JPH0137799Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0137799Y2 JPH0137799Y2 JP10250884U JP10250884U JPH0137799Y2 JP H0137799 Y2 JPH0137799 Y2 JP H0137799Y2 JP 10250884 U JP10250884 U JP 10250884U JP 10250884 U JP10250884 U JP 10250884U JP H0137799 Y2 JPH0137799 Y2 JP H0137799Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tooth
- gear
- molded
- machined
- chamfered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 7
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 claims description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、歯車の歯先面の歯筋方向両端部に形
成された面取り端面の歯厚方向端部を転造により
面取り加工し得る歯車形面取り工具に関する。
成された面取り端面の歯厚方向端部を転造により
面取り加工し得る歯車形面取り工具に関する。
歯車形面取り工具は、その作業状態を表す第１
図及び加工原理を表す第２図に示すように、被加
工歯車１の歯面２の歯筋方向（図中、左右方向）
両端部に当接するように噛み合い、この部分を塑
性加工の一種である転造により面取りする一対の
成形歯車部３と、これら成形歯車部３の間に介装
され且つボルト４を介して環状のホルダ５と一体
化されるスペーサ６とで主要部が構成されてお
り、成形歯車部３の歯形形状を表す第３図に示す
ように、成形歯車部３の歯面７の歯形は通常、イ
ンボリユート歯形となつている。このため、被加
工歯車１の歯形形状を表す第４図に示すように、
歯先面８の歯筋方向両端部に面取り端面９を形成
した被加工歯車１においては、この面取り端面９
との境界を除く歯面２の歯筋方向両端部にしか面
取り部１０が形成できず、面取り端面９の歯厚方
向両端部が未加工状態となる結果、熱処理工程前
の歯車同志や治工具類との強い接触による打ちき
ずを減少させることができなかつた。
図及び加工原理を表す第２図に示すように、被加
工歯車１の歯面２の歯筋方向（図中、左右方向）
両端部に当接するように噛み合い、この部分を塑
性加工の一種である転造により面取りする一対の
成形歯車部３と、これら成形歯車部３の間に介装
され且つボルト４を介して環状のホルダ５と一体
化されるスペーサ６とで主要部が構成されてお
り、成形歯車部３の歯形形状を表す第３図に示す
ように、成形歯車部３の歯面７の歯形は通常、イ
ンボリユート歯形となつている。このため、被加
工歯車１の歯形形状を表す第４図に示すように、
歯先面８の歯筋方向両端部に面取り端面９を形成
した被加工歯車１においては、この面取り端面９
との境界を除く歯面２の歯筋方向両端部にしか面
取り部１０が形成できず、面取り端面９の歯厚方
向両端部が未加工状態となる結果、熱処理工程前
の歯車同志や治工具類との強い接触による打ちき
ずを減少させることができなかつた。
本考案はかかる従来の歯車形面取り工具におけ
る不具合に鑑み、面取り端面の歯厚方向端部を面
取りし得る新規な歯形形状を有する歯車形面取り
工具を提供することを目的とする。
る不具合に鑑み、面取り端面の歯厚方向端部を面
取りし得る新規な歯形形状を有する歯車形面取り
工具を提供することを目的とする。
この目的を達成する本考案の歯車形面取り工具
にかかる構成は、歯先面の歯筋方向両端部に面取
り端面を有する被加工歯車と噛み合い且つこの被
加工歯車の少なくとも一方の歯面の歯筋方向両端
部に当接してこの部分を転造により面取りする一
対の成形歯車部と、これら成形歯車部の間に介装
されるスペーサとを具えた歯車形面取り工具にお
いて、前記成形歯車部の歯元部の歯溝を狭めて前
記面取り端面の前記少なくとも一方の歯面側の歯
厚方向端部を転造により面取りする傾斜部を形成
したことを特徴とするものである。
にかかる構成は、歯先面の歯筋方向両端部に面取
り端面を有する被加工歯車と噛み合い且つこの被
加工歯車の少なくとも一方の歯面の歯筋方向両端
部に当接してこの部分を転造により面取りする一
対の成形歯車部と、これら成形歯車部の間に介装
されるスペーサとを具えた歯車形面取り工具にお
いて、前記成形歯車部の歯元部の歯溝を狭めて前
記面取り端面の前記少なくとも一方の歯面側の歯
厚方向端部を転造により面取りする傾斜部を形成
したことを特徴とするものである。
従つて本考案によると、成形歯車部の歯元部の
歯溝を狭めて傾斜部を形成したことにより、この
傾斜部が被加工歯車の面取り端面の歯厚方向端部
に当接してここを転造する結果、この部分にも面
取りが施され、歯車の打ちきずの発生を従来のも
のより大幅に減少させることが可能であり、打ち
きずに基づく歯車の回転時の騒音の発生を抑える
ことができる。
歯溝を狭めて傾斜部を形成したことにより、この
傾斜部が被加工歯車の面取り端面の歯厚方向端部
に当接してここを転造する結果、この部分にも面
取りが施され、歯車の打ちきずの発生を従来のも
のより大幅に減少させることが可能であり、打ち
きずに基づく歯車の回転時の騒音の発生を抑える
ことができる。
つまり、本考案による歯車形面取り工具の成形
歯車部の歯形形状の一例を表す第５図に示すよう
に、成形歯車部１１の一方の歯面１２の歯元部に
は、この部分の歯溝１３を狭める傾斜面１４が形
成されており、本実施例による被加工歯車の加工
形状を表す第６図に示すように、被加工歯車１５
の歯先面１６の歯筋方向両端部にあらかじめ形成
された面取り端面１７の歯厚方向一端は、この傾
斜面１４が当接して転造される結果、被加工歯車
１５の歯面１８の歯筋方向一端に形成される面取
り部１９と連続した面取り部２０が形成される。
なお、傾斜面１４の傾斜角は被加工歯車の面取り
端面１７と対応させることが望ましく、同様にこ
の傾斜面１４の高さも面取り端面１７の高さとほ
ぼ一致させることが望ましい。
歯車部の歯形形状の一例を表す第５図に示すよう
に、成形歯車部１１の一方の歯面１２の歯元部に
は、この部分の歯溝１３を狭める傾斜面１４が形
成されており、本実施例による被加工歯車の加工
形状を表す第６図に示すように、被加工歯車１５
の歯先面１６の歯筋方向両端部にあらかじめ形成
された面取り端面１７の歯厚方向一端は、この傾
斜面１４が当接して転造される結果、被加工歯車
１５の歯面１８の歯筋方向一端に形成される面取
り部１９と連続した面取り部２０が形成される。
なお、傾斜面１４の傾斜角は被加工歯車の面取り
端面１７と対応させることが望ましく、同様にこ
の傾斜面１４の高さも面取り端面１７の高さとほ
ぼ一致させることが望ましい。
上述した実施例では被加工歯車１５の一方の歯
面１８側の面取り端面１７に面取り部２０を形成
させる場合について説明したが、面取り端面１７
の歯厚方向両端部に面取り部２０を形成したい場
合には、この場合の本考案による歯車形面取り工
具の他の一実施例の成形歯車部の歯形形状を表す
第７図に示すように、成形歯車部２１の相互に対
向する歯面２２の歯元部にそれぞれ傾斜面２３を
形成すると良い。本実施例の傾斜面２３は曲線状
をなしており、この歯形と対応した曲面状の面取
り部を被加工歯車に形成することができる。
面１８側の面取り端面１７に面取り部２０を形成
させる場合について説明したが、面取り端面１７
の歯厚方向両端部に面取り部２０を形成したい場
合には、この場合の本考案による歯車形面取り工
具の他の一実施例の成形歯車部の歯形形状を表す
第７図に示すように、成形歯車部２１の相互に対
向する歯面２２の歯元部にそれぞれ傾斜面２３を
形成すると良い。本実施例の傾斜面２３は曲線状
をなしており、この歯形と対応した曲面状の面取
り部を被加工歯車に形成することができる。
第１図は本考案の対象となつた歯車形面取り工
具による作業状態を表す断面図、第２図はその加
工状態を表す加工原理図、第３図はその成形歯車
部の従来の歯形形状を表す歯形概念図、第４図は
これによる被加工歯車の加工状態を表す斜視図、
第５図及び第７図は本考案による歯車形面取り工
具の成形歯車部のそれぞれ一実施例の歯形形状を
表す歯形概念図、第６図は第５図に示した工具に
よる被加工歯車の加工状態を表す斜視図であり、
図中の符号で１１，２１は成形歯車部、１２，２
２は歯車形面取り工具の歯面、１３は歯溝、１
４，２３は傾斜面、１５は被加工歯車、１６は被
加工歯車の歯先面、１７は面取り端面、１８は被
加工歯車の歯面、１９，２０は面取り部である。
具による作業状態を表す断面図、第２図はその加
工状態を表す加工原理図、第３図はその成形歯車
部の従来の歯形形状を表す歯形概念図、第４図は
これによる被加工歯車の加工状態を表す斜視図、
第５図及び第７図は本考案による歯車形面取り工
具の成形歯車部のそれぞれ一実施例の歯形形状を
表す歯形概念図、第６図は第５図に示した工具に
よる被加工歯車の加工状態を表す斜視図であり、
図中の符号で１１，２１は成形歯車部、１２，２
２は歯車形面取り工具の歯面、１３は歯溝、１
４，２３は傾斜面、１５は被加工歯車、１６は被
加工歯車の歯先面、１７は面取り端面、１８は被
加工歯車の歯面、１９，２０は面取り部である。
Claims (1)
- 歯先面の歯筋方向両端部に面取り端面を有する
被加工歯車と噛み合い且つこの被加工歯車の少な
くとも一方の歯面の歯筋方向両端部に当接してこ
の部分を転造により面取りする一対の成形歯車部
と、これら成形歯車部の間に介装されるスペーサ
とを具えた歯車形面取り工具において、前記成形
歯車部の歯元部の歯溝を狭めて前記面取り端面の
前記少なくとも一方の歯面側の歯厚方向端部を転
造により面取りする傾斜部を形成したことを特徴
とする歯車形面取り工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10250884U JPS6122239U (ja) | 1984-07-09 | 1984-07-09 | 歯車形面取り工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10250884U JPS6122239U (ja) | 1984-07-09 | 1984-07-09 | 歯車形面取り工具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6122239U JPS6122239U (ja) | 1986-02-08 |
| JPH0137799Y2 true JPH0137799Y2 (ja) | 1989-11-14 |
Family
ID=30661906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10250884U Granted JPS6122239U (ja) | 1984-07-09 | 1984-07-09 | 歯車形面取り工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6122239U (ja) |
-
1984
- 1984-07-09 JP JP10250884U patent/JPS6122239U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6122239U (ja) | 1986-02-08 |
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