JP7196039B2 - X線管の製造方法 - Google Patents
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ベース部材は支持部材の上記段差に設置され、ベース部材の周縁部は、支持部材の上記底面に接している。支持部材の段差の全周にわたって、ベース部材は、支持部材にろう接されている。このため、ベース部材は、支持部材に気密に接続されている。
支持部材が延在する方向を垂直方向と称した場合、ベース部材は、上記管軸に垂直な水平面上にて延在している。言い換えると、ベース部材は、水平に維持されている。
上述したように、ベース部材を支持部材にろう接することにより、X線管を、大量、短時間、及び安価に製作することができる。
図1に示すように、X線管装置は、X線管1と、筐体20と、絶縁油9と、を備えている。この実施の形態において、X線管1は回転陽極型X線管である。
回転体5は、筒状に形成され、一端部が閉塞されている。回転体5は、この回転体の回転動作の中心軸となる回転軸に沿って延出している。回転体5は、上記回転軸を中心に回転可能である。回転体5は、Fe(鉄)やMo(モリブデン)等の材料で形成されている。
陽極11は、回転体5及び固定体6と同軸的に設けられている。陽極11は、回転軸を中心に回転可能である。陽極11は、陰極10から放出される電子が衝突されることによりX線を放出するものである。陽極11には、相対的に正の電圧が供給される。
ステム部2は、真空外囲器19に連結し、複数のピン3が取り付けられている。ピン3の各々は、フィラメント17及びグリッド18に接続している。
図2に示すように、X線管1は、さらに、複数のスリーブ13と、複数の連結部材30と、複数の留め具31と、部材19bと、部材19cと、部材19dと、部材19eと、ろう材B1と、ろう材B2と、カバー部材40と、を備えている。
支持部材22は、筒状に形成されている。図示した例では、支持部材22は一端から他端に向けて先細りしている形状をしている。支持部材22は、部材19eと気密に接合している。支持部材22は、端部22eを有している。端部22eは段差22sを有している。段差22sは、支持部材22の内周面側の全周にわたって環状に形成されている。支持部材22は、内周面側に段差22sにより形成された環状の底面22bを有している。
主部21mは、中心軸21cと、複数の貫通孔21hと、複数の篏合部21fと、を備えている。中心軸21cは、図1に示した回転体5の回転軸と同一線上に位置している。貫通孔21h及び篏合部21fは、それぞれ主部21mを貫通して形成されている。
ろう材B1は、ベース部材21が底面22bに重なる位置に設けられ、ベース部材21と支持部材22とを接合している。ろう材B2は、ベース部材21と連結部材30とを接合している。
図3に示すように、複数の貫通孔21hは複数の篏合部21fより中心軸21cに近接している。複数の篏合部21fは複数の貫通孔21hより周縁部21oに近接している。図示した例では、篏合部21fの数は3個であるが、篏合部21fは少なくとも2個以上であればよい。図示した例では、貫通孔21hの数は3個であるが、これに限定されるものではなく、主部21mに4個以上の貫通孔21hが形成されていてもよい。
ろう材B1は、平面視で周縁部21oに沿って環状に位置している。ろう材B2は、それぞれ篏合部21fに沿って環状に位置している。
図4に示すように、ステム部2の製造が開始されると、まず、ベース部材21と、複数の連結部材30と、を用意する。
連結部材30は、端部30aと、端部30aの反対側の端部30bと、を有している。図示した例では、篏合部21f及び端部30bには雌ネジが形成され、30aには雄ねじが形成されている。
篏合部21fの雌ねじと端部30aの雄ねじとを螺合することにより、ベース部材21に複数の連結部材30が連結させられる。
周縁部21oが段差22Sに接するように、複数の連結部材30が連結したベース部材21を支持部材22の内周面側に配置する。
ろう材B1は、ベース部材21及び支持部材22のそれぞれに接するように配置される。ろう材B2は、ベース部材21及び連結部材30のそれぞれに接するように配置される。
重し治具50は、ベース部材21に対向する主部50aと、主部50aを囲む周縁部50oと、複数の突出部50eと、複数の貫通孔50hと、を有している。主部50aは、支持部材22の端部22eに対向している。突出部50eは、主部50aからベース部材21に向かって突出した部分である。図示した例では、留め具31はねじである。周縁部50oは、直径D50を有している。直径D50は、端部22eの外周面の直径D22より大きい。
以上説明したように、本実施形態によれば、製造歩留まりの高いX線管の製造方法を提供することができる。
例えば、本発明の実施形態は、上述したX線管1の製造方法に限定されるものではない。本発明の実施形態は、各種の回転陽極型X線管の製造方法及び各種の固定陽極型X線管の製造方法に適用可能である。
21…ベース部材 21m…第1主部 21o…第1周縁部 21f…篏合部
22…支持部材 21e…端部 22s…段差 22b…底面
30…連結部材 30a…端部
50…重し治具 50a…第2主部 50b…第2周縁部 50h…貫通孔
50e…突出部
B1…第1ろう材 B2…第2ろう材
40…カバー部材
Claims (4)
- 筒状に形成され、端部と、前記端部の内周面側の全周にわたって形成された環状の段差と、前記段差により形成された環状の底面と、を有する支持部材と、
円板状に形成され、第1主部と、前記第1主部を囲み環状に形成された第1周縁部と、を有するベース部材と、
第1ろう材と、
第2主部と、前記第2主部を貫通する貫通孔と、前記第2主部を囲み前記端部の外周面の直径より大きい直径を有する第2周縁部と、を有する重し治具と、
連結部材と、を用意し、
前記第1周縁部が前記底面に接するように、前記ベース部材を前記支持部材に載せ、
前記第1ろう材を前記第1周縁部と前記支持部材との間に設け、
前記第2周縁部を前記端部に接するように、前記重し治具を前記支持部材に載せ、
前記連結部材は前記貫通孔を通過し、前記第1主部に接し、
前記連結部材によって、前記重し治具と前記ベース部材とは連結させ、
前記第1ろう材を融解させ、前記第1ろう材によって前記支持部材と前記ベース部材とを気密に接合する
X線管の製造方法。 - 前記重し治具は、前記第2主部から前記ベース部材に向かって突出した突出部を有し、
前記突出部は前記第1主部に接し、前記第1主部と前記第2主部との平行を維持させる
請求項1に記載のX線管の製造方法。 - さらに、第2ろう材を用意し、
前記第1主部に雌ねじが形成された篏合部を設け、
前記連結部材の端部に雄ねじを形成し、
前記連結部材の端部と前記篏合部とを篏合させ、
前記第2ろう材を融解させ、前記第2ろう材によって前記ベース部材と前記連結部材とを気密に接合する
請求項1に記載のX線管の製造方法。 - さらに、カバー部材を用意し、
前記ベース部材と前記支持部材とをろう接後、前記重し治具を前記連結部材から取り外し、
前記カバー部材と前記ベース部材とを前記連結部材によって連結させる
請求項1乃至3の何れか1項に記載のX線管の製造方法。
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