JP2647866B2 - 電子管封止構造 - Google Patents
電子管封止構造Info
- Publication number
- JP2647866B2 JP2647866B2 JP62291129A JP29112987A JP2647866B2 JP 2647866 B2 JP2647866 B2 JP 2647866B2 JP 62291129 A JP62291129 A JP 62291129A JP 29112987 A JP29112987 A JP 29112987A JP 2647866 B2 JP2647866 B2 JP 2647866B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metallized layer
- ceramic
- electron tube
- insulator
- sealing structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J23/00—Details of transit-time tubes of the types covered by group H01J25/00
- H01J23/02—Electrodes; Magnetic control means; Screens
- H01J23/06—Electron or ion guns
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J1/00—Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
- H01J1/88—Mounting, supporting, spacing, or insulating of electrodes or of electrode assemblies
- H01J1/90—Insulation between electrodes or supports within the vacuum space
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子管の電気的絶縁に供せられる両端にメ
タライズ層をもつ絶縁体を使用する電子管封止構造に関
する。
タライズ層をもつ絶縁体を使用する電子管封止構造に関
する。
電子管の構造において、電気的絶縁を保ちつつかつ気
密構造を得る方法として、セラミックの表層部を金属化
(メタライズ化)し、これに金属とろう付する方法をと
っている。このうち、セラミックを金属にろう付する場
合、例えば第3図の如き構造をとっていた。セラミック
1に金属をろう付するには、まずセラミック1の表面を
メタライズ層2を形成し、これにセラミック1と熱膨張
係数が近いコバール等の材料で作られた第1の封入皿4
を金ろう(図示せず)などでろう付する。第3図では、
この第1の封入皿4に適当な封入皿台5や、封入皿台5
にやはりろう付された第2の封入皿6をろう付すること
によってセラミック組立を製作し、各々の電極7とは、
第2の封入皿6と各々の電極7に設けられた第3の封入
皿8とアーク溶接によって接続されている。
密構造を得る方法として、セラミックの表層部を金属化
(メタライズ化)し、これに金属とろう付する方法をと
っている。このうち、セラミックを金属にろう付する場
合、例えば第3図の如き構造をとっていた。セラミック
1に金属をろう付するには、まずセラミック1の表面を
メタライズ層2を形成し、これにセラミック1と熱膨張
係数が近いコバール等の材料で作られた第1の封入皿4
を金ろう(図示せず)などでろう付する。第3図では、
この第1の封入皿4に適当な封入皿台5や、封入皿台5
にやはりろう付された第2の封入皿6をろう付すること
によってセラミック組立を製作し、各々の電極7とは、
第2の封入皿6と各々の電極7に設けられた第3の封入
皿8とアーク溶接によって接続されている。
上述した従来の電子管の封入構造において、電極7の
間に電圧を印加した時、セラミックのメタライズ層は、
対向する両極に電気的に接続されているため、両端のメ
タライズ層間にも電圧が印加される。この時、負極側の
メタライズ層より電子が放出され、この電子が、セラミ
ックの内面に衝突する際に多数の二次電子を生成し、こ
れら二次電子が新たな電子放出の引き金となり、雪崩的
に負極側から正極側へ電子の移動を生じ、ついにはセラ
ミックの内面での沿面放電が起きることがあった。
間に電圧を印加した時、セラミックのメタライズ層は、
対向する両極に電気的に接続されているため、両端のメ
タライズ層間にも電圧が印加される。この時、負極側の
メタライズ層より電子が放出され、この電子が、セラミ
ックの内面に衝突する際に多数の二次電子を生成し、こ
れら二次電子が新たな電子放出の引き金となり、雪崩的
に負極側から正極側へ電子の移動を生じ、ついにはセラ
ミックの内面での沿面放電が起きることがあった。
このため従来はセラミックの軸方向長さを大きくする
ことによって電位傾度を小さくしたりセラミック組立を
製造後にセラミックの内面およびセラミックの内面に突
び出したメタライズ層を研磨することによって電子の放
出を防いだりしていた。
ことによって電位傾度を小さくしたりセラミック組立を
製造後にセラミックの内面およびセラミックの内面に突
び出したメタライズ層を研磨することによって電子の放
出を防いだりしていた。
上述した欠点を有する従来の電子管の封止構造に対し
て、本発明はセラミックの耐圧劣化の一要因であるセラ
ミックのメタライズ層部分からの電子放出を防止すると
いう独創的内容を有する。
て、本発明はセラミックの耐圧劣化の一要因であるセラ
ミックのメタライズ層部分からの電子放出を防止すると
いう独創的内容を有する。
本発明の電子管封止構造は、内部を真空とする筒状絶
縁体の両端の管軸に垂直な対向する端面にメタライズ層
を有し、該メタライズ層に薄肉金属封入皿を固着し、該
封入皿間に電圧が印加される構造を有する電子管におい
て、前記絶縁体の少なくとも負極側の端面の内周側に円
環状の絶縁体を電界方向と平行な方向に前記メタライズ
層より伸ばすとともに前記メタライズ層を有する端面は
前記絶縁体の外周側まで前記メタライズ層とともに一様
に延在していることを特徴とする。
縁体の両端の管軸に垂直な対向する端面にメタライズ層
を有し、該メタライズ層に薄肉金属封入皿を固着し、該
封入皿間に電圧が印加される構造を有する電子管におい
て、前記絶縁体の少なくとも負極側の端面の内周側に円
環状の絶縁体を電界方向と平行な方向に前記メタライズ
層より伸ばすとともに前記メタライズ層を有する端面は
前記絶縁体の外周側まで前記メタライズ層とともに一様
に延在していることを特徴とする。
〔実施例1〕 次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は、本発明の一実施例の縦断面図である。
セラミック1は、その両端の対向する端面にはメタラ
イズ層2が設けられ、かつセラミック1の両端面には、
セラミックを円環状にメタライズすることなく電界方向
と平行な方向に突き出す突き出し部3が設けられてお
り、かつ、メタライズ層2を有する端面は絶縁体である
セラミック1の外周側までメタライズ層2とともに一様
に延在している。セラミック1の両端面上のメタライズ
層2にはコバール等の材料で作られた第1の封入皿4が
金ろうなどでろう付けされている。この第1の封入皿4
に適当な封入皿台5や、封入皿台5にやはりろう付され
た第2の封入皿6をろう付することによって、セラミッ
ク組立を製作し、各々の電極7とは、封入皿4と各々の
電極7に設けられた第3の封入皿8とアーク溶接によっ
て接続されている。この電極7に電圧(高周波電圧も含
む)が印加された時、メタライズ層2間には電圧が印加
されるが、メタライズ層より放出された電子はセラミッ
ク1に設けた突き出し部3によりその進行を妨げられる
ため、空間中に飛び出すことができなくなる。
イズ層2が設けられ、かつセラミック1の両端面には、
セラミックを円環状にメタライズすることなく電界方向
と平行な方向に突き出す突き出し部3が設けられてお
り、かつ、メタライズ層2を有する端面は絶縁体である
セラミック1の外周側までメタライズ層2とともに一様
に延在している。セラミック1の両端面上のメタライズ
層2にはコバール等の材料で作られた第1の封入皿4が
金ろうなどでろう付けされている。この第1の封入皿4
に適当な封入皿台5や、封入皿台5にやはりろう付され
た第2の封入皿6をろう付することによって、セラミッ
ク組立を製作し、各々の電極7とは、封入皿4と各々の
電極7に設けられた第3の封入皿8とアーク溶接によっ
て接続されている。この電極7に電圧(高周波電圧も含
む)が印加された時、メタライズ層2間には電圧が印加
されるが、メタライズ層より放出された電子はセラミッ
ク1に設けた突き出し部3によりその進行を妨げられる
ため、空間中に飛び出すことができなくなる。
〔実施例2〕 第2図は、本発明の実施例2の縦断面図である。セラ
ミック1の両端の電極7にかかる電圧の正負が明確な場
合に、正極の側の突き出し部を取り除いたことを特徴と
する。この実施例ではセラミック1の正極側の突き出し
部3がなくなったため、セラミック自身のコストが安く
なるとともに正確側の第1の封入皿4が形状の制約をう
けないという利点がある。
ミック1の両端の電極7にかかる電圧の正負が明確な場
合に、正極の側の突き出し部を取り除いたことを特徴と
する。この実施例ではセラミック1の正極側の突き出し
部3がなくなったため、セラミック自身のコストが安く
なるとともに正確側の第1の封入皿4が形状の制約をう
けないという利点がある。
以上説明したように本発明の電子管封止構造において
は、電極に電圧を印加した場合、負極側のメタライズ層
から放出された電子は電界によって正極側に移動しよう
とするが、セラミックの突き出し部で阻止され先に進む
ことはできず、これによってセラミックの内面で電子雪
崩現象を起すことを防ぐことができる。このため、同一
電圧を印加する場合にも軸方向距離の短かいセラミック
で絶縁することができ、電子管を小形・安価にすること
が可能となる。また従来行っていたセラミック内面、メ
タライズ層に加えていた研磨作業を省略することがで
き、その経済性は高い。
は、電極に電圧を印加した場合、負極側のメタライズ層
から放出された電子は電界によって正極側に移動しよう
とするが、セラミックの突き出し部で阻止され先に進む
ことはできず、これによってセラミックの内面で電子雪
崩現象を起すことを防ぐことができる。このため、同一
電圧を印加する場合にも軸方向距離の短かいセラミック
で絶縁することができ、電子管を小形・安価にすること
が可能となる。また従来行っていたセラミック内面、メ
タライズ層に加えていた研磨作業を省略することがで
き、その経済性は高い。
第1図は本発明の一実施例を示す図であり、第2図は本
発明の別の実施例を示す図である。第3図は従来の電子
管封止構造を示す図である。 1……セラミック、2……メタライズ層、3……突き出
し部、4……第1の封入皿、5……封入台、6……第2
の封入皿、7……電極、8……第3の封入皿。
発明の別の実施例を示す図である。第3図は従来の電子
管封止構造を示す図である。 1……セラミック、2……メタライズ層、3……突き出
し部、4……第1の封入皿、5……封入台、6……第2
の封入皿、7……電極、8……第3の封入皿。
Claims (1)
- 【請求項1】内部を真空とする筒状絶縁体の両端の管軸
に垂直な対向する端面にメタライズ層を有し、該メタラ
イズ層に薄肉金属封入皿を固着し、該封入皿間に電圧が
印加される構造を有する電子管において、前記絶縁体の
少なくとも負極側の端面の内周側に円環状の絶縁体を電
界方向と平行な方向に前記メタライズ層より伸ばすとと
もに前記メタライズ層を有する端面は前記絶縁体の外周
側まで前記メタライズ層とともに一様に延在しているこ
とを特徴とする電子管封止構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62291129A JP2647866B2 (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 電子管封止構造 |
US07/271,906 US4900973A (en) | 1987-11-17 | 1988-11-16 | Electron tube sealing structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62291129A JP2647866B2 (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 電子管封止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01132023A JPH01132023A (ja) | 1989-05-24 |
JP2647866B2 true JP2647866B2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=17764829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62291129A Expired - Lifetime JP2647866B2 (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 電子管封止構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4900973A (ja) |
JP (1) | JP2647866B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2271020A (en) * | 1992-09-24 | 1994-03-30 | Eev Ltd | Electron gun arrangements |
JP4260678B2 (ja) * | 2004-05-20 | 2009-04-30 | 日本炭酸瓦斯株式会社 | 支燃性又は可燃性を有する高圧ガスを収容する容器の封止方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2859372A (en) * | 1956-07-10 | 1958-11-04 | Eitel Mccullough Inc | Electron tube |
US3227905A (en) * | 1961-10-02 | 1966-01-04 | Eitel Mccullough Inc | Electron tube comprising beryllium oxide ceramic |
JPS4852390A (ja) * | 1971-11-02 | 1973-07-23 | ||
JPS50124857U (ja) * | 1974-03-29 | 1975-10-13 | ||
JPS5736735A (ja) * | 1980-08-13 | 1982-02-27 | Hitachi Ltd | Kodenatsuzetsuenshinkuyoki |
-
1987
- 1987-11-17 JP JP62291129A patent/JP2647866B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-11-16 US US07/271,906 patent/US4900973A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01132023A (ja) | 1989-05-24 |
US4900973A (en) | 1990-02-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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