JPH0142527Y2 - - Google Patents

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JPH0142527Y2
JPH0142527Y2 JP1983022880U JP2288083U JPH0142527Y2 JP H0142527 Y2 JPH0142527 Y2 JP H0142527Y2 JP 1983022880 U JP1983022880 U JP 1983022880U JP 2288083 U JP2288083 U JP 2288083U JP H0142527 Y2 JPH0142527 Y2 JP H0142527Y2
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bag
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JP1983022880U
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、鮮度保持に適した青果物用袋体の改
良に関する。 (従来の技術、考案が解決しようとする課題) 従来、生鮮青果物用袋体には、若干数の穴がう
がたれたポリエチレン、ポリプロピレン等の合成
樹脂フイルムから形成された袋等が使用されてい
る。この穴は、青果物のむれを防ぎ、内容物の生
鮮さを長期間保持させるためのものであるが、実
際には予測した程の水蒸気逃散は行われず、直ぐ
に袋が曇り、青果物を透視させて生鮮さを見せる
外観品位を低下させるし、むれが生じて生鮮さそ
のものが悪化する欠点がある。袋の曇りを防ぐに
は防曇剤を塗付すること等があるが、所詮はその
効力は一時的である上に、青果物のむれを防ぐも
のにはなり得ない。 本考案者等はこの問題を解決するためにポリス
チレン系樹脂フイルムの水蒸気透過特性及びガス
透過特性に着目し、青果物用袋体に関する特許及
び実用新案を出願した(特願昭54−88190号、特
願昭54−88191号、特願昭56−40432号、特願昭56
−47279号、実願昭56−58682号)。 これら先考案の袋は、実用上相当の効果をあげ
ることは実証されたが、長期保存という面からは
必ずしも満足できるものでなく、キノコ類ことに
水キノコ等という含水率が90%にも及ぶものの包
装では、袋に水滴が生じたり、内容物がとろけて
しまう等という問題が残されていることが分かつ
て来た。しかしながら、こうした青果物の保存に
は、内容物の目減りを押えながら内容物のむれ、
とろけ等を防止しなければならないところに困難
性が内在している。 本考案は、このような現状に鑑みてなされたも
ので、その目的は、例えばキノコ類等という含水
率の高い内容物に適用した際も、目減りを最小限
にし、むれやとろけを防ぎ、水滴(曇り)による
外観品位の低下や、袋体そのものが変形して見栄
えを悪化させない等という利点をすべて兼備した
理想的な青果物用袋体を提供することにある。 (課題を解決するための手段) 本考案によれば、上記目的は、二枚の異なつた
フイルム1,2を接合して袋体とした青果物用袋
体であつて、一方のフイルム1は疎水性合成樹脂
フイルムであり、他方のフイルム2は吸水率
(ASTM D 570−63 に準じ測定)が15〜100
%で且つ透湿度(JIS.Z0208に準じ測定)が100〜
900(g/m2・24hr・40℃・90%RH)の値を満た
す吸湿性フイルムである青果物用袋体によつて達
成される。 (実施例) 以下、本考案の内容を図面等を用いて詳述す
る。第1図は本考案の袋体の1例を示す平面外観
要図、第2図は第1図の袋のA−A線による断面
要図である。 第2図に於て、本考案の袋体は、フイルム1,
2をそれぞれの3方外周に沿つて接着剤3で貼付
けて袋状とした壁体を有するものであつて、一壁
体1は疎水性合成樹脂フイルムで、他の壁体2は
吸水率が15〜100%で且つ透湿度が100〜900(g/
m2・24Hr・40℃・90%RH)(厚さ20μのとき)
の値を満たす吸湿性フイルムで構成されている。
3は袋の接着部を、4は開口部を示す。 なお、本考案でいう吸水率は、ASTM D
570−63に記載の方法に準じ測定した値をさし、
透湿度は、JIS.Z 0208に記載の方法に準じ測定し
た値をいう。 次に、本考案の袋体の作用機能について述べ
る。本考案の袋を形成する壁体2は、内容物から
生じる水蒸気を壁体の面積全体で吸収するととも
に、フイルム内で水分が過剰にならないように壁
体2の表面から発散(透湿)させることにある。
吸水率及び透湿度の数値の限定は、内容物の目減
りを最少限にしながら且つフイルム壁面に曇りや
水滴を生ぜしめたり、或は内容物のむれや、とろ
けを防ぐためのもので、湿り気のある壁体が呼吸
をしているかのごとき作用を起こさせるためのも
のである。このような吸湿したフイルムの壁体
は、気体透過性が高められて、とろけ等を促進す
る袋内の気体濃度を適度に保つ。 従つて、袋の大きさや内容物の性質の応じて、
透湿度と吸水率との組み合わせは規定の数値の範
囲内で調節することがのぞましい。これらの調節
は、壁体2に使用するフイルムの材質を選択する
ことで達成され、例えば、再生セルローズ系フイ
ルム、ポリビニルアルコール系フイルム等を用い
ることができ、又これらの材質特性(成分組成、
表面処理等)を変更することで調節できる。 そして普通、フイルムの透湿度として100〜900
(のぞましくは200〜700)g/m2・24hr・40℃・
90%RHの値を示すように、厚みを調整して用い
られる。 次に、本考案の袋を形成する壁体1は、疎水性
合成樹脂フイルム層であることが必要である。そ
の理由は、例えばこれを壁体2と同じ材質のもの
にすると、内容物の目減りが増す上に、内容物を
収容した袋体が内容物から出る水分を吸収して経
時とともにその外形をくずし、包装体としての見
栄えを悪化させるからである。つまり壁体1の合
成樹脂フイルム層は、包装体全体の腰を強め、変
形を防ぎ、包装体全体のタフネスを高めて取扱い
を容易にするためのものである。従つて、一般に
は吸水率が3%以下のポリプロピレン系、ポリエ
チレン系、ポリスチレン系等の呼称で代表される
合成樹脂フイルムがすべて使用できるが、剛性と
タフネス等といつた反目した特性を調和させたい
とき等は、これらの複合フイルムを用いることが
のぞましい。 又更に、壁体1に高度な透明感や若干の透湿性
を必要とするときは、スチレン系樹脂フイルム、
ことにポリスチレンフイルムや、ゴム成分を混入
した透明性スチレンフイルムを用いることが最良
である。 本考案の袋体は、平面寸法で1辺が約50mm〜
300mmのものが一般的に使用される。厳密には本
考案の袋体全体の透湿能や吸水能は、袋の大きさ
(壁面積)に関係することになるが、実用上は袋
に入る内容物の量が制約されるので、第1,2図
に示すごとき構造の袋体にした方が製作上有利で
ある。 実施例、比較例 第1表に示す材質構成の袋体(形状第1,2
図、平面寸法140mm×160mm、三方周縁は接着剤層
により接着)を25袋づつ作成した。このものに群
馬県のA農協で生シイタケ(菌種;森産業465,
含水率91%)を各約100g手詰めし、開口部を折
り曲げ封紙を付けてホチキス留めにし、段ボール
箱詰めして東京市場(輸送距離約150Km)に輸送
した。市場では60〜80%RH、30℃に調整された
恒音室に入れ、3日間保存し、そのときの品質状
態を評価した。 その結果を第1表にまとめて示す。
【表】 第1表の結果によると、本考案の袋体は、重量
減、とろけ、くもり(水滴生発)、内容物の外観、
袋体の見栄えのすべての項目に優れた結果を示す
ことが分る。 本考案は上記のように構成されているので、青
果物包装、ことに従来とろけ等が多発して長期保
存が困難であつたキノコ類の保存を可能にする等
の優れた利点を示す。この利点は他の青果物にも
そのまま利用できるので、産業界に有益な考案で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る袋体の1例を示す平面外
観要図、第2図は第1図の袋体のA−A線断面要
図である。 1,2……壁体、3……接着部、4……開口
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 二枚の異なつたフイルム1,2を接合して袋体
    とした青果物用袋体であつて、一方のフイルム1
    は疎水性合成樹脂フイルムであり、他方のフイル
    ム2は吸水率(ASTM D 570−63 に準じ測
    定)が15〜100%で且つ透湿度(JIS.Z0208に準じ
    測定)が100〜900(g/m2・24hr・40℃・90%
    RH)の値を満たす吸湿性フイルムである青果物
    用袋体。
JP2288083U 1983-02-21 1983-02-21 青果物用袋体 Granted JPS59129785U (ja)

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JPS59129785U JPS59129785U (ja) 1984-08-31
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JPS4810930B1 (ja) * 1969-08-04 1973-04-09

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