JPH0142533Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は試供品用の容器や店頭に展示する容器を
保持する台紙に関するものである。

（従来の技術） 一般にこの種の台紙は、透明の収納フイルムや
他の紙片を用いて容器を保持している。

又、台板に数多の切れ目を打ち抜き下辺に折目
を設けて玩具腕時計の取付片を斜めに打ち出した
玩具腕時計販売台紙は実公昭36−20456号公報で
知られている。

更に又、長方形の台紙上に底板を中心として左
右対称に矩形状の係合孔及び取手窓を穿設した四
角筒容器の携行具が実開昭54−21079号公報で知
られている。

（考案が解決しようとする課題） 従来の収納フイルムや他の紙片を用いて容器を
保持しているものでは、台紙に容器を保持させる
のに手間がかかり、作業象性が悪い。実公昭36−
20456号公報のものは斜めに打出した取付片に玩
具腕時計を取付けるため容易にとれ易く取付片が
切断し易い。

又、実開昭54−21079号公報のものは四角筒容
器が外れ難いが四角筒容器を係合孔に嵌め込んだ
上で台紙を重ね合せるものであるため、容器収納
操作が繁雑で作業性がよくない。以上何れのもの
も台紙に解説や説明文を表示する余白部がないの
で商品イメージを高めることができない。

したがつて、本案は容器を簡単に保持でき、し
かも作業性の高い、商品イメージを高めることの
できる容器保持用台紙をうる目的とするものであ
る。

（問題を解決するための手段） 以上のような目的を達成するため次のような容
器保持用台紙を提供するものである。

すなわち、折目線を利用して表面部の後方に背
面部を重ね合せ、貼付片を台紙の余白部に貼付け
て容器収納筒部を形成し、かつ表面部に容器の一
部が突出できる大きさの切込窓を形成し下方が切
込窓に連設され切込窓の切込によつて同時に形成
された切込窓と同形状の舌片を背面側に押し込ん
で上方から容器を筒内に収納できるように形成し
た容器保持用台紙である。

（実施例） 以下図面に示す実施例について説明する。

第１図は本案台紙を展開して示すもので、台紙
１の一端に貼付片２が形成され、収納筒部３の背
面部４が折目線５を介して貼付片２に連設され、
この背面部４に更に表面部７が折目線６を介して
連設される。

表面部７に対しては折目線８を介して台紙余白
部９が形成されている。

表面部７の中央には花瓶状の切込窓１０の切込
みが形成されている。

切込窓１０は外形が筒状の花立部１０ａと鼓状
の脚部１０ｂとで構成され、脚部１０ｂの円弧面
で収納容器ａの上面を押えるようになつている。

１１は切込窓１０の切込みによつて同時に形成
された切込窓と同形状の舌片であつて、切込窓１
０の下方において表面部７と連設されている。

１２はその連設部の折目線を示す。

本案台紙は以上の如く構成されているので、折
目線５，６を利用して表面部７の後方に背面部４
を重ね合せ貼付片２を台紙の余白部９に貼付けて
容器収納筒部３を形成し、且つ舌片１１を背面部
４側に押し込んで上方１３から容器ａを筒部３内
に収納する。

その際、容器ａの底部は舌片１１上に乗り、舌
片１１の形成された部分の切込窓は容器の外形よ
り巾が狭くなつているので、容器底は切込窓と舌
片とで支えられて容器収納筒部３から抜出ること
はない。

なお、切込窓の外形形状は図示のものに特定さ
れるものではない。

（考案の効果） 本案のものは、折込んで形成された容器収納筒
部を台紙に設けると共に、該容器収納筒部の表面
に切込線を設けて容器の一部が突出できる大きさ
の切込窓と、下方が切込窓に連設された舌片を形
成してなる容器保持用台紙であつて、該舌片を収
納筒部内に押込み、その上に容器の底を載せるこ
とにより、容器の底が切込窓から抜出ないように
支承しべくなしたものである。

本案のものによれば、台紙の容器収納筒部に容
器を押込むことにより、容器の一部が切込窓から
突出して容器が動くことなく確実に保持された作
業性のよい台紙を得ることができ、切込窓から容
器の一部が突出するので中身の判別が容易に出来
て試供品用見本台紙として、又展示用台紙として
有効に使用することが出来るもので、台紙の余白
部に解説や説明文を表示することが出来るもの
で、商品イメージを高めるのに役立つという特徴
がある。

しかも、台紙の容器収納筒部は折込みによつて
形成でき、切込窓は打抜きで形成できるから台紙
の製作は容易で機械的に製造でき、他の材料例え
ば透明の収縮フイルムや紙片などを必要としない
のでコスト減を計ることが出来て極めて経済的で
あるという利点を有するものである。

しかして、切込窓の下方に容器収納筒部から連
設された舌片があり、これが切込窓の形成時同時
に形成できるもので、使用に当つては舌片を収納
筒部内に押込みその上に容器を載せることによ
り、この舌片が形成されている切込窓の巾が収納
容器の外形巾より小さいので、収納筒部の上下が
開口していても舌片で容器の底が支承されて容易
に収納筒部から抜出る恐れがないという特徴を有
するものである。

何れにしても、本案のものは容器収納筒部の上
方開口部から容器を押込むことにより容器の一部
は切込窓から突出して切込窓で保持されると共
に、舌片によつて容器底が支承されるもので、恰
も舌片が容器収納筒部内の底を形成するので、舌
片と切込窓とで容器が容器収納筒部から容易に抜
出ることはない。

そして、切込窓より突出した容器は外部から直
ちに観察できると共に、デイスプレー効果をも発
揮し、且つ容器収納筒部の一方の開口端より容器
の挿入が容易であるので、極めて作業性の高い容
器保持用台紙を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案台紙の展開図、第２，３図は本案
台紙の使用状態を示す斜面図と部分平面図、第４
図は本案台紙の容器収納筒部における切断面図で
ある。 １……台紙、１０……切込窓、１１……舌片、
１３……容器収納筒部３の上方。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 折目線を利用して表面部の後方に背面部を重ね
   合せ、貼付片を台紙の余白部に貼付けて容器収納
   筒部を形成し、かつ表面部に容器の一部が突出で
   きる大きさの切込窓を形成し下方が切込窓に連設
   され切込窓の切込によつて同時に形成された切込
   窓と同形状の舌片を背面側に押し込んで上方から
   容器を筒内に収納できるように形成した容器保持
   用台紙。