JPH01367A - ラジアルピストンポンプ - Google Patents

ラジアルピストンポンプ

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Publication number
JPH01367A
JPH01367A JP62-331338A JP33133887A JPH01367A JP H01367 A JPH01367 A JP H01367A JP 33133887 A JP33133887 A JP 33133887A JP H01367 A JPH01367 A JP H01367A
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JP
Japan
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rotor
cylinder
predetermined angle
suction
piston
Prior art date
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JP62-331338A
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Inventor
伊藤 義昭
永井 幸次
澤田 明彦
秀幸 小池
Original Assignee
株式会社デンソー
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Publication date
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Publication of JPH01367A publication Critical patent/JPH01367A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はラジアル型のピストンポンプに関し、例えば油
圧駆動装置へ高圧オイルを圧送するための油圧ポンプと
して用いて有効である。
〔従来技術およびその問題点〕
従来ハウジング内にポンプ軸を偏心して配設すると共に
、そのポンプ軸上にロータを配設し、このロータを駆動
軸の駆動力により回転させ、ロータ内に形成されたシリ
ンダ内をピストンが摺動するようにしたラジアルピスト
ンポンプは知られている(例えば米国特許3,756,
479号明細書)。
しかしながらこのようなラジアルピストンポンプでは、
ピストン先端がベアリングのインナーレース内面と接触
面圧の高い状態で当接し、かつピストン先端が所定量す
べる必要があるため、このピストン先端やベアリングイ
ンナーレース内面が摩耗したり、もしくは騒音を発生し
たりするという不具合がある。
このような不具合を防ぐためには、ピストン先端とベア
リングインナーレースとの間にシューを配設するのが一
般的であった(米国特許筒3,874.271号明細書
)。
ところが、このようなシューを設けることは、確かにピ
ストン先端での摩耗を防ぐ点においては有効であるが、
シュー配設に伴う部品点数の増加および組付は工数の増
大が逆に問題となる。さらにシューを配設した場合その
脱落防止機構を別途設けることも必要となり、ラジアル
ピストンポンプ全体としての構造が複雑となるという欠
点がある。
また、ピストン先端とベアリングインナーレース内面と
の摩耗等の不具合を解決するための別の手段として、ピ
ストン先端にボールを配設するものも知られている(米
国特許筒4.555.223号明細書)。
しかしながらこのようにした場合には、ビストン先端に
配設するボール径は必然的にピストン径と同等ないしは
それ以下としなければならず、その結果ボールとベアリ
ングインナーレース内面との当接面における接触荷重が
高くなってしまうという問題がある。すなわちこのよう
にした場合には、ボールの耐久性が問題となる。さらに
ボールはピストン先端とインナーレース内面との間に介
在するのみの構造となっているため、特に低温始動時等
にはピストン及びボールがインナーレース内面に良好に
追従して変位することが困難となる。
従ってこのように低温下の起動時に際しては、十分な吐
出作用が発揮し得なくなるという恐れがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記点に鑑みて案出されたもので、ピストン先
端をベアリングのインナーレース内面に直接接触させる
ようにしつつ、ピストン先端およびインナーレース内面
での摩耗を防止することを目的とする。
〔構成] 上記目的を達成するため、本発明ではロータに形成され
たシリンダ内に摺動自在にピストンを配設するようにし
ておき、かつこのようにして配設されたピストンが同時
に2本以上高い押圧力を受けることがないようにすると
いう構成を採用する。
換言すれば、2本以上のピストンが同時に吐出圧を受け
ることがないような構成とする。
そのため本発明では、吐出溝の開始点および終了点と、
吸入溝の開始点および終了点、さらにシリンダのポンプ
軸が排後端との相互関係を以下のように定める。すなわ
ち、ピストンの下死点位置(ロータ外面とベアリング内
面との間隔が最小となった位置)において、シリンダの
ポンプ軸側開口端のうちロータ回転方向後ろ側の端部が
吐出溝の終了点と略一致するようにし、またその位置に
おいては、シリンダのポンプ軸側開口端のうち回転方向
前側の端部と吸入溝の開始点との間には、第1所定角θ
1分のずれを設ける。そしてロータがピストンの下死点
位置より上述の第1所定角θ。
分だけ回転した状態においては、他方のシリンダのポン
プ軸側開口端のうち回転方向後ろ側端部と吸入溝終了端
との間に第2所定角θ2分の開きが形成されるようにす
る。さらにこの状態よりロータが上述の第2所定角θ2
に回転した状態では、他方のシリンダのポンプ軸側開口
端のうち回転方向前方側端部と吐出溝開始点との間に第
3所定角θ1分の開きが保持される構造とする。さらに
吸入溝終了点と吐出溝開始点との間の間隔および吐出溝
終了点と吸入溝開始点との間の間隔はシリンダのポンプ
軸側開口端の開口部間隔より大きくなるような構造とす
る。
このような構成とすることにより、ロータの回転中には
常に1本のピストンのみの先端部がベアリングのインナ
ーレースに高い接触面圧をもって当接することになる。
そのため、ピストン先端が高い接触面圧を受けた状態で
更に他のピストンに起因するすべり力を受けることがな
くなる。すなわち、本発明よればベアリングのインナー
レースが1本のピストンのみから高い接触面圧を受ける
こととなり、ピストンとインナーレースとが良好につれ
回りを起こすことになる。従って、ベアリングインナー
レースとピストンとの間の相対移動はロータの偏心に起
因するピストンの揺動運動のみとなり、ピストンがイン
ナーレースの周方向に変位することはあり得ない。その
結果、ピストン先端での摩擦、摩耗が減少し、従来装置
に必要とされていたようなシューを廃止することができ
る。
さらに本発明では、ピストンの先端を球面状に形成し、
かつベアリングのインナーレース内面もこの球面に相当
する断面円弧状に形成する。そのため、ピストン先端は
インナーレース内面に面接触し、その接触面圧を低減さ
せることができる。
〔実施例〕
以下本発明ポンプの一実施例を図に基づいて説明する。
第1図中100はポンプハウジングで、内部に円筒状の
吸入空間101を形成する。またこのポンプハウジング
lOO内には、シャフト102が軸受103によって回
転自在に支持されている。
シャフト102はモータ200の回転軸と一体連結され
ており、このシャフトはモータ200端部に配設された
軸受(図示せず)によっても回転自在に支持されている
ハウジング100にはシャフト102に沿って内部の流
体が漏洩することがないよう第1オイルンール104と
第2オイルシール105とが配設されている。そしてこ
の第1オイルシール104と第2オイルシール105と
の間にはシール室106が形成される。このシール室は
内部に圧力変動が生じることがないよう大気連通穴10
7を介して大気に開放されている。なお大気連通穴10
7はハウジング100の下面に形成されており、シール
室106に流入した漏洩オイルを外部へ排出することが
できるようになっている。またシール室106に相当す
る部位にはシャフトlO2上に遠心リング10Bが配設
されており、シャフト102にそって漏洩してきた漏洩
オイルはこの遠心リング108によって外方側、すなわ
ち大気口107側へ吹き飛ばされるようになっている。
上述のオイルシールのうち、特に第1オイルシール10
4は大気圧であるシール室106とオイル作動室を受け
る吸入空間101との間に配設されるものであるため、
そのシール機能が特に高いものとなっている。またハウ
ジング100のうち第1オイルシール104を収納する
部位には係止溝109が形成されており、この係止溝1
09によって第2オイルシール104の抜は止めが良好
になされる。
ハウジング100の端部には0リング110を介してエ
ンドプレート111が配設される。このエンドプレート
111にはシャフト102と対向する位置にポンプ軸1
12が形成される。すなわちポンプ軸112はシャフト
102と同様吸入空間101内に配設されたベアリング
140の中心軸より所定量偏心して配設されている。
ポンプ軸112は円筒状をしており、その外周面には第
2図に示すように吐出溝113と吸入溝114とが形成
されている。吐出溝113は外面の一面側に形成されて
おり、一方吸入溝114はその反対側の面に形成される
。そしてこの吐出溝113の開口する円周方向長さは1
80度以下となっている。本例では140度程変色なっ
ている。
同様に吸入溝114の開口する円周方向長さも180度
以下となっており、本例では140度程変色なっている
吐出溝113はポンプ軸112およびエンドブレー)1
11に形成された吐出通路115と連通しており、この
吐出通路115より図示しない外部の油圧駆動装置に高
圧の作動オイルが吐出される。一方吸入溝114はポン
プ軸112に形成された吸入通路116を介して吸入室
空間101に開口している。なお吸入空間101は図示
しない吸入口を介してオイルサンプと連通しており、オ
イルサンプより吸入空間101に吸入された作動オイル
は、従ってこの吸入通路116より吸入溝114側に供
給されることになる。
またポンプ軸112の外周には所定の微小クリアランス
を介して円板状のロータ130が配設されている。この
ロータ130には第2図に示すようにシリンダ131が
2ケ所形成されている。この両シリンダ131は互いに
180度離れて形成されている。またシリンダ131内
にはピストン132が所定の微小クリアランスを介して
摺動自在に配設されている。ピストン132内面とシリ
ンダ131底部との間にはスプリング133が配設され
ており、このスプリングによりピストン132は外方向
へ付勢される。
なお、吸入溝114の開始点1141および終了点11
42)また吐出溝113の開始点1131および終了点
1132)さらにシリンダ131のポンプ軸側開口部1
311と1312との相互関係はつぎのように定められ
ている。第1のピストン132が下死点位置(ロータ1
30外面とインナ−レース142内面との間隔が最も減
少した位置)において第1のシリンダ131の開口端1
312のうちロータ130回転方向後ろ側端部1314
が吐出溝113の終了点1132とほぼ同一の位置とな
るようにする。(第5図図示状態)またこの状態におい
て、第1のシリンダ131の開口端1312のうちロー
タ130の回転方向前側の端部1315と吸入溝114
の開始点1141との間には、第1所定角度θ1分の開
きが保たれる構造となっている。なお本例においては、
開口端1312は直径が3 mm程度であり、また第1
所定角度θ1は155度程となっている。
次に第5図図示状態よりロータが第1所定角度θ1回転
した状態では、第6図に示すように開口端1312の前
側端部1315が吸入溝114の開始点1141と一致
することになる。この状態では、第6図に示すように第
2のシリンダ131の開口端1311のうち回転方向後
ろ側端部1316と吸入溝114の終了点1142との
間に第2所定角度θ2分のずれが生じるようになってい
る。すなわち、開口端1311はこの第6図図示状態に
おいても第2所定角度θ2分たげ吸入溝114と連通ず
るようになっている。なお本例ではこの第2所定角度θ
2は5度程度となっている。
次に第6図図示状態よりさらにロータ130が第2所定
角度θ2回転すれば、第7図に示すように吸入溝114
の終了点1142は開口端1311の後ろ側端部131
6と一致することになる。
そしてこの状態では開口端1311のうちロータ130
回転方向前側端部1317と吐出溝113の開始点11
31との間に第3所定角度θ3分のずれが生ずるように
なっている。なお本例ではこの第3所定角度θ3は15
5度程となっている。
そして開口端1311および1312におけるシールが
十分確保できるよう吐出溝113の終了点1132と吸
入溝114の開始点1141との間の間隔、および吸入
溝114の終了点1142と吐出溝113の開始点11
31との間の間隔は、いずれも開口端1311および1
312の底よりも大きくなるようにしである。すなわち
開口端1312側においては第1所定角度θ1分のシー
ル長さが確保され、一方間口端1311側においては第
3所定角度θ3分のシール長さ力< If保されるよう
になっている。
このように第1所定角度θ1および第3所定角度θ3は
それぞれ開口端1312および1311のシールを確保
する上で重要であるが、さらにシリンダ131内の流体
圧力を調整する上で重要な働きをする。
第5図に示すようにピストン132がシリンダ131の
下死点位置に変位して、開口端1312が吐出溝113
より、離されるまでの間は、このシリンダ132内は吐
出工程にある。従って、下死点位置にある状態ではシリ
ンダ131内の圧力は100〜200気圧程度の吐出圧
力となっている。その状態でただちに開口端1312が
吸入溝114の開始点1141に連通したのであっては
、シリンダ131内の圧力が吐出圧(100〜200気
圧程度)からただちに吸入圧(1気圧程度)に急激に減
少してしまうことになる。このように圧力が象、変した
のでは、その圧力変動に起因するポンプ脈動音の原因と
なり、ポンプの振動増大をきたすことになる。
そこで本例のポンプでは、第1所定角度θ1を開口端1
312と吸入溝開始点1141との間に設けである。こ
の第1所定角度θ1.ロータ130が回転する際に、ピ
ストン132はシリンダ131より外方に飛び出る方向
に変位し、その変位に伴いシリンダ131内の圧力を低
減させる。換言すれば、開口端1312が吸入溝開始点
1141と接続する状態では、シリンダ131内の圧力
が吸入圧近くまで低下するようになっている。これによ
り、本例のポンプでは吸入溝開始点1141部での圧力
急変が緩和され、上述したポンプ振動等の問題が低減さ
れる。
本例のポンプではシリンダ131内を吸入圧に保つ角度
を太き(するため、第5図に示すようにピストン132
が上死点にある状態を過ぎても開口端1311が吸入溝
114と連通ずる状態が続くようにしである。そしてロ
ータ130が第7図の位置まで回転した際に開口端13
11が吸入溝終了点1142を通過することになるが、
この状態でさらに開口端1311と吐出溝開始点113
1との間には第3所定角度θ3分のずれがある。
この第3所定角度θ1分のずれによりシリンダ131が
吐出溝113と連通ずる以前にシリンダ1311内で予
圧縮がなされるようになっている。
この予圧縮によりシリンダ131内の流体圧力を吸入圧
(1気圧程度)から吐出圧近くの高圧まで昇圧できるよ
うにしている。従ってシリンダ開口端1311が吐出溝
開始点1131と連通した際にシリンダ131内に大き
な圧力変動が生じることがないようになっている。第8
図は2つのシリンダ131内の圧力変動をロータ130
の回転角度に応じて図示したものである。なおこの第8
図において回転角度θはピストン132の下死点をMl
としている。この第8図より明らかなように、シリンダ
131内の圧力は第3所定角度θ1間に連続的に上昇し
、逆に第1所定角度θ1間に連続的に減少するようにな
っている。また両シリンダ131は共に第2所定角度θ
2間は吸入圧となるようになっている。
ピストン132は第1図および第3図に示すようにその
先端が球状に形成されている。またロータ130のうち
エンドプレート111側端面でかつ外周面には係止片1
34が形成されている。さらにロータにはシリンダ13
1の形成された部位と直交する位置に係合溝135が形
成されている。
シャフト102の先端には2面幅136が形成されてお
り、この部位にカップリング137が嵌着する。従って
カップリング137はシャフト102と一体回転する。
カップリングには係合爪138が形成されており、この
係合爪138が上述のロータ130に形成された係合溝
135に嵌入する。従って、このカップリング137を
介してシャフト102の回転がロータ130に伝達され
、ロータ130はポンプ軸112上で回転する。
なお、係止爪190は第1図に示すように直角に屈曲形
成されており、この係止爪190およびカップリング1
37本体によりロータ130の第1図中左方向の変位が
規制される。すなわち、このカップリング137により
ロータ130がポンプ軸112より離脱するのが防止さ
れる。
吸入空間101のうちロータ130の端面と対向する部
位にはベアリング140が配設される。
このベアリング140は、ハウジング100と当接する
アウターレース141とピストン132の先端が当接す
るインナーレース142およびこのインナーレース14
2とアウターレース141との間に配設されたボール1
43とからなる。またインナーレース142の内面はピ
ストン132先端に対応するよう断面円弧状となってい
る。すなわちピストン132の先端はインナーレース1
42の内面に面接触し、ピストン132先端の接触面圧
を低下させることができるようになっている。
上述したロータの係止片134は、インナーレース14
2の側面と当接可能となっている。従って、この係止片
134がインナーレース142と接触した状態では、ロ
ータ130とインナーレース142が一体回転すること
になる。そのことによっても、インナ−レース142内
面とピストン132先端との間のすべりが防止される。
また、このように係止片134がインナーレース142
と当接することにより、ロータ130の抜は止めが良好
になされる。
エンドプレート111とアウターレース141との間に
は板ばね146が配設されでおり、アウターレース14
1の保持を良好に行なうようになっている。さらに本例
ではインナーレース142はアウターレース141に比
べてその幅が狭くなっており、ボール143部分へ作動
オイルが良好に流入できるようになっている。あわせて
、このようにインナーレース142が幅狭となったこと
により(第4図図示)、インナーレース142の回転が
よりいっそう効果的に行われるようになっ     ゛
ている。
次の上記構成よりなるポンプの作動を説明する。
モータ200の回転に伴いシャフト102がハウジング
100内を回転する。この回転がカップリング137を
介してロータ130に伝達される。
そのためロータ130はポンプ軸112上を回転するこ
とになる。ここでポンプ軸112はベアリング140に
対して所定量偏心して配設されているため、ロータ13
0がポンプ軸112上を回転すれば、ポンプ軸112と
インナーレース142内面との間の距離が増減すること
になる。この距離の増減がピストン132の往復移動に
変換され、ピストン132はロータ130の回転に伴い
シリンダ131中を往復移動する。シリンダ131が吸
入溝114と当接する部位、すなわちピストン132が
シリンダ131より飛び出る位置では吸入溝114内の
作動オイルがシリンダ131内に吸入される。ここでピ
ストン132はスプリング133の付勢力およびピスト
ン132に加わる遠心力によって外方に飛び出ることに
なる。
なおこのような状態では、ピストン132の先端はイン
ナ−レース142内面と当接するが、その付勢力は上述
したようにピストン132の遠心力およびスプリング1
33の付勢力のみとなっており、後述する吐出行程に比
べれば極めて小さな値となる(例えば1kg)。
ロータ130の回転に伴いシリンダ131が吐出溝11
3と接する状態になれば、ピストン132はインナーレ
ース140に内面と当接してシリンダ131内側に押し
込まれることになる。二の際にシリンダ131内に吸入
された吐出流体を吐出溝113側へ吐出することになる
。すなわち、この状態ではシリンダ131内の作動流体
を高圧に昇圧し、吐出溝113側へ吐出するものである
ため、ピストン132先端とインナ−レース142内面
との間には高い接触圧力(例えば100kg)が発生す
ることになる。
また上述したようなロータ130の回転中心はベアリン
グ140の中心より所定量偏心しているため、この状態
ではピストン132の先端に高い圧力を受けつつピスト
ン132がインナーレース142に対し接触角度が変動
することになる。しかしながら、本例のポンプではもっ
ばら1つのピストン132の先端のみに高い圧力が加わ
るため、ピストン132の先端で大きな圧力を受けつつ
滑りが生ずることはない。
すなわち、吸入行程にあるピストン132からはインナ
ーレース142に大きな付勢力が印加されることはない
。そのため吐出行程にあるピストン132がもっばらイ
ンナーレースと高い圧力で接触することになり、この吐
出行程にあるピストン132は他のピストンからの荷重
を受けてインナ−レース142内面上で摺動することが
ない。
次にこの作用を第9図に示すようなピストン132を3
本官するポンプとの比較において説明する。ピストン1
32が3本あるポンプであっても、ロータ130の回転
に伴いシリンダ131が容積増減を行なう。それにより
各シリンダ131には第10図に示すような圧力変動が
生じることになる。
しかしながらこの第10図より明らかなように、ピスト
ン132を3本用いた場合には、所定角度64間におい
て2つのシリンダ131がともに吐出圧状態となること
になる。このことは、換言すれば2本のピストン132
が同時にベアリングインナーレース142を押圧するこ
とを意味する。
しかも、ベアリングインナーレース142とロータ13
0の偏心に伴い隣り合う2本のピストン132先端間の
間隔はロータ130の回転に対応して変動することにな
るため、このように2本のピストン132がともに高圧
状態を受けていたのでは、この変動に伴いピストン13
2とインナーレース142との間で滑りが生じ摩耗が発
生してしまうことになる。この摩耗を防止するためには
、ピストン132とインナーレース142との間にシュ
ー等を配設しなければならず、このようにシューを用い
たのではポンプ全体の体格の大型化をきたしてしまうこ
とになる。
一方本例のポンプでは上述したようにピストン132を
2本として両方のピストン132がともに吐出圧状態と
なることがないようにしているため、ピストン132先
端とインナ−レース142内面との間の摩耗が防止され
る。なおここで、重要なことは、本例ポンプの効果が、
単にピストン132を2本としたことのみによって得ら
れるものではないということである。
単にピストン132を2本としたのみであっても、下死
点で吐出行程が終了し、上死点で吸入行程が終了するよ
うにシリンダ開口端1311.1312および吸入溝1
14.吐出溝113を形成した場合には、2つのシリン
ダ131がともに吐出圧となる状態が必然的に生じてし
まうことになる。このように2本のピストン132がと
もに高圧を受ける状態であっては、ピストン132先端
にシュー等を配設しなければならないということは、上
述した第9図図示ポンプと同様である。それに対し、本
例のポンプでは、第8図より明らかなように第2所定角
度θ2間は2つのシリンダ131内が共に吸入圧となる
ようになっており、両シリンダ131が共に吐出圧とな
るように状態が生じなくしであるので、ピストン132
先端とインナーレース142との間の摩耗は極めて良好
に防止される。
しかも本例でポンプではピストンの先端が球面状に成形
されており、このピストン132先端は断面円弧状に形
成されたインナーレース142に・ 面接触するため(
第4図図示)、吐出行程においてもピストン132の先
端に大きな接触面圧が発生することはない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明のラジアルピストンポンプで
は、シュー等の特別な摺動部材を用いることなく、ピス
トン先端での摩耗を良好に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明ポンプの一実施例を示す断面図で、第2
図のI−1線に沿う断面形状を示す。第2図は第1図図
示ポンプの■−■矢視断面図、第3図は第1図図示ポン
プのエンドプレートおよびロータを示す断面図、第4図
は第1図図示ポンプのピストンおよびベアリングを示す
断面図、第5図ないし第7図はそれぞれ第1図図示ポン
プの作動状態を示す断面図、第8図は第1図図示ポンプ
のシリンダ内圧力変化を示すグラフ、第9図はピストン
を3本官するポンプを示す断面図、第1O図は第9図図
示ポンプのシリンダ内圧力変化を示すグラフである。 100・・・ハウジング、101・・・吸入空間、10
2・・・シャフト、112・・・ポンプ軸、113・・
・吐出溝、114・・・吸入溝、115・・・吐出通路
、116・・・吸入通路、130・・・ロータ、131
・・・シリンダ。 132・・・ピストン、140・・・ベアリング、14
1・・・アウターレース、142・・・インナーレース
、143・・・ボール。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)内部に円筒状の吸入空間を形成するハウジングと
    、このハウジング内に回転自在に配設されその回転中心
    軸が前記吸入空間の中心軸より所定量偏心するシャフト
    と、前記ハウジングの吸入空間内で前記シャフトの回転
    軸と同軸上に配設された円筒状のポンプ軸と、このポン
    プ軸の外周面の一面に180度以内の円周距離で形成さ
    れた吸入溝と、この吸入溝を前記吸入空間に連通すべく
    前記ポンプ軸内に形成された吸入通路と、前記ポンプ軸
    の他面側にその円周距離が180度以内で形成された吐
    出溝と、この吐出溝と外部と連通すべく前記ポンプ軸内
    に形成された吐出通路と、前記ポンプ軸上に回転自在に
    配設されたロータと、このロータの内部に対向して形成
    された第1、第2の2つのシリンダと、この第1、第2
    のシリンダ内に摺動自在に配設されその先端が円弧状に
    成形された第1、第2のピストンと、前記ハウジングの
    吸入空間内に前記ロータ端面と対向すべく配設されその
    アウタレースが前記ハウジングに嵌着するとともに、そ
    のインナーレースが前記ピストン先端と当接するベアリ
    ングと、前記シャフトの回転を前記ロータに伝達するカ
    ップリングとを備え、前記吸入溝の開始点・終了点、前
    記吐出溝の開始点・終了点、及び前記第1、第2のシリ
    ンダの前記ポンプ軸側開口端との関係を、 前記第1のピストンが下死点位置にある第1状態におい
    て、前記第1のシリンダの開口端のうち、前記ロータ回
    転方向後側の端部と前記吐出溝の終了点とが略一致する
    と共に、前記第1のシリンダの開口端のうち前記ロータ
    回転方向前側の端部と前記吸入溝の開始点との間に第1
    所定角度θ_1分の開きがあり、 前記ロータが前記第1状態より前記第1所定角度θ_1
    だけ回転した第2状態においては、前記第1のシリンダ
    の開口端のうち、前記ロータ回転方向前側の端部と前記
    吸入溝の開始点とが一致し、かつ、前記第2のシリンダ
    の開口端のうち前記ロータ回転方向後側の端部と前記吸
    入溝の終了点との間に第2所定角度θ_2分の開きがあ
    り、前記ロータが前記第2状態より前記第2所定角度θ
    _2だけ回転した第3状態においては、前記第2のシリ
    ンダの開口端のうち前記ロータ回転方向後側の端部が前
    記吸入溝の終了点と一致し、かつ、前記第2のシリンダ
    の開口端のうち前記ロータ回転方向前側の端部と前記吐
    出溝の開始点との間に第3所定角度θ_3分の開きがあ
    り、 前記ロータが前記第3状態より前記第3所定角度θ_3
    だけ回転した状態においては、前記第2のシリンダ開口
    端のうち前記ロータ回転方向前側の端部と前記吐出溝の
    開始点とが一致するよう構成したことを特徴とするラジ
    アルピストンポンプ。(2)特許請求の範囲第1項記載
    のラジアルピストンポンプにおいて、前記ロータはその
    外周端面のうち前記カップリングと反対側の位置に係止
    片が一体形成されており、この係止片が前記ベアリング
    の前記インナーレースに当接するよう構成されたことを
    特徴とする。 (3)特許請求の範囲第1項記載のラジアルピストンポ
    ンプにおいて、前記インナーレースの内周面は断面円弧
    状に形成され、前記ピストンの先端がこのインナーレー
    スの内周面に面接触するよう構成されたことを特徴とす
    る。 (4)前記第1の所定角度θ_1は15°程度であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のラジアルピ
    ストンポンプ。 (5)前記第2の所定角度θ_2は10°程度であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のラジアルピ
    ストンポンプ。 (6)前記第3の所定角度θ_3は15゜程度であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のラジアルピ
    ストンポンプ。 (7)前記第1の所定角度θ_1の方が前記第3の所定
    角度θ_3より大きいことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のラジアルピストンポンプ。
JP62-331338A 1987-03-02 1987-12-25 ラジアルピストンポンプ Pending JPH01367A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-331338A JPH01367A (ja) 1987-03-02 1987-12-25 ラジアルピストンポンプ
EP88102822A EP0281019A3 (en) 1987-03-02 1988-02-25 Radial piston pump
US07/162,205 US4927338A (en) 1987-03-02 1988-02-29 Radial piston pump

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-47194 1987-03-02
JP4719487 1987-03-02
JP62-331338A JPH01367A (ja) 1987-03-02 1987-12-25 ラジアルピストンポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS64367A JPS64367A (en) 1989-01-05
JPH01367A true JPH01367A (ja) 1989-01-05

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