JPH0141625Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、自動車用灯具のバルブとオプテイカ
ルフアイバーを利用してマーカーランプを光学的
に点灯させるようにした自動車用フエンダーマー
カーに関するものである。

〈従来の技術〉 従来のこの種フエンダーマーカーは、光源とし
てヘツドランプのように大光量のランプを利用す
る場合は良いが、クリアランスランプのように
元々光量の少ないランプを光源とした場合には、
光を有効に採光しないと光量が不足してマーカー
ランプの点灯が確認しずらくなる欠点がある。

そこで第３図に示す如く、灯具Ａの灯体１内に
バルブ２からの光Ｌをオプテイカルフアイバー３
の採光部３ａに集光させる反射鏡４を設置させた
ものが提案されたが、係る構造の従来品は、バル
ブの焦点位置と反射鏡の焦点位置及びオプテイカ
ルフアイバーの採光部の設置位置が相互に正確に
設置されていないと効果的な採光ができない欠点
があつた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案はこの様な従来品の欠点に鑑みてなされ
たものであり、仮にバルブの焦点位置と反射鏡の
焦点位置及びオプテイカルフアイバーの採光部の
設置位置が相互に多少ずれていても、バルブから
の光をオプテイカルフアイバーの採光部に確実に
集光させることが出来、もつてマーカーランプの
光度をアツプさせることが出来る自動車用フエン
ダーマーカーを提供せんとするものである。

〈問題点を解決するための手段〉 係る目的を達成する本考案自動車用フエンダー
マーカーは、灯具の灯体内に、マーカーランプと
接続したオプテイカルフアイバーの採光部をバル
ブの取付け方向と同方向に挿入設置させると共
に、灯具のバルブからの光を上記採光部に集光さ
せる集光用反射鏡を設置させた自動車用フエンダ
ーマーカーにおいて、前記採光部の外側周を取り
囲むようにして集光反射部材を設置してなる事を
特徴としたものである。

〈実施例〉 以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説明
する。

灯具Ａとしては従来と同様にヘツドランプやク
リアランスランプ等を使用する。そして、灯具Ａ
の灯体１内にはバルブ２の近傍に、マーカーラン
プＢと接続したオプテイカルフアイバー３の採光
部３ａを挿入設置すると共に、集光用反射鏡４と
集光反射部材５とを設置する。

オプテイカルフアイバー３の採光部３ａは灯具
Ａの灯体１内にバルブ２の取付け方向と同方向に
挿入設置させ、集光用反射鏡４で反射集光された
バルブ２からの光L₁及び集光反射部材５からの
光L₃を採光して、マーカーランプＢを光学的に
点灯させるものである。

集光用反射鏡４はバルブ２からの光を集光させ
てオプテイカルフアイバー３の採光部３ａに反射
集光させる為のものであり、その反射面５ａを灯
具Ａのバルブ２の方向に向けると共に、その焦点
位置をバルブ２とオプテイカルフアイバー３の採
光部３ａに合せて設置し、灯体１にビス６でもつ
て固定支持させる。

集光反射部材５はバルブ２からの直射光Ｌや集
光用反射鏡４からの反射光L₂を集光させてオプ
テイカルフアイバー３の採光部３ａに屈折させる
為のものであり、オプテイカルフアイバー３の採
光部３ａの外側周を取り囲むようにして起立状に
形成する。この集光反射部材５は、第１図に示す
如く灯具Ａの灯体１と同一体に形成しても良い
し、第２図に示す如く別体に形成して設置するよ
うにしても良い。

而して、灯具Ａのバルブ２から出た光Ｌは集光
用反射鏡４に入射するものと、集光反射部材５に
入射するものと、そして直接オプテイカルフアイ
バー３の採光部３ａに入射するものとがあり、集
光用反射鏡４に入射した光Ｌはそのほとんどが直
接オプテイカルフアイバー３の採光部３ａに反射
集光L₁され、その一部L₂が集光反射部材５に入
射する。そして、集光反射部材５に入射した光
Ｌ，L₂はオプテイカルフアイバー３の採光部３
ａに集光L₃される。

〈考案の効果〉 本考案自動車用フエンダーマーカーは斯様に構
成したので、仮にバルブの焦点位置と反射鏡の焦
点位置及びオプテイカルフアイバーの採光部の設
置位置が相互に多少ずれていたとしても、周辺に
拡散しようとする光を、オプテイカルフアイバー
の採光部を取り囲むようにして設置させた集光反
射部材によつて、オプテイカルフアイバーの採光
部へ集光させることが出来る。従つてクリアラン
スランプのように光量の少ない光源からでも光を
有効に採光してマーカーランプを十分に光らせ、
視認性を向上させることが出来る。

しかも、バルブの焦点位置と集光用反射鏡の焦
点位置及びオプテイカルフアイバーの採光部の設
置位置が相互に多少ずれていてもかまわないの
で、これら構成部材の設計並びに組付けが容易と
なり、生産性が良くなる。

よつて、所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の一例を示す断面図、第２
図は本考案他の実施例を示す断面図、第３図は従
来例を示す断面図である。 図中、Ａは灯具、Ｂはマーカーランプ、１は灯
体、２はバルブ、３はオプテイカルフアイバー、
３ａは採光部、４は集光用反射鏡、５は集光反射
部材、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 灯具の灯体内に、マーカーランプと接続したオ
   プテイカルフアイバーの採光部をバルブの取付け
   方向と周方向に挿入設置させると共に、灯具のバ
   ルブからの光を上記採光部に集光させる集光用反
   射鏡を設置させた自動車用フエンダーマーカーに
   おいて、前記採光部の外側周を取り囲むようにし
   て集光反射部材を設置してなる事を特徴とした自
   動車用フエンダーマーカー。