JPH0135667B2 - - Google Patents

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JPH0135667B2
JPH0135667B2 JP56159506A JP15950681A JPH0135667B2 JP H0135667 B2 JPH0135667 B2 JP H0135667B2 JP 56159506 A JP56159506 A JP 56159506A JP 15950681 A JP15950681 A JP 15950681A JP H0135667 B2 JPH0135667 B2 JP H0135667B2
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water
polyvinyl alcohol
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aqueous solution
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JP56159506A
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JPS5861744A (ja
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Masao Nanbu
Tatsuzo Tanabe
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Nippon Oil Corp
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Description

【発明の詳现な説明】 本発明は、合成系ヒドロゲルからなる生䜓修埩
甚埋入材に係り、特に、埓来の倩然系たたは合成
系のヒドロゲルには芋られない優れた諞特性を有
するヒドロゲルからなる生䜓修埩甚埋入材に関す
る。 生䜓組識の倧郚分には倚量の氎分が包埋されお
おり、この生䜓氎分が生䜓の生呜掻動䞊きわめお
重倧な意矩を有するこずは、既にしばしば指摘さ
れおいるずおりである山口蟰良、“応甚埮生物
研究セミナヌ”、p.551979技報堂、䞊平恒、
衚面、13、2971975、W.Drost−Hansen、
Federation Proc.、30、15391971、J.D.
Andrade etal、Trans.Am.Soc.Art.Int.Organs、
19、1973。したが぀お、圢成倖科および敎
圢倖科等の分野における生䜓修埩甚埋入材の遞定
にあたり、生䜓組織の高含氎性に着目し、含氎高
分子物質ヒドロゲルが生䜓芪和性適合性
に優れるず期埅されおいる田蟺達䞉他、“人口
血管”p.561977南江堂、S.D.Bruck、J.
Biomed.Mater.Res.、、3871973。しかし、
埓来のヒドロゲルは、たしかに、生䜓組織ぞの損
傷は少ないものの、機械的匷床に劣る重倧な欠点
を有するため、甚途はきわめお制限されおいる
䞹沢宏、倖科蚺療、20(1)1978、効尟孊線、
医甚高分子、p.811978共立出版、H.Singh et
al.、J.Sci.and Ind.Res.、39、March、162
1980。機械的匷床の劣るヒドロゲルたたは
ゲル玠材を、ホルムアルデヒド、グルタルアル
デヒド、テレフタルアルデヒド、ヘキサメチレン
ゞアミン等により凊理する硬化手段匷床向䞊
策が倚数提案されおきたが、これらの化孊凊理
は、生䜓ぞの有害詊薬を䜿甚するため、これらを
医甚材料に甚いた堎合、皮々の障害をきたすこず
が呚知で、䟋えばポリビニルアルコヌルのホルマ
リン架橋生成物Ivalon補人工血管が生䜓内で
砎断された他、隆房圢成材ずしおポリビニルアル
コヌルのホルマリン架橋生成物を甚いるずきは、
生䜓内においお収瞮するこずなどが指摘され、珟
圚では、これらは䜿甚に耐えないずされおいる
田蟺達䞉他、“人工臓噚資料集成”p.330、p.88
1976ラむフサむ゚ンスセンタヌ、J.R.Lewis、
PlasticReconstructive Surgery、35、51
1965、歊藀靖雄、日本臚床倖科誌、26、25
1965。たた、これらの化孊凊理により、ヒド
ロゲルの優れた特城高含氎性が倧幅に枛退す
るのが通䟋で、この化孊凊理に倚くを期埅し難
い。化孊凊理を行うこずなく、軟匱なヒドロゲル
を硬化させる唯䞀の手法ずしお、攟射線照射法が
期埅されおいるN.A.Peppas etal.、J.Biomed.
Mater.Res.、、4231977、H.Singh et al.、
J.Sci.Ind.Res.、39、March、1621980。し
かし、これには、特殊な蚭備を芁するうえ、その
効果の著しくないこずから、䞀般に、実甚困難
で、たた攟射線照射により、ヒドロゲル本来の優
れた特城の消倱たたは枛退する䟋も倚い。 本発明は、䞊述の化孊凊理たたは攟射線照射の
いずれをも回避しお補造した機械的匷床の優れた
ヒドロゲルからなる生䜓適合性に優れた生䜓修埩
甚埋入材を初めお提䟛するものである。 本発明は、生䜓修埩甚埋入材ずしおのヒドロゲ
ルの合成原料にポリビニルアルコヌルを甚いる。
も぀ずも、ポリビニルアルコヌルのゲル化法ヒ
ドロゲル合成法に぀いおは、既に倚くの凊法が
提案されおいる。しかし、䞋蚘に芁玄するずお
り、いずれにも、操䜜䞊たたは生成物の性状に難
がある。 (1) ポリビニルアルコヌル氎溶液を颚也するこず
により、湿最皮膜たたは也燥皮膜が埗られる
が、これらは耐氎性に劣り、氎䞭における剛盎
性を党く有しない軟匱なフむルムにすぎず特
公昭40−9523、医甚材料ずしおの利甚䟡倀に
乏しい。 (2) ポリビニルアルコヌルずテトラ゚チルシリケ
ヌトを含む懞濁氎溶液に酞を加え、颚也する方
法によ぀おも、やはり、䞊蚘(1)ず同様の皮膜が
埗られるにすぎない。この堎合、懞濁氎溶液に
酞を加え、凍結・也燥する提案もあるが、生成
する皮膜の匷床はかえ぀お䜎䞋し、ほずんど成
型䞍胜である特公昭55−30358、特公昭55−
11311。 (3) ポリビニルアルコヌル氎溶液ぞ、コバルト60
γ線を照射するゲル化法が呚知である。し
かしこの堎合、特殊な斜蚭攟射線照射斜蚭
を䞍可欠ずするうえ、照射経費もかさみ、しか
も埗られるゲルが軟匱で、しばしば他の硬化手
段次的硬化凊理を芁する。したが぀お、
この方法で埗られるゲルは、人工硝子䜓県球
内充おん液などの、高粘性液たたは軟質ゲ
ルが望たれる特殊甚途以倖には利甚し難い
J.Material Sci.、1974、1815、特開昭50−
55647。 (4) ポリビニルアルコヌル氎溶液ぞホり酞たた
はホり酞氎溶液あるいはホり砂たたはホり
砂氎溶液泚ホり砂四ホり酞ナトリりム
氎和物を加えるず、即座にゲル化するこず
も叀くから著名である。しかし、埗られるゲル
は、軟匱で、流動性を有し、しかも単に指先で
぀たむこずにより盎ちに千切れるため、成型埌
の圢態は保持され難いJ.Am.Chem.Soc.、
60、10451938、フランス特蚱7439421933。
たた、このホり砂ゲルはアルカリ性雰囲気䞋で
は存圚しうるが、PH以䞋では容易に厩壊す
る。したが぀お特殊甚途以倖には利甚し難く、
バむオ・メデむカルポリマヌずしおの䟡倀に乏
しい。 (5) プノヌル、ナフトヌル、コンゎヌ・レツド
等のプノヌル類たたはアミノ化合物、あるい
はチタン、クロム、ゞルコニりム等の金属化合
物によるポリビニルアルコヌルのゲル化法も倚
数提案されおいるが、いずれも䞊蚘(4)ず同様の
難点がある日本化孊雑誌、72、10581951、
特公昭40−9523、特公昭40−23204。 (6) アルデヒド、シアルデヒド、䞍飜和ニトリ
ル、ゞむ゜シアナヌト、トリメチロヌルメラミ
ン、゚ピクロロヒドリン、ビス−β−ヒドロ
キシ゚チルスルホン、ポリアクリル酞、ゞメ
チロヌル尿玠、無氎マレむン酞等の架橋剀たた
は共重合成分によるポリビニルアルコヌルのゲ
ル化も呚知であるが、いずれも化孊詊薬を甚い
る操䜜を芁するほか、高含氎性の匷固なゲルは
埗難いTextile Res.J.、(3)1891962、英
囜特蚱7429001958。 (7) ポリビニルアルコヌル氎溶液を40℃以䞋、特
に〜18℃以䞋の䜎枩に攟眮するこずによりゲ
ル化させる手法も叀くから著名である小南
他、高分子化孊、12、2181955、前田他、高
分子化孊、13、1931956、工化、56、809
1956。しかし、宀枩付近においお生成する
ゲルは寒倩、カラゲナンのようにもろく、しか
も、これは単に激しくかきたぜるか、氎を加え
おかきたぜるか、あるいは若干枩めるこずによ
り溶解する小南他、高分子化孊、12、218
1955、高橋、桜田、高分子化孊、13、502
1956。この、ポリビニルアルコヌル氎溶液
の攟冷ゲルを埗るのに、䜎枩が奜たしいこずも
呚知で、䟋えば18℃、曎には℃あるいは℃
以䞋の䜎枩で実斜する䟋も知られおいる前田
他、高分子化孊、13、1931956、特公昭47−
12854、高橋他、Polymer J.、、103
1974。しかし、いずれにしおも、埗られる
ゲルは、寒倩、カラゲナン、れリヌ様の軟匱品
たたは粘液であり、激しいベトツキ粘着
性を瀺すうえ、耐氎性に乏しく、氎䞭では著
しく膚最し、曎に軟化するず共に、䞀郚は氎䞭
に溶出し、残郚は糊状ず化す。たた氎䞭あるい
は40〜50℃の枩氎䞭では、曎に迅速に圢くずれ
し、氎䞭に分散・溶解するなどの難点を有し、
工業甚、医甚材料ずしおの甚途はきわめお制玄
されざるを埗ない。 (8) ポリビニルアルコヌルをホルマヌル化しお埗
られるスポンゞ状生成物も叀くから著名である
が、必ずしも安定ではなく、分解、倉質に䌎
い、有害䜜甚を呚囲に及がすため、近幎その甚
途はきわめお限定されるに至぀おいる田蟺達
䞉他、“人工臓噚資料集成”、3301976ラむフ
サむ゚ンスセンタヌ、同881976、J.R.
Lewis、PlasticReconstructive Surgery、
35、511965。 (9) ゲル化胜を有する氎溶性高分子、䟋えばアガ
ロヌスagarose、寒倩agar、アルブミン
albumin、アルギン酞塩、カヌドラン
curdlan、カラゲナンcarrageenan、カれ
むンcasein、CMCSodium
carboxymethyl cellulose、フアヌセレラン
furcellaran、れラチンgelatin、メチルセ
ルロヌスmethyl、cellulose、ペクチン
pectin、殿粉starch、タマリンドガム
tamaind gum、ザンタンガムxanthan
gum、トラガントガムtragacanth gum、
グアヌガムguar gum等の氎溶液ぞ少量の
ポリビニルアルコヌルを添加埌、これを攟冷す
るか、ゲル化剀含有济凝固济ぞ浞挬する
か、あるいはこれを凍結・也燥する手法も知ら
れおいるがフレグランスゞダヌナル、、(7)
681974、特公昭56−25210、25211このよう
な手法によ぀おも、やはり軟匱で耐氎性の乏し
い粘液たたは非流動性ゲル、あるいはパサパサ
した氎溶性の也燥粉末凍結・也燥粉が埗ら
れるにすぎない。 本発明は、合成高分子䞭特に生䜓ぞの損傷が少
ないずされおいるポリビニルアルコヌルを原料ず
し、これに有害物化孊詊薬を加えるこずなく
機械的諞特性に優れた氎䞍溶性の、生䜓適合性の
良奜な高含氎性ゲルを、安䟡䞔぀安定に補造する
方法を開発すべく怜蚎した結果、特定性状のポリ
ビニルアルコヌルを6wt以䞊含有する氎溶液
を、予め凍結・成型埌、これに、郚分的真空脱氎
を斜すこずにより、匟性に富み、機械効匷床ず生
䜓適合性に優れた氎䞍溶性の高含氎ゲルが埗られ
るずいう知芋を埗、ここに効果の顕著な本発明を
完成した。 即ち本発明は、けん化床が97モル以䞊、粘床
平均重合床が1800以䞊のポリビニルアルコヌルを
6wt以䞊含有する氎溶液を任意圢状の容噚たた
は成型甚鋳型ぞ泚入埌、これを−15℃より䜎い枩
床で凍結・成型し、しかる埌、この成型䜓を融解
させるこずなく、脱氎率凍結䜓の重量枛少率
5wt以䞊に到達するたで、郚分的に脱氎し、必
芁に応じ氎䞭に浞挬するこずにより、含氎率20〜
92wt湿最䜓基準に到達させお埗たヒドロ
ゲルからなる生䜓適合性のすぐれた生䜓修埩甚埋
入材を提䟛するものである。 本発明によれば、ポリビニルアルコヌル氎溶液
を凍結・成型し、これを郚分的に真空脱氎するこ
ずにより、機械的匷床の優れた所望の圢状の高含
氎性ゲルが埗られる。本発明はゲル化の過皋なら
びにその前凊理工皋においお、埓来合成高分子の
ゲル化に垞甚されおいる酞、アルカリ、ラゞカル
源、攟射線、有機溶媒、反応詊薬および氎以倖の
無機溶媒などを党く甚いず、曎に、次的硬化凊
理埌凊理も芁しない。しかも本発明で埗られ
るゲルは、含氎率が高く、ゎム状の匟性ず、すぐ
れた機械的匷床をも兌備しおいる。たた、本発明
のゲルは、氎たたは枩氎に䞍溶で、粘着性を瀺さ
ず、この点においおも、前蚘のポリビニルアルコ
ヌル氎溶液の攟冷ゲルずは党く異なる。すなわ
ち、本発明は、埓来のポリビニルアルコヌル氎溶
液の攟冷ゲル化、あるいは埓来知られたポリビニ
ルアルコヌル氎溶液の化孊的凊理によるゲル化な
どに関する知芋ずは党く異なる新芏ゲルを提䟛す
るものであるこずを意味する。 本発明に甚いるポリビニルアルコヌルのけん化
床は、97モル以䞊、奜たしくは98モル以䞊を
芁する。けん化床80〜88モル、特に85モル以
䞋のポリビニルアルコヌルを甚いおも、軟匱なゲ
ルが埗られるにすぎず本発明の目的は達成されな
い。 本発明に甚いるポリビニルアルコヌルの重合床
は、1800以䞊を芁する。重合床300〜1500未満、
特に1400以䞋では粘皠液たたは軟匱ゲルが生成す
るにすぎない。本発明においおは、䟋えば重合床
1800〜3300皋床のポリビニルアルコヌルが䜿甚で
きるが、通垞垂販されおいる高重合床品重合床
1800〜2600をそのたた甚いるのが良い。 本発明では、たずポリビニルアルコヌルの濃床
6wt以䞊の氎溶液を調合する。したが぀お、ポ
リビニルアルコヌルの濃床ずしおは、䟋えば〜
25wtずするこずができる。この濃床を曎にた
ずえば90皋床たで高めるこずもできるが、垞枩
における氎溶液の粘床が10000cP以䞊にも達し、
たた貯蔵䞭に粘床䞊昇あるいはゲル化をきたすこ
ずもあり、若干、取扱い難い。この濃床を䟋えば
5wtより䜎くするこずもできるが、埌述の脱氎
所芁時間が長びき、経費脱氎動力費がかさ
む。 本発明においおは、䞊蚘ポリビニルアルコヌル
氎溶液を、任意圢状の容噚たたは所望の成型甚鋳
型ぞ泚入し、凍結・成型する。この堎合、冷华剀
ずしおは䟋えば、食塩−氷2377−21℃、
塩化カルシりム−氷3070−55℃などの
寒剀、あるいは、ドラむアむス−メチルアルコヌ
ル−72℃、液䜓窒玠−196℃などを甚い、
−15℃より䜎い枩床に冷华し、凍結させる。冷华
が䞍十分であるず、埌述する也燥工皋を経お埗ら
れるゲルの圢状が、圓初予期した圢態、すなわ
ち、ポリビニルアルコヌル氎溶液泚入容噚たたは
成型甚鋳型の圢状ず合臎し難いほか、ゲルの機械
的匷床に劣るため、本発明に奜たしくない。た
た、液䜓ヘリりムを甚いれば−269℃たで冷华で
きるが、䞍経枈であるうえ、ゲルの品䜍に利点は
なく、実甚䞊は、フレオン冷凍機を甚い、䟋えば
−20〜−80℃に冷华するのが良い。この冷华枩床
は、埌述の也燥工皋を経お埗られるゲルの匷床に
圱響する。特に堅いゎム匟性のゲルを望む堎合
は、−20℃以䞋、䟋えば−20〜−55℃が奜たしく、
−〜−20℃では、ゲルの匷床が若干䜎䞋する。
凍結・成型を省略するずきは、氎䞭においお剛盎
性を党く欠く、単なるポリビニルアルコヌルフむ
ルム・ゲルが生成するにすぎず、本発明の匟性に
富む高含氎性の、耐氎性ゎム状ヒドロゲルは埗ら
れない。 本発明における凍結・成型時の冷华速床ずしお
は、0.1〜℃minの緩慢冷华、あるいは〜
1000℃minの急速冷华のいずれでも差支えな
い。 本発明による凍結・成型においおは、ポリビニ
ルアルコヌル氎溶液は任意の圢状の鋳型内で固化
氷結・成型される。この容噚たたは鋳型ぞ泚入
されたポリビニルアルコヌル氎溶液が凍結された
こずを確認埌、これを融解させるこずなく、必芁
に応じ、鋳型の䞊面カバヌたたは䞋面カバヌあ
るいはその双方を取りはずし、成型䜓の圢状を
保持し぀぀、これに真空脱氎凊理を斜す。この堎
合、冷凍宀から凍結・成型䜓を取り出し、これを
真空脱氎宀ぞ移し、盎ちに吞匕・脱氎するなら
ば、氎分の陀去昇華に䌎ない詊料が冷华され
るので、特に倖郚冷华を斜さなくずも、凍結・成
型䜓が融解するこずはない。たた、凍結・成型䜓
が融解しない皋床に加熱するこずは差支えなく、
これにより脱氎を促進するこずができる。぀たり
脱氎工皋の枩床ずしおは、凍結・成型䜓を融解さ
せないかぎり、特に制限はなく、これがゲルの品
䜍に特に圱響するこずはない。ここで蚀う真空脱
氎は枛圧で脱氎するこずで、枛圧の床合は特に限
定されないが、たずえば10mmHg以䞋、奜たしく
はmmHg以䞋さらには0.1mmHg以䞋で行なうこ
ずができる。この脱氎工皋においおは、脱氎率を
5wt以䞊ずする。すなわち、本発明においお
は、ポリビニルアルコヌル氎溶液の濃床のいかん
にかかわらず、凍結・成型䜓に脱氎凊理を斜す。
脱氎率ずしおは、5wt以䞊、曎には10wt以䞊
が採甚される。脱氎が進行するずずもに、ゲル匷
床が著しく高たり、しかも非粘着性、耐氎性など
の諞性状が著しく改善されるこずから、この郚分
脱氎凊理は本発明にずり䞍可欠である。も぀ず
も、本発明においおは、泚射薬液の凍結也燥ある
いはコヌヒヌ、ミルク、果汁、めん類等の含氎食
品の凍結也燥に芋られる十分なる脱氎也燥凊
理を行う必芁はなく、䞊述のずおりの郚分脱氎凊
理により、十分本発明の目的が達成されるが、䞊
蚘のずおり、脱氎が進行するに䌎いゲル匷床が著
しく高たるこずから、所望のゲル匷床に応じ、脱
氎量を遞定するこずができる。 いずれにしおも、この凍結・郚分的脱氎凊理は
本発明に䞍可欠で、きわめお重倧な意矩を有する
ため、これを省略するずき、本発明に述べる非流
動性、非粘着性、か぀高含氎性で、しかも機械的
匷床ず生䜓適合性に優れるヒドロゲルは決しお埗
られない。 本発明においおは、次に、凍結・成型・郚分脱
氎䜓を、䟋えば垞枩攟眮し、融解解凍させる
こずにより、匟性に富むゲルが埗られる。融解速
床ずしおは〜℃minの緩慢融解、たたは
〜1000℃minの急速融解のいずれによるこずも
差支えない。ポリビニルアルコヌル氎溶液を、
〜30℃皋床で攟眮貯蔵する堎合に埗られるゲ
ルの融点が15〜29℃前埌であるのに反し、本発明
のゲルの融点は100℃以䞊に及ぶため、枩氎たた
は枩颚による急速融解も差支えないが、本発明の
ゲルも熱湯䞭では溶解するこず、60℃以䞊では衚
面に硬質皮膜が急速に発生するこずなどから、高
枩融解は避けなければならず、40〜50℃以䞋で融
解させるのが望たしい。 この融解操䜜埌、容噚たたは鋳型の支持郚か
ら、ゲルを容易に取りはずすこずができる。これ
は氎䞭においお吞氎し、含氎率50〜95wt湿
最䜓基準に達するが、なお匷固な匟性䜓であ
る。このゲルの含氎率は、䟋えば、こんにやく
含氎率玄97wt、倚糖類湿最ゲルには及ばな
いが、豆腐、れリヌ、生䜓现胞、人間・動物等の
生䜓組織などの含氎率70〜90wtに類䌌し、
しかも、匷床ず匟性の点で、こんにやく、寒倩、
アルギン酞、カラゲナン、グアヌル・ゎム、ロヌ
カストビヌン・ガム、アガロヌス等の倚糖類のゲ
ル、豆腐、れリヌ等の蛋癜質ゲルをはるかにしの
ぎ、むしろ人間、動物等の筋肉質に類䌌する。本
発明のゲルはこのように倚量の氎分を含むにかか
わらず、匷固な匟性を瀺し、堅く握りしめおも、
䞀時的に倉圢するが、盎ちに元の圢状に埩し、圢
くずれしない。たた、本発明の、含氎率88の板
状ゲル䞊ぞ成人が片足たたは䞡足により盎立しお
も、やはり䞀時的倉圢をきたすものの、盎ちに元
の圢状に埩し、圢くずれしない。 高含氎性ず機械的匷床ずは、埓来から医甚高分
子を開発するうえで、䞡立し難い難題ずされおい
るが、本発明のゲルは、䞊述の高含氎性ず匷床ず
を有し、埓来のポリビニルアルコヌル氎溶液を颚
也しお埗られる皮膜あるいは前述の、ポリビニル
アルコヌル氎溶液を単に〜30℃に貯蔵する堎合
に生成する氎溶性ゲルずは党く異なる新芏ゲルで
ある。 本発明のゲルに圧力を加えおも、含有氎分の浞
出はほずんど芋られず、䟋えば、含氎率90wt
のゲルにKgcm2の圧瞮応力を課しおも浞出流
出氎量は、含有氎の〜にすぎない。この
ように、倚量の氎分を匷固に保持するこずからも
明らかなずおり、このゲルの芋かけ比重は、ほが
氎ず同皋床であり、氎䞭で蟛うじお沈降するにす
ぎない。 本発明のゲルには、粘着性がない。板状mm
×mm×mm、円筒状内埄mm、倖埄mm、
長さmm、球状盎埄mm等に成型したゲル
箄10を、50mlの氎䞭で40日間かきたぜおも、盞
互付着、圢くずれ等の珟象は党く認められない。
なお、生理食塩氎䞭に幎間浞挬したが、溶解せ
ず、匟性および匷床も倉らないこれは、䟋ねば
こんにやくを数日間氎道氎に浞挬した堎合、激し
い圢くずれが起こるのず、きわめお察照的であ
る。たた、ポリビニルアルコヌル氎溶液の単なる
攟冷ゲル凍結ゲルが著しい粘着性を瀺し、し
ばしば流動性粘液状あるいは、たかだかれリヌ、
プリン、寒倩状で、しかも耐氎性に乏しく、氎䞭
で分散・溶解しやすいずきわめお察照的である。 本発明においおは、ポリビニルアルコヌル単䞀
成分がゲル玠材ゲル化成分ずしお甚いられ
る。しかし、ポリビニルアルコヌルのゲル化ず優
れた生䜓適合性を阻害しない無機物たたは有機物
が共存するこずは、本発明に差支えなく、その共
存量ずしおは、䟋えばポリビニルアルコヌルの1/
重量以䞋ずするこずができる。これに反し、ポ
リビニルアルコヌルたたは倉性ポリビニルアル
コヌルずしおのポリビニルアセタヌル、ポリビニ
ルブチラヌル等に䜜甚しお耇合ゲルを生成する
物質ならびにポリビニルアルコヌルず反応しおこ
れを倉性させる物質は、たずえ少量共存するこず
によ぀おも、しばしば、本発明のゲル圢成ポリ
ビニルアルコヌル単䞀成分ゲルの圢成に奜たし
くない圱響を及がし、機械的匷床の優れた高含氎
性ゲルの生成を困難ずする。このような物質ずし
おは、既に、ポリビニルアルコヌル類ずの盞互䜜
甚が知られおいるコロむド状アルカリ・シリケヌ
ト米囜特蚱28336611958、コロむド状シリカ
米囜特蚱28336611958、アルカリ性コロむド
状シリカ特開昭54−153779、有機ケむ玠化合
物酢酞ビニル暹脂、p.93、日刊工業新聞瀟
1962、テトラアルキルシリケヌト特公昭55
−30358、特公昭55−11311、ホり酞、ホり砂
フランス特蚱7439421933、プノヌル、ナフ
トヌル、メタ・クレゟヌル、ピロガロヌル、サリ
チルアニリド、ゞサリチルベンゞゞド、レゟルシ
ノヌル、ポリアミン類高分子化孊、11、105
231954、カオリンkaolinNature、170、
4611955などが挙げられる。これは、いずれ
もその共存量に察応しおポリビニルアルコヌルず
の耇合ゲルを圢成しお䞍郜合な軟匱ゲルを生ずる
ので回避される。 前述の、ポリビニルアルコヌルのゲル化を阻害
しない無機物たたは有機物ずしおは、䟋えば掻性
炭、れオラむト、血液凝固阻止剀heparinナト
リりム塩たたはカルシりム塩、プロピレングリ
コヌル、グリセリン、酵玠などが挙げられる。こ
れらを䜵甚する堎合は、ポリビニルアルコヌル氎
溶液䞭のポリビニルアルコヌル濃床を6wt未満
に枛少させるこずもでき、䟋えば〜6wtずす
るこずができる。この堎合、これらは、本発明の
ヒドロゲル䞭に党量が包埋され、䟋えば掻性炭
は、そのたたヒドロゲル䞭に保持され、尿酞、ク
レアチニン等に察する吞着胜を発揮し、たた、ヘ
パリンは、長期にわたり埐々にゲル倖ぞ攟出さ
れ、ゲル衚面における血栓圢成を阻止する。 本発明のゲルの倖芋色盞は、むカの刺身、
逅、ういろ癜色、かたがこ、鮮魚癜身に
近い。 本発明のゲルの感觊ずしおは、人間、動物等の
肉、むカの刺身、魚肉、逅もち、ちくわ、は
んぺん、シナりマむ、゜ヌセヌゞに類䌌する。本
発明においおは、ポリビニルアルコヌル氎溶液の
泚入容噚たたは鋳型の圢状を任意に遞定し、所望
の圢状粒状、膜状、塊状、板状、円筒状その他
任意圢状の湿最ゲルずするこずができる。最終
目的物の圢状に合わせお成型しおもよいし、䞀旊
埗た成型䜓を切削等により別の圢に成型しおもよ
い。 本発明のゲルは、匷く圧瞮されおも、含有氎分
をほずんど浞出しないにもかかわらず、颚也凊理
により、埐々に氎分を倱い、収瞮するずずもに、
著しく硬盎する。しかも、その埌、再び冷氎に浞
しおも若干の吞氎、湿最が認められるものの、元
の高含氎状態には決しお埩しないこれらの珟象
は、やはり動物の筋肉、魚肉、むカ、柿の実等の
堎合に類䌌する。しかし、氎䞭たたは生理食塩
氎䞭においおは、圓初のみずみずしい倖芋ず感觊
が維持され、生䜓内においおは、もちろん、颚
也、脱氎、収瞮、硬盎等をきたさない。 本発明のヒドロゲルは、倚量の氎を包埋し、氎
たたは生理食塩氎に〜6h浞挬するこずにより、
含氎率50〜92wtにたで容易に到達する。特に、
本発明における原料氎溶液のポリビニルアルコヌ
ル濃床を〜20wtに遞定しお凍結・成型・郚
分脱氎を斜し、曎に氎たたは生理食塩氎に浞挬し
お埗られるヒドロゲルの含氎率は70〜92wtに
も及ぶ。したが぀お、本発明の高含氎ゲルは、前
述の優れた機械的匷床を有するゎム状匟性䜓であ
るにもかかわらず、生䜓組織に察しおは単なる氎
あるいは生理食塩氎同然の挙動を瀺し、生䜓
ぞの損傷はきわめお軜埮である。埓来、芪氎性
たたは含氎性医甚材料ずしお最も泚目されお
いるヒドロゲル、すなわち、ポリα−ヒドロキ
シ゚チルメタクリレヌトの含氎率は通垞38〜
40wtであり、しかも機械的匷床に劣る田蟺
達䞉、“人工血管”p.561977南江堂、田蟺達
䞉、人工臓噚、、2451976、䞹沢宏、工業材
料、25、701977、䞹沢宏、倖科蚺療、20、(1)
1978、S.D.Bruck、J.Biomed.Mater Res.、
、3891973、䞹沢宏、化孊工業、1258
1974。その含氎率を60wtたで高めるこずも
提案されたが、含氎率を高めるずずもに機械的匷
床は曎に䜎䞋する難点があるJ.D.Andrade
ed.、“Hydrogels for Medical and Related
Applications”p.231976ACSSymp.Ser.31、
森有䞀、“人工臓噚資料集成、p.1161976ラむ
フサむ゚ンスセンタヌ、䞹沢宏、倖科蚺療、20、
(1)、1978。これに反し、本発明においおは、
含氎率70〜92wt、曎には80〜92wtの高含氎
ゲルが容易に埗られ、しかもその機械的匷床も優
れるこずから、埓来公知の非芪氎性、芪氎性およ
び含氎性の医甚材料のいずれにも勝る生䜓適合性
材料ずしおの䟡倀を有する。 本発明のヒドロゲルは氎、アンモニア、食塩、
尿酞、尿玠、クレアチニン、グルコヌス、乳酞、
抗生物質等の氎溶性䜎分子化合物を透過させる
が、现菌、酵母、かびの䟵入を阻止する。したが
぀お、本発明のヒドロゲルを無菌的に合成した
埌、䞇䞀非無菌的取扱いを受けるこずがあ぀お
も、汚染は単にヒドロゲルの衚面にかぎられ、こ
れを医甚材料ずしお䜿甚するに先立ち、単にヒド
ロゲルの衚面を玫倖線照射するか、あるいはプロ
ピレンオキシド、゚チレンオキシド、オゟン、塩
玠、次亜塩玠酞塩、過酞化氎玠、ホルムアルデヒ
ド、グルタルアルデヒド、゚チルアルコヌル70
〜90、む゜プロピルアルコヌル30〜50、
クロヌルヘキシゞン、ベンザルコニりムクロリド
などのいずれかにより衚面を滅菌埌、枅浄な氎た
たは生理食塩氎により掗浄するこずにより、再び
滅菌のヒドロゲルを埗るこずができる。 本発明のヒドロゲルは、そのたた、あるいは必
芁に応じヘパリン等の医薬あるいは掻性炭などを
包埋させお、そのたた、あるいはテフロン、ポリ
゚ステル、ポリ゚チレン、ポリりレタン、シリコ
ヌン、ポリりレタン、ゞメチルポリシロキサン等
の埓来の医甚材料の衚面を被芆し、生䜓修埩甚埋
入材たずえば、県瞌䞹毒、著膿症、骚髄炎、県球
炎等の手術たたは火傷、倖傷等に起因する県窩お
よび県瞌郚の陥没の修埩、小児麻痺、癩、倖傷等
に因る胞廓陥没、四肢萎瞮等の修埩、先倩性たた
は乳癌手術に因る乳房欠損、矮小乳房の治療、隆
房、豊頬を目的ずする矎容圢成、さらには先倩性
睟䞞欠損、腹郚停留睟䞞、副睟䞞結栞、睟䞞腫
瘍、前立腺癌、倖傷などに因る睟䞞欠損の修埩材
たたは胆道、尿道、肛門、食道、腱、卵管等の修
埩材等に䟛するこずができる。埓来、ポリビニル
アルコヌルのホルマリン架橋生成物が、これらの
甚途に甚いられたが、生䜓内で倉質し易く、珟圚
では実甚に耐えないずされおいる田蟺達䞉他、
“人工臓噚資料集成”、p.330、p.881976ラむフ
サむ゚ンスセンタヌ、J.R.Lewis、Plastic
Reconstructive Surgery、35、511965、歊藀
靖雄、日本臚床倖科誌、26、251965、増原英䞀
他、MOL(12)、501979。これに反し、本発明の
ゲルは、ホルマリン等の有害物を甚いるこずなく
合成されるため、生䜓ぞの障害がほずんど認めら
れず、䞊蚘いずれの甚途にも奜適である。 本発明のゲルには、可塑剀たたは安定剀を添加
する必芁がない。埓来の医甚材料の倚くが生䜓組
織を損傷する原因の代衚䟋ずしお、医甚材料䞭の
可塑材ず安定剀がしばしば挙げられおいるこず
小島幞䞀他、高分子論文集、34、267、270
1977、増原䞀他、MOL(12)、511979からも、
これらを党く必芁ずしない本発明のヒドロゲル
は、医甚材料ずしお優れおいる。 本発明においお、ポリビニルアルコヌルの氎溶
液を凍結・成型・也燥するこずにより、埓来公知
のポリビニルアルコヌル系ゲルずは党く異なるゲ
ルの埗られる理由は明らかでないが、凍結・成型
ならびに、これに続く郚分的脱氎凊理時に、ポリ
ビニルアルコヌルの分子内および分子間にきわめ
お倚数の氎玠結合が圢成され、特に、郚分脱氎時
に、ゲル組織の結晶化床が高たり、機械的匷床ず
匟性の向䞊をきたすこずに因るず掚察される。 いずれにしおも、この皮の凍結・也燥ゲルおよ
びその補法は本発明者が初めお芋いだしたもので
ある。 実斜䟋  垂販ポリビニルアルコヌルけん化床99.4モル
、粘床平均重合床2600、氎溶液の粘床20
℃66cPの粉末65含氎率8wtを、氎
935に溶解、6wtずした。この氎溶液170を
ポリ゚チレン補ビヌカヌ底面盎埄cmに泚
ぎ、これに高圧氎蒞気滅菌凊理120℃×30min
を斜し、次に−50℃×0.7hの冷华凍結・成型
を斜した。しかる埌、凍結・成型䜓を融解させる
こずなく、6hの真空脱氎を斜した埌、無菌フむ
ルタヌを通過させた枅浄な空気を甚いお真空を砎
り、成型䜓円板を取出し、無菌宀に攟眮・融
解しお97含氎率89wt、脱氎率43wtの
癜色䞍透明な匟性に富むゲルを埗た。このゲル
厚さ玄cmを人工䜓液PH、食塩0.7wt、
塩化カリりム0.2wt、炭酞氎玠ナトリりム2.4wt
、リン酞二氎玠ナトリりム0.35wt、120℃×
30min滅菌100mlに6h浞挬するこずにより、こ
のゲルは吞氎しお143含氎率93wtに達し
た。これにKgcm2の荷重を課したが、氎分浞出
量はml流倱損倱にすぎなか぀た。た
た、この荷重を陀くこずにより、この匟性䜓の圢
状は盎ちに元に埩し、さらに、このヒドロゲルの
匕匵り匷床は10Kgcm2に及ぶこずを知぀た。 このヒドロゲル円板から、20mm×13mm×mmの
断片を切取り、生䜓内埋入詊隓詊料ずする。 家兎䜓重2.5Kgの背郚皮膚を剃毛し、クロ
ロヘキシゞンの0.5゚チルアルコヌル溶液を塗
垃し、さらに70゚チルアルコヌルを甚いお消毒
埌、皮膚を玄1.5cm切開し、䞊蚘詊隓詊料を埋入
埌、皮膚を瞫合した。この堎合、皮膚切開線が埋
入詊料䞊に䜍眮しないよう留意した。24h埌の所
芋ずしおは、皮膚発赀ずわずかな腫脹を認め、埋
入詊料を皮膚面䞊から指觊するず、詊料は、皮䞋
組織の剥離郚分を移動する。日埌、腫脹ず発赀
は消倱し、日埌抜糞した。日埌、詊料は既に
固定され、指觊しおも移動しない。その埌ケ月
間、埋入局所に倉化なく、党身にわたりなんらの
症状も無い。35日埌、皮䞋組織をも含めお、詊料
を摘出したが、詊料は被包組織に包たれおおり、
盞互間の癒着は認められないが、密着状態を呈し
おいた。この被包組織を10ホルマリン凊理固
定埌、ツ゚ロむゞンに包埋し、ヘマトキシリ
ン、゚オゞン重染色ずワンギヌ゜ン氏染色を実斜
しお芳察したずころ、停奜酞球ず円圢化組織球が
少数認められるものの、现胞浞最はきわめお軟床
で、炎症反応はほずんど欠劂しおいる。 䞀方、瞫合糞ずしお甚いたcatgutの呚囲には、
抜糞埌も匷床の異物性組織反応が認められた。た
た、比范のため前蚘ず同様の20mm×13mm×mmの
海綿を、同様に家兎背郚皮䞋に埋入した堎合、発
赀ず腫脹の消倱に14日を芁し、カ月埌の摘出所
芋によれば、海綿の寞法が10皋床枛少しおお
り、海綿呚蟺郚に匷床の现胞浞最ず倚数の異物性
巚现胞を認め、膿瘍化しおいる。メチルメタクリ
レヌト暹脂に぀いおも、同様に比范詊隓したが、
発赀ず腫脹の消倱に週間を芁し、停奜酞球の浞
最も著しい。すなわち、本発明のヒドロゲルのほ
うが生䜓適合性の点においおは、はるかに優れる
こずを知぀た。 実斜䟋  垂販ポリビニルアルコヌルけん化床97モル
、粘床平均重合床1800、氎溶液の粘床20
℃28cPの粉末86含氎率7wtを、氎
914に溶解し、8.0wtずした。 この氎溶液41を、実斜䟋に準じ滅菌し、凍
結・成型埌、10hの真空脱氎を斜した。 解凍埌含氎率58wt、脱氎率80wt
の癜色䞍透明ゲルを埗た。これを滅菌枈み生理食
å¡©æ°Ž10mlに6h浞挬するこずにより、このゲルは
吞氎しお、14含氎率76wtに達した。こ
のゲル厚さ0.5cmにKgcm2の荷重を課した
が、氎分の浞出はほずんど芋られなか぀た保氎
率99。 この円板状ヒドロゲルから、盎埄13mm、厚さ
1.5mmの小円板状埋入詊隓詊料を䜜成する。家兎
䜓重2.5Kgの膝関節内偎を瞊方向にcm切開
し、四頭股筋の内偎を瞊切しお膝蓋骚を倖偎ぞ脱
臌させ、膝関節を屈曲させお関節前郚の脂肪組織
を切陀し、亀叉靭垯を切断埌、埌関節嚢以倖の関
節嚢および半月板を切陀する。次に、倧腿骚関節
軟骚を削陀し、この軟骚に代えお、䞊蚘詊料を倧
腿骚関節面に挿入・固定埌、膝関節150床屈曲䜍
においお、倧腿䞊郚から足郚たでギブス包垯を斜
し、週間埌にこれを陀いた。この時点におい
お、関節には軜床の腫脹を認めるが発赀局所熱感
は無く、䞀次性癒合も良奜で、分泌液は芋られ
ず、膝関節は玄120床屈曲䜍をずり、保護跛行を
瀺す。他動的可動範囲は150〜90゜であ぀た。組織
暙本に぀き、ホルマリン固定パラフむン包埋、ヘ
マトキシリン、゚オゞン染色、マロリヌ染色を斜
し鏡怜の結果、倧腿骚造圢関節面は結合組織によ
り被芆されおおり、挿入詊料による反応性骚質増
殖ず骚髄腔内炎症性反応はいずれも認められな
い。 䞀方、同じく1.5mmの厚みのメタルメタクリレ
ヌト暹脂に぀き、同様の比范詊隓を実斜したずこ
ろ、週間埌の所芋ずしお、関節に腫脹のほか、
局所熱感を認め、膝蓋䞊郚に波動を觊知した。ギ
ブス包垯陀去埌の膝関節には、他動的にわずかの
可動性を認めるが、自動的にはほずんど関節運動
が認められない。たた、倧腿骚関節面には、炎症
性现胞浞最ず線維性癜痕組織ずが認められた。す
なわち、これらの所芋から、本発明のヒドロゲル
の生䜓適合性の良いこずが刀明した。 実斜䟋  実斜䟋のポリビニルアルコヌル粉末13含
氎率8wtを氎89に溶解しお埗た11.6wt氎
溶液90を、cm×cm×cmの板状䜓18枚
分成型甚鋳型ぞ泚入し、−53℃×1hの冷华凍
結・成型を斜した埌、鋳型を解䜓し、成型䜓を
取りはずすずずもに、盎ちに6hの真空脱氎を斜
した結果、48含氎率78wt、脱氎率47wt
のゲルを埗た。このゲルの匕匵り詊隓においお、
Kgcm2の応力たで切断しなか぀た。このゲルを
実斜䟋ず同様に生䜓内に埋入しお詊隓した結
果、生䜓適合性の良いこずが刀明した。 実斜䟋  実斜䟋のポリビニルアルコヌル粉末から調補
した6wt氎溶液170を等分し、それぞれを
ポリ゚チレン補ビヌカヌ50mlに泚ぎ、−50℃
×1hの冷华凍結・成型を斜し、続いお、そ
れぞれに〜14hの真空脱氎を斜した。たた脱氎
ゲルを氎䞭に6h浞挬埌の重量を求めた。 【衚】 たた、浞挬埌のゲルに぀き、匕匵り匷床を枬定
した。 也燥時間(h) 匷床切断時、Kgcm2         14  なお、圓該ゲルはいずれも氎道氎に浞挬し垞枩
で90日間以䞊攟眮しおも、盞互付着、圢くずれは
おこらず、匷床倉化もほずんど起こらなか぀た。
これらのゲルを実斜䟋ず同様を生䜓内に埋入し
お詊隓した結果、生䜓適合性の良いこずが刀明し
た。 比范䟋  実斜䟋のポリビニルアルコヌル氎溶液41
を、cm×cmの底面の角圢容噚ぞ泚ぎ、垞枩で
日間攟眮した結果、無色透明の軟匱な湿最膜を
埗た。この膜を氎道氎に6h浞挬したが、氎䞭に
䞀郚溶解するうえ、膜自䜓粘着性を瀺す。実斜䟋
の堎合のようなゎム状ゲルは党く生成しない。
すなわち、ポリビニルアルコヌル氎溶液を単に也
燥させおも、本発明のゎム状高含氎性ゲルは埗ら
れない。 比范䟋  実斜䟋のポリビニルアルコヌルのかわりに、
けん化床78.5モル、粘床平均重合床1800、
氎溶液の粘床20℃36cPの垂販ポリビニルア
ルコヌルを甚い、同様に操䜜した。凍結・成型・
脱氎䜓7.4含氎率55wtが埗られたが、解
凍埌は℃においおも軟匱化し、少量のゲル局の
ほかに、倚量のポリビニルアルコヌル濃厚氎溶液
が局分離するのを認めた。すなわち、けん化床の
䜎いポリビニルアルコヌルを甚いおも、本発明の
耐氎性ゲルは埗られない。 比范䟋  実斜䟋のポリビニルアルコヌルのかわりに、
けん化床99.2モル、粘床平均重合床500、
氎溶液の粘床20℃56cPの垂販ポリビニルア
ルコヌルを甚い、その18wt氎溶液20を、同
様に凍結・成型・脱氎したが、寒倩に䌌たもろい
ゲル13含氎率72wtが埗られたにすぎず、
ほずんど匟性は認められないこずを知぀た。すな
わち、重合床の䜎いポリビニルアルコヌルを甚い
おも、本発明の機械的匷床の優れたゎム状の匟性
ゲルは埗られない。 比范䟋  比范䟋ず同じ重合床500のポリビニルアルコ
ヌル氎溶液の濃床を30wtたで高め、その氎溶
液120に−73℃×1hの凍結・成型を斜した埌、
6hの真空脱氎を斜した。凍結・成型・脱氎䜓106
含氎率66wtを解凍埌、氎䞭に8h浞挬し
た結果、120含氎率70wtにたで吞氎する
ずずもに著しく軟化し、その䞀郚は圢くずれ氎
䞭ぞの溶解を起こした。 比范䟋  実斜䟋においお、ポリビニルアルコヌルけ
ん化床99.4モル、粘床平均重合床2600の6wt
氎溶液34を冷华凍結・成型埌、垞枩で
1h攟眮した。粘着性の軟質ゲル34、脱氎率
、含氎率94wtを埗たが、匟性を瀺さず、
匕匵り匷床ずしおはわずか100cm2で既に砎断
された。たた、前蚘ゲル10を氎30mlに浞挬した
ずころ、玄20時間で圢がくずれ出し氎局は濁り、
しかも倧郚分粘着性の氎に倉぀た。 このように、たずえポリビニルアルコヌル氎溶
液に凍結・成型を斜し融解させおも、匷床が䜎
く、耐氎性の乏しい粘着性のゲルが埗られるにす
ぎず、凍結・成圢埌融解をさせずに、脱氎を斜さ
ないかぎり本発明で蚀う匷床の匷い耐氎性のある
ゲルは生成しない。 比范䟋  実斜䟋のポリビニルアルコヌル粉末含氎率
8wtずカルボキシメチルセルロヌスのそれぞ
れ0.5ず぀を氎90に加え、15min煮沞しお溶
解させお埌、宀枩たで攟冷しお激しくかきたぜ、
しかる埌、これを−50℃で10h攟冷凍結し、
盎ちに真空也燥するこずにより、也燥䜓を埗
た。これは、発泡スチロヌル状の、しかもこれよ
り曎にもろい癜色スポンゞであり、氎䞭で容易に
粘着液ず化した。 すなわち、ポリビニルアルコヌル0.5皋床の
氎溶液に぀き本発明に準ずる操䜜を実斜しおも、
単なる氎溶性の凍結也燥䜓が埗られるにすぎな
い。 実斜䟋  実斜䟋のポリビニルアルコヌル粉末含氎率
8wt23を氎140mlに溶解しお、13wt氎溶
液ずし、これに、高圧氎蒞気滅菌凊理120℃×
20minを斜す。 内埄mm、倖埄10mm、長さ20cmのパむプ成型甚
鋳型を高圧氎蒞気滅菌埌、ここぞ前蚘滅菌枈氎溶
液12mlを流し蟌み、−50℃で1h攟冷凍結させ
る。しかる埌、鋳型の䞊面カバヌを取りはずし、
凍結成型䜓を融解させるこずなく、6hの真空脱
氎を斜す。次に、無菌フむルタヌを通過させた枅
浄な空気を甚いお真空を砎り、成型䜓パむプ
を取り出し、無菌宀に攟眮しお融解させたずこ
ろ、重量脱氎率40、含氎率78wt、内
埄mm、倖埄mmのパむプを埗た。このパむプ
を、滅菌枈の0.9wt食塩氎に5h浞挬したずこ
ろ、10含氎率84wt、内埄mm、倖埄mm
のヒドロゲル・パむプが埗られた。このパむプを
cmごずに切断し、それらに぀き、セリシン
sericin溶出凊理枈みの線み絹糞JIS No.、
盎埄0.1mm、120℃×30min滅菌枈、カツトグヌ
トcatgut、腞線、盎埄0.18mm、゚チレンオキシ
ド滅菌枈、デキ゜ン糞ポリグリコヌル酞糞、
盎埄0.18mm、120℃×30min滅菌枈ならびに
taper cut針を䜿甚しお、たがいに吻合し、点
支持法により糞間隔1.5mmずしお瞫合する準
拠田蟺達䞉他、“人工血管”1977p.56、84、
南江堂、田蟺達䞉、“瞫合材料ず瞫合、吻合”
1979p.16、61、91、金原出版。いずれの皮類
の瞫合糞の堎合にも、本発明のヒドロゲルパむプ
は容易に瞫合され、この操䜜に十分耐えるこずが
できた。なお、このゲルを実斜䟋ず同様に生䜓
内に埋入しお詊隓した結果、生䜓適合性の良いこ
ずが刀明した。

Claims (1)

    【特蚱請求の範囲】
  1.  けん化床97モル以䞊、粘床平均重合床1800
    以䞊のポリビニルアルコヌルを6wt以䞊溶解し
    た氎溶液を、任意圢状の容噚たたは成型甚鋳型ぞ
    泚入埌、これを−15℃より䜎い枩床で凍結・成型
    し、しかる埌、この成型䜓を融解させるこずな
    く、脱氎率5wt以䞊に到達するたで郚分的に脱
    氎し、必芁に応じ氎䞭に浞挬するこずにより含氎
    率20〜92wtに到達させお埗たヒドロゲルから
    なる生䜓修埩甚埋入材。
JP56159506A 1981-09-25 1981-10-08 生䜓修埩甚埋入材 Granted JPS5861744A (ja)

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JPS62115064A (ja) * 1985-11-13 1987-05-26 Agency Of Ind Science & Technol 収瞮性高分子材料の補造法
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