JPH0144546Y2 - - Google Patents

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JPH0144546Y2
JPH0144546Y2 JP727584U JP727584U JPH0144546Y2 JP H0144546 Y2 JPH0144546 Y2 JP H0144546Y2 JP 727584 U JP727584 U JP 727584U JP 727584 U JP727584 U JP 727584U JP H0144546 Y2 JPH0144546 Y2 JP H0144546Y2
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bearing member
slide bearing
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pin
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、埠頭や工事現場での荷役に使用され
るデリツク装置に関する。
このような従来の荷役用デリツク装置として
は、第1図に示すようなものがあり、ベースB上
に回転自在に立設された主柱1と、傾斜して配設
された控柱3と、水平に配設されたベース桁4と
が、相互にピンを介し接合されて三角形状をなす
ように構成されている。
なお、主柱1の基端部には荷役用ブーム2の基
端部が枢着されており、このブーム2はワイヤ5
によつて起伏操作されるようになつている。
しかしながら、このような従来の荷役用デリツ
ク装置では、主柱1、控柱3およびベース桁4が
相互に単にピンで接合されているだけであるの
で、各部材1,3,4がそれぞれ所望の長さに製
作されていることが必要である。さもなければ、
ピンとピン穴とが整合せず、ピン接合が不可能と
なるからである。
さらに詳述すると、第6図は第1図を簡略化し
た線形図である。
第6図においてベース桁4(ア−イ間)がaだ
け短く製作されて、長さがア−エとなつた場合、
控柱3ウ−イはエ−カに移る。したがつて主柱1
ア−ウはア−カのごとく右側に傾斜し、デリツク
の機能が損なわれる。また逆にベース桁4がaだ
け長く製作されて長さがア−オとなつた場合、控
柱3はオ−キとなり、主柱1はア−キのごとく左
側に傾斜し、デリツクの機能が損なわれる。
本考案は、このような問題点を解決しようとす
るもので、主柱、控柱およびベース桁のいずれか
のピン接合部において、接合のためのピンの取付
け位置を調整できるようにして、主柱や控柱ある
いはベース桁が所望の長さに製作されていなくて
も、即ち各部材の長さ精度が高くなくても、ピン
接合を可能にした、荷役用デリツク装置を提供す
ることを目的とする。
このため、本考案の荷役用デリツク装置は、垂
直(ほぼ垂直な場合も含む。)に配設されるとと
もに荷役用ブームを枢着された主柱と、傾斜して
配設される控柱と、水平(ほぼ水平な場合を含
む。)に配設されるベース桁とが、相互にピンに
より接合されて三角形状をなすように構成された
荷役用デリツク装置において、上記の控柱とベー
ス桁とのピン接合部に、上記ピンを挿通して支持
する一対のスライド軸受部材と、同スライド軸受
部材を水平方向に移動可能に嵌合支持して上記ベ
ース桁に設けられた軸受部材と、上記スライド軸
受部材の前後端面に嵌合して同スライド部材と一
体に移動しうる調整プレートと、同調整プレート
と上記軸受部材とを水平方向の相対的位置調整を
可能にして緊締しうる摩擦ボルトとをそなえ、上
記のスライド軸受部材と調整プレートとの間に上
下方向に隙間が形成されたことを特徴としてい
る。
以下、図面により本考案の一実施例としての荷
役用デリツク装置について説明すると、第2図は
第1図の部に相当する本装置の要部を拡大して
示す側面図、第3図は第2図の−矢視拡大断
面図、第4図は第3図の−矢視断面図、第5
図は第3図の−矢視断面図である。
本装置も、第1図に示す従来のものと同様、主
柱1、控柱3およびベース桁4が相互にピン
(軸)により接合されて三角形状をなすように構
成されている。
しかし、本装置では第2〜5図に示すごとく、
控柱3の下部とベース桁4とのピン接合部Aに、
従来のものとは異なつた工夫がなされている。す
なわち、このピン接合部Aにおいては、控柱3付
きピン(軸)7の両端部に一対の角柱状スライド
軸受部材8が嵌合して同ピン7を支持しており、
更にピン7と各スライド軸受部材8とは軸押え1
0を介しボルト12,13で四体に固定されてい
る。なお、スライド軸受部材8におけるピン7の
軸と直交する方向に切断した断面の外形は一辺が
rの正方形を呈している。
また、ベース桁4には溶接により2個の軸受部
材6が対向して設けられており、各軸受部材6に
は、上下(垂直)方向の長さがrで左右(水平)
方向の長さがr+2aである四角穴が形成されて
いる。そして、各軸受部材6の四角穴にスライド
軸受部材8が嵌合支持されている。これによりピ
ン7は水平方向に2aだけ移動可能に軸受部材6
に支持されていることになる。
さらに、角リング状の調整プレート9が各軸受
部材6の両側面に摩擦ボルト11とナツトとで緊
締されている。そしてこの調整プレート9の四角
穴は上下(垂直)方向の長さがr+2bで左右
(水平)方向の長さがrとなるように形成されて
おり、この四角穴にスライド軸受部材8の前後端
面が嵌合している。これによりスライド軸受部材
8と調整プレート9との間には上下方向にのみ間
隔bをあけた隙間が2個形成される。
なお、軸受部材6の摩擦ボルト11を貫通させ
る穴は摩擦ボルト11が合計2aだけ移動できる
ような水平方向に長い長穴状に形成されており、
これにより調整プレート9は軸受部材6に対し相
対的に水平方向へ2aだけ移動調整できる。
したがつてスライド軸受部材8を軸受部材6お
よび調整プレート9の各四角穴に嵌合させた状態
で、スライド軸受部材8および調整プレート9を
最大2aだけ水平方向に移動させることができる
が、このように移動させることによりスライド軸
受部材8の位置決めがされると、この位置で摩擦
ボルト11を締め付けることが行なわれる。これ
によりスライド軸受部材8は調整プレート9によ
つて水平方向の移動を阻止される。
また、軸押え10はその取付け状態で周縁部が
調整プレート9に係合している。
上述の構成により、控柱3はピン7を介しスラ
イド軸受部材8と一体となり、スライド軸受部材
8は、第4図に示すごとく、軸受部材6の長方形
状の穴の中を左右(水平)方向に合計計2aだけ
移動できるので、主柱1や控柱3あるいはベース
桁4の長さが厳密に所望の長さにつくられていな
くても、その誤差分を水平方向に移動することに
よつて吸収することができる。ただし軸受部材6
とスライド軸受部材8との間に上下方向の隙間は
存在しないので、控柱3からの鉛直方向の荷重は
スライド軸受部材8を介し軸受部材6へ直接伝達
されるようになつている。
ところで、スライド軸受部材8と調整プレート
9との関係は、第5図に示すごとく、左右(水
平)方向には遊びがなく、これにより控柱3から
の水平方向の荷重はスライド軸受部材8から調整
プレート9に伝わり摩擦ボルト11により軸受部
材6に伝達されるようになつている。ただし調整
プレート9とスライド軸受部材8との間に上下方
向に間隔bをあけた隙間が形成されているので、
鉛直方向の荷重は調整プレート9および摩擦ボル
ト11には作用しない。
このように控柱下部のピン接合部Aを調整可能
とすることにより、主柱1、控柱3およびベース
桁4の長さ精度が標準並でよく、これにより製作
および裾付けが容易になる。
また、摩擦ボルト11に鉛直方向の荷重が作用
しないため、ボルト本数を半減することができ、
これにより軸受の大きさを小さくすることができ
る。
なお、スライド軸受部材8は、そのピン7の軸
と直交する方向に切断した断面の外形が長方形と
なるものでもよい。この場合、軸受部材6の四角
穴は上下方向に隙間は存在せず水平方向にだけ隙
間が存在するような形状につくられるとともに、
調整プレート9の四角穴は水平方向に隙間は存在
せず上下方向にだけ隙間が存在するような形状に
つくられる。
次に、上述の本考案の荷役用デリツク装置の機
能について補足的に説明すると、第6図におい
て、ベース桁4が長さaだけ短く(長さア−エ)
製作された場合、このまま組立てると主柱1が右
に傾斜するが、本実施例では、ピン位置エを調整
プレート9により長さaだけ左方に所定位置イに
合致させることにより、ベース桁4の長さをア−
エからア−イに修正され、主柱1の垂直状態にお
いてピン7を押入することができる。
また逆にベース桁4が長さaだけ長く(長さア
−オ)製作された場合、このまま組立てると主柱
1が左に傾斜するが、本実施例では、ピン位置オ
を調整プレート9により長さaだけ右方に調整し
所定位置イに合致させることにより、主柱1の垂
直状態においてピン7を押入することができるの
である。
第7図は本実施例の装置を簡略化した線形図で
あり、第8図は第7図のイ点における荷重のベク
トル図を示す。第7図においてイ点にPの荷重が
作用した場合、第8図のごとく荷重Pは鉛直荷重
Pvと水平荷重Phの2方向に分解される。
鉛直荷重Pvはスライド軸受部材8を介して軸
受部材6へ直接伝達される。また水平荷重Phは
スライド軸受部材8から調整プレート9に伝わ
り、摩擦ボルト11により軸受部材6に伝達され
る。
以上詳述したように、本考案の荷役用デリツク
装置によれば、垂直に配設されるとともに荷役用
ブームを枢着された主柱と、傾斜して配設される
控柱と、水平に配設されるベース桁とが、相互に
ピンにより接合されて三角形状をなすように構成
された荷役用デリツク装置において、上記の控柱
とベース桁とのピン接合部に、上記ピンを挿通し
て支持する一対のスライド軸受部材と、同スライ
ド軸受部材を水平方向に移動可能に嵌合支持して
上記ベース桁に設けられた軸受部材と、上記スラ
イド軸受部材の前後端面に嵌合して同スライド部
材と一体に移動しうる調整プレートと、同調整プ
レートと上記軸受部材とを水平方向の相対的位置
調整を可能にして緊締しうる摩擦ボルトとをそな
え、上記のスライド軸受部材と調整プレートとの
間に上下方向に隙間が形成されているので、上記
の主柱、控柱およびベース桁の長さ精度を高くし
なくても、上記ピン接合部でのピン接合を容易に
行なうことができるほか、上記調整部材に鉛直方
向の荷重が伝達しないので、上記ピン接合部を小
型化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の荷役用デリツク装置を示す側面
図であり、第2〜5図は本考案の一実施例として
の荷役用デリツク装置を示すもので、第2図は第
1図の部に相当する本装置の要部を拡大して示
す側面図、第3図は第2図の−矢視拡大断面
図、第4図は第3図の−矢視断面図、第5図
は第3図の−矢視断面図であり、第6図は荷
役用デリツク装置の組立時の態様を示す概略図で
あり、第7図は上記本考案の装置を簡略化した線
形図、第8図は第7図のイ点における荷重のベク
トル図である。 1……主柱、2……ブーム、3……控柱、4…
…ベース桁、5……ワイヤ、6……軸受部材、7
……ピン、8……スライド軸受部材、9……調整
プレート、10……軸押え、11……摩擦ボル
ト、12,13……ボルト、A……ピン接合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 垂直に配設されるとともに荷役用ブームを枢着
    された主柱と、傾斜して配設される控柱と、水平
    に配設されるベース桁とが、相互にピンにより接
    合されて三角形状をなすように構成された荷役用
    デリツク装置において、上記の控柱とベース桁と
    のピン接合部に、上記ピンを挿通して支持する一
    対のスライド軸受部材と、同スライド軸受部材を
    水平方向に移動可能に嵌合支持して上記ベース桁
    に設けられた軸受部材と、上記スライド軸受部材
    の前後端面に嵌合して同スライド部材と一体に移
    動しうる調整プレートと、同調整プレートと上記
    軸受部材とを水平方向の相対的位置調整を可能に
    して緊締しうる摩擦ボルトとをそなえ、上記のス
    ライド軸受部材と調整プレートとの間に上下方向
    に隙間が形成されたことを特徴とする、荷役用デ
    リツク装置。
JP727584U 1984-01-23 1984-01-23 荷役用デリツク装置 Granted JPS60119089U (ja)

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JP727584U JPS60119089U (ja) 1984-01-23 1984-01-23 荷役用デリツク装置

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JPS60119089U JPS60119089U (ja) 1985-08-12
JPH0144546Y2 true JPH0144546Y2 (ja) 1989-12-22

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