JPS6037295Y2 - アルミホイル用収納具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアルミホイル用収納具に係り、例えばアルミホ
イルを収納する収納ケースを厚紙と例えば糊のみで構成
した場合に、厚紙のみによって構成されている筐体構成
前面の側部近傍のみの上端形状を鋸歯形状としておくこ
とにより、アルミホイルの切断が繰り返し行なわれても
その切断がスムーズで綺麗に行なえ、しかも低コストで
できる収納具を提供することを目的とする。

従来、アルミホイル等の収納具は、展開状態において所
定形状に形成した厚紙の所定位置に、一端部を鋸歯形状
に形成した金属製の切断用刃を取り付け、この切断用刃
の取り付けられた厚紙を折曲組立することによって構成
されている。

しかし、この種の収納具は、例えばアルミホイルの切断
の為に金属製の切断用刃が取り付けられるものであるの
で、それだけ部品点数が余分に要り、コスト高なものと
なり、又製造工程、すなわち金属製の切断用刃取り付は
工程があるのでそれだけ面倒であり、さらには部品管理
も面倒である。

そこで、このような欠点を解決するものとして、例えば
第１図に示す如く、その構成は上記のものとほとんど同
じではあるが、金属製の切断用刃を用いずに、すなわち
金属製の切断用刃の代用として収納具を構成する厚紙自
体を鋸歯形状に形成したものが提案されている。

尚、第１図中、１は収納具の筐体部、２は筐体部１の前
面、３は前面２の上端部全域が鋸歯形状に形成された鋸
歯形状部、４は収納具の蓋体部、５は収納具に収納され
ているアルミホイルである。

しかし、第１図のような収納具は、低コストであるとい
った大きなメリットがあるものの、アルミホイルを繰り
返して切断していくうちに、厚紙で構成されたアルミホ
イル切断用の鋸歯形状部３が型崩れしてしまい、アルミ
ホイルを綺麗に切り取れなくなってしまうといった致命
的欠点が生ずるに至ったことを本考案者は見い出した。

本考案は上記欠点を除去したものであり、以下その実施
例について説明する。

第２図は、本考案に係るアルミホイル用収納具の１実施
例の説明図である。

同図中、１０は、例えば３００〜４５０９ ／７７１″
厚の所定形状の厚紙を所定の折目に沿って折り曲げて接
着構成した収納具の筐体部であり、この筐体部１０の前
面部１１の上端部の側部近傍のみが鋸歯形状に形成され
ている。

この鋸歯形状部１２の領域は、例えば前面部１１の横巾
の約１ｈ位であり、中央部すなわち前面部１１の横巾の
約３ｈ位が平坦な形状となっており、この中央部分には
鋸歯形状が形成されていないものである。

又、鋸歯形状部１２の凹凸は、その形状が略二等辺三角
形状又は略円弧形状の凹凸であり、そのピッチ巾が約２
朋、凹凸深さが約０．５７１ｒ！ｎ程度の小さな鋸歯形
状である。

従って、鋸歯形状の凹凸深さは小さなものであるが故に
、前面部１１の上端部分において、鋸歯形状部１２の部
分と鋸歯形状に形成されていない中央部分とにおける上
端部分は、略同じ高さである。

１３は、筐体部１０を構成する側面部、１４は側面部１
３の折曲面部である。

１５は収納具の蓋体部であり、１６は蓋体部１５の蓋面
部、１７は蓋体部１５の前面部である。

１８は、筐体部１０の内部に収納された芯体に巻かれて
いるアルミホイルである。

上記のように構成したアルミホイル用収納具を用いると
、例えば収納されているアルミホイルからその一部を引
っ張り出し、所定の長さになった後にアルミホイル面を
筐体部の前面部の上端に沿って折り曲げ、力を加えて引
っ張る。

そうすると、アルミホイルはその側部が筐体部前面部の
鋸歯形状部１２に対応しているので容易に切断され出し
、そして切断口が形成されるとその後は鋸歯形状部がな
くても筐体部の前面部上端に沿った折曲線に沿って引き
続いて容易に切断でき、アルミホイルをスムーズで綺麗
に切り取ることができる。

すなわち、アルミホイルに切目を形成する鋸歯形状部は
、収納具に収納したアルミホイルの側部に対応した位置
に形成されたものであれば充分にその役割を果たすもの
である。

しかも、この鋸歯形状部は、筐体部前面部の上端中央部
である広い範囲にわたる部分には形成されていないので
、却ってアルミホイルが綺麗に切り取れるものとなる。

すなわち、アルミホイルの切断刃は、従来のように金属
製の部品を取りつけているものではなく、収納具を構成
する厚紙自体を利用しているので、金属製の切断刃に比
べて厚紙の鋸歯形状部は極めて型崩れが生じやすい。

ただし、本考案のような領域の厚紙の鋸歯形状部１２は
、筐体部の前面部の側部が筐体部の前面部に例えば糊付
けされているので、前面部の側部は撓みにくいものであ
り、従って型崩れは起きに（い。

そこで、アルミホイルの切断作用を行なうのに筐体を構
成する厚紙自体を利用しているので、この厚紙に鋸歯形
状部を形成した場合に、アルミホイルの切り取りを繰り
返し行なっているとこの形成された鋸歯形状部が型崩れ
しやすい部分を意識的に除外し、型崩れのないようにし
たのである。

従って、アルミホイルを切り取る際にアルミホイル面に
当接している部分は、すなわち筐体部の上端は、アルミ
ホイルの切り取りが繰り返し行なわれても綺麗な型崩れ
のないものであり、従ってアルミホイルをスムーズで綺
麗に切り取れる。

上述の如く、本考案に係るアルミホイル用収納具は、厚
紙を折曲構成した筐体構成前面部の厚紙上端を、その両
側部端から最大限左右方向の全長の約１７５以内の部分
のみを鋸歯形状に構成すると共に、この筐体構成前面部
のうちの鋸歯形状部分の厚紙の上端と鋸歯形状に構成さ
れていない部分の厚紙の上端とが略同じ高さであるよう
構成したので、例えば収納されているアルミホイルを引
っ張り出して切り取りを繰り返し行なっても、筐体構成
前面部の上端厚紙には型崩れのないものであり、従って
アルミホイルをスムーズで綺麗に切り取ることができ、
すなわち筐体構成前面部の上端の略全域にわたっである
いは少なくとも中央部の広い領域を含む部分にわたって
鋸歯形状部を形成している場合よりもアルミホイルの切
り取りを繰り返し行なった後ではスムーズで綺麗に切り
取ることができ、しかもアルミホイルの切断に際しては
アルミホイルが厚紙上端の全域にわたって当接しない部
分はないから、すなわちアルミホイルの一部分に切断刃
（厚紙上端）が当接しないようになることはないからア
ルミホイルの切断が綺麗に行なえ、又、鋸歯形状部が一
部であってもアルミホイルの側部に切り込みさえできれ
ば充分綺麗でスムーズに切り取りが行なえ、さらにはア
ルミホイルの切り取り作用を行なう部分は、従来のよう
に金属製の特別な部品を取り付けるものではなく、収納
具を構成する厚紙自体を鋸歯形状にしておくものである
から、極めて低コストで作れ、しかも箔の切り取りに際
して子供や主婦が無造作に取り扱っても手を傷つけるこ
となく安全性に富んだものである等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のアルミホイル用収納具の説明図、第２図
は本考案に係るアルミホイル用収納具の１実施例の説明
図である。 １０・・・・・・筐体部、１１・・・・・・前面部、１
２・・・・・・鋸歯形状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 厚紙を折曲構成した筐体構成前面部の厚紙上端を、その
   両側部端から最大限左右方向の全長の約１７５以内の部
   分のみを鋸歯形状に構成すると共に、この筐体構成前面
   部のうちの鋸歯形状部分の厚紙の上端と鋸歯形状に構成
   されていない部分の厚紙の上端とが略同じ高さであるよ
   う構成したことを特徴とするアルミホイル用収納具。