシフエニル)セリンの製造方法
US06/455,254 US4480109A (en) 1982-01-14 1983-01-03 Process for producing threo-3-(3,4-dihydroxyphenyl)serine
CA000418929A CA1201723A (en) 1982-01-14 1983-01-05 Process for producing threo-3-(3,4-dihydroxyphenyl) serine
DE8383300059T DE3360726D1 (en) 1982-01-14 1983-01-06 Process for producing threo-3-(3,4-dihydroxyphenyl)serine
AT83300059T ATE15486T1 (de) 1982-01-14 1983-01-06 Verfahren zur herstelling von threo-3-(3,4dihydroxyphenyl)serin.
EP83300059A EP0084928B1 (en) 1982-01-14 1983-01-06 Process for producing threo-3-(3,4-dihydroxyphenyl)serine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP450182A JPS58121258A (ja) 1982-01-14 1982-01-14 3−(3,4−ジヒドロキシフエニル)セリンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58121258A JPS58121258A (ja) 1983-07-19
JPH0149139B2 true JPH0149139B2 (ja) 1989-10-23

Family

ID=11585800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP450182A Granted JPS58121258A (ja) 1982-01-14 1982-01-14 3−(3,4−ジヒドロキシフエニル)セリンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58121258A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994016689A1 (en) 1993-01-29 1994-08-04 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Analgesic medicinal composition

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6032753A (ja) * 1983-08-01 1985-02-19 Mitsui Toatsu Chem Inc β−フェニルセリン類の製造法
JPH06305952A (ja) * 1993-04-27 1994-11-01 Sumitomo Pharmaceut Co Ltd スレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン経鼻投与製剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994016689A1 (en) 1993-01-29 1994-08-04 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Analgesic medicinal composition

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58121258A (ja) 1983-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4562263A (en) Process for producing 3-(3,4-dihydroxyphenyl) serine
US4480109A (en) Process for producing threo-3-(3,4-dihydroxyphenyl)serine
EP0024210B1 (en) Process for the production of optically active threo-3-(3,4-dihydroxyphenyl) serine, and product thus produced
US5739387A (en) Process for producing threo-3-(3,4-dihydroxyphenyl)serine
JPH0149139B2 (ja)
JPS6151578B2 (ja)
JP2778103B2 (ja) 光学活性なスレオージヒドロキシフェニルセリン誘導体の製造方法
US3978085A (en) Process for benz[f]-2,5-oxazocines
HU196052B (en) Process for optical resolving raceme mixtures of alpha-naphtyl-propionic acids
JP3088777B2 (ja) 新規光学分割剤及びそれを用いる光学活性アミンの製造方法
EP0084928B1 (en) Process for producing threo-3-(3,4-dihydroxyphenyl)serine
JPH0520425B2 (ja)
JPH0315624B2 (ja)
KR19980070613A (ko) 벤조페논 유도체의 제조방법
JPS5927330B2 (ja) Dl−フエニルアラニンアルキルエステルの光学分割法
JPH0339069B2 (ja)
JPH0160002B2 (ja)
JP3084577B2 (ja) 光学活性なアトロラクチン酸の製造方法および製造の中間体
KR900007628B1 (ko) 이미다졸 유도체의 제조방법
JP2601390B2 (ja) 3−アルキルチオ−2−アミノプロピオン酸誘導体またはその塩の製造方法
JPH0316946B2 (ja)
JP3279195B2 (ja) スレオ−n−フタロイル−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリンの製造法
RU2173679C2 (ru) Способ получения флуоксетина
JPH0713060B2 (ja) フェニルセリン誘導体
JP2744653B2 (ja) ジフエニルメチルアミン誘導体