JPS5816847Y2 - 青果物等の鮮度保持用容器 - Google Patents
青果物等の鮮度保持用容器Info
- Publication number
- JPS5816847Y2 JPS5816847Y2 JP15439778U JP15439778U JPS5816847Y2 JP S5816847 Y2 JPS5816847 Y2 JP S5816847Y2 JP 15439778 U JP15439778 U JP 15439778U JP 15439778 U JP15439778 U JP 15439778U JP S5816847 Y2 JPS5816847 Y2 JP S5816847Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- fruits
- vegetables
- liner
- freshness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Cartons (AREA)
- Packaging Frangible Articles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、青果物の鮮度保持用容器に関するものである
。
。
青果物は、加工食品等と異なり、人為的手段により青果
物自体に鮮度を保持する様な加工は行なう事ができない
。
物自体に鮮度を保持する様な加工は行なう事ができない
。
・その為、現在、産地より消費地にいか
に鮮度を保ちながら輸送するかが、大きな問題となって
いる。
に鮮度を保ちながら輸送するかが、大きな問題となって
いる。
一般的には、鮮度低下を招かない様に比較的気温の低い
夜間に産地より市場へ急送する方法である。
夜間に産地より市場へ急送する方法である。
その他の方法としては、包装容器内にポリエチレン袋等
を入れ、そのポリエチレン袋に青果物及び活性炭等を主
体とする鮮度保持剤を入れ、青果物から出されるガス等
を吸収し、その鮮度を保持する方法がある。
を入れ、そのポリエチレン袋に青果物及び活性炭等を主
体とする鮮度保持剤を入れ、青果物から出されるガス等
を吸収し、その鮮度を保持する方法がある。
しかしながら、その方法では、ある程度の鮮度保持は期
待できるが、包装形態としては非常に手間がかかり、収
穫時等のいそがしい時にその包装形態をとる事は、実際
問題として難かしいのが現状である。
待できるが、包装形態としては非常に手間がかかり、収
穫時等のいそがしい時にその包装形態をとる事は、実際
問題として難かしいのが現状である。
それらの点を考慮し、本考案は段ボールケースにただ青
果物等を収納すれば、著しく効果的な鮮度保持効果が得
られる様、改良を行なったものである。
果物等を収納すれば、著しく効果的な鮮度保持効果が得
られる様、改良を行なったものである。
次に本考案を詳細に述べる。
青果物の鮮度保持にはいかなる条件が必要であるかを、
実験及び文献等により調べ把握した。
実験及び文献等により調べ把握した。
その結果、包装形態内の相対湿度９０％、酸素濃度１７
０％という条件ならば鮮度保持に最適であると判断した
。
０％という条件ならば鮮度保持に最適であると判断した
。
また、青果物をボンエチレンの袋に入れて保存した場合
に、青果物の呼吸による結露がポリエチレン袋内に生じ
、その結露によりカビが発生する事が解った。
に、青果物の呼吸による結露がポリエチレン袋内に生じ
、その結露によりカビが発生する事が解った。
以上の様な結果をもとに、青果物の鮮度保持用段ボール
容器の試作を行なった。
容器の試作を行なった。
まず、普通段ボールに用いるライナー１、中芯（コルゲ
ート芯）２ｃごより紙製片段ボールを作成した。
ート芯）２ｃごより紙製片段ボールを作成した。
本来の段ボールは、片段ボールを作った後、もう一方の
ライナーを貼合する訳であるが青果物の鮮度保持の為に
は、容器自体にガスバリヤ−性を付与させなければなら
ない為、もう一方のライナーとしては、透湿度１０〜５
０ ｇｒ／ｍ２−２４ ｈｒｓ、０２透過度１０００〜
１００００ｃｃ／ｍ２−２４ｈｒＳ、ＣＯ２透過度４０
００−４００００ ｃｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓを有する
ポリオレフィン系樹脂のフィルム３を貼り合わせた。
ライナーを貼合する訳であるが青果物の鮮度保持の為に
は、容器自体にガスバリヤ−性を付与させなければなら
ない為、もう一方のライナーとしては、透湿度１０〜５
０ ｇｒ／ｍ２−２４ ｈｒｓ、０２透過度１０００〜
１００００ｃｃ／ｍ２−２４ｈｒＳ、ＣＯ２透過度４０
００−４００００ ｃｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓを有する
ポリオレフィン系樹脂のフィルム３を貼り合わせた。
あるいは、強度の点でやや不足と考えられる場合には、
通常のライナー用原紙４に上述の物性を持つポリオレフ
ィン系樹脂のフィルム３を積層したライナーを、あらか
じめ成形した片段ボールの中芯２に貼合し、段ボールシ
ートと威した。
通常のライナー用原紙４に上述の物性を持つポリオレフ
ィン系樹脂のフィルム３を積層したライナーを、あらか
じめ成形した片段ボールの中芯２に貼合し、段ボールシ
ートと威した。
なお、片段ボールにプラスチック製フィルムを貼り合わ
せる場合においては、熱溶着により波形に成形された中
芯２の上部に接着させた。
せる場合においては、熱溶着により波形に成形された中
芯２の上部に接着させた。
さらに、フィルムには、印刷等を施こしておき、美粧化
をねらう事も可能である。
をねらう事も可能である。
また、ライナー用原紙４にポリオレフィン系樹脂のフィ
ルム３を設けたものをライナーとして貼り合わせる場合
においては、一般の段ボール製造工程と同様にスターチ
系の接着剤を用いて紙同士を貼合する事が可能である。
ルム３を設けたものをライナーとして貼り合わせる場合
においては、一般の段ボール製造工程と同様にスターチ
系の接着剤を用いて紙同士を貼合する事が可能である。
この場合も、ライナー原紙に美粧印刷を施こし、樹脂を
ラミネート加工しておけば、段ボールの美粧化は可能で
ある。
ラミネート加工しておけば、段ボールの美粧化は可能で
ある。
以上、成形した段ボールにより青果物の鮮度保持用の容
器を作成した。
器を作成した。
容器形態としては上下同一形状のフラップを有する日本
工業規格Ａ式の箱とした。
工業規格Ａ式の箱とした。
なお、容器壁の水蒸気透過性及びガス透過性を測定した
ところ、透湿度１５ ｇｒ／ｍ２−２４ ｈｒｓ、 Ｑ
２透過度５０００ ｃｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓ、ＣＯ２
透過度３００００ ｃｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓ テあっ
た。
ところ、透湿度１５ ｇｒ／ｍ２−２４ ｈｒｓ、 Ｑ
２透過度５０００ ｃｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓ、ＣＯ２
透過度３００００ ｃｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓ テあっ
た。
また、ライナーとなるフィルムまたは樹脂ラミネート加
工したライナー原紙単独の水蒸気透過性及びガス透過性
を測定するとほぼ上述の透過度と等しい値を得た。
工したライナー原紙単独の水蒸気透過性及びガス透過性
を測定するとほぼ上述の透過度と等しい値を得た。
即ち、段ボールシートあるいは容器壁の諸物性はそのラ
イナーに依存する事が判明した。
イナーに依存する事が判明した。
本考案による段ボールシートで段ボール容器を作成し、
容器内に青果物及び活性炭等を主体とする鮮度保持剤を
入れ、ガスバリヤ−性を有する粘着テープ５で封緘し、
青果物を貯蔵したところ非常に良い結果を得る事が出来
た。
容器内に青果物及び活性炭等を主体とする鮮度保持剤を
入れ、ガスバリヤ−性を有する粘着テープ５で封緘し、
青果物を貯蔵したところ非常に良い結果を得る事が出来
た。
即ち、容器をある程度密封する事により、外部からの空
気の流入を防げ、青果物の蒸散作用を抑制する事が可能
であり、ライナーの樹脂層により、容器内の湿度を一定
に保てた。
気の流入を防げ、青果物の蒸散作用を抑制する事が可能
であり、ライナーの樹脂層により、容器内の湿度を一定
に保てた。
それらの要因により、段ボール容器内に青果物及び鮮度
保持剤を入れ、封緘するだけで青果物の鮮度保持を行な
う事が出来た。
保持剤を入れ、封緘するだけで青果物の鮮度保持を行な
う事が出来た。
また、本考案の容器では、内側は紙層であり、青果物か
ら蒸発する水分をよく吸収するので、容器内面でのカビ
の発生も比較的押えることができる。
ら蒸発する水分をよく吸収するので、容器内面でのカビ
の発生も比較的押えることができる。
以下実施例を述べる。
実施例 ■
中芯原紙ｓｃｐ １２５ ｇｒ／ｍ”、内面ライナーに
２２０ｇｒ／ｍ”の素材により片段ボールを成形した。
２２０ｇｒ／ｍ”の素材により片段ボールを成形した。
その後、ポリエチレンフィルム６０ ｕを熱溶着により
貼り合わせた。
貼り合わせた。
即ち、次の構造とした。
外側ＰＥフィルム６０ ｕ ／ｓｃｐ １２５ ｇｒ／
ｍ２／に２２０ ｇｒ／ｍ２内側 この構造体で段ボール箱容器を作成した場合、各物性は
、透湿度１２ ｇｒ／ｍ２２４ ｈｒＳ、 ０２透過度
４０００ ｃｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓ、ＣＯ２透過度２
００００ ｃｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓであった。
ｍ２／に２２０ ｇｒ／ｍ２内側 この構造体で段ボール箱容器を作成した場合、各物性は
、透湿度１２ ｇｒ／ｍ２２４ ｈｒＳ、 ０２透過度
４０００ ｃｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓ、ＣＯ２透過度２
００００ ｃｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓであった。
青果物としてはトマトをこの箱容器に入れ、テープで封
緘したところ２３〜２５℃７５％ＲＨ条件下において１
周間〜１０日間の鮮度保持が可能であった。
緘したところ２３〜２５℃７５％ＲＨ条件下において１
周間〜１０日間の鮮度保持が可能であった。
実施例 ２
中芯原紙ｓｃｐ １２５ ｇｒ／ｍ２、内面ライナーＣ
１Ｃ１９Ｏ／ｍ２の素材より片段ボールを貼合し、外面
ライナーとして、Ｃ１Ｃ１９Ｏ／ｍ２のライナー原紙に
ポリエチレン４０ ｕをエキストルーダ−ラミネーショ
ンしたライナーを貼合した。
１Ｃ１９Ｏ／ｍ２の素材より片段ボールを貼合し、外面
ライナーとして、Ｃ１Ｃ１９Ｏ／ｍ２のライナー原紙に
ポリエチレン４０ ｕをエキストルーダ−ラミネーショ
ンしたライナーを貼合した。
この段ボール原紙で日本工業規格Ａ式の箱体を作り、青
果物としては梨を入れ、活性炭等を主体とした鮮度保持
剤を投入しバリヤー性を有するテープで封緘した。
果物としては梨を入れ、活性炭等を主体とした鮮度保持
剤を投入しバリヤー性を有するテープで封緘した。
なお、容器としてのガス透過性は、透湿度２０ｇｒ／ｍ
２−２４ ｈｒｓ、０□透過度６０００ ｃｃ／ｍ ２
−２４ｈｒｓ、ＣＯ２透過度１５０００ ｃｃ／ｍ２−
２４ ｈｒｓであった。
２−２４ ｈｒｓ、０□透過度６０００ ｃｃ／ｍ ２
−２４ｈｒｓ、ＣＯ２透過度１５０００ ｃｃ／ｍ２−
２４ ｈｒｓであった。
この容器で梨の長期保存（２〜３週間）を行なったとこ
ろ一般包装形態では黒変し水分が蒸散するのに対し、黒
変もなく、水分蒸散も抑制できた。
ろ一般包装形態では黒変し水分が蒸散するのに対し、黒
変もなく、水分蒸散も抑制できた。
第１図は、本考案の容器の壁の一実施例を示す断面図で
あり、第２図は同じく他の実施例を示す断面図であり、
第３図は本考案の容器の使用形態の一例を示す斜視図で
ある。 １・・・・・・ライナー、２・・・・・・中芯、３・・
・・・・ポリオレフィン系樹脂のフィルム、４・・・・
・・ライナー用原紙、５・・・・・・貼着テープ。
あり、第２図は同じく他の実施例を示す断面図であり、
第３図は本考案の容器の使用形態の一例を示す斜視図で
ある。 １・・・・・・ライナー、２・・・・・・中芯、３・・
・・・・ポリオレフィン系樹脂のフィルム、４・・・・
・・ライナー用原紙、５・・・・・・貼着テープ。
Claims (2)
- （１）少なくとも透湿度１０〜５０ ｇｒ／ｍ２−２４
ｈｒｓ、０２透過度１０００〜１００００ｃｃ／ｍ２
−２４ｈｒＳ、ＣＯ２透過度４０００〜４００００ ｃ
ｃ／ｍ２−２４ ｈｒｓの範囲にあるポリオレフィン系
樹脂フィルムを、容器外側のライナーに用いた段ボール
を容器壁としたことを特徴とする青果物等の鮮度保持用
容器。 - （２）ポリオレフィン系樹脂フィルムと紙の積層体を外
側のライナーに用いた実用新案登録請求の範囲第１項記
載の青果物等の鮮度保持用容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15439778U JPS5816847Y2 (ja) | 1978-11-09 | 1978-11-09 | 青果物等の鮮度保持用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15439778U JPS5816847Y2 (ja) | 1978-11-09 | 1978-11-09 | 青果物等の鮮度保持用容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5570224U JPS5570224U (ja) | 1980-05-14 |
| JPS5816847Y2 true JPS5816847Y2 (ja) | 1983-04-05 |
Family
ID=29142476
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15439778U Expired JPS5816847Y2 (ja) | 1978-11-09 | 1978-11-09 | 青果物等の鮮度保持用容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5816847Y2 (ja) |
-
1978
- 1978-11-09 JP JP15439778U patent/JPS5816847Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5570224U (ja) | 1980-05-14 |
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