JPH0139522Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンクリートブロツク成形用型枠の側
枠緊締装置に関するものであり、一つの操作によ
り側枠の型組及び脱型を行えるようにする事を目
的とするものである。

下枠上に側枠を載置し、四側を形成する各側枠
が内外方向へ移動することにより、型組及び脱型
をなす型枠がある。

この型枠の各側枠はスプリング等により常に外
方へ移動すべく付勢されており、二つの型枠の当
接する四隅に緊締具を配設し、該緊締具によつて
スプリングに抗して各側枠を連結緊締することで
型組をなし、コンクリートブロツクを成形するの
である。

そして、コンクリートの固形後、各緊締具の緊
締を解除すれば、スプリングの作用で脱型し、容
易に成品の型抜を行うのである。

しかし、この従来型枠では、側枠の型組、脱型
時に四隅の緊締具を操作せねばならず、操作回数
が多く作業能率上不利であり、又四つの緊締具を
経時的に操作するため側枠の各部に於ける圧力差
が生じ、枠の変形等が生じ型枠の耐久性及び成品
の品質に影響を及ぼす等の欠点があつたのであ
る。

そこで本考案は、一つの緊締具により同時に各
側枠の内方向への移動型組を行うと共に、各側枠
の緊締圧力を同一にすることを特徴とするもので
ある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。１，２，３，４は側枠であり、下枠５上に載
置され型組時には下枠５に付設した係止具（図示
せず）により係止される。

各側枠１，２，３，４は当接する側枠或は中仕
切板６間にスプリング等（図示せず）の付勢力で
外方への移動圧が生じている。

又、対向する側枠２，４の端部には滑車７，
７，７，７が同一水平面上に配設され、該滑車
７，７，７，７にワイヤロープ等の紐帯８が掛設
してある。

紐帯８は側枠１，２，３，４より外方に側枠体
を囲繞する恰好で掛設され、一端は側枠１の止環
９に固定され、他端は同じく側枠１に付設された
緊締具１０の作動杆１１に結着してある。

従つて、基端を側枠１のブラケツト１３に軸支
された緊締具１０の回動杆１２を回動すれば、回
動杆１２の先端に軸着した作動杆１１が横方向へ
移動するため紐帯８の一端も連動し、側枠体の囲
繞が大小に変化するのである。

尚、緊締具１０は実施例に限定されるものでは
なく、紐帯８の端部を側枠に沿つて引伸或は巻着
自在なものであればよい。

本考案は上記の如き構成であるから、緊締具１
０の回動杆１２を操作することにより、作動杆１
２が側枠１に沿つて移動するため、作動杆１２に
結着した紐帯８も連動して移動する。

一方、紐帯８の他端は側枠１に固定されている
ため、作動杆１２の操作で紐帯８で形成する四辺
形が大小に変化し囲繞している側枠を規制する結
果、型組緊締及び脱型作用を行うのである。

従つて、本考案は緊締具１０を操作するだけで
側枠の型組及び脱型を一時にすることができ、簡
単容易であると共に作業の能率化を期待できるも
のである。

そして、側枠の隅部に滑車７，７，７，７を配
設したため、紐帯８が角だたず紐帯８の損傷、切
断を防止できると共に、紐帯８の滑らかな移動を
確保できる。

更に、紐帯８の滑らかな移動が確保できる結
果、紐帯８の張力が均一となり、各側枠１，２，
３，４の緊締むらを防止でき、又紐帯８の部分的
張力の相違による寿命への悪影響をも防止できる
のである。

以上の如く本考案は従来の欠点を除去し、作業
能率を向上せしめると共に、緊締効果も優れた有
用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案型枠の緊締時の平面図、第２図は
同一部正面図である。 符号、１，２，３，４は側枠、７は滑車、８は
紐帯、１０は緊締具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 四側を形成する側枠が内外方向へ移動すること
   により型組及び脱型をなす型枠に於いて、側枠の
   四隅部に滑車を配設し、該各滑車に掛設する紐帯
   の一端を一側枠に固定すると共に、他端を同一側
   枠に付設した緊締具に結着して成る、コンクリー
   トブロツク成形用型枠の側枠緊締装置。