JPH11135044A - 回転陽極型x線管 - Google Patents

回転陽極型x線管

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JPH11135044A
JPH11135044A JP30040097A JP30040097A JPH11135044A JP H11135044 A JPH11135044 A JP H11135044A JP 30040097 A JP30040097 A JP 30040097A JP 30040097 A JP30040097 A JP 30040097A JP H11135044 A JPH11135044 A JP H11135044A
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JP
Japan
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anode target
ray tube
ray
focal plane
axis
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Pending
Application number
JP30040097A
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English (en)
Inventor
Masaji Kujirai
政次 鯨井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体に対するX線の照射領域においてX線
量が均一化した回転陽極型X線管を提供すること。 【解決手段】 所定の軸Mを中心に回転し、熱電子の衝
突によってX線を発生する回転陽極ターゲット17と、
この回転陽極ターゲット17に対し熱電子を放出する陰
極と、回転陽極ターゲット17および陰極を内部に収納
する真空外囲器とを具備した回転陽極型X線管におい
て、回転陽極ターゲット17上に形成される熱電子の焦
点面26を軸Mを含む平面で断面した場合に、断面にさ
れた焦点面が軸Mに対し複数の傾斜角α、βを持ってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線が照射される
領域におけるX線エネルギー分布やX線量分布を均一化
した回転陽極X線管に関する。
【0002】
【従来の技術】回転陽極型X線管は、医療用診断装置な
どに用いられる電子管で、陰極から放出された熱電子を
陽極との間の電位差を利用して加速し、加速した熱電子
を回転状態にある陽極ターゲット面に衝突させる構成に
なっている。そして、熱電子が陽極ターゲット面に衝突
した際の制動エネルギーがX線に変換される。
【0003】ここで、従来の回転陽極型X線管につい
て、その陽極ターゲット部分の構造を図5の断面図を参
照して説明する。符号51は、円板状の陽極ターゲット
で、陽極ターゲット51には回転体52が一体に連結さ
れ、所定の回転軸Mを中心に回転する構造になってい
る。陽極ターゲット51の周辺部は傾斜面53になって
おり、傾斜面53の一部領域は熱電子が衝突する焦点面
54になっている。傾斜面53は、通常、陽極ターゲッ
トの回転軸Mに対し一定の角度αに形成されている。そ
して、熱電子が焦点面54に衝突すると、焦点面54か
らX線が外部に照射される。このとき、X線は、例えば
点線矢印で示したように符号A1とA2に挟まれた範囲
に照射される。
【0004】この場合、陽極ターゲット51の傾斜面5
3の延長方向、すなわち、陽極ターゲット51の接線方
向A1では、照射されるX線エネルギーが高くなり、ま
た、X線量が減少するという特性がある。このため、X
線の照射方向によってX線エネルギーやX線量が不均一
になっている。
【0005】ここで、X線の照射方向とX線量の関係を
示すと、例えば図6の曲線Pのようになる。図6の横軸
はX線の照射方向で、縦軸はX線量である。なお、縦軸
のX線量は図5の方向A2を基準にした相対値で示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転陽極型X線
管は、X線エネルギー分布やX線量がX線の照射方向で
変化し、照射範囲内において不均一になっている。この
ため、乳房部分などにX線を照射して、軟組織内部の低
コントラストの病巣を検出するような場合、撮影する位
置によって検出能が異なるという問題がある。
【0007】また、乳房撮影用のX線装置の場合、患者
との位置の関係から、陽極ターゲットの接線方向(図5
のA1方向)が乳頭側になるようにX線管が搭載され
る。このため、被写体の厚みが薄い乳頭側に高エネルギ
ーのX線が照射されることになる。その結果、乳頭側に
おいて、正常組織と異常組織のコントラストが低下す
る。
【0008】また、陽極ターゲットの接線側はX線量が
少なくなっている。このため、乳頭側の組織を基準にし
て撮影すると胸壁側(図5のA2方向)の組織に照射さ
れるX線量が多くなりすぎ、胸壁側組織の撮影に適さな
くなる。このような場合、乳頭側から胸壁側までを一度
に撮影することが困難になり、撮影部位を絞ったり、あ
るいは撮影回数を増やしたりしている。
【0009】しかし、撮影部位を絞ると病巣を検出でき
ないことがある。また、撮影回数を増やすと、撮影回数
を増加した分だけ被検者の苦痛が増すことになる。
【0010】本発明は、上記した欠点を解決するもの
で、被写体に対するX線の照射領域においてX線量が均
一化した回転陽極型X線管を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の軸を中
心に回転し、熱電子の衝突によってX線を発生する回転
陽極ターゲットと、この回転陽極ターゲットに対し熱電
子を放出する陰極と、前記回転陽極ターゲットおよび前
記陰極を内部に収納する真空外囲器とを具備した回転陽
極型X線管において、前記回転陽極ターゲット上に形成
される前記熱電子の焦点面を前記軸を含む平面で断面し
た場合に、断面にされた前記焦点面が前記軸に対し複数
の傾斜角を持っていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、乳
房を撮影する場合を例にとり図1の概略の構造図を参照
して説明する。
【0013】符号11は支持体で、支持体11の下端に
撮影画像検出器12が設けられている。撮影画像検出器
12の上方には被写体圧迫板13がある間隔で配置され
ている。そして、撮影時には、撮影画像検出器12と被
写体圧迫板13間に乳房など被写体14が保持される。
このとき、乳頭側14aが内側に入る形で保持される。
支持体11の上方には、乳房撮影用のX線管装置15が
固定されている。X線管装置15は回転陽極型X線管1
6などから構成され、回転陽極型X線管16内には陽極
ターゲット17が外側を向いて搭載されている。なお、
陽極ターゲット17から外部に照射されるX線の範囲
は、例えば、点線矢印で示した符号A0と符号A2で挟
まれた領域になっている。
【0014】ここで、X線管装置15の構造について図
2を参照して説明する。図2では、図1に対応する部分
には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0015】符号21が回転陽極型X線管で、回転陽極
型X線管21は内部が真空になった外囲器22などから
構成されている。外囲器22内部には、陽極ターゲット
17やその回転機構23、そして、陽極ターゲット17
に対向して配置された陰極24などが収納されている。
陽極ターゲット17と回転機構23は回転体25で連結
され、所定の回転軸Mを中心にして陽極ターゲット17
が回転する構造になっている。なお、陽極ターゲット1
7の一部は、陰極24から放出された熱電子が衝突する
焦点面26になっている。
【0016】次に、上記した回転陽極型X線管21を構
成する陽極ターゲット17部分の構造について図3を参
照して説明する。図3は、陽極ターゲット17部分を回
転軸Mを含む面で断面した図で、図1や図2に対応する
部分には同一の符号を付し、重複する説明は一部省略し
ている。なお、陽極ターゲット17はその一部を切り欠
いて示してある。
【0017】陽極ターゲット17部分と回転体25部分
は全体が傘状をしており、陽極ターゲット17前面の周
辺部は傾斜面31に形成されている。傾斜面31の一部
領域は熱電子が衝突する焦点面26になっている。そし
て焦点面26の断面は、陽極ターゲット17の回転軸M
に対して、複数の角度、例えば2つの角度α、βを持つ
ように形成されている。回転軸Mに近い内側に位置する
長さaの焦点面26a部分は角度αに、そして、外側に
位置する長さbの焦点面26b部分は内側よりも小さい
角度βに形成されている。
【0018】このとき、焦点面26a部分から照射され
るX線の範囲は、例えば点線矢印A1とA2で挟まれた
領域になり、この領域において相対X線量は図6の曲線
Pで示したように100%から0まで変化する。また、
焦点面26b部分から照射されるX線の範囲は、例えば
点線矢印A0とA2で挟まれた領域になる。この場合
も、点線矢印A0とA2で挟まれた領域において、図6
の曲線Rで示したように相対X線量は100%から0ま
で変化する。
【0019】したがって、被写体が、例えば点線矢印A
2とA1の範囲にあるとすると、点線矢印A2とA1の
範囲では、焦点面26a部分から照射されるX線と焦点
面26bから照射されるX線が重畳される。これによっ
て、焦点面26aの接線方向(図3のA1方向)におけ
るX線量の低下が相対的に抑えられる。例えば、X線量
の分布は例えば図6の曲線Qのようになる。この図から
分かるように被写体の存在する範囲、すなわち、点線矢
印A2とA1で挟まれた領域では、X線量の減少率は従
来のX線管装置に比べ小さくなる。
【0020】次に、この発明の他の実施の形態について
図4を参照して説明する。図4は、陽極ターゲット17
部分を回転軸Mを含む面で断面した図で、図1ないし図
3に対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明
は一部省略している。
【0021】上記した図3の実施形態では、焦点面26
の断面部分が回転軸Mに対して複数の角度α、βを持つ
直線になっている。この実施形態では、長さcの焦点面
26部分が凸の弧を描くように連続したカーブになって
いる。この構成の場合も、乳房などを撮影する際、例え
ばその乳頭部分を照射するX線には、焦点面26の外側
部分から照射されるX線が重畳され、乳頭部分から胸壁
部分までにわたって照射されるX線量が均一化する。こ
の場合、焦点面26全体が連続したカーブになるように
形成してもよく、また、その一部領域がカーブになるよ
うに形成してもよい。
【0022】上記したように本発明によれば、被写体に
対する照射領域におけるX線量の減衰が少なくなり、X
線エネルギー分布やX線量分布が均一化し、撮影部位に
関係なく安定した検出能を持ち、乳房撮影用などに好適
な回転陽極型X線管を実現できる。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、被写体に対するX線
の照射領域においてX線量が均一化した回転陽極型X線
管を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための概略の構造
図である。
【図2】本発明に使用されるX線管装置を説明するため
の概略の構造図である。
【図3】本発明に使用される陽極ターゲットを説明する
ための断面図である。
【図4】本発明に使用される他の陽極ターゲットを説明
するための断面図である。
【図5】従来例を説明するための陽極ターゲットの断面
図である。
【図6】本発明と従来例の特性を比較する特性図であ
る。
【符号の説明】
11…支持体 12…撮影画像検出器 13…被写体圧迫板 14…被写体 15…X線管装置 16…回転陽極型X線管 17…陽極ターゲット 26…熱電子の焦点面 26a…熱電子の焦点面の一部 26b…熱電子の焦点面の一部 31…陽極ターゲットの傾斜面 M…陽極ターゲットの回転軸 α、β…熱電子の焦点面の傾斜角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の軸を中心に回転し、熱電子の衝突
    によってX線を発生する回転陽極ターゲットと、この回
    転陽極ターゲットに対し熱電子を放出する陰極と、前記
    回転陽極ターゲットおよび前記陰極を内部に収納する真
    空外囲器とを具備した回転陽極型X線管において、前記
    回転陽極ターゲット上に形成される前記熱電子の焦点面
    を前記軸を含む平面で断面した場合に、断面にされた前
    記焦点面が前記軸に対し複数の傾斜角を持っていること
    を特徴とする回転陽極型X線管。
  2. 【請求項2】 焦点面が軸に対して持つ複数の傾斜角
    は、回転陽極ターゲットの外側の方が小さくなっている
    請求項1記載の回転陽極型X線管。
  3. 【請求項3】 所定の軸を中心に回転し、熱電子の衝突
    によってX線を発生する回転陽極ターゲットと、この回
    転陽極ターゲットに対し熱電子を放出する陰極と、前記
    回転陽極ターゲットおよび前記陰極を内部に収納する真
    空外囲器とを具備した回転陽極型X線管において、前記
    回転陽極ターゲット上に形成される前記熱電子の焦点面
    を前記軸を含む平面で断面した場合に、断面にされた前
    記焦点面の少なくとも一部が弧状になっていることを特
    徴とする回転陽極型X線管。
JP30040097A 1997-10-31 1997-10-31 回転陽極型x線管 Pending JPH11135044A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7184514B2 (en) 2003-12-10 2007-02-27 Kabushiki Kaisha Toshiba X-ray CT apparatus
JP2008034137A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Toshiba Corp X線管
KR100903022B1 (ko) * 2007-05-08 2009-06-15 한국기초과학지원연구원 X선 발생장치
JP2010086960A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 General Electric Co <Ge> 広範囲照射型x線管及びctシステム
JP2011530796A (ja) * 2008-08-14 2011-12-22 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 回転陽極の回転軸に垂直な平面に対して各陽極ディスクセグメントがそれ自身の傾斜角を有する回転陽極型x線管のマルチセグメント陽極ターゲット、及びマルチセグメント陽極ターゲットを備えた回転陽極を有するx線管
CN102920468A (zh) * 2011-08-08 2013-02-13 深圳市蓝韵实业有限公司 具有可调倾斜角度的x射线乳腺成像设备

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