JPH0144326B2

JPH0144326B2 -

Info

Publication number: JPH0144326B2
Application number: JP56078270A
Authority: JP
Inventors: Shinobu Morimura
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1981-05-22
Filing date: 1981-05-22
Publication date: 1989-09-27
Also published as: JPS57192514A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はケース装着部に上方よりケースを着脱
可能に装着した珈琲抽出器に関する。

この種珈琲抽出器においては、器体のケース装
着部に上方より注湯器を有するケースを着脱可能
に装着するとともに、該ケースの上方部に器体に
対して水平方向に回動可能な給湯パイプを設けた
構成であり、ケース内に収納した珈琲粉に給湯パ
イプからの湯を供給することによつて、珈琲液の
抽出を行なうようにしている。しかしながら、上
記従来の構造によれば、珈琲液の抽出後ケース内
の珈琲粉のかすを捨てたり、該ケースを清掃する
時に、まず給湯パイプを例えば右方向に回動させ
てケース上方からずらした後にケースをケース装
着部から取外さなければならず、又ケース内に珈
琲粉を収納する時にも、給湯パイプを例えば右方
向に回動させてからケースの一部である注湯器を
取外して珈琲粉を収納するようにしなければなら
ず、従つて清掃時及び珈琲粉収納時等ケースを取
外す時に給湯パイプを回動する操作とケースを取
外す操作の二つの操作が必要で取扱いが面倒であ
つた。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、清掃時及び珈琲粉収納時等ケースをケ
ース装着部から取外す時の操作が蓋の開放後単一
の操作で済むとともに蓋の閉塞にともなつて給湯
パイプが下方に回動して珈琲の抽出に適した位置
になされるから、取扱いを簡単にできるとともに
製作が容易でしかも安全性にも優れた珈琲抽出器
を提供するにある。

以下本発明をミル機構を併せて有する珈琲抽出
器たる珈琲製造器に適用した一実施例につき第１
図乃至第３図を参照して説明する。１は器体で、
これの下半部の左右両側にはモータ収納部２及び
ボトル載置部３が形成され、更に上半部の左右両
側には共に上面が開口するケース装着部４及び貯
水タンク５が形成されている。６はモータ収納部
２内に配設された駆動モータで、これの回転軸７
はケース装着部４内に突出されている。８はケー
ス装着部４に上方から着脱可能に装着したケース
で、これの底部には抽出口９を有する受器１０が
連結され、更に内底部にはフイルタ１１が装着さ
れている。１２は前記回転軸７に連結されたカツ
タで、前記ケース８内に配置されている。１３は
ケース８の一部としての注湯器で、前記ケース８
の上面開口部に着脱可能に装着されている。１４
は前記ボトル載置部３に載置されたボトルであ
る。さて、１５は給湯機構たるドリツプ機構で、
前記貯水タンク５の水をボトル載置部３内のシー
ズヒータ（図示せず）にて加熱して熱湯を生成
し、その熱湯を連通パイプ１６を介して給湯パイ
プ１７の出湯口１７ａから吐出するようになつて
いる。一方、連通パイプ１６は前記器体１の支持
板部１ａから上方に突出され且つその上端部が横
方向に屈曲されている。そして、連通パイプ１６
の上端部には給湯パイプ１７の基端部側面に突設
された連結筒部１７ｂが回動可能に嵌合連結され
その連結部には水封用のパツキン１８が巻着され
ている。１９は前記器体１の支持板部１ａ上に突
設されたストツパ部材で、前記給湯パイプ１７を
上方に回動させた時に必要以上の回動を阻止する
ものである。２０は前記ケース装着部４及び貯水
タンク５の上面開口部に上下方向に回動可能に設
けられた蓋で、その裏面には円弧状のガイド部２
１ａを有する接触突起２１が突設され、該接触突
起２１は前記給湯パイプ１７が上方に回動された
状態で蓋２０を下方に回動操作するとガイド部２
１ａが給湯パイプ１７の先端部に接するような位
置関係に設けられている。

次に上記構成による本実施例の作用について述
べる。先ず、珈琲液の抽出に先立つて、ケース８
の注湯器１３を上方へ取外してケース８内に所望
人数分の珈琲豆を収納する。この際、注湯器１３
を上方へ持ち上げると、注湯器１３の上端部に給
湯パイプ１７が当接して該給湯パイプ１７が上方
へ回動されるから、注湯器１３の取外しの操作が
単一の操作で行われる。その後、ケース８に再び
注湯器１３を装着し、貯水タンク５に珈琲豆に応
じた量の水を注入し、蓋２０を下方に回動してケ
ース装着部４及び貯水タンク５の上面開口部を閉
塞する。すると、この蓋２０の閉塞動作に基づい
て給湯パイプ１７の先端部が蓋２０の裏面に突設
された接触突起２１のガイド部２１ａに当接して
下方に回動されることとなり、該給湯パイプ１７
の出湯口１７ａがケース８の上方に位置するよう
になる。その後、駆動モータ６に通電してカツタ
１２を回転させてケース８内の珈琲豆を粉砕して
珈琲粉を生成する。そしてシーズヒータに通電し
貯水タンク５からの水を加熱して熱湯を生成する
と、その熱湯は連通パイプ１６内を上昇して給湯
パイプ１７内に至り、出湯口１７ａから注湯器１
３に供給され、注湯孔１３ａからケース８内に供
給される。そして、ケース８内に供給された熱湯
は珈琲粉及びフイルタ１１を通過して珈琲液とし
て抽出され、抽出口９からボトル１４内に落下貯
留される。而して、以上のような珈琲液の抽出
後、ケース８内の珈琲粉のかすを捨てたり該ケー
ス８を清掃する時には、蓋２０を上方に回動して
ケース装着部４の上面開口部を開放後、ケース８
をケース装着部４から上方へ持ち上げて取外す。
すると、この時にも前述した注湯器１３を取外す
場合と同様にケース８の上端部が給湯パイプ１７
に当接して該給湯パイプ１７が上方へ回動され
る。即ち、ケース８をケース装着部４から取外す
操作によつて給湯パイプ１７が上方に回動され
る。従つて、ケース８の取外し操作が単一の操作
にて行なわれる。

上記構成では、蓋２０を開放すれば、給湯パイ
プ１７の出湯口１７ａから湯が出ているか否かが
目視できるから、出湯中に誤まつて給湯パイプ１
７を上方に回動する虞れが全くない。もし、仮り
に蓋２０の開放動作にともなつて給湯パイプ１７
も上方に回動するような構成にすると、出湯口１
７ａからの出湯中か否かを外から確認できないか
ら、出湯中に誤まつて、蓋２０を開放すると給湯
パイプ１７も上方に回動することになり、出湯口
１７ａからの湯が水平に飛んで周囲に飛散し、使
用者に掛つて火傷をする危険性があるが、上記構
成では給湯パイプ１７が蓋２０と連動していない
から、斯ような不具合は起らず安全性に優れてい
る。また、給湯パイプ１７は連結筒部１７ｂを連
結パイプ１６の上端部に回動可能に嵌合するだけ
でよく、給湯パイプ１７を蓋２０に収納したり、
或いは蛇腹管を連結する必要もないから製作が容
易にできる。

ところで、従来においては、給湯パイプを例え
ば右方向に回動させてケース上方からずらした状
態でケース内に珈琲豆を入れるように操作するか
ら、その後給湯パイプを元の位置に回動操作する
ことを忘れて蓋を閉塞すると、珈琲液の抽出時、
給湯パイプの出湯口から出湯される熱湯がケース
内に供給されず珈琲液を抽出できないばかりか付
近を水びたしにする虞れがあつた。しかしなが
ら、本実施例によれば、蓋２０の閉塞動作に基づ
いて給湯パイプ１７が必然的に下方に回動されて
該給湯パイプ１７の出湯口１７ａがケース８の上
方に位置されるので、蓋２０を下方に回動して閉
塞する単一の操作で給湯パイプ１７も一諸に下方
に回動されることとなつて取扱いが簡便であり、
しかも出湯口１７ａから出湯される熱湯がケース
８内に確実に供給されて珈琲液を確実に抽出でき
るとともに付近を水びたしにする虞れもなくな
る。

尚、上記実施例では蓋２０にガイド部２１ａを
有する接触突起２１を突設してそのガイド部２１
ａが給湯パイプ１７の先端部に当接するようにし
たが、例えば第４図に示すように逆円錐状の接触
突起２２を蓋２０の下面に突設してもよい。

又、上記各実施例では、蓋２０に接触突起２１
或いは２２を突設して蓋２０の下方への回動によ
り給湯パイプ１７を下方に回動させるようにした
から、ケース８の取付後に給湯パイプ１７を下方
へ回動させる操作をも省略できて一層取扱いを容
易にできる。

その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例
に限定されるものではなく、例えば珈琲製造器の
みならず珈琲抽出器全般に適用し得る等、要旨を
逸脱しない範囲で適宜変形して実施し得ることは
勿論である。

本発明は以上説明した実施例から明らかなよう
に、ケース装着部に上方から着脱可能にケースを
装着し、このケースの上方に上下方向に回動可能
に給湯パイプを設けたので、清掃時及び珈琲豆の
収納時等ケースをケース装着部から取外す時の操
作が蓋の閉塞後単一の操作で済むとともに蓋の閉
塞にともなつて給湯パイプが下方に回動して珈琲
の抽出に適した位置になされるから、取扱いを簡
便にできるとともに製作が容易ででしかも安全性
に優れた珈琲抽出器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明の一実施例を示すも
ので、第１図は破断側面図、第２図は要部の斜視
図、第３図は第２図中−線に沿う断面図であ
り、第４図は本発明の他の実施例を示す第２図相
当図である。図面中、１は器体、４はケース装着部、８はケ
ース、９は抽出口、１３は注湯器、１７は給湯パ
イプ、１７ａは出湯口、２０は蓋、２１及び２２
は接触突起を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

１ケース装着部を有する器体と、前記ケース装
着部に上方より装着された着脱可能なケースと、
前記器体内にて生成された湯を前記ケースの上端
近傍位置に導くように設けられ上端部が横方向に
屈曲された連通パイプと、この連通パイプの上端
部に基端部が上下方向に回動可能に設けられ該連
通パイプから供給される湯を前記ケース内に収納
された珈琲粉に供給するための出湯口を先端部に
設けた給湯パイプと、前記器体の上面に回動可能
に設けられた蓋と、この蓋の内面に設けられ該蓋
の閉塞動作に基いて前記給湯パイプを下方に回動
させて該給湯パイプの出湯口を前記ケースの上方
に位置させるための接触突起とを具備してなる珈
琲抽出器。