JPH0144251Y2 - - Google Patents

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JPH0144251Y2
JPH0144251Y2 JP1983088657U JP8865783U JPH0144251Y2 JP H0144251 Y2 JPH0144251 Y2 JP H0144251Y2 JP 1983088657 U JP1983088657 U JP 1983088657U JP 8865783 U JP8865783 U JP 8865783U JP H0144251 Y2 JPH0144251 Y2 JP H0144251Y2
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tube
jig
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outer diameter
attached
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JP1983088657U
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JPS59193607U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、管の外径加工の際に管端部の固定と
内径芯出しを行うための張りペン治具の改良に関
する。
従来の張りペン治具は、第3図に示すように、
芯金(センター部材)20の胴部201にラジア
ルベアリング21を介して筒状ハウジング22
が、芯金の軸心まわりに回転自在なように装着さ
れ、かつ該ハウジングには、管径方向に設けられ
たネジ孔23に張りペンボルト24が取付けられ
た構造を有する。この治具は芯金の固定部202
を介して芯押台30に固定され、これに被削材で
ある管Pを挿込み、張りペンボルト24を管径方
向に位置調節してボルト頭部を管内面に押圧させ
ることにより管端部の固定と内径芯出しが行なわ
れる。なお、管の他端側は図示しない回転駆動装
置に連結したチヤツキング治具にて把持され、回
転駆動装置による管Pの軸心を中心とする回転下
に、刃物台40のバイト41により管の外径加工
が行なわれる。
上記従来の張りペン治具には次の欠点がある。
(i) 管端部の固定・芯出しの際に張りペンボルト
24の管径方向の進退調節操作を必要とし、か
つ管内面に疵を付けないように張りペンボルト
の先端部に当て物25を当てがわねばならず、
また小口径管の芯出しには特殊なダイヤルゲー
ジを使用する必要がある等、極めて煩らわしい
手間を要する。
(ii) 外径切削加工中に、加工熱による管の熱膨張
にともない管の伸びが生じるため、張りペン治
具で拘束された管端部と、チヤツキングにより
固定された他端部との間に管の曲りが生じ、切
削代の変化による偏肉、スリ疵が発生し易い。
本考案は、管端部の固定と芯出し操作の煩らわ
しさを解消し、簡単に管の固定と芯出しを達成で
き、かつ加工時には管が熱膨張により軸方向に伸
びても曲りを生じないようにすることを目的とす
る。
本考案の治具は、管体内面押圧部材として管の
内径に略一致する外径を有する合成樹脂製リング
が外周面に環着されている円筒状ハウジングが、
ラジアルベアリングを介して、胴部と固定部を有
する芯金の該胴部に装着され、かつその両側面の
少なくとも固定部側にスラストベアリングが嵌装
され、胴部の前端側に螺合されている締付用ナツ
トと固定部側に形成されている鍔との間に回動自
在に挟持固定されていることを特徴としている。
本考案治具は、張りペンボルトに代えて、管内
面を押圧する部材として合成樹脂製リングを組込
まれた構造を有するので、内径芯出しに当り、こ
れを管内に挿込めば、そのままリングの外周面が
管内面に密着し径方向に均等な押圧力が加わるこ
とにより管端部の固定と芯出しが同時に達成さ
れ、一方加工時の加工熱による管の軸方向の伸び
は、リング外周面に対する管内面の軸方向のすべ
りによつて吸収されるので、偏肉、スリ疵の原因
となる管の曲りは未然に防止される。
本考案の実施例について説明すれば、第1図、
第2図において、1は芯金、3は筒状ハウジン
グ、4はハウジングの外周面に環着された合成樹
脂製リングである。芯金1の胴部11にはハウジ
ング3を定置させるために後端側(図の右側)に
は鍔13を有し、前端部にはネジ14が形成さ
れ、これにナツト8が取付けられる。ハウジング
3は円筒体で、その後端部に内向に突出た内縁3
1と外向に突出た外縁32を有し、前端側にはハ
ウジングカバー5が当てがわれる。
合成樹脂製リング4が環着されたハウジング3
は、その内側に嵌め合わされたラジアルベアリン
グ2を介して芯金1の胴部11に軸心まわりに回
転自在なように装着され、かつその回転が妨げら
れないように、前・後端部のそれぞれにスラスト
ベアリング6,7を介して芯金の鍔13とナツト
8との間に挟持される。リング4はハウジングの
後端部の外縁32と前端側に当てがわれたハウジ
ングカバー5とに挟持されてハウジング外周面に
固定される。リング4の外側面は、芯金1の軸心
を中心とする円周面をなす。
上記のように組立てられた治具を、芯金1の固
定部12を介して芯押台30を固定し、それに被
削管Pを挿込めば、リング4の外周面が管内面に
押圧密着して管を拘束することによりそのまま管
端部の固定と内径芯出しとが同時に達成される。
管の他端は通常のそれと同じように回転駆動装置
に連結されたチヤツクにて把持され管の軸心まわ
りの回転下にバイト41による外径加工が行なわ
れる。また、本考案の治具は、合成樹脂製リング
4を管内面に押圧させて管端部を拘束するのであ
るから、従来のように張りペンボルトを直接、も
しくは当て物(銅板など)を介して押圧するのと
異なり、管内面とリング外周面との間の摩擦力に
よる軸方向の拘束力は比較的小さい。従つて、加
工熱による管の熱膨張により伸びが生じても、伸
びとともにリングの外周面上で軸方向のすべりが
生じてその伸びが吸収されるので管の曲りが生じ
ることはない。
本考案におけるリング4をなす合成樹脂の好ま
しい例として、テフロンなどの四フツ化エチレン
樹脂、ナイロン樹脂などが挙げられる。このもの
は、管の固定に必要な押圧力を管内面に作用させ
るに足る十分な硬さを有し、また適度の弾性を有
するので管内への治具の挿込みも比較的容易であ
り、かつ管内面に確実に密着させ易い。しかも、
これに当接する管内面との間の摩擦力が比較的低
く、管の軸方向の伸びに伴うすべりを生じ易い点
でも好適な材料である。
前記図示の例では、ハウジング3の前・後両端
のそれぞれにスラストベアリング6,7を介在さ
せたが、前端側のスラストベアリング6は省略し
てハウジングカバー5に直接ナツト8を当接させ
てもよい。治具に加わる軸方向の力は主として管
の熱膨張時の伸びに伴う後端側に向う(図の右方
向)力であつて、ハウジングカバー5とナツト8
との間の摩擦はそれほど問題とはならないからで
ある。リング4は、管内面に当接する面が、図示
のように軸方向に平坦であるほか、管内面に向つ
て凸状の湾曲面を有するものであつてもよい。ま
たハウジング3の後端側は図示のような内縁31
を有しない単なる筒体とし、その端面に前端側と
同じようにハウジングカバーを当てがうようにし
てもよい。
本考案は上記構成であるから、被削管内に挿込
むだけの操作で自動的に管端部の固定と内径芯出
しが同時に達成され、従来のような操作の煩らわ
しさは全くなく、かつ管内面に疵をつけることな
く、安定に管を拘束保持することができる。ま
た、加工熱による管の伸びは、管内面に当接する
リング周面に対する管のすべりによつて自動的に
吸収されるので、管の曲りおよびそれに起因する
偏肉、スリ疵などを生じることもない。
更に、本考案治具は、リング4が管内周面に密
着して管端部を閉塞するので、所望に応じて管内
に冷却水を充填して外径切削加工を行うことがで
きる。特に、薄肉パイプのように加工時に所謂ビ
ビリ(切削表面の細かい鋸刃状の粗れ)が発生し
加工が困難な場合でも冷却水を充填することによ
り、そのような不具合が解消され円滑な切削加工
が可能となる。
本考案治具を用いる切削加工では、従来に比し
切削速度を約30%以上高めることができる。な
お、本考案治具は、内面に疵をつけてはならない
各種物品(異型物品も含む)の固定治具としても
有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の軸方向断面図、第2
図はA−A断面図、第3図は従来例の軸方向断面
図である。 1……芯金(センター部材)、2……ラジアル
ベアリング、3……ハウジング、4……合成樹脂
製リング、5……ハウジングカバー、6,7……
スラストベアリング、P……管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外径切削加工が行われる管体の片側端部の固定
    と芯出しを行うための管端孔内に圧入される張り
    ペン治具であつて、管体内面押圧部材として管の
    内径に略一致する外径を有する合成樹脂製リング
    が外周面に環着されている円筒状ハウジングが、
    ラジアルベアリングを介して、胴部と固定部を有
    する芯金の該胴部に装着され、かつその両側面の
    少なくとも固定部側にスラストベアリングが嵌装
    され、胴部の前端側に螺合されている締付用ナツ
    トと固定部側に形成されている鍔との間に回動自
    在に挟持固定されていることを特徴とする管の外
    径加工用張りペン治具。
JP8865783U 1983-06-10 1983-06-10 管の外径加工用張りペン治具 Granted JPS59193607U (ja)

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JP8865783U JPS59193607U (ja) 1983-06-10 1983-06-10 管の外径加工用張りペン治具

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JP8865783U JPS59193607U (ja) 1983-06-10 1983-06-10 管の外径加工用張りペン治具

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Publication Number Publication Date
JPS59193607U JPS59193607U (ja) 1984-12-22
JPH0144251Y2 true JPH0144251Y2 (ja) 1989-12-21

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101839767B1 (ko) * 2016-12-06 2018-03-19 이주원 선반가공장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4817775B1 (ja) * 1967-06-30 1973-05-31
JPS4945500A (ja) * 1972-08-07 1974-04-30
JPS5428779B2 (ja) * 1973-10-18 1979-09-19

Family Cites Families (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4817775U (ja) * 1971-07-08 1973-02-28
JPS51111284U (ja) * 1975-03-05 1976-09-08
JPS5640488Y2 (ja) * 1977-07-29 1981-09-22

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