JPH0123948Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は家庭情報システム、オプシヨン機
器、延長アンテナとしての室内アンテナの包装箱
構造に関し、詳しくはアンテナ部（ロツド棒）の
振れ動きを防止する為の段ボール製の室内アンテ
ナ包装箱構造に関する。

(ロ) 従来技術 通常、室内アンテナ（延長アンテナ）は、第１
図に示すように、軽量でアンテナ保持台（ベー
ス）１が小さく、アンテナ部２が細長く不安定で
あり、かつアンテナ部２が振れ動くと性能上支障
をきたすために、従来は、室内アンテナの各部品
を個々に包装して、これらとアンテナ保持台（本
体）１とを一緒に梱包して発送していた。

しかし、この包装形態では、包装作業に時間が
かかり、また開梱後に室内アンテナを組立てなけ
ればならない煩しさがあつた。

(ハ) 考案の目的 この考案は以上の事情に鑑みなされたもので、
室内アンテナを組立てたままで、室内アンテナ輸
送時に、アンテナ部の振れ動きを防止することの
できる室内アンテナ包装箱構造を提供しようとす
るものである。

(ニ) 考案の構成 この考案は、２本のアンテナと略円盤状のアン
テナ保持台とからなり、その２本のアンテナを同
一平面上の反対方向に向けて組み立てた状態で室
内アンテナを包装する室内アンテナ包装箱構造で
あつて、 室内アンテナを収納する長方体の収納箱と、こ
の収納箱内に収納され、室内アンテナを被覆固定
する、長方天板、側壁、アンテナ保持台固定部、
脚片及び押圧片からなる固定箱とを備え、前記長
方天板が、アンテナ保持台の直径よりも狭い短幅
を有し、側壁が長方天板の両長辺から下方に延び
両アンテナを収納挾持しうる空間を形成し、アン
テナ保持台固定部が、前記空間に両アンテナを収
納したときに、アンテナ保持台に上方から係合す
るようアンテナ保持台に対応する両側壁の下端辺
を切欠いた１対の係合凹部からなり、脚片及び押
圧片が、室内アンテナに被せた固定箱を収納箱に
収納したときに、収納箱の内面を弾圧するよう両
側壁の下端辺および両側端辺からそれぞれ延出し
てなる室内アンテナ包装箱構造である。

(ホ) 実施例 以下図に示す実施例に基づいてこの考案を詳述
する。なお、これによつてこの考案が限定される
ものではない。

室内アンテナ包装箱構造４は、第２〜４図に示
すように、略同長の２本の横向きＬ字状のアンテ
ナ２，２と、これらのアンテナを取付ける円盤状
のアンテナ保持台（アンテナベース）１とからな
る室内アンテナ３を収納するものであつて、両ア
ンテナ２，２を、アンテナ保持台１に取付けた状
態で、かつこれらのアンテナの先端を同一平面上
の反対方向に向けた状態で収納するものである。

この包装箱構造は、室内アンテナを収納する長
方体の収納箱５と、この収納箱内に収納され、長
方天板７、１対の側壁８，８、アンテナ保持台固
定部９、１対の脚片１０，１０及び２対の押圧片
１１，１１…からなる室内アンテナ３被覆固定用
の固定箱６とを備えている。

前記長方天板７は、収納箱５内の長手幅と略同
等幅の縦幅を有するとともに、アンテナ保持台１
の直径よりも狭い横幅を有しており、側壁８は、
長方天板７の両縦辺から下方に延び、収納箱５の
深さと略同等の高さを有するとともに、長方天板
７とによつて両アンテナ２，２を収納挾持しうる
空間１２を形成している。

一方、アンテナ保持台固定部９，９は、アンテ
ナ保持台１のアンテナ保持部を前記空間内の長手
方向略中央部に位置させた時に、そのアンテナ保
持台１に当接する両側壁８，８の下端を、その当
接部におけるアンテナ保持台１の断面形状に係合
する形状に切り欠いた２つの係合凹部からなる。
また、脚辺１０，１０は、これらの凹部を除いた
両側壁８，８の下端辺から収納箱５の底面に沿つ
てそれぞれ離れる方向に収納箱５内の長手側両側
壁に向かつて延出しており、それらの延出端の間
隔は、収納箱５内の短手幅と略同等である。一
方、押圧片（ヒレ片）１１は、両側壁８，８の両
側端辺から、収納箱５内の短手側両側壁に沿つて
それぞれ離れる方向に収納箱５の長手側両側壁に
向かつて延出しており、それらの延出端の間隔
は、収納箱５の短手幅と略同等である。さらに、
これらの押圧片は、前記短手側両側壁を収納箱５
外に弾圧しており、それらの対向角部がそれぞれ
斜めに切り取られ、面取部１３，１３…が形成さ
れている。

これらの面取部は、収納箱５に固定箱６を収納
する際に、各押圧片１１，１１…のひつかかりを
防止するためのものである。

１４は、一方側壁８のアンテナ保持台１と、そ
の一方側辺との間に設けた止めネジ１５取付部で
ある。

第３図は固定箱６の製造方法を示すもので、一
枚の段ボール板を図のように切断して、この図に
示す２点鎖線１６で谷折りするとともに、破線１
７で山折りして、第４図のごとく箱状とさせる。

以上のごとく、両アンテナ２，２を両側壁８，
８間内に収納挾持しているため、室内アンテナ３
輸送時における振動の衝撃による両アンテナの振
れ動きを防止できる。また、両アンテナ２，２と
アンテナ保持台１を組み立てたまま輸送できるた
め、開梱後の組立の手間を省くことができ、しか
も包装作業が簡単で包装時間を短縮できる。さら
に従来は各部品を包むために４枚のポリエチレン
袋を使用していたが本案は、両アンテナ２，２を
両側壁８，８及び長方天板７で被つているため、
ポリエチレン袋が２枚で済み、そのため、上記包
装時間の短縮と合わせて、室内アンテナ３の梱包
コストを低減させることができる。

(ヘ) 考案の効果 ２つのアンテナを挾持して被い、かつアンテナ
保持台を固定する固定箱を設け、この固定箱を収
納箱内に収納固定させることによつて、室内アン
テナを組み立てた状態のままで輸送しても両アン
テナの輸送時における振れ動きを防止でき、しか
も室内アンテナ梱包および開梱後の組立作業を簡
単にできるようにするものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は室内アンテナの斜視図、第２図はこの
考案に係る室内アンテナ包装箱構造の一実施例を
示す斜視図、第３図はこの固定箱の展開図、第４
図は第３図の固定箱を折り曲げて箱状として、室
内アンテナに被せた状態を示す固定箱の説明斜視
図である。 ４……室内アンテナ包装箱構造、５……収納ケ
ース、６……固定箱、７……長方天板、８……側
壁、９……アンテナ保持台固定部、１０……脚
片、１１……押圧片、１２……アンテナ収納空
間。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ２本のアンテナと略円盤状のアンテナ保持台と
   からなり、その２本のアンテナを同一平面上の反
   対方向に向けて組み立てた状態で室内アンテナを
   包装する室内アンテナ包装箱構造であつて、 室内アンテナを収納する長方体の収納箱と、こ
   の収納箱内に収納され、室内アンテナを被覆固定
   する、長方天板、側壁、アンテナ保持台固定部、
   脚片及び押圧片からなる固定箱とを備え、前記長
   方天板が、アンテナ保持台の直径よりも狭い短幅
   を有し、側壁が長方天板の両長辺から下方に延び
   両アンテナを収納挾持しうる空間を形成し、アン
   テナ保持台固定部が、前記空間に両アンテナを収
   納したときに、アンテナ保持台に上方から係合す
   るようアンテナ保持台に対応する両側壁の下端辺
   を切欠いた１対の係合凹部からなり、脚片及び押
   圧片が、室内アンテナに被せた固定箱を収納箱に
   収納したときに、収納箱の内面を弾圧するよう両
   側壁の下端辺および両側端辺からそれぞれ延出し
   てなる室内アンテナ包装箱構造。