JPH0145082Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0145082Y2 JPH0145082Y2 JP1983056152U JP5615283U JPH0145082Y2 JP H0145082 Y2 JPH0145082 Y2 JP H0145082Y2 JP 1983056152 U JP1983056152 U JP 1983056152U JP 5615283 U JP5615283 U JP 5615283U JP H0145082 Y2 JPH0145082 Y2 JP H0145082Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal ring
- ceramic envelope
- sealing metal
- anode
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 34
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 31
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 claims description 30
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000001465 metallisation Methods 0.000 description 2
- 229910000679 solder Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910018072 Al 2 O 3 Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005219 brazing Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 229910000833 kovar Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000005476 soldering Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Radiation-Therapy Devices (AREA)
- Microwave Tubes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕
この考案は、セラミツク外囲器を有するX線管
の改良に関する。
の改良に関する。
近年、X線管の真空外囲器はガラスの代りにセ
ラミツクが用いられるようになつてきている。そ
して、セラミツクを用いたX線管では、陰極構体
と陽極構体が対向配設され、セラミツク外囲器に
固着されている。この場合、セラミツク外囲器の
陰極構体と陽極構体に気密封止されている部分
は、メタライズが施されている。陰極構体側では
メタライズ面と陰極構体が直接鑞付けされ、陽極
構体側ではメタライズ面と陽極構体との間に封止
金属リングが介在され、メタライズ面と封止金属
リングが鑞付けされている。
ラミツクが用いられるようになつてきている。そ
して、セラミツクを用いたX線管では、陰極構体
と陽極構体が対向配設され、セラミツク外囲器に
固着されている。この場合、セラミツク外囲器の
陰極構体と陽極構体に気密封止されている部分
は、メタライズが施されている。陰極構体側では
メタライズ面と陰極構体が直接鑞付けされ、陽極
構体側ではメタライズ面と陽極構体との間に封止
金属リングが介在され、メタライズ面と封止金属
リングが鑞付けされている。
ところで一般にセラミツク外囲器のメタライズ
面は、鑞付け部の機械的強度を増すため、封止金
属リングの鑞付箇所寸法より1〜2mm程度長くし
ている。しかし、メタライズ端部は突起状を有し
ているため、100KVから300KVもの高電圧で使
用するX線管においては、この突起状メタライズ
端部の電界強度が高まり、コロナ放電を生じ易
い。この場合、メタライズ端部よりセラミツク外
囲器沿面にそつて放電が起き、X線管の耐電圧を
損なうことになる。又、封止金属リングにおいて
は、鑞付箇所の電界強度を緩める効果がなくなる
ことになる。
面は、鑞付け部の機械的強度を増すため、封止金
属リングの鑞付箇所寸法より1〜2mm程度長くし
ている。しかし、メタライズ端部は突起状を有し
ているため、100KVから300KVもの高電圧で使
用するX線管においては、この突起状メタライズ
端部の電界強度が高まり、コロナ放電を生じ易
い。この場合、メタライズ端部よりセラミツク外
囲器沿面にそつて放電が起き、X線管の耐電圧を
損なうことになる。又、封止金属リングにおいて
は、鑞付箇所の電界強度を緩める効果がなくなる
ことになる。
この考案の目的は、セラミツク外囲器における
鑞付封止部のコロナ放電を防止し、耐電圧を向上
させたX線管を提供することである。
鑞付封止部のコロナ放電を防止し、耐電圧を向上
させたX線管を提供することである。
この考案は、封止金属リングは断面が直線部と
彎曲部からなるU字状に形成され、直線部の一部
がメタライズ面に接合してメタライズ面は外部に
露出することなく、且つ接合面からセラミツク外
囲器及び封止金属リングが離れているX線管であ
る。
彎曲部からなるU字状に形成され、直線部の一部
がメタライズ面に接合してメタライズ面は外部に
露出することなく、且つ接合面からセラミツク外
囲器及び封止金属リングが離れているX線管であ
る。
この考案のX線管は、第1図乃至第3図に示す
ように構成され、陰極構体1と陽極構体2とが所
定間隔で対向配設され、それぞれ封止金属リング
3,4を介してセラミツク外囲器5に固着されて
いる。この場合、陰極構体1は陰極フイラメント
6、陰極筒7、カバー8等からなり、陽極構体2
は陽極ターゲツト9、ターゲツト本体10、陽極
筒11、フランジ部12、遮蔽筒19等からなつ
ている。又、封止金属リング3,4はいずれも例
えばコバールからなり、断面が直線部と彎曲部か
らなる略U字状に形成されている。そして、陰極
構体側の封止金属リング3は、いわゆるコロナ環
を兼ねている。
ように構成され、陰極構体1と陽極構体2とが所
定間隔で対向配設され、それぞれ封止金属リング
3,4を介してセラミツク外囲器5に固着されて
いる。この場合、陰極構体1は陰極フイラメント
6、陰極筒7、カバー8等からなり、陽極構体2
は陽極ターゲツト9、ターゲツト本体10、陽極
筒11、フランジ部12、遮蔽筒19等からなつ
ている。又、封止金属リング3,4はいずれも例
えばコバールからなり、断面が直線部と彎曲部か
らなる略U字状に形成されている。そして、陰極
構体側の封止金属リング3は、いわゆるコロナ環
を兼ねている。
一方、セラミツク外囲器5は例えばAl2O3から
なり、筒状にして外周には沿面距離を長くするた
め、陽極構体側の一端附近を除いて複数のヒダ1
3が形成されている。そして、陽極構体側の一端
はヒダ13のある部分より外径が小さくなつてい
て、外周面には所定長さの環状メタライズ面14
が形成されている。更に、このメタライズ面14
より所定長さの環状凹部15aが形成されてい
る。この凹部15aの各角部A,B,C(第3図
参照)はいずれも曲面状に形成されている。上記
メタライズ面14に、上記封止金属リング4の断
面U字状の内側直線部4aが鑞接により接合され
るが、上記のように凹部15aが形成されている
ため、接合面付近からセラミツク外囲器5の面は
横方向に離れ、また封止金属リング4特に彎曲部
4bは離れるように構成されている。勿論、メタ
ライズ面14も外部には露出しない。尚、封止金
属リング4の断面U字状の他方の直線部は陽極構
体2のフランジ部12に鑞接されている。とくに
外囲器の環状凹部15aは、内部のコロナリング
19の先端部と封止金属4の曲面部とを直線的に
結ぶ線上よりもメタライズ面14の方に寄つたと
ころに形成されている。
なり、筒状にして外周には沿面距離を長くするた
め、陽極構体側の一端附近を除いて複数のヒダ1
3が形成されている。そして、陽極構体側の一端
はヒダ13のある部分より外径が小さくなつてい
て、外周面には所定長さの環状メタライズ面14
が形成されている。更に、このメタライズ面14
より所定長さの環状凹部15aが形成されてい
る。この凹部15aの各角部A,B,C(第3図
参照)はいずれも曲面状に形成されている。上記
メタライズ面14に、上記封止金属リング4の断
面U字状の内側直線部4aが鑞接により接合され
るが、上記のように凹部15aが形成されている
ため、接合面付近からセラミツク外囲器5の面は
横方向に離れ、また封止金属リング4特に彎曲部
4bは離れるように構成されている。勿論、メタ
ライズ面14も外部には露出しない。尚、封止金
属リング4の断面U字状の他方の直線部は陽極構
体2のフランジ部12に鑞接されている。とくに
外囲器の環状凹部15aは、内部のコロナリング
19の先端部と封止金属4の曲面部とを直線的に
結ぶ線上よりもメタライズ面14の方に寄つたと
ころに形成されている。
又、セラミツク外囲器5の陰極構体側の端部に
も環状メタライズ面16が形成され、このメタラ
イズ面16に封止金属リング3の一方の直線部3
aが鑞付け接合されている。そして、この直線部
3aから外囲器面は段部15bにより下方に離れ
る形状に構成されている。他方の直線部には、カ
バー8がビス17により取付けられている。この
カバー8には、支持リング18により陰極筒7が
支持されている。
も環状メタライズ面16が形成され、このメタラ
イズ面16に封止金属リング3の一方の直線部3
aが鑞付け接合されている。そして、この直線部
3aから外囲器面は段部15bにより下方に離れ
る形状に構成されている。他方の直線部には、カ
バー8がビス17により取付けられている。この
カバー8には、支持リング18により陰極筒7が
支持されている。
以上説明したようにこの考案は、陽極構体2側
の封止金属リング4が、半縦断面略U字状をな
し、この封止金属リング4と陽極筒11の管内部
分をとりまく遮蔽筒19とでセラミツク外囲器の
端部を同軸的に挟んでおり、且つこの封止金属リ
ング4の内側直線部がセラミツク外囲器の端部外
周に形成されたメタライズ面14に気密鑞接され
るとともに、封止金属リング4の外側直線部がフ
ランジ部12に気密接合され、さらにセラミツク
外囲器端部の外周面壁が封止金属リング4の内側
直線部への接合部から内方に抉られこの金属リン
グ4の彎曲部4bから離れるように形成された円
周状凹部15aを有してなるX線管である。
の封止金属リング4が、半縦断面略U字状をな
し、この封止金属リング4と陽極筒11の管内部
分をとりまく遮蔽筒19とでセラミツク外囲器の
端部を同軸的に挟んでおり、且つこの封止金属リ
ング4の内側直線部がセラミツク外囲器の端部外
周に形成されたメタライズ面14に気密鑞接され
るとともに、封止金属リング4の外側直線部がフ
ランジ部12に気密接合され、さらにセラミツク
外囲器端部の外周面壁が封止金属リング4の内側
直線部への接合部から内方に抉られこの金属リン
グ4の彎曲部4bから離れるように形成された円
周状凹部15aを有してなるX線管である。
それによつて、セラミツク外囲器端部と封止金
属リング4との鑞接部には、陽極筒11および陰
極構体1の間にできる高電界がほとんど及ばず、
100〜300kVという高電圧を両者間に印加した場
合でも鑞接部からのコロナ放電を確実に抑制する
ことができる。しかも、セラミツク外囲器端部の
外周面壁が封止金属リング4の内側直線部への接
合部から内方に抉られ、この金属リング4の彎曲
部4bから離れるように形成された円周状凹部1
5aを有してなるので、鑞材が接合部から外部す
なわちセラミツク外囲器外周面や封止金属リング
4の湾曲部の方まで流れ出すことが抑制され、粗
面となりやすい鑞材によるコロナ放電の発生も確
実に防止できる。こうして、耐電圧性能のすぐれ
た高信頼性のX線管が得られる。
属リング4との鑞接部には、陽極筒11および陰
極構体1の間にできる高電界がほとんど及ばず、
100〜300kVという高電圧を両者間に印加した場
合でも鑞接部からのコロナ放電を確実に抑制する
ことができる。しかも、セラミツク外囲器端部の
外周面壁が封止金属リング4の内側直線部への接
合部から内方に抉られ、この金属リング4の彎曲
部4bから離れるように形成された円周状凹部1
5aを有してなるので、鑞材が接合部から外部す
なわちセラミツク外囲器外周面や封止金属リング
4の湾曲部の方まで流れ出すことが抑制され、粗
面となりやすい鑞材によるコロナ放電の発生も確
実に防止できる。こうして、耐電圧性能のすぐれ
た高信頼性のX線管が得られる。
第1図はこの考案の一実施例に係るX線管を示
す断面図、第2図及び第3図はいずれも第1図の
要部を拡大して示す断面図である。 1……陰極構体、2……陽極構体、3,4……
封止金属リング、5……セラミツク外囲器、6…
…陰極フイラメント、9……陽極ターゲツト、1
2……フランジ部、13……ヒダ、14……メタ
ライズ面、15……凹部、16……メタライズ
面。
す断面図、第2図及び第3図はいずれも第1図の
要部を拡大して示す断面図である。 1……陰極構体、2……陽極構体、3,4……
封止金属リング、5……セラミツク外囲器、6…
…陰極フイラメント、9……陽極ターゲツト、1
2……フランジ部、13……ヒダ、14……メタ
ライズ面、15……凹部、16……メタライズ
面。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 筒状のセラミツク外囲器5と、このセラミツク
外囲器の一端部に気密接合された陰極構体1と、
上記セラミツク外囲器の他端部に前記陰極構体に
対向して設けられた陽極構体2とを備え、この陽
極構体は、上記セラミツク外囲器端部に気密鑞接
された封止金属リング4およびフランジ部12を
介して気密接合され且つセラミツク外囲器の内側
から外側に延長して設けられた陽極筒11、並び
にこの陽極筒の外方端部内に設置されたターゲツ
ト本体10を有し、さらに前記セラミツク外囲器
内に突出する前記陽極筒部分とセラミツク外囲器
との間に配置され該陽極筒と同電位に結合された
遮蔽筒19を備えてなるX線管において、 上記封止金属リング4は、半縦断面が略U字状
をなし、この封止金属リングと上記遮蔽筒19と
で上記セラミツク外囲器の端部を同軸的に挟んで
おり、且つ前記封止金属リングの内側直線部が上
記セラミツク外囲器の端部外周に形成されたメタ
ライズ面14に気密鑞接されるとともに、該封止
金属リングの外側直線部が上記フランジ部12に
気密接合され、 さらに前記セラミツク外囲器端部の外周面壁が
上記封止金属リングの内側直線部への接合部から
内方に抉られ該金属リングの彎曲部4bから離れ
るように形成された円周状凹部15aを有してな
ることを特徴とするX線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5615283U JPS59162771U (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | X線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5615283U JPS59162771U (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | X線管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59162771U JPS59162771U (ja) | 1984-10-31 |
JPH0145082Y2 true JPH0145082Y2 (ja) | 1989-12-26 |
Family
ID=30186473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5615283U Granted JPS59162771U (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | X線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59162771U (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6570962B1 (en) * | 2002-01-30 | 2003-05-27 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | X-ray tube envelope with integral corona shield |
JP2014086147A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Canon Inc | 放射線発生管、放射線発生ユニット及び放射線撮影システム |
JP6415250B2 (ja) * | 2014-10-29 | 2018-10-31 | キヤノン株式会社 | X線発生管、x線発生装置及びx線撮影システム |
JP6580231B2 (ja) * | 2018-10-04 | 2019-09-25 | キヤノン株式会社 | X線発生管、x線発生装置及びx線撮影システム |
JP7196039B2 (ja) * | 2019-08-27 | 2022-12-26 | キヤノン電子管デバイス株式会社 | X線管の製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS553833B2 (ja) * | 1977-12-05 | 1980-01-26 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5756442Y2 (ja) * | 1978-06-23 | 1982-12-04 |
-
1983
- 1983-04-15 JP JP5615283U patent/JPS59162771U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS553833B2 (ja) * | 1977-12-05 | 1980-01-26 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59162771U (ja) | 1984-10-31 |
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