JPH0144453Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、電動ドライバー等電動工具及びその
関連機器の緩衝箱に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の電動ドライバーの緩衝包装は、第１図
ａ，ｂに示すように略コ字状に折曲げた段ボール
（一部２重構造）の中に内容物を収納したもの、
或は第１図ｃのように、ボール紙又は段ボールを
切り曲げた箱の中に内容物を収納し、上面に発泡
フオーム材等の緩衝材をのせたもの、又は図示し
ないが、一般に知られている発泡スチロール製の
緩衝箱等があつたが、何れも緩衝性が不足した
り、或は全く効果がなかつたり又部品点数が増え
たリコスト的に高価になる等欠点が多いものであ
つた。

考案の目的 本考案は上記の欠点を解消するもので、一枚の
段ボールで形成された簡単な構成で緩衝効果が大
きく又包装作業性の良好な緩衝包装を提供するも
のである。

考案の構成 本考案は、一枚の段ボールを折曲げ線に従つて
内容物を巻込んだ、略々角筒で、各々稜線から各
面の延長上に切り起こし突出せしめた複数個の緩
衝片と、これと同様に巾広く突出せしめた付属品
載置台片と更に前記角筒の両端部の延長部をそれ
ぞれ角筒の内側方向に折り込み、その端部を内容
物に当接せしめて支持し且つ緩衝効果を高める折
込み片とを有し、緩衝包装にきわめて有用なもの
である。

実施例の説明 以下本考案の一実施例について図面を参照しな
がら説明する。第２図〜第４図に於て、１は折曲
線に従つて角筒状に折曲げて内容物（例えば電動
ドライバー）２に巻付けた緩衝箱本体部を構成す
る角筒、３ａ，３ｂ，３ｃは前記段ボールから一
体構造に切り起こし角筒の各稜線からそれぞれの
面の延長方向に突出せしめた複数個の緩衝片で、
実施例の場合は３面に各４個で計12個設置、４
ａ，４ｂは緩衝片３ａ，３ｂ，３ｃと同様にやは
り一面の延長上に巾広く突出させた付属部品載置
台片（実施例では電源コード載置台片）、５は前
記角筒の巻終り舌片で、前記角筒の一面に設けた
スリツト穴部６に挿入して固定するものである。
更に前記角筒の両端部各面の延長片をそれぞれ前
記角筒の内側方向に折曲げて内容物に当接支持し
且つ緩衝効果を持たせた、両端部各４枚計８枚の
支持折込み片７ａ，７ｂ，…７ｈにて構成され、
この状態で外箱８の中に収納されるが、この構造
について更に説明すると、内容物２は、その突起
部９ａ，９ｂを前記角筒の内壁に設けた透孔１０
ａ，１０ｂに嵌合し、前記角筒両端部の支持折込
み片７ａ，７ｂ…７ｈを順次折り込みながら前記
折り曲げ線に従つて巻込んで行くと前記角筒の稜
線が形成される毎に順次前記緩衝片群３ａ，３
ｂ，…が突出しこれら緩衝片が前記角筒を前記外
箱に収納した場合、外箱との間に一定の空間部１
３ａ，１３ｂ，１３ｃを保持し緩衝効果を生ぜし
める。又前記支持折込み片７ａ，７ｂ，…は内容
物２の鍔部１１或は端部１２に当接し、内容物の
位置ぎめ固定及び前記角筒端面方向に緩衝機能を
生ぜしめるものである。

考案の効果 このように本考案は、一枚の段ボールに一体形
成し外周部に突出せしめた複数個の緩衝片と、端
部に設けた支持折込片によつて、内容物の支持固
定とあらゆる方向の緩衝効果を、最少の部材でき
わめて簡単な構成で安価に提供出来るきわめて有
効なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来例の斜視図、第１図ｂは同正面
断面図、第１図ｃは同側断面図、第２図は本考案
の一実施例の全体斜視図、第３図は同要部縦断面
図、第４図は同要部横断面図である。 ３ａ，３ｂ，３ｃ……緩衝片群、７ａ〜７ｈ…
…支持折込み片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一枚の段ボールを折曲げ線に従つて折曲げて内
   容物に巻付けた角筒と、この角筒を収納可能な外
   箱とからなり、前記角筒のそれぞれの稜線から各
   面の延長方向に切り起こし突出せしめ、先端が前
   記外箱の内側部と当接可能な複数個の緩衝片と、
   前記角筒の稜線から所定の一面の延長方向に切り
   起こし巾広く突出せしめ、先端が前記外箱の内側
   部と当接可能で、かつ外箱との間の空間に付属部
   品を載置可能な付属部品載置台片と、前記角筒の
   両端部の延長部をそれぞれ角筒の内側方向に折り
   込み形成した支持折込み片とからなる緩衝箱。