JP2015063892A - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

容量可変型斜板式圧縮機 Download PDF

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昌哉 坂本
Masaya Sakamoto
昌哉 坂本
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Abstract

【課題】ピストンの往復運動等に起因して斜板の傾角を大きくさせようとするモーメントを低減することが可能な容量可変型斜板式圧縮機の提供にある。【解決手段】可動部材51は、回転支持体22と連結される連結部と、連結部から斜板24へ向けて延在し、連結部を支点として、駆動軸17の回転に伴う遠心力により、駆動軸17の径方向外側へ変位可能なウエイト部53とを有し、斜板24は、ウエイト部53が当接される案内面61を備え、ウエイト部53は、斜板24の最大傾角時に、斜板24の傾斜角度を小さくする軸方向の成分Ftが最大となる付勢力を案内面61に与え、斜板24の最小傾角時に、斜板24の傾斜角度を小さくする軸方向の成分Ftが最小となる付勢力を案内面61に与える。【選択図】 図6

Description

この発明は、容量可変型斜板式圧縮機に関する。
容量可変型斜板式圧縮機の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された可変容量圧縮機が知られている。
特許文献1に開示された可変容量圧縮機は、吐出室、吸入室、クランク室およびシリンダボアが区画形成されたハウジングを備え、シリンダボアにはピストンが配設されている。
ハウジング内には駆動軸が回転可能に支持されており、駆動軸の回転をピストンの往復運動に変換する傾角可変の斜板を含む変換機構が設けられている。
特許文献1に開示された可変容量圧縮機は、クランク室と吸入室との圧力差を変化させることによりピストンのストロークを調整して吸入室からシリンダボアに吸入された流体を圧縮して吐出室に吐出する。
特開2009−299479号公報
しかしながら、従来の容量可変型斜板式圧縮機では、駆動時における斜板の傾角が大きくなるほど、ピストンの往復運動等に起因して斜板の傾角を大きくさせようとするモーメントが増大する。
特に、斜板の傾角を大きくさせようとするモーメントは駆動軸が高回転になるほど大きくなる。
斜板の傾角を大きくさせようとするモーメントが増大すると、斜板の傾角を小さくするために必要な制御圧室(クランク室)へ供給する冷媒ガスを増やさなくてはならない。
この場合、容量可変型斜板式圧縮機の運転効率が低下するほか、冷媒の容量制御の応答性が悪化するという問題を招く。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、ピストンの往復運動等に起因して斜板の傾角を大きくさせようとするモーメントを低減することが可能な容量可変型斜板式圧縮機の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、複数のシリンダボアを備えたハウジングと、
前記ハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、前記駆動軸と一体回転する回転支持体と、前記駆動軸が挿通される挿通孔を有する斜板と、前記回転支持体を介して前記駆動軸からの駆動力を得て前記斜板を回転するとともに、前記駆動軸に対する斜板の傾角変更を許容するヒンジ機構と、前記シリンダボア内に摺動自在に収容され、前記斜板の回転運動を受けて、前記シリンダボア内を往復動するピストンと、前記駆動軸の回転に伴う遠心力を受けて変位する可動部材と、を備えた容量可変型斜板式圧縮機において、前記可動部材は、前記回転支持体又は前記ヒンジ機構と連結される連結部と、前記連結部から前記斜板へ向けて延在し、前記連結部を支点として、前記駆動軸の回転に伴う遠心力により、前記駆動軸の径方向外側へ変位可能なウエイト部とを有し、前記斜板は、前記ウエイト部が当接される案内面を備え、前記ウエイト部は、前記斜板の最大傾角時に、前記斜板の傾斜角度を小さくする軸方向の成分が最大となる付勢力を前記案内面に与え、前記斜板の最小傾角時に、前記斜板の傾斜角度を小さくする軸方向の成分が最小となる付勢力を前記案内面に与えることを特徴とする。
本発明では、駆動軸が回転すると回転支持体又はヒンジ機構と連結された可動部材が遠心力を受け、ウエイト部が斜板に当接し、ウエイト部は遠心力に応じた付勢力を案内面に与える。
案内面に与られるウエイト部からの付勢力は斜板の傾角を小さくする軸方向成分を有している。
斜板の最大傾角時には付勢力の斜板の傾角を小さくする軸方向成分は最大となり、斜板の最小傾角時には付勢力の斜板の傾角を小さくする軸方向成分は最小となる。
このため、ピストンの往復運動等に起因して斜板の傾角を大きくさせようとするモーメントとウエイト部からの付勢力の斜板の傾角を小さくする軸方向成分との相殺により、斜板の傾角を大きくさせようとするモーメントが低減される。
その結果、容量可変型斜板式圧縮機の運転効率の低下を防止することができるほか、冷媒の容量制御の応答性が向上させることができる。
また、上記の容量可変型斜板式圧縮機において、前記可動部材は、前記ヒンジ機構の径方向中心側における前記回転支持体と前記斜板との間に位置する構成としてもよい。
この場合、可動部材を限られたスペースに設けることができ、可動部材を設けるためのスペースを別途必要とすることがなく、容量可変型斜板式圧縮機の大型化を回避することができる。
また、上記の容量可変型斜板式圧縮機において、前記ヒンジ機構は、前記回転支持体に設けた回転支持体側ヒンジ部と、前記斜板に設けた斜板側ヒンジ部を有し、前記案内面は、前記斜板側ヒンジ部の径方向中心側に形成されている構成としてもよい。
この場合、既存のヒンジ機構の斜板側ヒンジ部に案内面を形成するため、案内面を形成するために別途の部材を設ける必要がなく、ヒンジ機構を有効活用することができる。
また、上記の容量可変型斜板式圧縮機において、回転停止時における前記ウエイト部の位置を規定する規定部材を設けた構成としてもよい。
この場合、駆動軸の回転停止時から再び回転するとき、遠心力を受けるウエイト部が確実に変位できるようにすることができる。
本発明によれば、ピストンの往復運動等に起因して斜板の傾角を大きくさせようとするモーメントを低減することが可能な容量可変型斜板式圧縮機を提供することができる。
第1の実施形態に係る容量可変型斜板式圧縮機の縦断面図である。 (a)は第1の実施形態に係る容量可変型斜板式圧縮機の要部を示す斜視図であり、(b)は可動部材の斜視図である。 (a)は駆動軸に固定された回転支持体を示す側面図であり、(b)はリヤハウジング側から見た回転支持体の正面図である。 (a)は斜板が組み付けられる前の状態の駆動軸を示す側面図であり、(b)はシリンダブロック側から見た回転支持体、可動部材および押え板の正面図である。 (a)は斜板が組み付けられた状態の駆動軸を示す側面図であり、(b)はフロントハウジング側から見た斜板の正面図である。 (a)は最大容量運転時において可動部材から斜板に作用する力を説明する作用説明図であり、(b)最小容量運転時において可動部材から斜板に作用する力を説明する作用説明図である。 (a)は圧縮機の特定の回転数における斜板のモーメントと傾角との関係を示す特性図であり、(b)は比較例としての従来技術に係る圧縮機の特定の回転数における斜板のモーメントと傾角との関係を示す特性図である。 第2の実施形態に係る容量可変型斜板式圧縮機の要部の縦断面図である。 (a)は駆動軸、回転支持体、斜板およびヒンジ機構の平面図であり、(b)は可動部材の斜視図である。 (a)は最大容量運転時において可動部材から斜板に作用する力を説明する作用説明図であり、(b)最小容量運転時において可動部材から斜板に作用する力を説明する作用説明図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る容量可変型斜板式圧縮機(以下、単に「圧縮機」と表記する)について図面を参照して説明する。
図1に示す圧縮機10では、シリンダブロック11の前端にはフロントハウジング12が接合され、シリンダブロック11の後端にはリヤハウジング13が接合されている。
シリンダブロック11、フロントハウジング12及びリヤハウジング13は、複数の通しボルト14(図1においては1つのみ示す)により相互に接続されている。
シリンダブロック11、フロントハウジング12及びリヤハウジング13は、圧縮機のハウジングの全体を構成する要素である。
フロントハウジング12とシリンダブロック11との接合により、フロントハウジング12内に制御圧室15が形成される。
シリンダブロック11には軸孔16が形成されている。
軸孔16には駆動軸17が挿通され、駆動軸17はシリンダブロック11にラジアル軸受18を介して回転自在に支持されている。
また、フロントハウジング12には、軸孔19が形成されており、軸孔19にラジアル軸受20を介して駆動軸17が挿通されている。
軸孔19には軸封装置21が設けられている。
制御圧室15から外部へ突出する駆動軸17は、エンジン等の外部駆動源(図示せず)から回転駆動力を得る。
駆動軸17には回転体としての回転支持体22が固定されており、回転支持体22は駆動軸17と一体回転可能である。
回転支持体22とフロントハウジング12の内壁面との間には、駆動軸17の軸心P方向への荷重を受けるスラスト軸受23が介在されている。
回転支持体22には、斜板24が駆動軸17の軸心P方向へスライド可能かつ傾動可能に支持されている。
斜板24の中心側には駆動軸17が挿入される挿通孔25が形成されている。
回転支持体22には支持体側ヒンジ部としての支持体側突起部26が斜板24に向けて突設されており、斜板24には斜板側ヒンジ部としての一対の斜板側突起部27が回転支持体22に向けて突設されている。
図2(a)に示すように、斜板側突起部27は、回転支持体22における支持体側突起部26の両側に位置する。
斜板側突起部27は、支持体側突起部26を挟むような状態で移動可能である。
図1では、一方の斜板側突起部27が図示され、他方の斜板側突起部27は図示されない。
一対の支持体側突起部26の内側にはカム面28がそれぞれ形成されており、斜板側突起部27の先端部はカム面28と摺接する。
斜板24は、支持体側突起部26を挟む一対の斜板側突起部27と、カム面28との連係により駆動軸17の軸心P方向へ傾動可能かつ駆動軸17と一体的に回転可能である。
支持体側突起部26、斜板側突起部27およびカム面28は、斜板24と回転支持体22との間に設けられるヒンジ機構を構成する。
ヒンジ機構は、回転支持体22に対する斜板24の傾動変更を許容し、かつ駆動軸17から斜板24へトルク伝達可能に連結する。
駆動軸17にはコイルスプリング30が嵌挿されており、コイルスプリング30は回転支持体22と斜板24との間に位置する。
コイルスプリング30は斜板24を回転支持体22から離す付勢力を斜板24に付与する。
また、駆動軸17にはコイルスプリング31が嵌挿されており、コイルスプリング31は斜板24とシリンダブロック11との間に位置する。
コイルスプリング31は、斜板24をシリンダブロック11から離す付勢力を斜板24に付与する。
斜板24が回転支持体22側へ移動すると、駆動軸17の径方向に対する斜板24の傾角が増大する。
斜板24の最大傾角は、回転支持体22と斜板24との当接により規定される。
因みに、図1に示す斜板24は最大傾角の状態にある。
斜板24の傾角は、駆動軸17の軸心P方向と直交する面と斜板24との角度である。
図1に示すように、シリンダブロック11に形成された複数のシリンダボア32内には、ピストン33が往復動するように摺動自在に収容されている。
シリンダボア32とピストン33の端面とにより圧縮室34が区画される。
斜板24の回転運動は、シュー35を介してピストン33の前後往復運動に変換され、ピストン33がシリンダボア32内を往復動する。
リヤハウジング13内には隔壁36が形成されており、隔壁36により吸入室37と吐出室38とが区画形成されている。
シリンダブロック11とリヤハウジング13との間には、バルブプレート39、弁形成プレート40、41及びリテーナ形成プレート42が介在されている。
バルブプレート39、弁形成プレート41には吸入ポート43が形成されている。
バルブプレート39及び弁形成プレート40には吐出ポート44が形成されている。
弁形成プレート40には吸入弁45が形成されており、弁形成プレート41には吐出弁46が形成されている。
リテーナ形成プレート42には、吐出弁46の開度を規制するリテーナ47が形成されている。
吸入室37へ冷媒を導入する吸入通路(図示せず)と、吐出室38から冷媒を排出する吐出通路(図示せず)とは、外部冷媒回路(図示せず)に接続されている。
吐出室38と制御圧室15は給気通路48により連通している。
リヤハウジング13には容量制御弁49が設けられており、容量制御弁49は給気通路48を通る冷媒ガスの流量を制御する。
吸入室37と制御圧室15は抽気通路50により連通している。
抽気通路50は容量制御弁49よび給気通路48との協働により制御圧室15の圧力を制御するための要素である。
容量制御弁49の弁開度の増大により、給気通路48を通る冷媒ガスの流量が増大すると、制御圧室15内の圧力が高くなり、斜板24の傾角が減少する。
容量制御弁49の弁開度の減少により給気通路48を通る冷媒ガスの流量が減少すると、制御圧室15内の圧力が低くなり、斜板24の傾角が増大する。
ところで、本実施形態の圧縮機10は、駆動軸17の回転による遠心力を受けて可動する可動部材51を備えている。
可動部材51は、斜板24の傾角を大きくするモーメントを低減するために設けた部材であり、斜板24の傾角を小さくする軸方向の成分を有する付勢力を駆動軸17の回転時に斜板24に付与する。
可動部材51は、ヒンジ機構の径方向中心側における回転支持体22と斜板24との間に位置する。
図2(a)、図2(b)に示すように、可動部材51は、回転支持体22により支持される連結部としての軸部52と、軸部52の両端部に揺動自在に遊嵌される一対のウエイト部53とを備えている。
軸部52におけるウエイト部53が遊嵌される両端部の軸径はウエイト部53の間となる中間部の軸径と比べて小さく設定されている。
ウエイト部53の基部には軸部52が挿通される軸孔54が形成されており、ウエイト部53の先端部は斜板24側に向けて延在する。
一対のウエイト部53は軸部52の両端部に遊嵌されているが、抜け止め部材(図示せず)により軸部52から抜けない状態にある。
ウエイト部53の先端部は断面円弧状の曲面55を備えている。
図3(a)、図3(b)に示すように、回転支持体22における支持体側突起部26の基部側であって駆動軸17側となる部位には、軸部52が回転支持体22に支持されるように軸溝56が形成されている。
軸溝56に挿入された軸部52は駆動軸17と干渉せず、軸部52の軸方向は、軸心Pおよび斜板24の傾動する方向と直交する方向である。
軸部52が軸溝56に挿入されている状態では、可動部材51のウエイト部53は軸部52を支点として駆動軸17の径方向外側へ変位可能である。
図4(a)、図4(b)に示すように、可動部材51の軸部52の軸溝56からの脱落を防止する押え板57が駆動軸17に装着されている。
押え板57は規定部材に相当し、軸部52の軸溝56からの脱落を防止するほか、回転停止時におけるウエイト部53の位置を規定する。
図4(b)に示すように、押え板57には、駆動軸17の挿通を可能とする通孔58と、ウエイト部53の位置に対応して形成された一対の切り欠き59が形成されている。
押え板57における切り欠き59の底辺となる縁部60にウエイト部53が当接することによりウエイト部53の姿勢が規定される。
本実施形態では、駆動軸17が回転停止状態から再び回転されたとき、遠心力によりウエイト部53の先端部が駆動軸17の径方向外側へ変位できるように、ウエイト部53の姿勢が規定されている。
押え板57はコイルスプリング30による付勢力を受けて常に回転支持体22側へ押し付けられている。
図5(a)、図5(b)に示すように、斜板側突起部27の中心側には、ウエイト部53の曲面55が当接する案内面61が形成されている。
図5(b)では案内面61をハッチングにより示す。
ウエイト部53の曲面55は、駆動軸17の回転時におけるウエイト部53の軸部52を支点とする揺動により、斜板側突起部27の中心側に形成された案内面61と当接する。
案内面61におけるウエイト部53が当接する当接位置は、斜板24の傾角によって異なる。
なお、本実施形態では、駆動軸17に固定された回転支持体22に対して可動部材51を装着し、押え板57を駆動軸17に装着する。
次に、コイルスプリング30を駆動軸17に嵌装し、さらに斜板24を駆動軸17に嵌装することにより、押え板57がコイルスプリング30の付勢力により回転支持体22に押し付けられ、可動部材51は回転支持体22に組み付けられる。
押え板57はコイルスプリング30の付勢力を受けて回転支持体22に押し付けられているから、軸部52は軸溝56から脱落しない。
次に、本実施形態の圧縮機10の作動について図1を参照して説明する。
駆動源からの駆動力を受けて駆動軸17が回転すると、駆動軸17と一体的に回転する斜板24の回転運動は、シュー35を介してピストン33へ伝えられ、ピストン33がシリンダボア32内を往復動する。
ピストン33の往復動により、外部冷媒回路における吸入圧の冷媒が吸入室37へ導入される。
吸入室37へ導入された冷媒の一部は、ピストン33が下死点へ向けて移動する吸入行程において圧縮室34へ吸入される。
圧縮室34に吸入された冷媒はピストン33が上死点へ向けて移動する圧縮行程において圧縮され、圧縮された冷媒は吐出室38へ吐出される。
吐出室38に吐出された吐出圧の冷媒は、外部冷媒回路へ吐出される。
圧縮機10の運転時において、容量制御弁49の開度が変更されることにより、吐出室38から制御圧室15への冷媒ガスの導入量と、抽気通路50を通じた制御圧室15から吸入室37への冷媒ガスの導出量とのバランスが制御される。
制御圧室15への冷媒ガスの導入量と制御圧室15からの冷媒ガスの導出量のバランスが制御されることにより、制御圧室15の圧力が決定される。
容量制御弁49の開度が変更して制御圧室15の圧力が変わると、ピストン33を介した制御圧室15内とシリンダボア32内の差圧が変更され、斜板24の傾角が変動する。
斜板24の傾角が変動することによりピストン33のストロークが変更され、ピストン33のストロークの変更に応じて圧縮機10の吐出容量が変化する。
例えば、制御圧室15の圧力が下げられると、駆動軸17の軸心方向と直角な面に対する斜板24の傾角が増加して、ピストン33のストロークが大きくなる。
ピストン33のストロークが大きくなることにより圧縮機10の吐出容量は増大する。
逆に、制御圧室15の圧力が上げられると、斜板24の傾角が減少してピストン33のストロークは小さくなり、吐出容量は減少する。
ところで、駆動軸17が回転すると可動部材51は遠心力を受ける。
図6(a)に示すように、斜板24が最大傾角となる最大容量運転時における可動部材51のウエイト部53と斜板24の案内面61とは接触点S1において接触する状態にある。
最大容量による高回転運転では、ピストン33の往復方向の慣性力が大きくなる。
この慣性力は、斜板24の傾角をさらに大きくする力である。
最大容量による高回転運転時において、可動部材51のウエイト部53は大きな遠心力を受け、軸部52を支点として径方向の外側へ傾動して変位しようとするが、斜板24の斜板側突起部27に規制されており、可動部材51から斜板24に作用する力Fが生じる。
最大容量運転時において可動部材51から接触点S1を介して斜板24に作用する力Fは、軸心P方向の成分Ftと径方向の成分Frとに分解することができる。
軸心P方向の成分Ftは、斜板24の傾角を小さくする方向の力である。
回転数が高くなるほどピストン33の往復方向の慣性力が大きくなるが、可動部材51から斜板24に作用する力における軸心P方向の成分Ftも回転数の増大により大きくなり、斜板24の傾角を大きくする力は低減される。
容量制御弁49の制御により、給気通路48を通る吐出圧の冷媒供給量を増大させると制御圧室15の圧力が上昇し、斜板24の傾角が小さくなる。
図6(b)に示すように、斜板24の傾角が殆ど0°に近い傾角になると、ピストン33のストロークは最小となり、圧縮機10は最小容量運転となる。
最小容量運転では、ピストン33のストロークは下死点から上死点側に僅かな範囲となる。
図6(b)に示すように、最小容量運転における可動部材51のウエイト部53と斜板24の案内面61とは接触点S2において接触する状態にある。
最小容量運転では高回転運転であっても、ピストン33の往復方向の慣性力はほとんど影響が無い程度に小さい。
このため、最小容量による高回転運転では、ピストン33に対する可動部材51の影響を無くすことが必要となる。
可動部材51のウエイト部53は、斜板24が最小傾角となる最小容量による高回転運転時においても大きな遠心力を受け、軸部52を支点として径方向の外側へ傾動して変位しようとするが、斜板24の斜板側突起部27に規制されており、可動部材51から斜板24に作用する力Fが生じる。
最小容量運転時において可動部材51から接触点S2を介して斜板24に作用する力Fは、軸心P方向の成分Ftと径方向の成分Frとに分解することができる。
このとき、可動部材51から斜板24に作用する力Fの向きは径方向に近い。
このため、可動部材51から斜板24に作用する力Fの軸心P方向の成分Ftは、径方向の成分Frと比較して十分に小さくなっており、ピストン33の往復方向への作用は殆どない。
つまり、最小容量運転では回転数が高くても、可動部材51によるピストン33の往復方向への力の作用は殆どなく、斜板24の傾角変更に対する可動部材51の影響は小さい。
なお、接触点S1、S2は、図6(a)、図6(b)を用いた場合に特定の方向から見てそれぞれ点により図示されるため、点として説明したが、接触点S1、S2の実態は点に限らず線や面であってもよい。
図7(a)は実施形態に係る圧縮機10の特定の回転数における斜板24のモーメントと傾角との関係を示す特性図である。
そして、図7(b)は比較例としての従来技術に係る圧縮機の特定の回転数における斜板のモーメントと傾角との関係を示す特性図である。
モーメントは、正の値が大きくなるほど斜板24の傾角を増大させる傾角増大側の作用となり、負の値が大きくなるほど斜板24の傾角を減少させる傾角減少側の作用となる。
図7(a)において、M1はピストン33の往復動に起因し、斜板24の傾角を大きくする斜板24のモーメントであり、M2は軸心P周りの斜板24の回転運動に起因する斜板24の傾角を小さくする斜板24のモーメントである。
M3は軸心P周りの可動部材51の回転運動に起因して斜板24の傾角を小さくするモーメントである。
そして、MはM1〜M3の総和により得られる斜板24のモーメントであり、斜板24の傾角を大きくするモーメントである。
本実施形態では可動部材51を設けたことから、図7(a)に示すように、斜板24の傾角を小さくさせようとするモーメントM3が追加されている。
モーメントM3は、斜板24の傾角の増大とともに傾角減少側に大きくなる。
従って、図7(a)における斜板24のモーメントMは、図7(b)における斜板のモーメントMと比較すると、斜板24の傾角が大きくなっても緩やかな傾角増大側への増大に止まる。
つまり、本実施形態では、斜板24の傾角を大きくする斜板24のモーメントMが著しく傾角増大側に増大することが防止される。
図7(b)におけるM1、M2は、図7(a)のM1、M2と同じモーメントである。
そして、図7(b)におけるMは、M1、M2の総和により得られる斜板のモーメントであり、斜板の傾角を大きくするモーメントである。
図7(b)では、ピストンの往復動に起因し、斜板の傾角を大きくする斜板のモーメントM1は、傾角が大きくなるほど著しく傾角増大側に増大する。
モーメントM2がモーメントM1の一部を相殺するものの、斜板のモーメントMも傾角が大きくなるほど著しく傾角増大側に増大する。
なお、圧縮機10が運転停止され、例えば、図5(a)に示すように、可動部材51が回転停止状態の駆動軸17の上側に位置する場合は、可動部材51に遠心力が作用しないことから、可動部材51のウエイト部53は最下方の位置となる。
このとき、ウエイト部53の下面は、押え板57の切り欠き59における縁部60と当接され、ウエイト部53の重心Gは駆動軸17の軸心よりも上方に位置する。
このため、駆動軸17が回転停止状態から再び回転しても、可動部材51のウエイト部53は回転数に応じて確実に変位する。
本実施形態の圧縮機10によれば以下の効果を奏する。
(1)駆動軸17が回転すると回転支持体22と連結された可動部材51が遠心力を受け、ウエイト部53が斜板24に当接し、ウエイト部53は遠心力に応じた付勢力を案内面61に与える。案内面61に与られるウエイト部53からの付勢力は斜板24の傾角を小さくする軸方向の成分Ftを有している。斜板24の最大傾角時には付勢力の斜板24の傾角を小さくする軸方向の成分Ftは最大となり、斜板24の最小傾角時には付勢力の斜板24の傾角を小さくする軸方向の成分Ftは最小となる。このため、ピストン33の往復運動等に起因して斜板24の傾角を大きくするモーメントとウエイト部53からの付勢力の斜板24の傾角を小さくする軸方向の成分Ftとの相殺により、斜板24の傾角を大きくするモーメントが低減される。その結果、最大傾角時から斜板24の傾角を小さくするために必要な制御圧室15へ供給する冷媒ガス量を従来よりも低減することができ、圧縮機10の運転効率の低下を防止できるほか、冷媒の容量制御の応答性が向上させることができる。
(2)ヒンジ機構の径方向中心側における回転支持体22と斜板24との間といった限られたスペースに可動部材51を設けることができ、可動部材51を設けるためのスペースを別途必要とすることがなく、圧縮機10の大型化を回避することができる。
(3)既存のヒンジ機構の斜板側突起部27に案内面61を形成するため、案内面を形成するために別途の部材を設ける必要がなく、既存のヒンジ機構を有効活用することができ、部品点数を抑制することができる。
(4)押え板57に縁部60に設けたことにより、駆動軸17の回転停止時から再び回転するとき、遠心力を受けるウエイト部53が確実に変位できるようにすることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る圧縮機について説明する。
第2の実施形態に係る圧縮機は、主にヒンジ機構および可動部材の構成が第1の実施形態と異なる。
第1の実施形態と同じ構成については第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
図8に示す圧縮機70では、駆動軸17に回転支持体22が固定されているほか、駆動軸17の軸心P方向へスライド可能かつ傾動可能な斜板24が設けられている。
回転支持体22には、斜板24へ向けて突出する回転支持体側ヒンジ部としての一対の回転支持体側突起部71が備えられている。
図9(a)に示すように、一対の回転支持体側突起部71には互いに同軸となる軸孔72が形成されている。
斜板24には回転支持体22へ向けて突出する斜板側ヒンジ部としての斜板側突起部73が設けられている。
斜板側突起部73には軸孔74が形成されており、軸孔74の軸方向は回転支持体側突起部71の軸孔72の軸方向と平行である。
本実施形態の圧縮機70は、回転支持体側突起部71と斜板側突起部73と連結するリンク部材75を有している。
図9(a)に示すように、リンク部材75は平面視においてU字状に形成されており、一対のアーム部76と一対のアーム部76の端部を接続する接続部77を備えている。
リンク部材75の接続部77には軸孔78が形成されており、一対のアーム部76には軸孔79がそれぞれ形成されており、軸孔79は互いに同軸である。
リンク部材75の軸孔78は回転支持体側突起部71の軸孔72と同軸であり、軸孔72には支持体側ピン80が挿通されている。
支持体側ピン80の一方の端部は、リンク部材75の軸孔78に圧入されてリンク部材75に固定されている。
支持体側ピン80の他方の端部は回転支持体側突起部71の軸孔72から突出しており、支持体側ピン80は回転支持体側突起部71に対して回動自在である。
回転支持体側突起部71とリンク部材75は支持体側ピン80を介して連結され、リンク部材75は回転支持体側突起部71に対して回動自在である。
本実施形態では、支持体側ピン80の他方の端部が連結部に相当する。
リンク部材75の一対の軸孔79は斜板側突起部73の軸孔74と同軸であり、一対の軸孔79には斜板側ピン81がそれぞれ挿通されている。
斜板側ピン81の一方の端部は、斜板側突起部73の軸孔74に圧入されて斜板側突起部73に固定されている。
斜板側ピン81の他方の端部は軸孔79に挿通されており、斜板側ピン81は斜板側突起部73に対して回動自在である。
斜板側突起部73とリンク部材75は斜板側ピン81を介して連結され、リンク部材75は斜板側突起部73に対して回動自在である。
従って、本実施形態のヒンジ機構は、回転支持体側突起部71、斜板側突起部73、リンク部材75、支持体側ピン80および斜板側ピン81により構成される。
図8、図9(a)に示すように、本実施形態では、支持体側ピン80を介して回転支持体22と連結された可動部材82が設けられている。
可動部材82は駆動軸17の回転に伴う遠心力を受けて変位する部材である。
可動部材82は、回転支持体22と斜板24との間に位置する。
図9(b)に示すように、可動部材82は、丸棒形状のウエイト部83とウエイト部83の両端からウエイト部83の長手方向と直角方向に突出する一対のアーム部84とを備えている。
ウエイト部83の長手方向は駆動軸17の軸心Pと直交する方向である。
一対のアーム部84の先端部には軸孔85がそれぞれ形成されており、軸孔85には支持体側ピン80の他方の端部が挿通されている。
従って、可動部材82は、支持体側ピン80を支点として斜板側突起部73に対して回動自在であり、ウエイト部83は駆動軸17の径方向外側へ変位可能である。
可動部材82のウエイト部83は、斜板側突起部73の軸心側に形成された案内面86と当接する。
ウエイト部83は遠心力に応じた付勢力を案内面86に与える。
例えば、図10(a)に示すように、斜板24が最大傾角となる最大容量運転時における可動部材82のウエイト部83と斜板24の案内面86とは接触点S1において接触する。
また、図10(b)に示すように、斜板24が最小傾角となる最小容量運転における可動部材82のウエイト部83と斜板24の案内面86とは接触点S2において接触する。
図10(a)に示す最大容量による高回転運転では、ピストン33の往復方向の慣性力が大きくなる。
この慣性力は、斜板24の傾角をさらに大きくする力である。
最大容量による高回転運転時において、可動部材82のウエイト部83は大きな遠心力を受け、支持体側ピン80を支点として径方向の外側へ傾動して変位しようとするが、斜板24の斜板側突起部73に規制されており、可動部材82から斜板24に作用する力Fが生じる。
最大容量運転時において可動部材82から接触点S1を介して斜板24に作用する力Fは、軸心P方向の成分Ftと径方向の成分Frとに分解することができる。
軸心P方向の成分Ftは、斜板24の傾角を小さくする方向の力である。
回転数が高くなるほどピストン33の往復方向の慣性力が大きくなるが、可動部材82から斜板24に作用する力における軸心P方向の成分Ftも回転数の増大により大きくなり、斜板24の傾角を大きくする力は低減される。
一方、図10(b)に示すように、最小容量運転における可動部材82のウエイト部83と斜板24の案内面86とは接触点S2において接触する状態にある。
最小容量運転では高回転運転であっても、ピストン33の往復方向、すなわち斜板24を傾斜させる方向の慣性力はほとんど影響が無い程度に小さい。
このため、最小容量による高回転運転では、ピストン33に対する可動部材82の影響を無くすことが必要となる。
可動部材82のウエイト部83は、最小容量による高回転運転時においても大きな遠心力を受け、支持体側ピン80を支点として径方向の外側へ傾動して変位しようとするが、斜板24の斜板側突起部73に規制されており、可動部材82から斜板24に作用する力Fが生じる。
最小容量運転時において可動部材82から接触点S2を介して斜板24に作用する力Fは、軸心P方向の成分Ftと径方向の成分Frとに分解することができる。
このとき、可動部材51から斜板24に作用する力Fの向きは径方向に近い。
このため、可動部材51から斜板24に作用する力Fの軸心P方向の成分Ftは、径方向の成分Frと比較して十分に小さくなっており、ピストン33の往復方向への作用は殆どない。
つまり、最小容量運転では回転数が高くても、可動部材82によるピストン33の往復方向への力の作用は殆どなく、斜板24の傾角変更に対する可動部材82の影響は小さい。
本実施形態では可動部材82を設けたことから、第1の実施形態と同様に、図7(a)に示すモーメントM3が追加されている。
モーメントM3は、斜板24の傾角の増大とともに傾角減少側に大きくなるから、図7(a)における斜板24のモーメントMは、図7(b)における従来技術の圧縮機の特性図における斜板のモーメントMと比較すると、斜板24の傾角が大きくなっても緩やかな傾角増大側への増大に止まる。
つまり、斜板24の傾角を大きくさせようとする斜板24のモーメントMが著しく傾角増大側に増大することが防止される。
なお、圧縮機70が運転停止され、可動部材82のウエイト部83が駆動軸17の上側に位置する場合は、可動部材82に遠心力が作用しないことから、ウエイト部83は最下方の位置となる。
このとき、ウエイト部83の下面は、駆動軸と当接され、ウエイト部83の重心Gは駆動軸17の軸心よりも上方に位置する。
このため、駆動軸17が回転停止状態から再び回転しても、可動部材82のウエイト部83は回転数に応じて確実に変位する。
本実施形態の圧縮機70によれば、ヒンジ機構がリンク部材75を有する場合であっても、第1の実施形態の作用効果(1)、(3)と同等の作用効果を奏する。
また、回転支持体22と斜板24との間といった限られたスペースに可動部材82を設けることができ、可動部材82を設けるためのスペースを別途必要とすることがなく、圧縮機70の大型化を回避することができる。
また、本実施形態では、ウエイト部83の長手方向が駆動軸17の軸心Pと直交する方向である。
このため、駆動軸17の回転停止すると駆動軸17に規制され、再び回転するとき、遠心力を受けるウエイト部83は確実に変位できる。
さらに、本実施形態では、ヒンジ機構が備える支持体側ピン80を利用して可動部材82を回転支持体22に設けるため、可動部材82を回転支持体22に取り付けるための部材を別に必要とせず、部品点数を抑制することができる。
なお、上記の実施形態は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 上記の実施形態では、可動部材がいずれも斜板側ヒンジ部に当接する構成としたが、この限りではない。例えば、可動部材が当接する被当接部を斜板側ヒンジ部と別に斜板に形成し、この被当接部に案内面を形成する構成としてもよい。
○ 上記の実施形態では、一対のウエイト部および軸部を備えた可動部材又はウエイト部および一対のアーム部を備えた可動部材としたが、可動部材の形状は特に限定されない。可動部材の形状は、回転支持体に設けることができるとともに斜板の案内面と当接でき、さらに、他の部材と干渉しない形状であれば自由である。
○ 上記の第1の実施形態では、可動部材をヒンジ機構の径方向中心側における回転支持体と斜板との間に位置させたが、可動部材の位置は特に限定されない。例えば、可動部材をヒンジ機構の径方向中心側における回転支持体と斜板との間以外に可動部材を設けるようにしてもよい。
○ 斜板側ヒンジ部に設けた案内面は、一定傾斜角度の傾斜面又は曲面であってもよく、あるいは傾斜面と曲面との組み合わせた案内面としてもよい。また、ウエイト部の端部も曲面に限定されない。
○ 上記の実施形態では、片頭式のピストンを備えた容量可変型斜板式圧縮機を例示して説明したが、両頭式のピストンを備えた容量可変型斜板式圧縮機に対して本発明を適用することも可能である。
10、70 圧縮機
11 シリンダブロック
12 フロントハウジング
13 リヤハウジング
15 制御圧室
17 駆動軸
22 回転支持体
24 斜板
26、71 支持体側突起部
27、73 斜板側突起部
28 カム面
32 シリンダボア
33 ピストン
35 シュー
37 吸入室
38 吐出室
49 容量制御弁
51、82 可動部材
53、83 ウエイト部
57 押え板
60 縁部
61、86 案内面
75 リンク部材
80 支持体側ピン
81 斜板側ピン
P 軸心
S1 接触点(最大容量時)
S2 接触点(最小容量時)
F 力
Ft 軸方向の成分
Fr 径方向の成分
M、M1、M2、M3 モーメント

Claims (4)

  1. 複数のシリンダボアを備えたハウジングと、
    前記ハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、
    前記駆動軸と一体回転する回転支持体と、
    前記駆動軸が挿通される挿通孔を有する斜板と、
    前記回転支持体を介して前記駆動軸からの駆動力を得て前記斜板を回転するとともに、前記駆動軸に対する斜板の傾角変更を許容するヒンジ機構と、
    前記シリンダボア内に摺動自在に収容され、前記斜板の回転運動を受けて、前記シリンダボア内を往復動するピストンと、
    前記駆動軸の回転に伴う遠心力を受けて変位する可動部材と、を備えた容量可変型斜板式圧縮機において、
    前記可動部材は、
    前記回転支持体又は前記ヒンジ機構と連結される連結部と、
    前記連結部から前記斜板へ向けて延在し、前記連結部を支点として、前記駆動軸の回転に伴う遠心力により、前記駆動軸の径方向外側へ変位可能なウエイト部とを有し、
    前記斜板は、前記ウエイト部が当接される案内面を備え、
    前記ウエイト部は、前記斜板の最大傾角時に、前記斜板の傾斜角度を小さくする軸方向の成分が最大となる付勢力を前記案内面に与え、
    前記斜板の最小傾角時に、前記斜板の傾斜角度を小さくする軸方向の成分が最小となる付勢力を前記案内面に与えることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機。
  2. 前記可動部材は、前記ヒンジ機構の径方向中心側における前記回転支持体と前記斜板との間に位置することを特徴とする請求項1記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  3. 前記ヒンジ機構は、前記回転支持体に設けた回転支持体側ヒンジ部と、前記斜板に設けた斜板側ヒンジ部を有し、
    前記案内面は、前記斜板側ヒンジ部の径方向中心側に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の容量可変型斜板式圧縮機。
  4. 回転停止時における前記ウエイト部の位置を規定する規定部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の容量可変型斜板式圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113710894A (zh) * 2019-04-12 2021-11-26 欧伊特股份有限公司 往复活塞式压缩机

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