JPH0146612B2 - - Google Patents
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- JPH0146612B2 JPH0146612B2 JP56030088A JP3008881A JPH0146612B2 JP H0146612 B2 JPH0146612 B2 JP H0146612B2 JP 56030088 A JP56030088 A JP 56030088A JP 3008881 A JP3008881 A JP 3008881A JP H0146612 B2 JPH0146612 B2 JP H0146612B2
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- Japan
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- yarn
- spinning
- splicing
- spinning chamber
- nozzle
- Prior art date
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H4/00—Open-end spinning machines or arrangements for imparting twist to independently moving fibres separated from slivers; Piecing arrangements therefor; Covering endless core threads with fibres by open-end spinning techniques
- D01H4/48—Piecing arrangements; Control therefor
- D01H4/50—Piecing arrangements; Control therefor for rotor spinning
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
この発明はオープンエンド紡績における、特に
低撚数糸の紡出時に好適な糸継方法に関する。そ
の目的は簡単な装置、機構にて低撚数の糸条を高
速の紡出時において容易に糸継を可能にするにあ
る。 従来、回転紡糸室を備えたオープンエンド紡績
では、特に低撚係数の糸条を高速度で紡出する場
合は、糸切れを防止するために、例えば特公昭
46−15734号、特公昭49−132329号のように、回
転紡糸室と引出しローラーとの間に回転軸方向に
向い開口した筒状糸道を備え、その先端のフアン
ネル表面と糸とのころがり摩擦を与えて仮撚りし
紡出時の糸切れを防止したり、あるいは特公昭
41−21043号のように回転軸方向に開口した筒状
糸道を備え、この糸道内に空気を噴射して糸条に
仮撚を与え糸切れを防止する方法が提案されてい
る。しかしこれらの、の仮撚を与える方法で
は回転紡糸室と引取ローラーとの間に仮撚装置が
介在し、その間隔が大であつたりし、糸継がむず
かしく、特に高速紡出時や低撚係数の場合は困難
であつた。 また、特開昭50−89641号公報には回転紡糸室
引取ローラーとの間の筒状糸道内に、糸端引渡し
クリツプに結合されたノズルから圧縮空気を噴射
して種糸端を紡糸室内に送り込み、糸継する装置
が開示してある。この公報には空気噴射方向を紡
糸室回転軸に対し傾け、種糸端を解撚し、開繊、
平行化を図り紡糸室内での糸絡みを改善する旨の
記載はあるが、この糸端引渡しクリツプが糸継後
に取りはずされるものであるため、糸継後の糸条
処理に関する技術の開示はない。 一般に撚数を下げていくと、紡出性とともに、
その糸継ぎ性も悪くなる。これは、種糸端と回転
紡糸室内に堆積した短繊維群との絡みによる接合
力が低くなるためである。そこで、種糸端を開繊
して挿入したり、太番手の糸を利用したり、種糸
の引取り方法等を検討したが、低い撚数において
は、その有効性は極めて小さく、安定した糸継ぎ
性は得られなかつた。 すなわち、本発明者らは、糸継ぎのメカニズム
の徹底解明を図るべく、種々の検討を重ねた結
果、糸継ぎの失敗となる最大の部分および原因
は、 種糸6端が回転紡糸1室内に堆積した短繊維
群と第9図のように絡んで引取り始め、第10
図のように引取られる過程における絡まり部分
Aであり、 回転紡糸室1の回転により生ずる撚が絡まり
部分Aに充分に入つておらず、構成する短繊維
同士の接圧による摩擦力が、未だ小さいことに
よる抜け、いわゆる素抜けが発生するためであ
ることが判つた。 従つて、素抜けが発生しない程度の充分な高撚
数、言い換えれば、たとえ低撚数であつても、加
撚仮撚により得られる見掛け上の高撚数が、さき
の糸継ぎ部Aの部分で、一時的であつても、得ら
れていれば、その糸継ぎ性は極めて向上すること
が、本願発明を完成に導いたものである。 この発明は上記事情に鑑みなされたもので、そ
の要旨は回転紡糸室と引出しローラーとの間に回
転紡糸室の回転軸方向に向かい開口した筒状糸道
を備えたオープンエンド紡績装置の筒状糸道内に
開口するノズルから流体を噴射し筒状糸道出口端
から挿入した種糸の一端を回転紡糸室内に送り込
み回転紡糸室内繊維を糸継するオープンエンド紡
績における糸継方法において、前記ノズル開口方
向を回転軸方向に向かい30〜70゜傾け、かつ糸道
内を走行する種糸に対しその接線方向に流体を噴
射して種糸先端を紡糸室に送り込んで糸継し、さ
らに、糸継されて糸道内を走行する糸条に対して
接線方向に流体を噴射して糸継部を加撚するよう
に仮撚りすることを特徴とするオープンエンド紡
績における糸継方法にある。 この発明を図において説明すると、第1,2,
3図はこの糸継方法で用いるオープンエンド紡績
装置であり、回転紡糸室1と引出ローラー2との
間に筒状糸道3を備え、筒状糸道3はL形に折曲
し、入口端部は紡糸室回転軸4方向に向い開口
し、入口端から距離l1=10mmの糸道内にノズル5
が開口している。このノズル5は回転軸4に対し
傾斜角α=45゜をなし、第2図のように、糸道3
内を走行する糸条6に対し接線方向をなし配置し
てある。そして、ノズル5は、空気あるいは蒸気
等の流体を噴射することにより糸道4の引出ロー
ラー2側の出口端から挿入した種糸の先端を回転
する紡糸室1内に送り込み、供給管7から供給さ
れて拡大部8に堆積した短繊維9と糸継し、これ
と同時に出口側の種糸6端部を引出ローラー2に
掛けて短繊維9を糸条6として引出すことができ
る。 また、この糸継方法ではノズル5から噴射する
流体の方向を糸道3内を走行する糸条6に対し接
線方向となし、その噴射量を糸道3内を走行引出
される糸条6の糸継部に回転トルクを与えて自転
させて加撚、仮撚するに充分なエネルギー量とす
る。このため低撚数の糸条の紡出や高速の紡出速
度の場合であつても、糸継部に撚数の多い仮撚が
かかり、糸継部がすぬけて糸切れすることを防止
することができる。 そこで、ノズル5の回転軸4に対する傾斜角α
は種糸を回転紡糸室1に送り込み、かつ旋回流を
起こさしめる為に、種糸の挿入方向に対して30゜
以上、70゜以下にする必要があり、好ましくは40゜
以上、60゜以下である。30゜以下では旋回流の発生
が小となり70゜以上では紡糸室への種糸の送り込
みが悪くなり、好ましくない。 次いでノズル5の内径dは紡出番手によつて適
当なものを用いる必要がある。そこで、糸条6の
撚方向に十分な自転を与える渦流を発生させるた
めに、糸道3の内径Dは0.8mm以上、7mm以下、
好ましくは1mm以上、5mm以下とし、その時のノ
ズル5の内径dはd≦1/2D、好ましくはd≦1/3 Dにする必要がある。こうしたノズル5はその使
用流体、及び圧力を調整する事によつて作用効果
を連続的に変化させることが可能であるが、糸継
ぎの為に種糸を回転紡糸室1に送り込み、かつ十
分な加撚、仮撚を行なう為に、糸道3の回転紡糸
室1側の端部からの距離l1が30mm以内に、更に、
流体の消費量を減らすうえに、10mm以内に設ける
のが好ましい。また、糸道3の内径Dは回転紡糸
室1側に向かつて、若干広くなつていき、その紡
出された糸が接触する糸道の回転紡糸室側の入口
表面は平滑で糸が容易に通過できるものが好まし
い。これによつて、高速時の紡出においても繊維
の損傷、毛羽立ちもない良好な糸条を得ることが
可能となる。特に、後加工性を考え、繊維の対金
マサツを低くした場合についても非常に良好な可
紡性を得ることが可能となる。 また、本発明はこの態様に限定されるものでは
なく第4図の如く糸道3にノズル5のほか、回転
軸4方向に直交し、糸道3内を走行する糸条に対
し接線方向をなす直交ノズル10を設けることが
できる。この糸道3を備えてオープンエンド紡績
装置による糸継および紡績方法を第5図により説
明する。まず、種糸をノズル5によつて、回転紡
糸室1に送り込み、糸継ぎを行なう。次に、糸継
と同時に発生する張力を張力感知装置11で感知
する事によつて、自動的に、ノズル5を電磁弁1
2で停止し、かわつて、電磁弁13によつて直交
ノズル10を作用させる。この時の直交ノズル1
0の内径dはノズル5と同様に、d≦1/2D、好 ましくは1/3Dである。また、この時の直交ノズ ル10の位置はノズル5と同様に糸道3の回転紡
糸室1側の端部よりの距離l2が30mm以内が好まし
く、その位置関係は、糸継ぎ効果及び糸道3の内
径が回転紡糸室1側へ向つて広くなつていること
による加撚効果により、ノズル5に対して、回転
紡糸室1と反対側に距離xが15mm以内に設けるの
が好ましい。 このように、この発明によつて、従来にない低
撚数の糸条を、高速時においても、容易に糸継し
紡出することが可能となつた。 流体としては空気のほか、加熱空気、蒸気等の
熱圧力媒体を用いることもでき、これら熱圧力媒
体を用いた場合は、繊維を軟化させ、より剛性を
低下させることによつて、糸条を容易に自転せし
め加撚仮撚りすることができ、同時に毛羽の捲回
作用を更に促進させ、低撚数でも糸切れや毛羽が
少なく、十分な強力をもつ糸条を高速で紡出する
ことを一層容易にするものである。 この糸継方法は前記第1図の構造のオープンエ
ンド紡績装置に限らない。糸道の入口端にフアン
ネル状の入口ガイドがあるものでも、回転軸方向
に向い開口する筒状糸道があれば、この糸道内に
ノズルを設けて流体を噴射し、この糸継を行なう
ことができる。 以下実施例を挙げて詳述する。 実施例 1 ポリアクリロニトリル繊維からなるステープル
1.5d×38mmスライバーを、下記仕様を有する第1
図の糸道ガイドに仕掛け、4Kg/cm2の圧力で流体
を噴射し、第6図に示すように紡糸室の回転数を
変えて番手1/52Nmの糸の糸継、紡出を行つ
た。糸継、紡出の可能な回転紡糸室の回転数と撚
係数の範囲を第6図の斜線部分であらわす。 比較例 1 糸道先端にフアンネルがあり、フアンネル表面
に下表のようにころがり摩擦を与える溝を有し、
糸道内径が大きい従来法の装置を用いた以外は実
施例と同様にして番手1/52Nmの糸の糸継、紡
出を行つた結果を第6図に併記した。
低撚数糸の紡出時に好適な糸継方法に関する。そ
の目的は簡単な装置、機構にて低撚数の糸条を高
速の紡出時において容易に糸継を可能にするにあ
る。 従来、回転紡糸室を備えたオープンエンド紡績
では、特に低撚係数の糸条を高速度で紡出する場
合は、糸切れを防止するために、例えば特公昭
46−15734号、特公昭49−132329号のように、回
転紡糸室と引出しローラーとの間に回転軸方向に
向い開口した筒状糸道を備え、その先端のフアン
ネル表面と糸とのころがり摩擦を与えて仮撚りし
紡出時の糸切れを防止したり、あるいは特公昭
41−21043号のように回転軸方向に開口した筒状
糸道を備え、この糸道内に空気を噴射して糸条に
仮撚を与え糸切れを防止する方法が提案されてい
る。しかしこれらの、の仮撚を与える方法で
は回転紡糸室と引取ローラーとの間に仮撚装置が
介在し、その間隔が大であつたりし、糸継がむず
かしく、特に高速紡出時や低撚係数の場合は困難
であつた。 また、特開昭50−89641号公報には回転紡糸室
引取ローラーとの間の筒状糸道内に、糸端引渡し
クリツプに結合されたノズルから圧縮空気を噴射
して種糸端を紡糸室内に送り込み、糸継する装置
が開示してある。この公報には空気噴射方向を紡
糸室回転軸に対し傾け、種糸端を解撚し、開繊、
平行化を図り紡糸室内での糸絡みを改善する旨の
記載はあるが、この糸端引渡しクリツプが糸継後
に取りはずされるものであるため、糸継後の糸条
処理に関する技術の開示はない。 一般に撚数を下げていくと、紡出性とともに、
その糸継ぎ性も悪くなる。これは、種糸端と回転
紡糸室内に堆積した短繊維群との絡みによる接合
力が低くなるためである。そこで、種糸端を開繊
して挿入したり、太番手の糸を利用したり、種糸
の引取り方法等を検討したが、低い撚数において
は、その有効性は極めて小さく、安定した糸継ぎ
性は得られなかつた。 すなわち、本発明者らは、糸継ぎのメカニズム
の徹底解明を図るべく、種々の検討を重ねた結
果、糸継ぎの失敗となる最大の部分および原因
は、 種糸6端が回転紡糸1室内に堆積した短繊維
群と第9図のように絡んで引取り始め、第10
図のように引取られる過程における絡まり部分
Aであり、 回転紡糸室1の回転により生ずる撚が絡まり
部分Aに充分に入つておらず、構成する短繊維
同士の接圧による摩擦力が、未だ小さいことに
よる抜け、いわゆる素抜けが発生するためであ
ることが判つた。 従つて、素抜けが発生しない程度の充分な高撚
数、言い換えれば、たとえ低撚数であつても、加
撚仮撚により得られる見掛け上の高撚数が、さき
の糸継ぎ部Aの部分で、一時的であつても、得ら
れていれば、その糸継ぎ性は極めて向上すること
が、本願発明を完成に導いたものである。 この発明は上記事情に鑑みなされたもので、そ
の要旨は回転紡糸室と引出しローラーとの間に回
転紡糸室の回転軸方向に向かい開口した筒状糸道
を備えたオープンエンド紡績装置の筒状糸道内に
開口するノズルから流体を噴射し筒状糸道出口端
から挿入した種糸の一端を回転紡糸室内に送り込
み回転紡糸室内繊維を糸継するオープンエンド紡
績における糸継方法において、前記ノズル開口方
向を回転軸方向に向かい30〜70゜傾け、かつ糸道
内を走行する種糸に対しその接線方向に流体を噴
射して種糸先端を紡糸室に送り込んで糸継し、さ
らに、糸継されて糸道内を走行する糸条に対して
接線方向に流体を噴射して糸継部を加撚するよう
に仮撚りすることを特徴とするオープンエンド紡
績における糸継方法にある。 この発明を図において説明すると、第1,2,
3図はこの糸継方法で用いるオープンエンド紡績
装置であり、回転紡糸室1と引出ローラー2との
間に筒状糸道3を備え、筒状糸道3はL形に折曲
し、入口端部は紡糸室回転軸4方向に向い開口
し、入口端から距離l1=10mmの糸道内にノズル5
が開口している。このノズル5は回転軸4に対し
傾斜角α=45゜をなし、第2図のように、糸道3
内を走行する糸条6に対し接線方向をなし配置し
てある。そして、ノズル5は、空気あるいは蒸気
等の流体を噴射することにより糸道4の引出ロー
ラー2側の出口端から挿入した種糸の先端を回転
する紡糸室1内に送り込み、供給管7から供給さ
れて拡大部8に堆積した短繊維9と糸継し、これ
と同時に出口側の種糸6端部を引出ローラー2に
掛けて短繊維9を糸条6として引出すことができ
る。 また、この糸継方法ではノズル5から噴射する
流体の方向を糸道3内を走行する糸条6に対し接
線方向となし、その噴射量を糸道3内を走行引出
される糸条6の糸継部に回転トルクを与えて自転
させて加撚、仮撚するに充分なエネルギー量とす
る。このため低撚数の糸条の紡出や高速の紡出速
度の場合であつても、糸継部に撚数の多い仮撚が
かかり、糸継部がすぬけて糸切れすることを防止
することができる。 そこで、ノズル5の回転軸4に対する傾斜角α
は種糸を回転紡糸室1に送り込み、かつ旋回流を
起こさしめる為に、種糸の挿入方向に対して30゜
以上、70゜以下にする必要があり、好ましくは40゜
以上、60゜以下である。30゜以下では旋回流の発生
が小となり70゜以上では紡糸室への種糸の送り込
みが悪くなり、好ましくない。 次いでノズル5の内径dは紡出番手によつて適
当なものを用いる必要がある。そこで、糸条6の
撚方向に十分な自転を与える渦流を発生させるた
めに、糸道3の内径Dは0.8mm以上、7mm以下、
好ましくは1mm以上、5mm以下とし、その時のノ
ズル5の内径dはd≦1/2D、好ましくはd≦1/3 Dにする必要がある。こうしたノズル5はその使
用流体、及び圧力を調整する事によつて作用効果
を連続的に変化させることが可能であるが、糸継
ぎの為に種糸を回転紡糸室1に送り込み、かつ十
分な加撚、仮撚を行なう為に、糸道3の回転紡糸
室1側の端部からの距離l1が30mm以内に、更に、
流体の消費量を減らすうえに、10mm以内に設ける
のが好ましい。また、糸道3の内径Dは回転紡糸
室1側に向かつて、若干広くなつていき、その紡
出された糸が接触する糸道の回転紡糸室側の入口
表面は平滑で糸が容易に通過できるものが好まし
い。これによつて、高速時の紡出においても繊維
の損傷、毛羽立ちもない良好な糸条を得ることが
可能となる。特に、後加工性を考え、繊維の対金
マサツを低くした場合についても非常に良好な可
紡性を得ることが可能となる。 また、本発明はこの態様に限定されるものでは
なく第4図の如く糸道3にノズル5のほか、回転
軸4方向に直交し、糸道3内を走行する糸条に対
し接線方向をなす直交ノズル10を設けることが
できる。この糸道3を備えてオープンエンド紡績
装置による糸継および紡績方法を第5図により説
明する。まず、種糸をノズル5によつて、回転紡
糸室1に送り込み、糸継ぎを行なう。次に、糸継
と同時に発生する張力を張力感知装置11で感知
する事によつて、自動的に、ノズル5を電磁弁1
2で停止し、かわつて、電磁弁13によつて直交
ノズル10を作用させる。この時の直交ノズル1
0の内径dはノズル5と同様に、d≦1/2D、好 ましくは1/3Dである。また、この時の直交ノズ ル10の位置はノズル5と同様に糸道3の回転紡
糸室1側の端部よりの距離l2が30mm以内が好まし
く、その位置関係は、糸継ぎ効果及び糸道3の内
径が回転紡糸室1側へ向つて広くなつていること
による加撚効果により、ノズル5に対して、回転
紡糸室1と反対側に距離xが15mm以内に設けるの
が好ましい。 このように、この発明によつて、従来にない低
撚数の糸条を、高速時においても、容易に糸継し
紡出することが可能となつた。 流体としては空気のほか、加熱空気、蒸気等の
熱圧力媒体を用いることもでき、これら熱圧力媒
体を用いた場合は、繊維を軟化させ、より剛性を
低下させることによつて、糸条を容易に自転せし
め加撚仮撚りすることができ、同時に毛羽の捲回
作用を更に促進させ、低撚数でも糸切れや毛羽が
少なく、十分な強力をもつ糸条を高速で紡出する
ことを一層容易にするものである。 この糸継方法は前記第1図の構造のオープンエ
ンド紡績装置に限らない。糸道の入口端にフアン
ネル状の入口ガイドがあるものでも、回転軸方向
に向い開口する筒状糸道があれば、この糸道内に
ノズルを設けて流体を噴射し、この糸継を行なう
ことができる。 以下実施例を挙げて詳述する。 実施例 1 ポリアクリロニトリル繊維からなるステープル
1.5d×38mmスライバーを、下記仕様を有する第1
図の糸道ガイドに仕掛け、4Kg/cm2の圧力で流体
を噴射し、第6図に示すように紡糸室の回転数を
変えて番手1/52Nmの糸の糸継、紡出を行つ
た。糸継、紡出の可能な回転紡糸室の回転数と撚
係数の範囲を第6図の斜線部分であらわす。 比較例 1 糸道先端にフアンネルがあり、フアンネル表面
に下表のようにころがり摩擦を与える溝を有し、
糸道内径が大きい従来法の装置を用いた以外は実
施例と同様にして番手1/52Nmの糸の糸継、紡
出を行つた結果を第6図に併記した。
【表】
実施例 2
紡出時の撚係数α70に固定した以外は実施例1
と同様にして糸継、紡出を行つた。そのときの糸
継、紡出の可能な回転紡糸室の回転数と紡出番手
の範囲を第7図の斜線部分であらわす。 比較例 2 比較例1と同じ装置を用いた以外は実施例2と
同様にして糸継、紡出を行つた。結果を第7図に
併記した。 実施例 3 回転紡糸室の回転数を50000(rmp)、撚係数を
70に固定した以外は実施例1と同様にして糸継、
紡出を行つた。そのときの糸継、紡出可能な繊維
長と紡出番手の範囲を第8図の斜線部分であらわ
す。 比較例 3 比較例1と同じ装置を用いた以外は実施例3と
同様にして糸継、紡出を行つた。結果を第8図に
併記した。 この発明は以上の通りであり、この糸継方法は
低撚数糸条の高速紡出時においても容易に糸継
ぎすることができ、リング紡績糸に近似した柔
軟な風合いの低撚数糸をオープンエンド紡績法に
より提供することを可能とするものであり、かつ
紡績コストの大幅な低減を図ることができる。
と同様にして糸継、紡出を行つた。そのときの糸
継、紡出の可能な回転紡糸室の回転数と紡出番手
の範囲を第7図の斜線部分であらわす。 比較例 2 比較例1と同じ装置を用いた以外は実施例2と
同様にして糸継、紡出を行つた。結果を第7図に
併記した。 実施例 3 回転紡糸室の回転数を50000(rmp)、撚係数を
70に固定した以外は実施例1と同様にして糸継、
紡出を行つた。そのときの糸継、紡出可能な繊維
長と紡出番手の範囲を第8図の斜線部分であらわ
す。 比較例 3 比較例1と同じ装置を用いた以外は実施例3と
同様にして糸継、紡出を行つた。結果を第8図に
併記した。 この発明は以上の通りであり、この糸継方法は
低撚数糸条の高速紡出時においても容易に糸継
ぎすることができ、リング紡績糸に近似した柔
軟な風合いの低撚数糸をオープンエンド紡績法に
より提供することを可能とするものであり、かつ
紡績コストの大幅な低減を図ることができる。
第1図、第2図、第3図はこの糸継方法で用い
るオープンエンド紡績装置の全体断面図、糸道ノ
ズル部の横断面図および糸道入口部縦断面図、第
4図は直交ノズルを併設した糸道の縦断面図、第
5図は第4図の糸道を取付けた紡績装置の全体断
面図、第6図、第7図、第8図はそれぞれ実施例
1、2、3の結果を示すグラフ、第9,10図は
それぞれ回転紡糸室内に堆積した短繊維群と種糸
端が絡んで引取り始める状態および絡まり部分が
引き取られる状態の回転紡糸室内模式図である。 1……回転紡糸室、2……引出ローラー、3…
…糸道、4……回転軸、5……ノズル、6……糸
条、7……供給管、8……拡大部、9……短繊
維、10……直交ノズル、11……張力感知装
置、12,13……電磁弁。
るオープンエンド紡績装置の全体断面図、糸道ノ
ズル部の横断面図および糸道入口部縦断面図、第
4図は直交ノズルを併設した糸道の縦断面図、第
5図は第4図の糸道を取付けた紡績装置の全体断
面図、第6図、第7図、第8図はそれぞれ実施例
1、2、3の結果を示すグラフ、第9,10図は
それぞれ回転紡糸室内に堆積した短繊維群と種糸
端が絡んで引取り始める状態および絡まり部分が
引き取られる状態の回転紡糸室内模式図である。 1……回転紡糸室、2……引出ローラー、3…
…糸道、4……回転軸、5……ノズル、6……糸
条、7……供給管、8……拡大部、9……短繊
維、10……直交ノズル、11……張力感知装
置、12,13……電磁弁。
Claims (1)
- 1 回転紡糸室と引出しローラーとの間に回転紡
糸室の回転軸方向に向い開口した筒状糸道を備え
たオープンエンド紡績装置の筒状糸道内に開口す
るノズルから流体を噴射し筒状糸道出口端から挿
入した種糸の一端を回転紡糸室内に送り込み回転
紡糸室内繊維と糸継するオープンエンド紡績にお
ける糸継方法において、前記ノズル開口方向を回
転軸方向に向かい30〜70゜傾け、かつ糸道内を走
行する種糸に対しその接線方向に流体を噴射して
種糸先端を紡糸室に送り込んで糸継し、さらに、
糸継されて糸道内を走行する糸条に対して接線方
向に流体を噴射して糸継部を加撚するように仮撚
することを特徴とするオープンエンド紡績におけ
る糸継方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3008881A JPS57149521A (en) | 1981-03-03 | 1981-03-03 | Yarn connection in open-end spinning and device therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3008881A JPS57149521A (en) | 1981-03-03 | 1981-03-03 | Yarn connection in open-end spinning and device therefor |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57149521A JPS57149521A (en) | 1982-09-16 |
JPH0146612B2 true JPH0146612B2 (ja) | 1989-10-09 |
Family
ID=12294030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3008881A Granted JPS57149521A (en) | 1981-03-03 | 1981-03-03 | Yarn connection in open-end spinning and device therefor |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57149521A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59144633A (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-18 | Toyobo Co Ltd | 連続長繊維糸条用流体糸継装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5089641A (ja) * | 1973-12-12 | 1975-07-18 |
-
1981
- 1981-03-03 JP JP3008881A patent/JPS57149521A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5089641A (ja) * | 1973-12-12 | 1975-07-18 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57149521A (en) | 1982-09-16 |
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