JPH10236559A - 青果物の包装容器 - Google Patents
青果物の包装容器Info
- Publication number
- JPH10236559A JPH10236559A JP5400197A JP5400197A JPH10236559A JP H10236559 A JPH10236559 A JP H10236559A JP 5400197 A JP5400197 A JP 5400197A JP 5400197 A JP5400197 A JP 5400197A JP H10236559 A JPH10236559 A JP H10236559A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plastic film
- box
- inner bag
- fruits
- vegetables
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
- Cartons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 段ボールまたは板紙の組立箱において、内袋
を密封することにより、通気量が抑制的に適度となり、
しかも、水分の逃失を防げ、水分による箱の強度の劣化
も防げるために、内容物としての青果物の鮮度を有効に
保持しつつ運搬や保管を安全になし得る包装容器を提供
する。 【解決手段】 段ボールまたは板紙により組み立てた箱
の内周面に、有孔プラスチックフィルムを部分的または
全面的に貼り合わせることによって、箱の中において有
孔プラスチックフィルムからなる内袋を構成してあり、
有孔プラスチックフィルムの穴の総開孔面積が、フィル
ム総表面積に対し１×１０-6〜３×１０-3％であること
を特徴とする。
を密封することにより、通気量が抑制的に適度となり、
しかも、水分の逃失を防げ、水分による箱の強度の劣化
も防げるために、内容物としての青果物の鮮度を有効に
保持しつつ運搬や保管を安全になし得る包装容器を提供
する。 【解決手段】 段ボールまたは板紙により組み立てた箱
の内周面に、有孔プラスチックフィルムを部分的または
全面的に貼り合わせることによって、箱の中において有
孔プラスチックフィルムからなる内袋を構成してあり、
有孔プラスチックフィルムの穴の総開孔面積が、フィル
ム総表面積に対し１×１０-6〜３×１０-3％であること
を特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、主として野菜や果
物、草花、穀類、きのこ類等の青果物の運搬や保管に使
用するための青果物の包装容器に関する。
物、草花、穀類、きのこ類等の青果物の運搬や保管に使
用するための青果物の包装容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、青果物の包装には、プラスチック
フィルムやシート、或いは段ボールや板紙等の箱が使用
されている。青果物がこれらで密閉されることがある
が、殊に通気性の乏しいプラスチックフィルムやシート
の場合であると、鮮度保持の必要性から呼吸を促進する
ために、無数に孔を開けられることがある。この孔の大
きさは、目に見える程度であって、例えば、２〜３ｍｍ
程度の大きさであった。
フィルムやシート、或いは段ボールや板紙等の箱が使用
されている。青果物がこれらで密閉されることがある
が、殊に通気性の乏しいプラスチックフィルムやシート
の場合であると、鮮度保持の必要性から呼吸を促進する
ために、無数に孔を開けられることがある。この孔の大
きさは、目に見える程度であって、例えば、２〜３ｍｍ
程度の大きさであった。
【０００３】青果物の包装容器として、それが段ボール
や板紙の箱であると、通気性を有するけれども、青果物
から発生する水分や青果物を活かすために保水される水
分による強度の劣化を防止するために、プラスチックフ
ィルムやシートの内袋が内装される。この内袋を口の開
封状態において内装されることが多いが、口を密閉シー
ルするときには、内袋に前記のような孔が開けられたも
のを使用することもある。
や板紙の箱であると、通気性を有するけれども、青果物
から発生する水分や青果物を活かすために保水される水
分による強度の劣化を防止するために、プラスチックフ
ィルムやシートの内袋が内装される。この内袋を口の開
封状態において内装されることが多いが、口を密閉シー
ルするときには、内袋に前記のような孔が開けられたも
のを使用することもある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】鮮度保持に適する青果
物の酸素必要量は、その種類により、また温度や湿度、
気候等の環境条件等によって様々である。ほうれん草を
例に取ると、収穫後の運搬や保管のために、水をかけて
段ボール箱に箱詰めされることが多いが、その場合に
は、水分の逃失を防ぐために小売単位の束にしてフィル
ムにより開封包装されることがある。
物の酸素必要量は、その種類により、また温度や湿度、
気候等の環境条件等によって様々である。ほうれん草を
例に取ると、収穫後の運搬や保管のために、水をかけて
段ボール箱に箱詰めされることが多いが、その場合に
は、水分の逃失を防ぐために小売単位の束にしてフィル
ムにより開封包装されることがある。
【０００５】このような開封包装では、空気量が多いた
めに、養分の消費、水分の蒸発が早く、保存期間が非常
に短いというのが実情である。有孔フィルムを使用した
場合も、開孔面積が２×１０-2〜２×１０％と極めて大
きいために、同様の結果を招くことになるばかりか、孔
から流出する水により段ボール箱の強度が劣化する。し
かし、完全密閉すると、植物が嫌気呼吸をして異臭が発
生し、品質の低下を招くことにもなる。
めに、養分の消費、水分の蒸発が早く、保存期間が非常
に短いというのが実情である。有孔フィルムを使用した
場合も、開孔面積が２×１０-2〜２×１０％と極めて大
きいために、同様の結果を招くことになるばかりか、孔
から流出する水により段ボール箱の強度が劣化する。し
かし、完全密閉すると、植物が嫌気呼吸をして異臭が発
生し、品質の低下を招くことにもなる。
【０００６】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
段ボールまたは板紙の組立箱において、内袋を密封する
ことにより、通気量が抑制的に適度となり、しかも、水
分の逃失を防げ、水分による箱の強度の劣化も防げるた
めに、内容物としての青果物の鮮度を有効に保持しつつ
運搬や保管を安全になし得る包装容器を提供することを
目的とした。
段ボールまたは板紙の組立箱において、内袋を密封する
ことにより、通気量が抑制的に適度となり、しかも、水
分の逃失を防げ、水分による箱の強度の劣化も防げるた
めに、内容物としての青果物の鮮度を有効に保持しつつ
運搬や保管を安全になし得る包装容器を提供することを
目的とした。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、段ボールまたは板紙により組み立てた
箱の内周面に、有孔プラスチックフィルムを部分的また
は全面的に貼り合わせることによって、箱の中において
有孔プラスチックフィルムからなる内袋を構成してあ
り、有孔プラスチックフィルムの穴の総開孔面積が、フ
ィルム総表面積に対し１×１０-6〜３×１０-3％である
ことを特徴とする青果物の包装容器を構成した。
めに、本発明は、段ボールまたは板紙により組み立てた
箱の内周面に、有孔プラスチックフィルムを部分的また
は全面的に貼り合わせることによって、箱の中において
有孔プラスチックフィルムからなる内袋を構成してあ
り、有孔プラスチックフィルムの穴の総開孔面積が、フ
ィルム総表面積に対し１×１０-6〜３×１０-3％である
ことを特徴とする青果物の包装容器を構成した。
【０００８】または、上記有孔プラスチックフィルムに
設けた孔が、４０〜２００μｍの範囲の平均直径を有し
ていると、本発明の目的達成により有効である。
設けた孔が、４０〜２００μｍの範囲の平均直径を有し
ていると、本発明の目的達成により有効である。
【０００９】さらに、上記有孔プラスチックフィルム
が、ヒートシール可能層を有するポリオレフィン、ポリ
アミド、ポリエステルあるいはポリカーボネートから構
成されておれば、本発明の目的達成にさらに有効であ
る。
が、ヒートシール可能層を有するポリオレフィン、ポリ
アミド、ポリエステルあるいはポリカーボネートから構
成されておれば、本発明の目的達成にさらに有効であ
る。
【００１０】
【作 用】本発明の青果物の包装容器は、穴の総開孔面
積が、フィルム総表面積に対し、１×１０-6〜３×１０
-3％である有孔プラスチックフィルムを内袋として使用
することを特徴とするものであり、以下、上記開孔率を
定めた理由について説明する。青果物は、収穫後も呼吸
を行っており、青果物の包装容器は、その呼吸作用によ
り消費される酸素を包装外部から供給する必要がある
が、開孔率が１×１０-6％未満の場合は、特に呼吸作用
の激しい青果物を包装したとき包装内の酸素が欠乏し、
嫌気呼吸を行い、鮮度保持効果が発揮されない。また、
開孔率が、３×１０-3％より大きい場合は、包装内の酸
素の欠乏による嫌気呼吸の恐れはないが、包装内のの環
境を「低酸素」雰囲気にすることができず、呼吸抑制に
よる鮮度保持効果が発揮できない。
積が、フィルム総表面積に対し、１×１０-6〜３×１０
-3％である有孔プラスチックフィルムを内袋として使用
することを特徴とするものであり、以下、上記開孔率を
定めた理由について説明する。青果物は、収穫後も呼吸
を行っており、青果物の包装容器は、その呼吸作用によ
り消費される酸素を包装外部から供給する必要がある
が、開孔率が１×１０-6％未満の場合は、特に呼吸作用
の激しい青果物を包装したとき包装内の酸素が欠乏し、
嫌気呼吸を行い、鮮度保持効果が発揮されない。また、
開孔率が、３×１０-3％より大きい場合は、包装内の酸
素の欠乏による嫌気呼吸の恐れはないが、包装内のの環
境を「低酸素」雰囲気にすることができず、呼吸抑制に
よる鮮度保持効果が発揮できない。
【００１１】また、本発明で使用される有孔プラスチッ
クフィルムの孔サイズは、包装外部からの酸素の供給量
に影響を与えるものであり、平均孔径が４０〜２００μ
ｍの範囲であることが望ましい。孔径が大きい場合は、
１孔あたりの酸素の供給量が大きくなるため、呼吸量の
少ない青果物を包装する場合、有孔フィルムの孔数が極
端に少なくなり、包装内のガス組成の均一性が阻害さ
れ、局部的な鮮度劣化を起こす可能性がある。また、孔
径が小さい場合は、数多くの孔が必要になり、このこと
は特に有孔プラスチックフィルムの価格をあげることに
なる。
クフィルムの孔サイズは、包装外部からの酸素の供給量
に影響を与えるものであり、平均孔径が４０〜２００μ
ｍの範囲であることが望ましい。孔径が大きい場合は、
１孔あたりの酸素の供給量が大きくなるため、呼吸量の
少ない青果物を包装する場合、有孔フィルムの孔数が極
端に少なくなり、包装内のガス組成の均一性が阻害さ
れ、局部的な鮮度劣化を起こす可能性がある。また、孔
径が小さい場合は、数多くの孔が必要になり、このこと
は特に有孔プラスチックフィルムの価格をあげることに
なる。
【００１２】有孔プラスチックフィルムとしては、ヒー
トシール可能層を有するポリオレフィン、ポリアミド、
ポリエステルあるいはポリカーボネートフィルムおよび
これらの複合フィルムであってもよく、さらには、これ
らのフィルムの表面を防曇処理したフィルムであっても
差し支えない。上記フィルムのヒートシール層は、有孔
プラスチックフィルムからなる内袋を熱シールにより密
封するために必要であり、熱シール以外の方法で密封す
る場合は、特に必要がない。
トシール可能層を有するポリオレフィン、ポリアミド、
ポリエステルあるいはポリカーボネートフィルムおよび
これらの複合フィルムであってもよく、さらには、これ
らのフィルムの表面を防曇処理したフィルムであっても
差し支えない。上記フィルムのヒートシール層は、有孔
プラスチックフィルムからなる内袋を熱シールにより密
封するために必要であり、熱シール以外の方法で密封す
る場合は、特に必要がない。
【００１３】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
【００１４】実施例１ 段ボールにより組み立てた箱の内周面に、各種の有孔プ
ラスチックフィルムを部分的に貼り合わせることによっ
て、箱の中において内袋を構成し、その包装容器に、ア
スパラ５ｋｇを入れ、内袋を密封して保存した。その結
果を表１に示す。 なお、使用したプラスチックフィル
ムは、下記の通りである。 （１）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで開孔率が２．６×１
０-4％のもの （２）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで開孔率が５×１０-2
％のもの （３）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで穴なしのもの
ラスチックフィルムを部分的に貼り合わせることによっ
て、箱の中において内袋を構成し、その包装容器に、ア
スパラ５ｋｇを入れ、内袋を密封して保存した。その結
果を表１に示す。 なお、使用したプラスチックフィル
ムは、下記の通りである。 （１）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで開孔率が２．６×１
０-4％のもの （２）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで開孔率が５×１０-2
％のもの （３）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで穴なしのもの
【表１】
【００１５】実施例２ 段ボールにより組み立てた箱の内周面に、各種の有孔プ
ラスチックフィルムを部分的に貼り合わせることによっ
て、箱の中において内袋を構成し、その包装容器に、ブ
ロッコリー５ｋｇを入れ、内袋を密封して保存した。そ
の結果を表２に示す。なお、使用したプラスチックフィ
ルムは、下記の通りである。 （１）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで開孔率が５．４×１
０-5％のもの （２）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで開孔率が５×１０-2
％のもの （３）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで穴なしのもの
ラスチックフィルムを部分的に貼り合わせることによっ
て、箱の中において内袋を構成し、その包装容器に、ブ
ロッコリー５ｋｇを入れ、内袋を密封して保存した。そ
の結果を表２に示す。なお、使用したプラスチックフィ
ルムは、下記の通りである。 （１）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで開孔率が５．４×１
０-5％のもの （２）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで開孔率が５×１０-2
％のもの （３）３０μｍ厚さのヒートシール性、防曇性を有する
二軸延伸ポリプロピレンフィルムで穴なしのもの
【表２】
【００１６】図１および図２は、特殊な箱形態の場合に
本発明を実施した一例を示したもので、その青果物の包
装容器は、展開型（図２参照）により組み立てられる箱
１に内袋３を装備して構成され、内袋３にはクラフト紙
４に有孔プラスチックフィルム６を貼り合わせた資材が
使用されている。箱１の材質については、段ボールや板
紙が使用される。
本発明を実施した一例を示したもので、その青果物の包
装容器は、展開型（図２参照）により組み立てられる箱
１に内袋３を装備して構成され、内袋３にはクラフト紙
４に有孔プラスチックフィルム６を貼り合わせた資材が
使用されている。箱１の材質については、段ボールや板
紙が使用される。
【００１７】箱１は、この場合、段ボールにより組み立
てられる六角形の角筒形であって、六連として並ぶ側壁
５，５，・・のうち、相対向する一対の側壁５，５の上
下両端には、それぞれ外フラップ７，７を連設し、他の
側壁５，５，・・の上下両端には内フラップ９，９，・
・が連設される。そして、外フラップ７については、両
方で六角形に突き合うように、台形に形成され、内フラ
ップ９，９が六角形の中心を頂点とする二等辺の三角形
に形成される。１１が胴体を角筒形に組み立てる糊代で
ある。
てられる六角形の角筒形であって、六連として並ぶ側壁
５，５，・・のうち、相対向する一対の側壁５，５の上
下両端には、それぞれ外フラップ７，７を連設し、他の
側壁５，５，・・の上下両端には内フラップ９，９，・
・が連設される。そして、外フラップ７については、両
方で六角形に突き合うように、台形に形成され、内フラ
ップ９，９が六角形の中心を頂点とする二等辺の三角形
に形成される。１１が胴体を角筒形に組み立てる糊代で
ある。
【００１８】箱１がこのように偶数角の正六角形である
ので、側壁５が連続するいずれか相対向する両折れ線で
閉じることによって、扁平に折り畳むことができる。こ
の場合は、内袋３の折畳みとの関係において、両外フラ
ップ７，７が合わさるように折り畳まれる。
ので、側壁５が連続するいずれか相対向する両折れ線で
閉じることによって、扁平に折り畳むことができる。こ
の場合は、内袋３の折畳みとの関係において、両外フラ
ップ７，７が合わさるように折り畳まれる。
【００１９】また、箱を六角形とした場合には、運搬や
保管の際に、隙間なく積み込みができ、しかも、その並
べ方が積圧に特に耐えやすいハニカム構造となるため
に、効率的に高く積むことができ、また、いずれの方角
にも転倒し難い安定した積込みが可能となる特徴を有し
ている。
保管の際に、隙間なく積み込みができ、しかも、その並
べ方が積圧に特に耐えやすいハニカム構造となるため
に、効率的に高く積むことができ、また、いずれの方角
にも転倒し難い安定した積込みが可能となる特徴を有し
ている。
【００２０】紙４と有孔プラスチックフィルム６との複
合資材としての内袋３については、有孔プラスチックフ
ィルム６が筒形であって、厚さ３０μｍの二軸延伸ポリ
プロピレンに平均孔径が８０μｍの孔を、開孔有効面積
比率が５×１０-4％になるように、加工した。
合資材としての内袋３については、有孔プラスチックフ
ィルム６が筒形であって、厚さ３０μｍの二軸延伸ポリ
プロピレンに平均孔径が８０μｍの孔を、開孔有効面積
比率が５×１０-4％になるように、加工した。
【００２１】図示の場合、上下両端が二つ合わせに熱溶
着されることにより密封されるものであって、接着され
たシール部１５，１５が外フラップ７，７と平行となる
ように、内袋３が箱１の内周面に接着されている。従っ
て、箱１が折り畳まれると、内袋３も同時に扁平に折り
畳まれることになる。図２において、斜線で接着部分を
示す。
着されることにより密封されるものであって、接着され
たシール部１５，１５が外フラップ７，７と平行となる
ように、内袋３が箱１の内周面に接着されている。従っ
て、箱１が折り畳まれると、内袋３も同時に扁平に折り
畳まれることになる。図２において、斜線で接着部分を
示す。
【００２２】段ボール箱１に対しては、紙４の面で点在
する部分接着がなされている。図１において、点々にお
いてその部分接着部１７を示す。このようにすると、有
孔プラスチックフィルム６の通気性が良好に保たれる。
また、段ボールのリサイクルのための処理において、内
袋３を剥離しやすい利点もある。
する部分接着がなされている。図１において、点々にお
いてその部分接着部１７を示す。このようにすると、有
孔プラスチックフィルム６の通気性が良好に保たれる。
また、段ボールのリサイクルのための処理において、内
袋３を剥離しやすい利点もある。
【００２３】図２に一点鎖線で示すように、前記の内袋
３の代わりに、シート状の内包装面状体８を箱１の内面
に接着することもある。この場合は、箱１を角筒形に組
み立てた際に、内包装面状体８の両端を接着することに
より筒形となる。
３の代わりに、シート状の内包装面状体８を箱１の内面
に接着することもある。この場合は、箱１を角筒形に組
み立てた際に、内包装面状体８の両端を接着することに
より筒形となる。
【００２４】図３および図４は、別の一実施例をこれも
特殊な箱形態において示したもので、段ボール箱１は、
言わばＡ形式であるが、上端において両外フラップ２
１，２１に折れ線２３，２３を設け、折れ線２３，２３
で図示の如く捲られる両蓋片２４，２４で三角形に開き
得るようにする一方、その開き口から内フラップ２５を
引き出し得るように、それには山形に左右一対の折れ線
２７，２７を設けて三角巾の折込みとしたものである。
特殊な箱形態において示したもので、段ボール箱１は、
言わばＡ形式であるが、上端において両外フラップ２
１，２１に折れ線２３，２３を設け、折れ線２３，２３
で図示の如く捲られる両蓋片２４，２４で三角形に開き
得るようにする一方、その開き口から内フラップ２５を
引き出し得るように、それには山形に左右一対の折れ線
２７，２７を設けて三角巾の折込みとしたものである。
【００２５】内袋３は、有孔プラスチックフィルム６が
単独のチューブであって、それを箱の胴部に部分接着す
るだけでなく、前記一方の内フラップ２５の内面にほゞ
全面的に接着される。このようにすると、三角巾の形態
で図示の如く内フラップ２５を引き出すと、同時に内袋
３の一部が引き出されることになるので、そのシール部
２９を切って内容物を注出することができる。従って、
この場合の青果物としては、流動性を有するものが適し
ている。箱１は、相対向する一対の折れ線３１，３１に
より折り畳み可能となっており、折れ線３１，３１との
関係において図４では内袋３の位置（シール部２９の方
向）を示したものである。
単独のチューブであって、それを箱の胴部に部分接着す
るだけでなく、前記一方の内フラップ２５の内面にほゞ
全面的に接着される。このようにすると、三角巾の形態
で図示の如く内フラップ２５を引き出すと、同時に内袋
３の一部が引き出されることになるので、そのシール部
２９を切って内容物を注出することができる。従って、
この場合の青果物としては、流動性を有するものが適し
ている。箱１は、相対向する一対の折れ線３１，３１に
より折り畳み可能となっており、折れ線３１，３１との
関係において図４では内袋３の位置（シール部２９の方
向）を示したものである。
【００２６】以上の図示した実施例は、それぞれ可なり
特殊なものであって、通常は普通の段ボール箱の形態に
おいて実施される。つまり、この発明は、箱１の形態を
限定するものではない。
特殊なものであって、通常は普通の段ボール箱の形態に
おいて実施される。つまり、この発明は、箱１の形態を
限定するものではない。
【００２７】図５は、最も簡単で量産に適する構造であ
って、有孔プラスチックフィルム６を貼り合わせてある
段ボールＦ（または板紙）により、箱（図示省略）が組
み立てられるので、野菜や果物等の運搬や保管に適して
いる。
って、有孔プラスチックフィルム６を貼り合わせてある
段ボールＦ（または板紙）により、箱（図示省略）が組
み立てられるので、野菜や果物等の運搬や保管に適して
いる。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の青果物の
包装容器を使用することにより、適度な通気性が得ら
れ、水分の逃失が防止されるために、青果物の鮮度を有
効に保持するることができる。また、通気性があっても
水分による箱の強度の劣化も防げるために、運搬や保管
の安全性を確保できる。
包装容器を使用することにより、適度な通気性が得ら
れ、水分の逃失が防止されるために、青果物の鮮度を有
効に保持するることができる。また、通気性があっても
水分による箱の強度の劣化も防げるために、運搬や保管
の安全性を確保できる。
【図１】本発明包装容器の一実施例を一部切欠して示し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図２】同包装容器の展開図である。
【図３】本発明包装容器の別の実施例を一部切欠して示
した斜視図である。
した斜視図である。
【図４】同包装容器の展開図である。
【図５】本発明包装容器に使用する一実施例段ボールの
断面図である。
断面図である。
１ 箱 ３ 内袋 ４ 紙 ６ 有孔プラスチックフィルム Ｆ 段ボール
Claims (4)
- 【請求項１】 段ボールまたは板紙により組み立てた箱
の内周面に、有孔プラスチックフィルムを部分的または
全面的に貼り合わせることによって、箱の中において有
孔プラスチックフィルムからなる内袋を構成してあり、
有孔プラスチックフィルムの穴の総開孔面積が、フィル
ム総表面積に対し１×１０-6〜３×１０-3％であること
を特徴とする青果物の包装容器。 - 【請求項２】 上記有孔プラスチックフィルムに設けた
孔が、４０〜２００μｍの範囲の平均直径を有している
ことを特徴とする第１項記載の青果物の包装容器。 - 【請求項３】 上記有孔プラスチックフィルムが、ヒー
トシール可能層を有するポリオレフィン、ポリアミド、
ポリエステルあるいはポリカーボネートからなることを
特徴とする第１項記載の青果物の包装容器。 - 【請求項４】 段ボールまたは板紙で組み立てられる箱
と、紙に有孔プラスチックフィルムをラミネートした素
材の内袋とからなり、有孔プラスチックフィルムの穴の
総開孔面積が、フィルム総表面積に対し１×１０-6〜３
×１０-3であることを特徴とする青果物の包装容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5400197A JPH10236559A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 青果物の包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5400197A JPH10236559A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 青果物の包装容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10236559A true JPH10236559A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12958372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5400197A Pending JPH10236559A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | 青果物の包装容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10236559A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002008014A1 (en) * | 2000-07-21 | 2002-01-31 | Mario Zanchini | A pliable container device for waste material for motor vehicles, with a self-sticking structure and with replaceable bags |
| JP2003291572A (ja) * | 2002-04-01 | 2003-10-15 | Yozo Shinozaki | 紙片を掲示するクリップ |
| CN102556506A (zh) * | 2010-12-30 | 2012-07-11 | 安琪酵母股份有限公司 | 鲜酵母储存方法 |
-
1997
- 1997-02-20 JP JP5400197A patent/JPH10236559A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002008014A1 (en) * | 2000-07-21 | 2002-01-31 | Mario Zanchini | A pliable container device for waste material for motor vehicles, with a self-sticking structure and with replaceable bags |
| JP2003291572A (ja) * | 2002-04-01 | 2003-10-15 | Yozo Shinozaki | 紙片を掲示するクリップ |
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