JP2014229388A - X線管 - Google Patents

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阿武 秀郎
Hideo Abu
秀郎 阿武
高橋 英幸
Hideyuki Takahashi
英幸 高橋
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Abstract

【課題】平板フィラメント及び収束電極間の絶縁距離を保持することができ、焦点内の電子密度分布の均一化を図ることができ、望ましい寸法の焦点を得ることができるX線管を提供する。【解決手段】X線管は、陽極ターゲットと、陰極と、真空外囲器と、を備える。陰極は、平板フィラメント(11)と、収束電極(15)と、を有している。収束電極の収容部(16)は、孔部53と、穴部51と、空間部53と、を具備している。0<d≰2Y、及び、−2Y≰fd≰2Y、である。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、X線管に関する。
X線管は、X線画像診断用途や、非破壊検査用途などに利用されている。X線管としては、固定陽極型のX線管や、回転陽極型のX線管があり、用途に対応した方が用いられている。X線管は、陽極ターゲットと、陰極と、真空外囲器とを備えている。陽極ターゲットは、電子ビームが入射されることによりX線を放出することができる。
陰極は、熱電子放出源と、電子収束カップ(収束電極)とを備えている。熱電子放出源は従来、フィラメントコイルが一般的に使用されて来たが、最近は焦点の解像特性を向上させる目的で、平坦な電子放出面を有する平板状のフィラメント(平板フィラメント)が実用化されている。平板フィラメントは、電子を放出可能な材料として、例えばタングステンを主成分とする材料で形成されている。
陽極ターゲット及び陰極間には、数十乃至数百kVと高い管電圧が印加される。このため、電子収束カップは、電子レンズの役割を果たすことができ、すなわち陽極ターゲットに向かう電子ビームを収束させることができる。電子収束カップは、平板フィラメントが収められる収容部(溝部)を含んでいる。収容部は、上内周壁と、上内周壁に対して陽極ターゲットの反対側に位置し上内周壁よりも幅寸法が小さく、平板フィラメントに近接する下内周壁とを有している。
米国特許第6,115,453号明細書
ところで、上記特許文献1に記載の平板フィラメントを使用したX線管においては、焦点内の電子密度分布が均一であり、かつ、望ましい寸法となる焦点を実現する上で障害となる以下の問題がある。
陽極ターゲットのターゲット面に形成される焦点は、大きく分けて2種類あり、平板フィラメントの上面(陽極ターゲット側の面)から放出された電子が形成する正焦点と、平板フィラメントの側面や下面から放出された電子が形成する副焦点とに分類される。このため、通常は、副焦点が正焦点の内側に収まるように、さらに可能な場合には、正焦点及び副焦点の位置及び寸法がほぼ重なるように、電子収束カップの寸法を選択する。
上内周壁の間隔など電子収束カップの寸法を選択することにより、正焦点および副焦点の位置および寸法が調整でき、焦点を所望の寸法に収めることができればよいが、そのような寸法の解が得られることは少なく、多くの場合は、正焦点及び副焦点のいずれか一方かまたは両方が大きくなり、所望の寸法に収まらなくなってしまう。これは、正焦点または副焦点のいずれかの焦点を調整するために、上内周壁の寸法を変更すると、その寸法変化により変化した電子レンズの作用が、他方の焦点を構成する電子ビームの軌道にも影響を与え、寸法および位置が変化してしまうため、である。
副焦点を抑制する場合、多くは下内周壁の寸法を小さくする(狭める)ことが有効である。しかしながら、下内周壁の寸法を小さくし過ぎると、平板フィラメントが熱や振動によって変形した際、平板フィラメントが電子収束カップに接触してしまう、いわゆるフィラメントタッチが起こり易くなってしまう。フィラメントタッチが起こると平板フィラメントに電流が流れなくなるため、平板フィラメントから電子が放出されなくなってしまう。
また、循環器診断用途などでは、ひとつの技法であるパルス透視の際、平板フィラメントから放出される電子が陽極ターゲットに達しないようにするため、電子収束カップに平板フィラメントに対して負となる電圧を印加している。しかしながら、平板フィラメントが熱や振動により変形し、平板フィラメント及び電子収束カップ間の距離が絶縁破壊距離以下になった場合、電子が陽極ターゲットに達しないようにする制御が出来なくなってしまう。
上記のことから、フィラメントタッチ及び絶縁破壊の発生を防止するため、焦点内の電子密度分布が均一であり、かつ、望ましい寸法となる焦点を得ることには限界があるものである。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、平板フィラメント及び収束電極間の絶縁距離を保持することができ、焦点内の電子密度分布の均一化を図ることができ、望ましい寸法の焦点を得ることができるX線管を提供することにある。
一実施形態に係るX線管は、
電子ビームが入射されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、
平坦なフィラメント上面を含み電子を放出する平板フィラメントと、前記平板フィラメントが収められる収容部を含み前記平板フィラメントから電子が放出されることにより前記フィラメント上面に対向した前記収容部の電子ビーム放射口を通って前記陽極ターゲットに向かう電子ビームを収束させる収束電極と、を有した陰極と、
前記陽極ターゲット及び陰極を収容した真空外囲器と、を備え、
前記収容部は、
前記フィラメント上面に対する水平方向において前記平板フィラメントに全周に亘って最も狭い隙間を置いて対向した最近接内周壁で形成され、前記フィラメント上面に対する垂直方向に延出した孔部と、
前記電子ビーム放射口を形成し、前記孔部に連通するように開口した穴部底面を有し、前記フィラメント上面を露出させ、前記孔部よりも前記水平方向に広がった形状を有した穴部と、
前記垂直方向において前記孔部に対して前記穴部の反対側に位置し、前記孔部に連通するように開口し、前記孔部よりも前記水平方向に広がった形状を有した空間部と、を具備し、
前記隙間の寸法をY、前記孔部の前記垂直方向の寸法をd、前記穴部底面から前記電子ビーム放射口側への前記フィラメント上面の突出量をfd、とすると、
0<d≦2Y、及び
−2Y≦fd≦2Y、
である。
図1は、第1の実施形態に係るX線管装置を示す断面図である。 図2は、図1に示した陰極を示す拡大断面図である。 図3は、図1及び図2に示した陰極の一部を陽極ターゲット側から見た拡大平面図である。 図4は、上記第1の実施形態に係る実施例の陰極を示す拡大断面図である。 図5は、図4に示した陰極の一部を示す斜視図であり、平板フィラメント、支持部及び保持部を示す図である。 図6は、図4に示した陰極の一部を示す拡大断面図であり、各種の寸法や距離を示す図である。 図7は、上記第1の実施形態に係るX線管装置の陰極の変形例を示す拡大断面図である。 図8は、上記第1の実施形態に係るX線管装置の陰極の他の変形例を示す拡大断面図である。 図9は、第2の実施形態に係るX線管装置の陰極を示す拡大断面図である。 図10は、上記平板フィラメントの変形例を示す斜視図である。 図11は、上記第1の実施形態に係る比較例の陰極を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら第1の実施形態に係るX線管装置について詳細に説明する。この実施形態において、X線管装置は、回転陽極型のX線管装置である。
図1に示すように、X線管装置は、回転陽極型のX線管1と、磁界を発生させるコイルとしてのステータコイル2と、X線管及びステータコイルを収容した筐体3と、筐体内に充填された冷却液としての絶縁油4と、を備えている。
X線管1は、陰極(陰極電子銃)10と、すべり軸受ユニット20と、陽極ターゲット60と、真空外囲器70と、を備えている。X線管装置が搭載されるX線装置(図示せず)の制御部5は陰極10に電気的に接続されている。
すべり軸受ユニット20は、回転体30と、固定体としての固定シャフト40と、潤滑材としての図示しない液体金属潤滑材と、を備え、すべり軸受を使っている。
回転体30は、円筒状に形成され、一端部が閉塞されている。回転体30は、この回転体の回転動作の中心軸となる回転軸に沿って延出している。この実施の形態において、上記回転軸は、X線管1の管軸a1と同一であり、以下管軸a1として説明する。回転体30は、管軸a1を中心に回転可能である。回転体30は、この一端部に位置した接続部31を有している。回転体30は、Fe(鉄)やMo(モリブデン)等の材料で形成されている。
固定シャフト40は、回転体30より寸法の小さい円柱状に形成されている。固定シャフト40は、回転体30と同軸的に設けられ、管軸a1に沿って延出している。固定シャフト40は、回転体30の内部に嵌合されている。固定シャフト40は、FeやMo等の材料で形成されている。固定シャフト40の一端部は、回転体30の外部に露出されている。固定シャフト40は、回転体30を回転可能に支持している。
液体金属潤滑材は、回転体30及び固定シャフト40間の間隙に充填されている。
陽極ターゲット60は、管軸a1に沿った方向に、固定シャフト40の他端部に対向配置されている。陽極ターゲット60は、陽極本体61と、この陽極本体の外面の一部設けられたターゲット層62と、を有している。
陽極本体61は、接続部31を介して回転体30に固定されている。陽極本体61は、形状が円盤状であり、Mo等の材料で形成されている。陽極本体61は、管軸a1を中心に回転可能である。ターゲット層62は、環状に形成されている。ターゲット層62は、管軸a1に沿った方向に陰極10に間隔を置いて対向配置されたターゲット面Sを有している。陽極ターゲット60は、ターゲット面Sに電子ビームが入射されることにより、ターゲット面Sに焦点が形成され、焦点からX線を放出する。
陽極ターゲット60は、固定シャフト40及び回転体30などを介し、端子91と電気的に接続されている。
図1、図2及び図3に示すように、陰極10は、1つ又は複数の電子放出源と、収束電極としての電子収束カップ15とを有している。この実施形態において、陰極10は、電子放出源としての第1平板フィラメント11、第2平板フィラメント12及び第3平板フィラメント13を有している。第1乃至第3平板フィラメント11乃至13は、陽極ターゲット60の回転方向に間隔を置いて位置している。第1平板フィラメント11及び第3平板フィラメント13は、傾斜面上にそれぞれ設置されている。ここでは、第1乃至第3平板フィラメント11乃至13は、タングステンを主成分とする材料で形成されている。第1乃至第3平板フィラメント11乃至13及び電子収束カップ15は、端子81、82、83、84、85に電気的に接続されている。
電子収束カップ15は、平板フィラメントが収められる1つ又は複数の収容部を含んでいる。この実施形態において、電子収束カップ15は、第1乃至第3平板フィラメント11乃至13が個別に収められる3つの収容部(第1収容部16、第2収容部17及び第3収容部18)を含んでいる。
第1乃至第3平板フィラメント11乃至13には、電流(フィラメント電流)が与えられる。これにより、第1乃至第3平板フィラメント11乃至13は、電子(熱電子)を放出する。
陽極ターゲット60には、固定シャフト40及び回転体30などを介し、端子91より相対的に正の電圧が与えられる。第1乃至第3平板フィラメント11乃至13及び電子収束カップ15には、端子81乃至84、及び端子85より相対的に負の電圧が与えられる。
陽極ターゲット60及び陰極10間にX線管電圧(以下、管電圧と称する)が加えられるため、第1乃至第3平板フィラメント11乃至13から放出された電子は、加速され、電子ビームとしてターゲット面Sに入射される。
電子収束カップ15は、第1乃至第3平板フィラメント11乃至13から電子が放出されることにより第1乃至第3収容部16乃至18の電子ビーム放射口(開口)16a乃至18aを通って陽極ターゲット60に向かう電子ビームを収束させる。
図1に示すように、真空外囲器70は、円筒状に形成されている。真空外囲器70は、ガラス及びセラミックなどの絶縁材や金属などの組合せで形成されている。真空外囲器70において、陽極ターゲット60と対向した個所の径は、回転体30と対向した個所の径より大きい。真空外囲器70は、開口部71を有している。真空外囲器70の密閉状態を維持するよう、開口部71は、固定シャフト40の一端部に密着している。真空外囲器70は、固定シャフト40を固定している。真空外囲器70は、この内壁に陰極10を取付けている。真空外囲器70は、密閉され、陰極10、すべり軸受ユニット20及び陽極ターゲット60などを収容している。真空外囲器70の内部は真空状態に維持されている。
ステータコイル2は、回転体30の側面に対向して真空外囲器70の外側を囲むように設けられている。ステータコイル2の形状は環状である。ステータコイル2は、端子92、93(図示せず)と電気的に接続され、端子92、93を介して駆動される。
筐体3は、陰極10と対向したターゲット層62付近にX線を透過させるX線透過窓3aを有している。筐体3の内部には、X線管1及びステータコイル2が収容されている他、絶縁油4が充填されている。
制御部5は、端子81、82、83、84、85を介し陰極10に電気的に接続されている。制御部5は、第1乃至第3平板フィラメント11乃至13の何れか1つを駆動したり、第1乃至第3平板フィラメント11乃至13の2つ以上を同時に駆動したり、または電子収束カップ15に平板フィラメントに対して負となる電圧を印加するなどの制御をすることができる。
次に、X線を放出するための上記X線管装置の動作について説明する。
図1乃至図3に示すように、X線管装置の動作時、まず、ステータコイル2は、端子92、93を介して駆動され、磁界を発生する。すなわち、ステータコイル2は回転体30に与える回転トルクを発生させる。このため、回転体は回転し、陽極ターゲット60も回転することになる。
次いで、制御部5は、端子81乃至84を介して第1乃至第3平板フィラメント11乃至13の少なくとも1つを駆動させる電流を与える。駆動させる平板フィラメントには相対的に負の電圧が与えられる。陽極ターゲット60には端子91を介して相対的に正の電圧が与えられる。
平板フィラメント(陰極10)及び陽極ターゲット60間に管電圧が加えられるため、平板フィラメントから放出された電子は、収束及び加速され、ターゲット層62に衝突される。すなわち、陰極10からターゲット面S上の焦点にX線管電流(以下、管電流と称する)が流れる。
ターゲット層62は電子ビームが入射されることによりX線を放出し、焦点から放出されたX線は、X線透過窓3aを介して筐体3の外部に放出される。これにより、X線撮影を実施することができる。
ここで、第1乃至第3平板フィラメント11乃至13の構成について説明する。第1乃至第3平板フィラメント11乃至13は、同様に形成されているため、ここでは、第1平板フィラメント11に着目し、代表して説明する。
図5に示すように、第1平板フィラメント11は、平坦なフィラメント上面(電子放出面)11aを有する平板状のフィラメントである。フィラメント上面11aは、互いに直交する第1方向da及び第2方向dbに沿った平面である。第1平板フィラメント11は、第1方向daに長軸を有し、第1方向daに延出して形成されている。第1平板フィラメント11は、電子を放出可能な材料として、例えばタングステンを主成分とする材料で形成されている。
第1平板フィラメント11が分断されることの無いように、第1平板フィラメント11にはスリットSLが形成されている。これにより、第1平板フィラメント11に熱膨張が生じた場合に、第1平板フィラメント11自体に生じる反りを防止することができる。
第1方向daにおける第1平板フィラメント11の両端部には、平板状の支持部材11sが接続されている。このため、支持部材11sは第1平板フィラメント11を支持し、第1平板フィラメント11の位置を固定している。また、支持部材11sは、導電材料で形成され、第1平板フィラメント11に電圧や電流を与える導電部材としても機能している。例えば、支持部材11sを第1平板フィラメント11と同一材料で形成することが可能である。
支持部材11sは、電気絶縁材料で形成された保持部材11hで保持されている。
次に、本実施形態に係る実施例のX線管装置の構成と、比較例のX線管装置の構成について説明する。実施例及び比較例のX線管装置において、電子収束カップ15の収容部以外は同様に形成されている。第1乃至第3収容部16乃至18は、同様に形成されているため、ここでは、第1収容部16に着目し、代表して説明する。
(比較例)
図11及び図3に示すように、第1収容部16の電子ビーム放射口16aは、第1平板フィラメント11の延在した方向である第1方向daに沿った辺及び第1方向daに直交した第2方向dbに沿った辺を持つ矩形状である。第1収容部16の深さ方向は、第1方向da及び第2方向dbに直交した第3方向dcに沿っている。なお、第1方向da及び第2方向dbを含む面方向がフィラメント上面11aに対する水平方向であり、第3方向dcがフィラメント上面11aに対する垂直方向である。
第1収容部16は、上内周壁51a及び穴部底面51bで形成された穴部51と、下内周壁52aで形成された空間部52とを有している。
上内周壁51aは、第1収容部16の電子ビーム放射口16aを形成し、すなわち第1収容部16の上方に位置している。上内周壁51aは、矩形枠状に形成され、第1方向da及び第2方向dbに沿った平面において電子ビーム放射口16aと同一の寸法に形成されている。すなわち、上内周壁51aは、第3方向dcに直線状に延出している。穴部底面51bは、空間部52に連通するように開口している。穴部51は、フィラメント上面を露出させている。
空間部52は、穴部51に対して電子ビームの照射方向の反対側、すなわち穴部51よりも第1収容部16の下方に位置している。下内周壁52aは、矩形枠状に形成され、第1方向da及び第2方向dbに沿った平面において上内周壁51aよりも小さい寸法に形成されている。すなわち、空間部52は、穴部51よりも第1方向da及び第2方向dbに沿った面方向に狭まった形状を有している。
本比較例において、第1平板フィラメント11の幅(第2方向dbの長さ)をWa、穴部51の幅(第2方向dbの長さ)をL1a、穴部51の深さ(第3方向dcに沿った電子ビーム放射口16aから穴部底面51bまでの長さ)をD1a、空間部52の幅(第2方向dbの長さ)をL2a、穴部底面51bから電子ビーム放射口16a側へのフィラメント上面11aの突出量を示すfd値をfda、フィラメント上面11aに対する水平方向における第1平板フィラメント11と下内周壁52aとの間の隙間の寸法(第2方向dbの間隔)をYaとした。
(実施例)
図4及び図6、並びに図3に示すように、第1収容部16の電子ビーム放射口16aは、第1方向daに沿った辺及び第2方向dbに沿った辺を持つ矩形状である。第1収容部16の深さ方向は、第3方向dcである。
第1収容部16は、上内周壁51a及び穴部底面51bで形成された穴部51と、内周壁52bで形成された空間部52と、最近接内周壁53aで形成された孔部53と、を有している。
孔部53は、フィラメント上面11aに対する水平方向において第1平板フィラメント11に全周に亘って最も狭い隙間を置いて対向した最近接内周壁53aで形成されている。孔部53は、第3方向dcに延出している。本実施例において、最近接内周壁53aは概略矩形枠状に形成されている。
穴部51は、電子ビーム放射口16aを形成している。穴部51は、孔部53に連通するように開口した穴部底面51bを有している。穴部51は、フィラメント上面11aを露出させている。穴部51は、孔部53よりも上記水平方向(第1方向da及び第2方向dbを含む面方向)に広がった形状を有している。
本実施例では、上記水平方向において、上記上内周壁51aは、矩形枠状に形成され、電子ビーム放射口16aと同一の寸法に形成され、最近接内周壁53aよりも幅方向に広がった形状を有するように形成されている。このため、上内周壁51aは、第3方向dcに直線状に延出している。
空間部52は、第3方向dcにおいて孔部53に対して穴部51の反対側に位置している。空間部52は、孔部53に連通するように開口している。空間部52は、孔部53よりも水平方向(第1方向da及び第2方向dbを含む面方向)に広がった形状を有している。
本実施形態において、空間部52を形成する内周壁52bは、第1方向daに延出(例えば、直線状に延出)して形成されている。第1方向daに直交する面方向において、内周壁52bは長円形枠状に形成されている。内周壁52bは、第1方向da及び第2方向dbに沿った平面において最近接内周壁53aよりも幅方向に広がった形状を有するように形成されている。
空間部52(内周壁52b)の加工は、たとえばボールエンドミルの回転軸を第1方向daに平行な方向にして、第1方向da及び第2方向dbに送り加工することにより実施することができる。このため放電加工が必要となる矩形枠状である場合に比べて加工コストを安価にすることが可能である。ボールエンドミル加工の前に、予め同じ方向に貫通ドリル穴を明けておいても良い。
本実施例において、第1平板フィラメント11の幅(第2方向dbの長さ)をWb、穴部51の幅(第2方向dbの長さ)をL1b、穴部51の深さ(第3方向dcに沿った電子ビーム放射口16aから穴部底面51bまでの長さ)をD1b、最近接内周壁53aの第2方向dbに沿った最小幅をL3b、孔部53の深さ(電子ビーム放射口16aから最遠方の孔部53の端部と、電子ビーム放射口16aとの第3方向dcに沿った長さ)をD3b、空間部52の最大幅(第2方向dbの最大の長さ)をL2b、空間部52の深さ(電子ビーム放射口16aから最遠方の空間部52の端部と、電子ビーム放射口16aとの第3方向dcに沿った長さ)をD2b、穴部底面51bから電子ビーム放射口16a側へのフィラメント上面11aの突出量を示すfd値をfdb、フィラメント上面11aに対する水平方向における第1平板フィラメント11と最近接内周壁53aとの間の隙間の寸法(第2方向dbの間隔)をYb、孔部53(最近接内周壁53a)の第3方向dcの寸法をd、とした。
ここで、上記穴部底面51bは、電子ビーム放射口16aから最遠方の穴部51の底面である。また、fd値は、第3方向dcにおいて空間部52から穴部51に向かう方向を正に採っている。
次に、上記実施例に係る第1収容部16及び第1平板フィラメント11の寸法を比較例に係る第1収容部16及び第1平板フィラメント11の寸法と対比した結果を示す。
Wb=Wa
Yb=Ya+X
L1a≦L1b≦L1a+2・0.75mm・X
L3b=L2a+2・X
実施例に係る第1収容部16の寸法は、次の関係も満たしている。
1.5・L3b≦L2b≦2.0・L3b
D1b<D3b<D1b+0.5mm
なお、Xは、第1平板フィラメント11及び第1収容部16間の第2方向dbに沿った隙間の拡大量を示す。
ここでは、上記実施例に係る第1収容部16及び第1平板フィラメント11の寸法は、次に示す通りである。
Wb=1.23mm
L1b=7.5mm
D1b=4.1mm
L3b=2.2mm
D3b=4.2mm
L2b=3.0mm
D2b=6mm
fdb=0.300mm
Yb=0.485mm
d=0.1mm
上記のように構成された第1の実施形態に係る実施例のX線管装置によれば、X線管1は、電子ビームが入射されることによりX線を放出する陽極ターゲット60と、第1乃至第3平板フィラメント11乃至13及び電子収束カップ15を有した陰極10と、陽極ターゲット60及び陰極10を収容した真空外囲器70と、を備えている。第1乃至第3平板フィラメント11乃至13は、平坦なフィラメント上面(11a)を含み電子を放出する。
平板フィラメント(第1乃至第3平板フィラメント11乃至13)が収められる収容部(第1乃至第3収容部16乃至18)を含んでいる。電子収束カップ15は、平板フィラメントから電子が放出されることによりフィラメント上面(11a)に対向した収容部(第1乃至第3収容部16乃至18)の電子ビーム放射口(16a)を通って陽極ターゲット60に向かう電子ビームを収束させる。
収容部(第1乃至第3収容部16乃至18)を第1収容部16で説明すると、第1収容部16は、孔部53と、穴部51と、空間部52と、を有している。
孔部53は、フィラメント上面11aに対する水平方向において第1平板フィラメント11に全周に亘って最も狭い隙間を置いて対向した最近接内周壁53aで形成されている。孔部53は、フィラメント上面11aに対する垂直方向に延出している。
穴部51は、電子ビーム放射口16aを形成している。穴部51は、孔部53に連通するように開口した穴部底面51bを有している。穴部51はフィラメント上面11aを露出させている。穴部51は、孔部53よりも上記水平方向に広がった形状を有している。
空間部52は、上記垂直方向において孔部53に対して穴部51の反対側に位置している。空間部52は、孔部53に連通するように開口している。空間部52は、孔部53よりも上記水平方向に広がった形状を有している。
d=0.1mm、Yb=0.485mm、fdb=0.300mmである。
このため、実施例のX線管装置は、以下に挙げるような効果を得ることができる。また、以下に挙げる効果は、0<d≦2・Yb、であり、−2・Yb≦fdb≦2・Yb、である場合に同様の効果を得ることができる。
(1)比較例のX線管装置では、焦点内の電子密度分布の均一化を図るための有効な手段はないが、実施例のX線管装置では、焦点内の電子密度分布の均一化を図るための有効な手段はあるものである。そして、実施例のX線管装置では、副焦点が正焦点の内側に収まるように、さらに可能な場合には、正焦点及び副焦点の位置及び寸法がほぼ重なるように、X線管1を形成することができるものである。
収容部が、孔部53、穴部51及び空間部52を有することにより、平板フィラメント及び収容部(最近接内周壁53a)間の隙間を比較例より大きくしても電子ビームを良好に収束することができ、また、平板フィラメントの側面及び裏面から放出された電子が陽極ターゲットに到達しにくくすることができ、副焦点の電子密度分布も低く抑えることができる。
(2)比較例のX線管装置では、焦点の寸法の小型化を図るための有効な手段はないが、実施例のX線管装置では、焦点の寸法の小型化を図るための有効な手段はあるものである。
比較例において隙間Yaを0.15mm程度にした場合と、実施例において隙間Ybを0.485mmにした場合とで、同一の寸法の焦点を得ることができる。このため、隙間Ybを0.485mmより小さくすることも可能であり、これにより焦点の寸法をより小さくすることができる。
この際、隙間Ybを0.1mm以上、より好ましくは0.2mm以上に設定することにより、フィラメントタッチ並びにフィラメント及び電子収束カップ15間の絶縁破壊の発生を防止しつつ焦点の寸法の小型化を図ることができる。
(3)比較例のX線管装置では、副焦点を抑制し、望ましい寸法の焦点を得るための有効な手段はないが、実施例のX線管装置では、副焦点を抑制し、望ましい寸法の焦点を得るための有効な手段はあるものである。
上記のように、収容部が、孔部53、穴部51及び空間部52を有し、これらの寸法を調整することにより、陽極ターゲット60及び陰極10間のギャップを調整すること無しに、副焦点を抑制し、望ましい寸法の焦点を得ることができるものである。このため、陽極ターゲット60及び陰極10間の電圧耐久性を維持しつつ、焦点内の電子密度分布が均一であり、かつ、望ましい寸法となる焦点を得ることができる、と言い換えることができる。
さらに、本実施形態に係る実施例のX線管1において、内周壁52bは、電子収束カップ15に第1方向daに延在した貫通孔を形成することにより形成される。上記貫通孔を形成するのみで内周壁52bを形作ることができ、その後、上記貫通孔を閉塞する等の加工を必要としない。このため、内周壁52bの加工コストを安価にすることができる。
上記のことから、平板フィラメント及び電子収束カップ間の絶縁距離を保持することができ、焦点内の電子密度分布の均一化を図ることができ、望ましい寸法の焦点を得ることができるX線管1及びX線管1を備えるX線管装置を得ることができる。
次に、上記第1の実施形態に係るX線管装置の変形例について説明する。
図7に示すように、穴部51は、第3方向dcにおいて電子ビーム放射口16aに近づくにつれて水平方向(第1方向da及び第2方向dbを含む面方向)の寸法が段階的に大きくなる多段状の上内周壁51aで形成されている。この実施形態において、上内周壁51aは2段に形成されている。上内周壁51aの各段は、矩形枠状に形成されている。
上内周壁51aの最近接内周壁53a側の段は、最近接内周壁53aよりも上記水平方向に広がった形状を有している。上内周壁51aの電子ビーム放射口16a側の段は、上記水平方向において電子ビーム放射口(開口)16aと同一の寸法に形成され、上内周壁51aの最近接内周壁53a側の段よりも幅方向(第2方向db)に広がった形状を有している。
この場合も、上内周壁51aの寸法を調整することにより上記第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、上内周壁51aを多段状に形成することにより、焦点内の電子密度分布の均一化を図ることができ、より望ましい寸法の焦点を得ることが可能となるメリットがあるものである。なお、上内周壁51aを3段以上に形成してもよく、この場合も、上内周壁51aの寸法を調整することにより、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、上記第1の実施形態に係るX線管装置の他の変形例について説明する。
図8に示すように、上内周壁51aは、曲面形状を有している。詳しくは、第2方向db及び第3方向dcに沿った平面において、上内周壁51aの断面は曲面形状を有している。
そして、穴部51は、第3方向dcにおいて電子ビーム放射口16aに近づくにつれて上記水平方向の寸法が次第に大きくなる曲面形状を有する上内周壁51aで形成されている。
この場合も、上内周壁51aの曲面形状を調整することにより上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、上内周壁51aを曲面形状とすることにより、より焦点内の電子密度分布の均一化を図ることができ、より望ましい寸法の焦点を得ることが可能となるメリットがあるものである。
次に、第2の実施形態に係るX線管装置について詳細に説明する。なお、この実施形態において、他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図9に示すように、空間部52を形成する下内周壁52cは、曲面形状を有している。第2方向db及び第3方向dcに沿った平面において、下内周壁52cの断面は、円形の一部のような曲面形状を有している。下内周壁52cは、第1方向da及び第2方向dbに沿った平面において最近接内周壁53aよりも水平方向(第1方向da及び第2方向dbを含む面方向)に広がった形状を有するように形成されている。下内周壁52cの加工は、たとえばボールエンドミルの回転軸を第3方向dcにして、第1方向da及び第3方向dcに送り加工することにより実施することができる。
上記のように構成された第3の実施形態に係るX線管装置によれば、X線管1は、空間部52の形状以外、上記第1の実施形態に係る実施例のX線管1と同様に形成されている。第2方向db及び第3方向dcに沿った平面における下内周壁52cの断面は、曲面形状を有していてもよく、この場合も下内周壁52cの寸法を調整することにより上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
下内周壁52cは、ボールエンドミルを使用することにより形成される。このため、上記第1の実施形態に比べて空間部52を形成するための加工コストを安価にすることができる。
上記のことから、平板フィラメント及び電子収束カップ間の絶縁距離を保持することができ、焦点内の電子密度分布の均一化を図ることができ、望ましい寸法の焦点を得ることができるX線管1及びX線管1を備えるX線管装置を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、収容部(第1乃至第3収容部16乃至18)は、フィラメント上面に対する水平方向において平板フィラメントに全周に亘って最も狭い隙間を置いて対向した1つ又は複数の他の最近接内周壁をさらに有していてもよい。
第1乃至第3平板フィラメント11乃至13は、互いに異なる種類であり、これらの特性(電子放出量)も互いに異なっていてもよい。例えば、平板フィラメントの寸法を異ならせることにより、焦点の寸法を異ならせてもよい。陰極10の備える平板フィラメント(電子放出源)及び収容部の数は、3つに限定されるものではなく、種々変形可能であり、1つ、2つ又は4つ以上であってもよい。
電子放出源は、種々変形可能であり例えば任意の熱電子放出源を利用することができる。例えば、平板フィラメントの形状は種々変形可能である。図10に示すように、例えば第1平板フィラメント11(第1乃至第3平板フィラメント11乃至13)は、円形の板状であってもよい。
空間部52の第3方向dcを含む一平面上(第2方向db及び第3方向dc)の断面は、円形、長円形、又はそれらの一部であってもよい。また、空間部52の第3方向dcを含む一平面上(第2方向db及び第3方向dc)の断面は、矩形でであってもよい。さらにまた、空間部52は、第1方向daに沿った辺及び第2方向dbに沿った辺を持つ矩形状の下内周壁で形成されていてもよい。
収容部(第1乃至第3収容部16乃至18)は、孔部53に対して穴部51の反対側に位置し、孔部53よりも寸法の大きい1つ又は複数の他の空間部をさらに有していてもよい。
この発明のX線管装置は、上述したX線管装置に限定されるものではなく、種々変形可能であり、各種のX線管装置に適用可能である。例えば、この発明のX線管装置は、固定陽極型のX線管装置にも適用可能である。
1…X線管、10…陰極、11…第1平板フィラメント、11a…フィラメント上面、12…第2平板フィラメント、13…第3平板フィラメント、15…電子収束カップ、16…第1収容部、17…第2収容部、18…第3収容部、16a,17a,18a…電子ビーム放射口、51…穴部、51a…上内周壁、51b…穴部底面、52…空間部、52b…内周壁、52c…下内周壁、53…孔部、53a…最近接内周壁、60…陽極ターゲット、70…真空外囲器、Yb…隙間、d…寸法、fdb…突出量、da…第1方向、db…第2方向、dc…第3方向。

Claims (7)

  1. 電子ビームが入射されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、
    平坦なフィラメント上面を含み電子を放出する平板フィラメントと、前記平板フィラメントが収められる収容部を含み前記平板フィラメントから電子が放出されることにより前記フィラメント上面に対向した前記収容部の電子ビーム放射口を通って前記陽極ターゲットに向かう電子ビームを収束させる収束電極と、を有した陰極と、
    前記陽極ターゲット及び陰極を収容した真空外囲器と、を備え、
    前記収容部は、
    前記フィラメント上面に対する水平方向において前記平板フィラメントに全周に亘って最も狭い隙間を置いて対向した最近接内周壁で形成され、前記フィラメント上面に対する垂直方向に延出した孔部と、
    前記電子ビーム放射口を形成し、前記孔部に連通するように開口した穴部底面を有し、前記フィラメント上面を露出させ、前記孔部よりも前記水平方向に広がった形状を有した穴部と、
    前記垂直方向において前記孔部に対して前記穴部の反対側に位置し、前記孔部に連通するように開口し、前記孔部よりも前記水平方向に広がった形状を有した空間部と、を具備し、
    前記隙間の寸法をY、前記孔部の前記垂直方向の寸法をd、前記穴部底面から前記電子ビーム放射口側への前記フィラメント上面の突出量をfd、とすると、
    0<d≦2Y、及び
    −2Y≦fd≦2Y、
    であることを特徴とするX線管。
  2. 前記穴部は、前記垂直方向に直線状に延出した上内周壁で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のX線管。
  3. 前記穴部は、前記垂直方向において前記電子ビーム放射口に近づくにつれて前記水平方向の寸法が段階的に大きくなる多段状の上内周壁で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のX線管。
  4. 前記穴部は、前記垂直方向において前記電子ビーム放射口に近づくにつれて前記水平方向の寸法が次第に大きくなる曲面形状を有する上内周壁で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のX線管。
  5. 前記空間部の前記垂直方向を含む一平面上の断面は、矩形であることを特徴とする請求項1に記載のX線管。
  6. 前記空間部の前記垂直方向を含む一平面上の断面は、円形、長円形、又はそれらの一部であることを特徴とする請求項1に記載のX線管。
  7. 0.1mm≦Y、
    であることを特徴とする請求項1に記載のX線管。
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