JP2008034137A - X線管 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】X線管は、電子を放出する陰極と、陰極に管軸a1に沿った方向に対向配置され、管軸に直交した境界線Bを境に管軸に直交した方向に分割された第1ターゲット面S1及び第2ターゲット面S2を有し、第1ターゲット面上の第1焦点及び第2ターゲット面上の第2焦点を含む焦点に電子が収束され衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲット60と、陰極及び陽極ターゲットを収容した真空外囲器と、を備えている。第1ターゲット面S1及び第2ターゲット面S2は、境界線Bを頂点に、管軸a1に直交して第1焦点の中心を通る基準軸より、陰極と対向した方向に傾斜している。
【選択図】 図5
Description
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、強度の均一なX線を放出できるX線管を提供することにある。
電子を放出する陰極と、
前記陰極に管軸に沿った方向に対向配置され、前記管軸に直交した境界線を境に前記管軸に直交した方向に分割された第1ターゲット面及び第2ターゲット面を有し、前記第1ターゲット面上の第1焦点及び前記第2ターゲット面上の第2焦点を含む焦点に前記電子が収束され衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、
前記陰極及び陽極ターゲットを収容した真空外囲器と、を備え、
前記第1ターゲット面及び第2ターゲット面は、前記境界線を頂点に、前記管軸に直交して前記第1焦点の中心を通る基準軸より、前記陰極と対向した方向に傾斜している。
図1に示すように、回転陽極型のX線管装置は、回転陽極型のX線管1と、磁界を発生させるコイルとしてのステータコイル2と、X線管及びステータコイルを収容した筐体3と、筐体内に充填された冷却液としての絶縁油4と、を備えている。
図1及び図2に示すように、陰極10は、フィラメント11を有している。フィラメント11には、端子81、82、83より相対的に負の電圧と電流が与えられる。これにより、フィラメント11は電子(熱電子)を放出する。陰極10は、図示しない収束電極も有している。収束電極は、フィラメント11から放出された電子を収束する。このため、陰極10は、電子を収束して放出することができる。
図1、図2及び図3に示すように、陽極ターゲット60は、管軸a1に沿った方向に、固定シャフト40の他端部に対向配置されている。陽極ターゲット60は、陽極61と、この陽極の外面の一部設けられたターゲット層62と、を有している。
陽極ターゲット60には、固定シャフト40及び回転体30を介し、端子91、92、93より相対的に正の電圧が与えられる。
筐体3は、陰極10と対向したターゲット層62付近にX線を透過させるX線透過窓3aを有している。ここで、X線透過窓3aは、この中央部を後述する基準軸a2が通るよう位置している。筐体3の内部には、X線管1及びステータコイル2が収容されている他、絶縁油4が充填されている。
図1、図2、図3、図4及び図5に示すように、ターゲット面Sは、管軸a1に直交した境界線Bを境に管軸a1に直交した方向分割された第1ターゲット面S1及び第2ターゲット面S2を有している。第1ターゲット面S1及び第2ターゲット面S2は、それぞれ管軸a1を中心軸とした輪形である。そして、収束された電子は、第1ターゲット面S1上の第1焦点F1及び第2ターゲット面S2上の第2焦点F2を有する焦点Fに衝突される。言うまでもないが、第1焦点F1は、第2焦点F2より管軸a1から基準軸a2の延出した方向に位置している。
グラフから分かるように、θ2>0°を満たしているため、電子の濃度が徐々に薄くなる裾野の発生を、基準軸a2より陰極10側で防止することができる。言い換えると、焦点F(第2焦点F2)の管軸a1側の端に位置し、電子の濃度が徐々に薄くなる領域Rb(図示しない)からのX線は測定面110に照射されなくなる。なお、焦点F(第2焦点F2)の領域Rbが、第2ターゲット面S2上に位置していることは言うまでもない。
このため、この実施の形態において、強度の均一なX線を放出することができ、より良いX線撮影画像の取得に寄与することができる。
次に、比較例として、上記陽極ターゲット60の形状を異ならせた場合のX線管装置について説明する。
図8に示すように、ターゲット層62のターゲット面Sは、第1ターゲット面S1を有し、上記第2ターゲット面S2を有していない。なお、この比較例において、他の構成は上述した実施の形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
焦点電子分布を測定し、正規化したところ、図9に示すようなグラフを得ることができた。
このため、比較例において、強度の均一なX線の放出はできず、より良いX線撮影画像の取得に寄与することはできない。
上述したことから、X線焦点の寸法を小さくすることなく、強度の均一なX線を照射できるX線管及びこのX線管を備えたX線管装置を得ることができる。
この発明は、回転陽極型のX線管及び回転陽極型のX線管装置に限定されることなく、固定陽極型のX線管及び固定陽極型のX線管装置等、他のX線管及びX線管装置にも適用することができる。
Claims (6)
- 電子を放出する陰極と、
前記陰極に管軸に沿った方向に対向配置され、前記管軸に直交した境界線を境に前記管軸に直交した方向に分割された第1ターゲット面及び第2ターゲット面を有し、前記第1ターゲット面上の第1焦点及び前記第2ターゲット面上の第2焦点を含む焦点に前記電子が収束され衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、
前記陰極及び陽極ターゲットを収容した真空外囲器と、を備え、
前記第1ターゲット面及び第2ターゲット面は、前記境界線を頂点に、前記管軸に直交して前記第1焦点の中心を通る基準軸より、前記陰極と対向した方向に傾斜しているX線管。 - 前記第1焦点は、前記第2焦点より前記管軸から前記基準軸の延出した方向に位置し、
前記第2ターゲット面は、前記基準軸より、前記管軸に沿った方向の前記X線の放射角度の半分の角度を超えて傾斜している請求項1に記載のX線管。 - 前記第1焦点は、前記第2焦点より前記管軸から前記基準軸の延出した方向に位置し、
前記第2ターゲット面は、前記基準軸より16°を超えて傾斜している請求項1に記載のX線管。 - 前記第1焦点は、前記第2焦点より前記管軸から前記基準軸の延出した方向に位置し、
前記管軸に直交した方向の前記第2焦点の長さは、前記管軸に直交した方向の前記焦点の長さの3%以上占めている請求項1に記載のX線管。 - 前記第1焦点は、前記第2焦点より前記管軸から前記基準軸の延出した方向に位置し、
前記管軸に直交した方向の前記第2焦点の長さは、前記管軸に直交した方向の前記焦点の長さの3乃至10%占めている請求項1に記載のX線管。 - 前記第1ターゲット面及び第2ターゲット面は、それぞれ前記管軸を中心軸とした輪形である請求項1に記載のX線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006203745A JP2008034137A (ja) | 2006-07-26 | 2006-07-26 | X線管 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008034137A true JP2008034137A (ja) | 2008-02-14 |
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ID=39123351
Family Applications (1)
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JP2006203745A Pending JP2008034137A (ja) | 2006-07-26 | 2006-07-26 | X線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008034137A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51107789A (ja) * | 1975-03-18 | 1976-09-24 | Tokyo Shibaura Electric Co | Kaitenyokyokuetsukususenkanno taagetsuto |
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-
2006
- 2006-07-26 JP JP2006203745A patent/JP2008034137A/ja active Pending
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