JP2002001875A - きのこの包装材料及びこれを用いたきのこの包装袋 - Google Patents

きのこの包装材料及びこれを用いたきのこの包装袋

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JP2002001875A
JP2002001875A JP2000184120A JP2000184120A JP2002001875A JP 2002001875 A JP2002001875 A JP 2002001875A JP 2000184120 A JP2000184120 A JP 2000184120A JP 2000184120 A JP2000184120 A JP 2000184120A JP 2002001875 A JP2002001875 A JP 2002001875A
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Yoshio Kubota
吉男 窪田
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SHINANO PORI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 きのこから蒸散作用によってきのこから発生
する水分による結露を防止し、きのこの品質の劣化を防
止する。 【解決手段】 透湿度200g/m224HR以上の熱溶着性を
有する合成樹脂フィルムによって形成された内面フィル
ム16と、該内面フィルム16よりも融点の高い合成樹
脂材によって形成されたベースフィルム18とを貼り合
わせて形成する。内面フィルム16に通気性を改善する
ための未貫通の通気穴17が形成され、ベースフィルム
18にベースフィルム18の透湿性を改善するための貫
通孔が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はきのこの包装材料及
びこれを用いたきのこの包装袋に関し、より詳細には結
露防止作用を有するきのこの包装材料及びきのこの包装
袋に関する。
【0002】
【従来の技術】きのこの包装方法には、えのき茸を包装
する場合のように包装袋を用いて包装する方法と、ブナ
シメジのように包装用トレイを用いて包装する方法があ
る。包装用トレイを用いて包装する場合は、トレイにき
のこを収納した後、開口面を合成樹脂フィルムでラップ
してきのこを密封するようにする。ところで、近年は省
資源化の目的から包装材料のリサイクル及びプラスチッ
クごみの総量抑制が検討されている。このため、きのこ
の包装材料については、ブナシメジ等の株状のきのこを
包装する場合も包装用トレイを使用せず包装袋単体によ
る包装形態へ変換が進んできた。
【0003】きのこの包装材料に求められる物性の一つ
は通気性の条件であり、きのこを密封した状態で一定期
間、鮮度保持できるようにするため、適度な酸素透過
度、炭酸ガス透過度、水蒸気透過度を有することが必要
とされる。通常、きのこの包装材料としては、酸素透過
度が2,000〜50,000cc/m224HR、炭酸ガス透過度が8,000
〜250,000cc/m224HR、透湿度(水蒸気透過度)が4〜500
g/m224HRが好適な範囲である。なお、包装材料の通気
性が大きすぎると気中菌糸が発生するから、酸素透過
度、炭酸ガス透過度が単に高ければよいというものでは
なく、一定の範囲にあることが必要である。
【0004】また、きのこの包装材料としては、これら
の通気性の条件の他に、熱溶着によって包装袋を作成す
るから熱溶着性を有していることが必要であり、また、
株状のきのこを収納するため一定の保形性を備えている
必要がある。これらの条件を備えたきのこの包装材料と
しては、貫通孔をあけた通気性及び熱溶着性を有しない
ベースフィルム材(たとえばポリエステル、延伸ナイロ
ン)に通気性の良好なフィルム(ポリエチレンフィル
ム、ポリスチレンフィルム等)をシーラント材として貼
着して包装材料としたもの、防曇性及び熱溶着性はある
が通気性の劣るフィルム材(延伸ポリプロピレンフィル
ム等)に未貫通の通気穴をあけ所要の通気量を確保して
包装材料としたもの等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、きのこの
包装材料では、通気性、熱溶着性等の所要の物性を満足
する必要があるが、他の生鮮野菜を包装した場合と同様
に、きのこを密封包装した場合、夏期等で外気が高温に
なると蒸散作用が増大し包装材料の内面が結露するとい
った問題が生じ、とくに包装材料の透湿性が問題となる
場合がある。包装材料の内面が結露すると結露による水
滴がきのこに付着し、きのこの品質に悪影響を与えるか
らである。前述したように、ブナシメジでは包装用トレ
イを用いた包装から包装袋を用いた包装形態へ移行して
きていることと、ブナシメジでは株のかたちのまま密封
包装するから、きのこの傘に水滴がつく問題が生じやす
く、きのこの包装材料における透湿性の問題が重要な問
題となってきた。
【0006】本発明は、このようなきのこの包装材料に
関する問題点を解消すべくなされたものであり、その目
的とするところは、きのこを密封した状態で一定期間の
鮮度保持ができるとともに、蒸散作用によって生じる結
露の問題を解消して、きのこの品質の劣化を防止すると
ともに、商品価値をおとすことなく包装することができ
るきのこの包装材料を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、きのこの包装材
料において、透湿度200g/m224HR以上の熱溶着性を有
する合成樹脂フィルムによって形成された内面フィルム
と、該内面フィルムよりも融点の高い合成樹脂材によっ
て形成されたベースフィルムとを貼り合わせて形成され
たことを特徴とする。また、前記内面フィルムは、透湿
度500g/m224HR以上の合成樹脂フィルムによって形成
されているものがとくに好適である。また、前記内面フ
ィルムとしては、ポリビニルアルコールフィルムが好適
に使用できる。また、前記ベースフィルムに多数個の貫
通孔が形成されていることにより、ベースフィルムの透
湿性が低い場合でも、内面フィルムに吸収された水分を
ベースフィルムの貫通孔から効果的に外部に放出するこ
とが可能になる。また、前記内面フィルムに多数個の未
貫通の通気穴を形成することによって、内面フィルムの
酸素透過度等の通気性を改善してきのこの鮮度保持を好
適に図ることが可能になる。また、前記きのこの包装材
料を用いて形成したきのこの包装袋は、包装袋の内面の
結露防止、防曇作用によって商品の見栄えを良くすると
ともに、商品の品質の劣化を効果的に抑えることが可能
となる。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るきのこの包装材料は、親水
性を有する合成樹脂材を用いて形成した内面フィルムと
内面フィルムを支持するベースフィルムとを貼着した複
合フィルムに形成したものである。包装袋を製造する場
合は、フィルム状に形成した包装材料を内面フィルムを
向かい合わせて折りたたみ、包装袋の両側縁および底部
となる部位を熱溶着し、熱溶着した部位を切断すること
によって個片の包装袋とする。
【0009】内面フィルムを親水性の合成樹脂材によっ
て形成しているのは、きのこを包装袋に収納した際に、
蒸散作用によってきのこから発生する水分を内面フィル
ムで吸収し、包装材料の内面に結露が生じないようにす
るためである。親水性の合成樹脂材とは吸水性、透湿性
を有する合成樹脂材の意味であり、このような作用を有
する合成樹脂材としては、ポリビニルアルコール(PV
A)、エチレン・ビニルアルコール(EVOH)等があ
り、合成樹脂以外のものとして普通セロファン(PT)
等がある。
【0010】下表はポリビニルアルコールの物性を示
す。
【表1】 ポリビニルアルコールで特徴的な物性は透湿度が700g/m
224HRときわめて高い点にある。表2に、いくつかの合
成樹脂材についての透湿度を示す。
【表2】 表2で無延伸PPは無延伸ポリプロピレン、延伸PPは
延伸ポリプロピレンである。ポリビニルアルコール(P
VA)と比較して、表2に示す合成樹脂材の透湿性はは
るかに低い。このことから、包装袋の透湿性を向上させ
る上でポリビニルアルコールが有効であることがわか
る。
【0011】また、表3はポリビニルアルコールその他
の合成樹脂材の吸水率を示す。
【表3】 表3から、ポリビニルアルコールは他の合成樹脂材にく
らべてきわめて大きな吸水率を有していることがわか
る。吸水率が高いということは包装袋として使用した場
合に、包装袋内で生じた水分を効率的にフィルム内に吸
収することができるということであり、これによって結
露を効果的に防止し得ることを示している。
【0012】蒸散作用によってきのこから発生する水分
が結露し、水滴がきのこに付着したりすることを防止す
るには、内面フィルムとして500g/m224HR程度以上の
透湿度を有している合成樹脂材が好適に使用できる。ポ
リビニルアルコールはこの点で十分に高い透湿度を有し
ており、吸水率と合わせて結露防止に好適に使用するこ
とができる。
【0013】ポリビニルアルコールを薄いフィルム状に
形成することは従来は技術的に困難であったが、最近は
ポリビニルアルコールを薄いフィルム状に形成すること
が可能となってきた。したがって、ポリビニルアルコー
ルを内面フィルムに使用してきのこの包装材料を量産す
ることが可能である。ただし、ポリビニルアルコールは
強度あるいは保形性の点で十分とは言い難い。とくに、
ポリビニルアルコールは吸水性があるから、徐々に水分
を吸収していくと、フィルムがへたるようになってしま
い、包装袋としての必要な保形性を失ってしまうという
問題がある。
【0014】前述したように、ブナシメジ等のきのこは
株状のまま包装袋に収納するから、包装袋がある程度の
保形性を有していないと、きのこが形くずれしてしま
い、きのこの傘が破損して商品価値が著しく低下すると
いった問題がある。本発明に係るきのこの包装材料にお
いてベースフィルムと内面フィルムとを貼り合わせて2
層構造としている一つの理由は、包装袋として十分な保
形性を確保できるようにするためである。なお、包装袋
は自動包装機にかけて包装するから、フィルム材として
はスリップ性も重要な要素となる。スリップ性とはフィ
ルム材のスリップ度を表すもので、数値が高いほどスリ
ップ性が良いことを示す。自動包装機で包装する場合、
フィルム材のスリップ性が悪いと包装袋の流れが悪くな
り、トラブルの発生原因となるからである。
【0015】また、包装袋を内面フィルムとベースフィ
ルムの2層構造とした場合に重要な他の条件は、内面フ
ィルムとベースフィルムの融点をについての条件であ
る。包装袋は熱溶着によって包装するからである。表4
に、前述した合成樹脂材についてのヤング率、スリップ
性、融点を示す。
【表4】 剛性はヤング率が大きいほど高く、ヤング率の大きな材
料ほど保形性にすぐれることになる。延伸ポリプロピレ
ンフィルム、延伸ナイロンフィルム、ポリエステルフィ
ルムは、所要の保形性を有し、包装袋のベースフィルム
として一般に使用されている。したがって、これらのフ
ィルム材はベースフィルムとして使用可能である。
【0016】次に、前述したフィルム材の融点の関係に
ついてみると、包装袋の内面の内面フィルムは熱溶着に
よって溶着するシーラント層としても作用する。通常の
包装袋ではポリエチレン、無延伸ポリプロピレンといっ
た熱溶着層(シーラント層)を設け、熱溶着時にシーラ
ント層を溶融して包装袋を形成し、もしくは包装時には
密封する。この熱溶着時にはシーラント層が溶融しても
ベースフィルムは溶融しないものでなければならない。
ベースフィルムが溶融してしまうと、自動包装機の熱刃
にフィルム材が付着してトラブルの原因になりし的確な
包装ができなくなるからである。したがって、ベースフ
ィルムは内面のシーラント層よりも融点で20℃〜30
℃程度高いものが好適である。
【0017】本発明では内面フィルムとしてポリビニル
アルコール等の透湿性の高いフィルム材を使用する。内
面フィルムがポリビニルアルコールの場合、ベースフィ
ルムはポリビニルアルコールよりも融点の高いポリエス
テルフィルムが現状では選択できる。ただし、ポリビニ
ルアルコールあるいは他の透湿性の高いフィルム材につ
いては研究が進んでおり、改質によって低温で熱溶着が
可能になれば、ポリエステルフィルム以外のフィルム材
を使用することが可能である。このように、適宜フィル
ム材を選択して使用することができる。
【0018】内面フィルムとベースフィルムの他の問題
としては、ベースフィルムの透湿性についての問題があ
る。すなわち、本願発明では、内面フィルムに透湿性に
すぐれたフィルム材を使用して、結露を防止し、結露か
ら水滴になることを防止するが、結露防止の作用をより
効果的に作用させるためにベースフィルムの透湿性を上
げることを考慮する必要がある。包装袋できのこを密封
した場合、流通期間が短時日の場合は内面フィルムの作
用によって結露等が防止できるからベースフィルムの透
湿性はそれほど問題にならないが、消費者が購入するま
でに日数がかかるような場合にはベースフィルムの透湿
性を改善して、内面フィルムに吸水された水分をベース
フィルムから外部に放出できるようにすることがよい。
【0019】ベースフィルムの透湿性を改善する方法と
しては、ベースフィルムに貫通孔をあけ、この貫通孔の
孔径及び配置密度を調節して蒸散量をコントロールする
方法が有効である。ベースフィルムに貫通孔をあける方
法としては、レーザ光照射、コロナ放電、熱針を使用す
る方法、鋭い角部を有する粒子を付着したロールを使用
する方法(特開平5−38765号公報)等が使用でき
る。ベースフィルムに形成する貫通孔の孔径及び配置密
度は適宜選択すればよいが、孔径は30μm〜1000
μm程度、配置密度は1000個/m2〜100000個
/m2程度である。ベースフィルムに貫通孔をあけた場合
はベースフィルムの保形性を損なうことがあり得るか
ら、ベースフィルムの保形性を併せて考慮しながら貫通
孔のあけ方を調整する。ベースフィルムに貫通孔をあけ
ても内面フィルムによって包装袋の密封性は保持され
る。
【0020】また、一方、鮮度保持のために内面フィル
ムの通気性を改善する必要がある場合もある。その場合
には、内面フィルムに未貫通の通気穴をあけ、これによ
って内面フィルムの特性を改善する方法が有効である。
通気穴を未貫通とすることで包装袋の密封性を保持する
ことができる。内面フィルムに未貫通の通気穴を形成す
る方法としては、たとえば特開平5-131557号公報に記載
の方法を利用することができる。この方法は鋭い角部を
有する多数の粒子が表面に付着したロールによってフィ
ルム材を挟圧して通気穴を形成する方法である。この
他、レーザ光照射、コロナ放電を利用して通気穴をあけ
ることも可能である。
【0021】上述したように、本発明に係るきのこの包
装材料は内面フィルムをポリビニルアルコール等の透湿
性のすぐれた合成樹脂材によって形成することにより結
露を防止し、あわせて防曇作用を有するきのこの包装材
料として提供することが可能になる。この包装材料を用
いればベースフィルムに透明フィルムを使用すること
で、商品の見栄えがよくすることができ、商品価値を高
めることができるとともに、きのこの傷みを抑え、包装
袋を用いた包装方法として好適に利用することが可能に
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るきのこの包装
材料についての実施形態について説明する。図1は本発
明に係るきのこの包装材料を用いて作成したきのこの包
装袋10の正面図である。この包装袋10は包装袋の本
体の両側縁12a、12bと底部14の3辺が熱溶着さ
れ、上辺が開口辺に形成されている。
【0023】図2は、包装袋10を形成している包装材
料の断面図を示す。16が内面フィルム、18がベース
フィルムである。内面フィルム16とベースフィルム1
8とは接着剤(不図示)を介して接着されている。内面
フィルム16は、厚さ25μmのポリビニルアルコール
フィルム(透湿度700g/m224HR、酸素透過度3cc/m 22
4HR、炭酸ガス透過度30〜100cc/m224HR)、ベース
フィルムは厚さ12μmのポリエステルフィルム(透湿
度20〜25g/m224HR、酸素透過度60〜70cc/m224H
R、炭酸ガス透過度175cc/m224HR)である。ベースフ
ィルム18の透湿度は内面フィルム16のそれにくらべ
て極端に低い。そのため、本実施形態では、図2に示す
ように、ベースフィルム18に貫通孔20を形成し、内
面フィルム16に吸収された水分をベースフィルム18
から外部に放出させるようにした。ベースフィルム18
に形成した貫通孔20は、孔径400μm、配置密度は
50000〜60000個/m2である。
【0024】本実施形態の包装袋の作用を調べるため、
図2に示す構造を有するきのこの包装材料を用いて作成
した包装袋にブナシメジを収納し、密封包装してその後
の経過を観察した。1週間経過した状態でも、包装袋の
内面には曇りがなく、結露も生じず、すっきりとした商
品の見栄えとなった。従来の包装袋を使用した場合は包
装袋の内面に結露が生じ、商品の見栄えが損なわれてい
たのに対し、本実施形態の包装袋によればすぐれた効果
が得られることを確認した。
【0025】図3は、図2の実施形態で内面フィルム1
6の通気性が低いため、内面フィルム16に通気穴17
を形成して内面フィルム16の通気性を改善した包装材
料の例である。内面フィルム16の通気性を向上させる
ため、内面フィルム16に未貫通の通気穴17を形成し
た。通気穴17は開口径30μm、深さが内面フィルム
16の厚さの約80%、密度40000個/m2である。
これによって、内面フィルム16の酸素透過度が400
0cc/m224HR、炭酸ガス透過度が30,000cc/m224HR
となった。
【0026】この包装材料を用いて包装袋を作成し、ブ
ナシメジを密封包装して1週間後の状態を観察した場合
も、包装袋の内面には曇りがなく、結露も生じず、すっ
きりとした商品の見栄えとなった。また、内面フィルム
の通気をコントロールしたことによって鮮度保持も図ら
れ、良好な品質を維持することができた。
【0027】図4は、きのこの包装材料のさらに他の実
施形態を示す。この実施形態の包装材料は内面フィルム
16とベースフィルム18とを貼り合わせて2層構造の
フィルム材を形成した後、内面フィルム側から通気穴1
7aを形成した例である。通気穴17aは内面フィルム
16を貫通してベースフィルム18に達するように形成
する。このように内面フィルム16からベースフィルム
18に達するように通気穴17aを形成することにより
内面フィルム16の通気性をコントロールし、合わせて
ベースフィルム18の透湿性、通気性をコントロールす
ることができる。
【0028】また、場合によっては、ベースフィルム1
8の側から内面フィルム16に向けて未貫通の通気穴1
7aをあけることにより、内面フィルム16の通気性と
ベースフィルムの18の透湿性を改善することも可能で
ある。ベースフィルム18から内面フィルム16にまで
連通する通気穴17aをあけた場合は、図3に示す包装
材料と同様に、ベースフィルム18に貫通孔をあけたと
同様の機能をもたせることが可能になる。
【0029】
【発明の効果】本発明に係るきのこの包装材料およびき
のこの包装袋によれば、上述したように、内面フィルム
として透湿度のきわめて高い合成樹脂フィルムを使用し
たことによって、密封包装時に蒸散作用によってきのこ
から発生した水分を内面フィルムで吸収することによ
り、結露を防止しきのこの品質が劣化することを防止す
る。また、ベースフィルムの透湿性、内面フィルムの通
気性を改善することにより、さらに結露防止の作用を有
効に作用させることができ、効果的にきのこの鮮度を保
持することができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るきのこの包装材料を用いて作成し
たきのこの包装袋の正面図である。
【図2】きのこの包装材料の構成を示す断面図である。
【図3】きのこの包装材料の他の構成を示す断面図であ
る。
【図4】きのこの包装材料のさらに他の構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 包装袋 12a、12b 両側縁 14 底部 16 内面フィルム 17、17a 通気穴 18 ベースフィルム 20 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/40 B65D 65/40 A 85/50 85/50 A Fターム(参考) 3E035 AA12 BA08 BC02 BD01 3E064 AA01 BA40 BB03 BC20 EA18 FA01 HD02 HD07 HE03 3E086 AA23 AD01 BA04 BA15 BA43 BB02 BB51 CA15 4B069 AA03 AB04 HA17 KD07 4F100 AK01A AK01B AK21A AK41B BA02 BA26 DC11B GB15 GB16 GB23 JA04A JA04B JD03A JD03B JD04 JD04A JD04B JL07 JL12A YY00A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透湿度200g/m224HR以上の熱溶着性を
    有する合成樹脂フィルムによって形成された内面フィル
    ムと、該内面フィルムよりも融点の高い合成樹脂材によ
    って形成されたベースフィルムとを貼り合わせて形成さ
    れたことを特徴とするきのこの包装材料。
  2. 【請求項2】 前記内面フィルムが、透湿度500g/m2
    24HR以上の合成樹脂フィルムによって形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のきのこの包装材料。
  3. 【請求項3】 前記内面フィルムが、ポリビニルアルコ
    ールフィルムであることを特徴とする請求項1または2
    記載のきのこの包装材料。
  4. 【請求項4】 前記ベースフィルムに多数個の貫通孔が
    形成されていることを特徴とする請求項1、2または3
    記載のきのこの包装材料。
  5. 【請求項5】 前記内面フィルムに多数個の未貫通の通
    気穴が形成されていることを特徴とする請求項1、2、
    3または4記載のきのこの包装材料。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載のき
    のこの包装材料を、前記内面フィルムを内面側とし、本
    体の周縁部を熱溶着して袋状に形成したことを特徴とす
    るきのこの包装袋。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7569263B2 (en) 2004-09-20 2009-08-04 Hokuto Co., Ltd. Packing bag structure
JP2009227326A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Toppan Printing Co Ltd 自立性容器

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