JPH0138531Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプリント回路板の回路網の電気的接続
状態を検査するためのプリント回路板検査装置に
関するものである。

第１図は、プリント回路板の検査を行なうため
の従来装置の例を示すものである。この装置は、
プリント回路板１を載置する検査台２等の支持面
３に、この支持面３に直交方向に延出させにれた
ガイド棒４等を設け、このガイド棒４に移動板５
を上下動自在に支持させ、さらにこの移動板５に
プリント回路板１のスルーホール等の検査点の位
置に合わせて多数の接触子６……を配設したもの
である。

そしてプリント回路板１を支持面３に載置して
位置を合わせ、ハンドル等の操作によつて移動板
５を下降させて、多数の接触子６……を各々の検
査点に同時に接触させることにより、プリント回
路板１の良否の判定を行なうようにされている。

しかしながら多数枚のプリント回路板を連続的
に検査する場合、検査のたびに支持面３上のプリ
ント回路板１を交換して位置決めを行なう操作
と、接触子６……と検査点とを接触させる操作と
を交互に繰り返さなければならないという操作上
の難点があつた。また多数の同じ回路パターンが
面付けされた大型シート状態のフレキシブルプリ
ント回路板等の場合、一度に全部の回路パターン
の検査ができる装置を得ようとすると、装置が大
型化してコスト高となり、また回路を数ブロツク
に分けて単位ブロツクずつ検査するように装置を
小型化すると、前述のフレキシブルプリント回路
板を検査のたびに動かして位置合わせを行なうと
いう非能率的な作業が必要とされていた。

本考案は、プリント回路板に設けられた複数の
検査点の各々に対し、複数の接触子の各々を同時
に接触させることにより、検査点相互の電気的接
続の有無を検査するように構成したプリント回路
板検査装置において、前記プリント回路板が支持
される検査台と、該検査台の支持面から突出して
設けられ、該突出寸法が前記プリント回路板の板
厚より大に形成されると共に、前記プリント回路
板に予め貫設された位置決め孔へ挿入されるガイ
ド突起と、前記プリント回路板の複数の検査点の
配設箇所に対応して、前記複数の接触子が突出し
て設けられた移動板と、該移動板から突出する方
向へ付勢されて設けられ、前記ガイド突起と着脱
可能に嵌合するガイド部材とを具備することを特
徴とするものである。

以下本考案を図面に示す実施例に基づいて説明
する。

第２図および第３図は本考案の一実施例を示
し、検査台７等の支持面８に多数対のガイド突起
９，９……が設けられる。これらガイド突起９，
９……は一対をプリント回路板１の位置決め孔１
０，１０に嵌合させることにより支持面８の面方
向へのプリント回路板１の位置ずれを規制するも
のである。

一方符号１１は移動板を示し、この移動板１１
には一枚のプリント回路板１の検査点１２……の
数に相当する多数の接触子１３……が下方に臨ま
せて設けられる。そしてこれら接触子１３……の
両側に前記ガイド突起９，９に嵌合・離脱するガ
イド穴１４ａ，１４ａを有する一対のガイド部材
１４，１４が設けられる。これらガイド部材１
４，１４はスライドピン１５，１５により移動板
１１に対して上下方向に移動自在に支持されると
ともにばね１６，１６等により下方に付勢され
る。またガイド部材１４，１４の先端は、接触子
１３の突出長さ以上に移動板１１から離れた状態
とされ、さらに前記ガイド突起はプリント回路板
１の肉厚以上の突出寸法を与えられ、支持面に載
置されたプリント回路板１から上方に突出するよ
うにされている。なお図中符号１７は、移動板１
１に取り付けられた握り柄であり、また各接触子
１３……は伸縮自在な配線コード等により検査器
に接続されるものである。

このように構成されたプリント回路板検査装置
の使用例について以下説明する。

検査台７の支持面８上に複数のプリント回路板
１……を載置して、位置決め孔１０，１０とガイ
ド突起９，９とを嵌合させるようにしておき、次
いで握り柄１７をつかんで移動板１１等を一枚の
プリント回路板１の上方に誘導する。次いで第３
図矢印で示すようにガイド突起９，９とガイド部
材１４，１４とを嵌合させる。この嵌合によつて
各接触子１３……とプリント回路板１の各検査点
１２……とが正対し、またばね１６，１６が縮ん
で各接触子１３……が各検査点１２……に接触す
ることになる。このときガイド部材１４，１４に
よつてプリント回路板１が支持面８に押し付けら
れて安定した平面状態とされる。しかる後に握り
柄１７により移動板１１等を持ち上げてガイド突
起９，９からガイド部材１４，１４を外し、他の
プリント回路板１……についても、順次前述と同
様の操作を繰り返すようにするものである。

なお第２図では独立した複数のプリント回路板
１……と複数対のガイド突起９，９……とを嵌合
させているが、一枚のプリント回路板と一対のガ
イド突起とを嵌合させるものであつてもよく、さ
らに一枚の基板上に複数の回路パターンが面付け
されている場合であると、特に検査作業を効率よ
く実現できるものである。

以上説明したように本考案によれば、プリント
回路板に設けられた複数の検査点の各々に対し、
複数の接触子の各々を同時に接触させることによ
り、検査点相互の電気的接続の有無を検査するよ
うに構成したプリント回路板検査装置において、
前記プリント回路板が支持される検査台と、該検
査台の支持面から突出して設けられ、該突出寸法
が前記プリント回路板の板厚より大に形成される
と共に、前記プリント回路板に予め貫設された位
置決め孔へ挿入されるガイド突起と、前記プリン
ト回路板の複数の検査点の配設箇所に対応して、
前記複数の接触子が突出して設けられた移動板
と、該移動板から突出する方向へ付勢されて設け
られ、前記ガイド突起と着脱可能に嵌合するガイ
ド部材とを具備する構成としたので、以下の効果
を奏することができる。

多数のプリント回路板を連続して検査する場
合、プリント回路板の位置決めをする操作と、
接触子と検査点とを接触させる操作とが各々ま
とめて行なえるので作業性が向上する。

プリント回路板を単位ブロツク化して検査す
る場合に有効であり、装置を小型化して作業性
を向上させることができる。

プリント回路板を動かさずに、しかも移動板
の離脱が簡単であり、不良品を発見した場合、
マーキングをして区別する等の作業を効率よく
行なうことができる。

プリント回路板に予め設けられている位置決
め孔を利用して、該位置決め孔へ検査台のガイ
ド突起を挿入することにより、プリント回路板
を検査台へ位置決め支持させるため、該プリン
ト回路板と検査台との間の取付構造を簡易なも
のとすることができ、更には、前記ガイド突起
は移動板のガイド部材と嵌合することにより、
移動板とプリント回路板との位置決めを行う機
能も兼ねているため、プリント回路板と移動板
との位置決めを容易に行うことができると共に
検査台の構造を簡略化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来例を説明する一部を断面にした
正面図、第２図および第３図は本考案の一実施例
を示し、第２図は斜視図、第３図は一部を断面に
した要部の正面図である。 １……プリント回路板、８……支持面、９……
ガイド突起、１０……位置決め孔、１１……移動
板、１２……検査点、１３……接触子、１４……
ガイド部材、１５……スライドピン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 プリント回路板１に設けられた複数の検査点１
   ２の各々に対し、複数の接触子１３の各々を同時
   に接触させることにより、検査点相互の電気的接
   続の有無を検査するように構成したプリント回路
   板検査装置において、 前記プリント回路板が支持される検査台７と、 該検査台の支持面８から突出して設けられ、該
   突出寸法が前記プリント回路板の板厚より大に形
   成されると共に、前記プリント回路板に予め貫設
   された位置決め孔１０へ挿入されるガイド突起９
   と、 前記プリント回路板の複数の検査点の配設箇所
   に対応して、前記複数の接触子が突出して設けら
   れた移動板１１と、 該移動板から突出する方向へ付勢されて設けら
   れ、前記ガイド突起と着脱可能に嵌合するガイド
   部材１４と、 を具備してなるプリント回路板検査装置。