JPS58121957A - 抗血栓性医用材料 - Google Patents

抗血栓性医用材料

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JPS58121957A
JPS58121957A JP56150549A JP15054981A JPS58121957A JP S58121957 A JPS58121957 A JP S58121957A JP 56150549 A JP56150549 A JP 56150549A JP 15054981 A JP15054981 A JP 15054981A JP S58121957 A JPS58121957 A JP S58121957A
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gel
water
polyvinyl alcohol
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aqueous solution
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JP56150549A
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南部 昌生
田辺 達三
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、合成系ヒドロゲルからなる医用材料に係シ、
特に、従来の天然系または合成系のヒドロゲルには見ら
れない優れた##特性を有するヒドロゲルからなる抗血
栓性医用材料に関する。
合成高分子または天然高分子を医用材料として用いる場
合、これらと血液との接触面において、血栓または血液
成分の沈着する現象は、人工弁、人工血管、人工腎臓、
人工肝臓、人工膵臓、カテーテル等の開発上、克服すべ
き重要課題として古くから認識され、血液に対する異物
として挙動し難い材料、す々わち、血液破壊による血栓
形成を来たし難い材料を求める努力が続けられてきた(
田辺違三、外科診療、8,1441 (1966)、田
辺達三他、人工雑器、1.17(1972))。
ヒドロゲル(含水ゲル)は、生体組織への損傷が少ない
うえ、その含水率を高めるととKよシ抗血栓性も向上す
ることから、医用材料として期待されているが、従来公
知のヒドロゲルは、いずれも機械的強度に劣る重大な欠
点を有し、その用途は、きわめて制限されている(田辺
達三他、”人工血管″p、56、南江堂N577)、田
辺達三、人工臓器、5,245(1976)、S、D、
Br5cck、J。
Biomed、tnater、Rgs、e  7# 8
87 (1978)、H2Sing五at alo、J
、Sct、Ixd、Rgs、、89 、 mareル。
162 (1980)、J、D、Asdrade at
 al、、7Irana。
Am、Soc、Artif、Int、Organs、 
19 a 1 (1978))。
機械的強度の劣るヒドロゲル(またはゲル素材)を、ホ
ルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、テレフタルアル
デヒド、ヘキサメチレンジアミン等によシ処理する硬化
手段(強度向上策)が多数提案されてき友が、これらの
化学処理は、生体への有害試薬を使用するため、これら
を医用材料に用いた場合、種々の障害をきたすことが周
知である(田辺達三他、“人工臓器資料集成”、F、8
80  p、88、ライフサイエンスセンター(197
6)、J、RoLevisePlastic & Re
constrwctiva  Surgery、35゜
51(1965))。また、これらの化学処理により、
ヒドロゲルの優れた特徴(高含水性)が大幅に減退する
のが通例で、この化学処理に多くを期待し難い。化学処
理を行うことなく、軟弱なヒドロゲルを硬化させる唯一
の手法として、放射線照射法が期待されている(/V、
A、 Ilpp6sgt al、eJ、Biomed、
Matgr、Rgs、、4,423(19’lT)、H
9Singh at al、、Jj’:ci、Isd、
Res、89 a(tmrch)162(1980))
。しかし、これには、特殊な設備を要するうえ、その効
果が顕著でないことから、一般に、実用困難でまた放射
線照射によシ、ヒドロゲル本来の優れた特徴の消失(ま
たは減退)する例も多い。
本発明は、上述の化学処理または放射線照射のいずれを
も回避して製造し九機械的強度の優れたヒドロゲルから
なる抗血栓性の高い医用材料を初めて提供する。
本発明は、また、上記本発明に述べる抗血栓性ヒドロゲ
ルに、更に医薬(抗凝血剤)を包埋させることによシ、
上記ヒドロゲルの抗血栓性を更に高め、長期間にわたシ
、血液凝固を確実に阻止することができる医用材料を提
供する。
医薬を用いる凝血阻止法としては、古くから、ヘパリン
(ヘパリンカルシウム、ヘパリンナトリウム等)を生体
内の静脈、皮下または筋肉中に注射するか、あるいは、
ワーファリンカリウム(Warfarin potas
sic、@yn) (8−α−phenyl−β−ac
etyl−gthyl −4−hydroa;y−co
urtuxrin potassictsn)、ビスヒ
ドロクマリン(Dictbtyuyol Bishyd
rocosmrix)、インダン−1,8−ジオy (
l5das −1e 8− dtong)、ビスタマセ
ト酸エチk(Trom#zan、Ethyl B15c
ol&aacatat蛛フエンプロクモy (Li q
samr 、 Ph #%procostnon)、ア
セツクマリン(Si%trotn、Acgnocoxm
arin)\フェニンジオン(Phgsisdiona
eDanilong、Dindgvas。
Hgdslits)、ジフエナジオy (Dipkat
Ladi oss aDipazis)、アニシンジオ
ン(As1sindiosa、tniratLoa)等
を経口投与する手法が採られてきた。しかし、これらの
多量長期投与は、アレルギー性生体に対し、喘息、じん
麻疹、皮膚掻痒感、鼻炎、流涙、発熱、脱毛、特発性骨
折、骨多孔症、局所疼痛性血腫、歯間出血、鼻出血、嘔
吐、下痢などを誘発する危険があるほか、一般に、常に
、出血し易い危険な状態が持続することから、決して好
ましい方法ではない。
医用材料と血液との接触面における凝血を防止するには
、上述のように、生体内全域(循環血液)KNN血管含
有させるに及ばないとの考えのもとに、医用材料の表面
に微量の抗凝血剤を存在させる試みが多数提案され、例
えば、抗凝血剤(ヘパリン、ヒルジン(bit%dt%
)、アンチトロンビン(αntitにrombin)、
血小板凝集抑制剤(アゾニールサイクラーゼ(adgn
yl  cycLaae)、プロスタグランシフE (
prostaglandisfE)、、メチルキサンチ
ン(methylzanthisg)、線溶活性剤(ウ
ロキナーゼ(urokinasa)、ストレプトキナー
ゼ(strgptokitwue)などを、医用材料表
面に塗布するか、イオン結合性官能基を介し吸着させる
方式、あるいは、これらを医用材料表面へ、共有結合に
よシ固定化する手法が知られている(田辺達三、人工臓
器、5,247(1976)、田辺違三、人工臓器、1
.17(1972))。しかし、この場合、塗布、吸着
法においては、抗凝血剤等が脱離し易く、有効時間が短
い難点がある(田辺達三、胸部外科、25,847(1
972))。一方、共有結合法においては、化学反応を
施すことに因る抗凝血剤の損傷をしばしば伴うほか、新
たに共有結合性官能基を導入することによる生体への影
響も懸念され、しかも、共有結合によシ固定された抗凝
血剤の効果を十分に期待できないことから、やはり有用
な手法とは認められない(田辺違三、“人工血管”7.
78 、 p。
57 (1977)南江堂)、今井庸二、^分子、U。
570 (1972)、森有−他、高分子、22,61
4(1978)、H,Tatszasua at al
6.Trans、Ayn。
Soc、Art、Int、Organs、 19.18
8 (1978)、丹沢宏、外科診療、20.2 (1
978)、清水繁夫他、化学経済、24.(″)19 
(1977)、森有−1“人工臓器資料集成”、p、1
17(1976)ライフサイエンスセンター、丹沢宏、
化学工業、1260(1974))。
これらの難点を回避する試みとして、抗凝血剤を医用材
料中に混合、包埋する試みがある(H,Taszawa
 at al、。
Trams、kn、SoC,Art、Int、Orga
ns、 19 y 188(1978))。しかし、化
学結合による固定化(捕捉)処理の施されていない抗凝
血剤は、短期間内に流出(放出)し尽すことがしばしば
指摘され、有効期間としては5〜8k、もしくは、たか
だか5日程度とされている。この抗凝血剤の放出(fi
出)速度を低下させることを目的に、グルタルアルデヒ
ドにより、医用材料表面(または抗凝血剤)を化学処理
する試みもあるが、この場合、抗凝血剤への損傷に十分
留意する必要があシ、例えばpH4〜5.5以下、反応
温度50〜85℃以下で処理しなければならないという
制約を受けるため、その処理効果に多くを期待できない
本発明は、常法のような化学試薬または放射#による化
学結合操作を全く実織することなく、シたがって、抗凝
血剤をなんら損傷することなく、これを医用ヒドロゲル
中に強固に包埋し、人為的抗凝血作用の必要な局部(医
用材料と血液との接触面)に、長期にわたり、少量の抗
凝血剤を有効に持続放出させる医用材料を提供する。
本発明は、抗血栓性ヒドロゲル合成原料として、ポリビ
ニルアルコールを用いる。もつとも、ポリビニルアルコ
ールのゲル化法(ヒドロゲル合成法)については、既に
多くの処決が提案されている。しかし、下記に要約する
とおシ、いずれにも、操作上または生成物の性状Vc離
がある。
(1)ポリビニルアルコール水溶液を風乾することによ
り、湿潤皮膜または乾燥皮膜が得られるが、これらは耐
水性(劣シ、水中における剛直性を全く有しない軟弱な
フィルムにすぎず、限られた用途に用いられるにすぎな
い(特公昭4O−9523)。
(2)  ポリビニルアルコールとテトラエチルシリケ
ートを含む懸濁水溶液に酸を加え風乾する方法によって
も、やはり、上記(1)と同様の皮膜が得られるにすぎ
ない。この場合、懸濁水溶液に酸を加え、凍結・乾燥す
る提案もあるが、生成する皮膜の強度はかえって低下し
、はとんど成型不能である(%公開55−80858、
特公昭55−11811)。
(8)  ポリビニルアルコール水溶液へコバルト60
(r@)を照射するゲル化法が周知である。しかしこの
場合、特殊な施設(放射線照射施設)を不可欠とするう
え、照射経費もかさみ、しかも得られるゲルが軟弱で、
しばしば他の硬化手段(2次的硬化処理)を要する。し
たがって、この方法で得られるゲルは、人工硝子体(眼
球内光てん液)などの、高粘性液(または軟質ゲル)が
望まれる特殊用途以外には利用し難い(J、Mater
ial Sci 、 、 Li1is1815p特開昭
5O−55647)。
ナトリウム士水和物)を加えると、即座罠ゲル化するこ
とも古くから著名である。しかし、得られるゲルは、軟
弱で、流動性を有し、しかも単に指先でつまむことによ
り直ちに千切れる九め、成型後の形態は保持され難い(
J、Ayn。
Chm、5ci0.6J、1045 (1988)、フ
ランス特許748942(198g))e またこのホウ砂ゲルはアルカリ性雰囲気下では存在しう
るが、pH8以下では容易に崩壊する。したがって医用
材料には利用し難く、価値に乏しい。
(5)  フェノール、ナフトール、コンゴ−・レッド
等の7エノール類またはアミノ化合物、あるいはチタニ
ウム、クロム、ジルコニウム等の金属化合物によるポリ
ビニルアルコールのゲル化法も多数提案されているが、
いずれも上記(4)と同様の難点がある(日本化学雑誌
、72.1058(1951)、特公昭40−9528
、特公昭4〇−28204)。
(6)アルデヒド、ジアルデヒド、不飽和ニトリル、ジ
イソシアナート、トリメチロールメラミン、エビクロロ
ヒドリン、ビス−(β−ヒドロキシエチル)スルホン、
ポリアクリル酸、ジメチロール尿素、無水マレイン酸等
の架橋剤または共重合成分によるポリビニルアルコール
のゲル化も周知であるが、いずれも化学試薬を用いる操
作を要するはか、^含水性の強固なゲルは得難い(Tg
ztilg Rgz、J、m(8)・189(1962
)、英国特許742,900 (1958) )。
(7)ポリビニルアルコール水溶液を40℃以下、特1
c5〜18℃以下の低温に放置することによシゲル化さ
せる手法も古くから著名である(小南他、高分子化学、
12,218(1955)、前田他、高分子化学、18
 、198(1956)、王化、59,809 (19
66))sしかし、室温付近において生成するゲルは寒
天、カラゲナンのようにもろく、シかも、これは単に激
しくかきまぜるか、水を加えてかきまぜるか、あるいは
若干温めることにより溶解する(小南他、高分子化学、
12,218(1955)、高橋、振出、高分子化学、
13.502(1956))。
この、ポリビニルアルコール水溶液の放冷ゲルを得るの
に、低温が好ましいことも周知で、例えば18℃、更に
は0℃あるいは0℃以下の低温で実施する例も知られて
いる(前田他、高分子化学、18.198(1956)
、特公昭47−12854、高橋他、Polymer 
J、、旦、103(1974))。
しかし、いずれにしても、得られるゲルは、寒天、カラ
ゲナン、ゼリ一様の軟弱品(tたは粘液)であシ、激し
いベトッキ(粘着性)を示すうえ、耐水性に乏しく、水
中では著しく膨潤し、更に軟化すると共に、一部は水中
に溶出し、残部は糊状と化す。また、水中あるいは40
〜50℃の温水中では、更に迅速に形くずれし水中に分
散・溶解するなどの難点を有し、医用材料としての価値
を認め難い。
(8)  ポリビニルアルコールをホルマール化して得
うれるスポンジ状生成物も古くから著名であるが、生体
内で安定ではなく、分解、変質に伴い、有害作用を周囲
に及ぼすため、近年その用途はきわめて限定されるに到
っている(田辺達三他、“人工臓器費料集成”、880
(1976)ライフサイエフXセンター、同88(19
76)、J、R,Lawia。
Plastic  &  Flaconatruc、t
iva  Surgeryr85  。
51(1965))。
(9)ゲル化能を有する水溶性高分子、例えばアガロー
ス(Agarose)、寒天(agar)、アルブミン
(albumin)、アルギン酸塩、カードラン(cw
rdlan)、カラゲナン、     (carrag
aa*an)、カゼイン(casgts)、CMC(8
odicum carbozymgthyl  cal
lulose)、ファーセレラン(ハcrcalLar
a%)Xゼラチy (gelatin)1  メチルセ
ルロース(mgthll  cellulose)、(
クチン(pectin)、厳粉(staデCん)、タマ
リンドガム(tatnaritw1gx惧)、ザンタン
ガム(zanthan g賢抱)、トラガントガム(t
ragacanth gum)、グアーガム(guar
 gzs)等の水溶液へ少量のポリビニルアルコールを
添加後、これを放冷するか、ゲル化剤含有浴(#同浴)
へ浸漬するか、あるいはこれを凍結・乾燥する手法も知
られているが(フレグランスジャーナル、2.(7)6
8(1974)、特公昭66−25210.25211
)、このような手法によっても、やはり軟弱で耐水性の
乏しい粘液または非流動性ゲル、あるいはパサパサした
水浴性の乾燥粉末(凍結・乾燥粉)が得られるにすぎな
い。
本発明者は、ポリビニルアルコールを利用して、機械的
緒特性にすぐれ丸木不溶の、抗血栓性高含水ゲルを、安
価且つ安定に製造する方法を開発すべく検討した結果、
特定性状のポリビニルアルコールを6wt−以上含有す
る水溶液を、予め凍結・成型後、これを融解させること
なく、これに、部分的真空脱水を施すことにょ振舞性に
富み、機械的強度にも優れた水不溶の抗血栓性高含水ゲ
ルが得られるという知見を得、ここに効果の顕著な本発
明を完成しも即ち本発明は、けん化度が97モルー以上
、粘度平均重合度がL800以上のポリビニルアルコー
ルを6wt*以上含有する水溶液を、任意形状の容器ま
たは成型用鋳型へ注入後、これを−15℃よ)低い温度
で凍結・成型し、しかる後、この成型体を融解させるこ
となく、脱水率(凍結体の重量減少率) 5wt−以上
に到達するまで、部分的に脱水し、必要に応じ水中に浸
漬することによシ、含水率45〜92wt*(湿潤体基
準)に到達させて得たヒドロゲルからなる抗血栓性医用
材料を提供するものである。
本発明によれば、ポリビニルアルコール水溶液を凍結・
成型し、これを部分的に真空脱水することにより、機械
的強度の優れた所望の形状の高含水性ゲルが得られる。
本発明はゲル化の過程ならびにその前処理工程において
、従来合成高分子のゲル化に常用されている酸、アルカ
リ、ラジカル源、放射線、有機溶媒、反応試薬および水
板外の無機溶媒などを全く用いず、更に、2次的硬化処
理(後処Jl)も要しない。しかも本発明で得られるゲ
ルは、含水率が高く、ゴム状の弾性と、すぐれた機械的
強度をも兼備している。また、本発明のゲルは、水また
は温水に不溶で、粘着性を示さず、この点においても、
前記のポリビニルアルコール水溶液の放冷ゲルとは全く
異なる。すなわち、本発明は、従来のポリビニルアルコ
ール水溶液の放冷ゲル化、あるいは従来知られたポリビ
ニルアルコール水溶液の化学的処理によるゲル化などに
関する知見とは全く異なる 新規抗血栓性ゲルを提供す
るものであることを意味する。
本発明に用いるポリビニルアルコールのけん化度は、9
7モルチ以上、好ましくは98モル−以上を要する。け
ん化度80〜88モル−1特に85モルチ以下のポリビ
ニルアルコールを用いても、軟弱なゲルが得られるにす
ぎず、本発明の目的は達成されない。
A・°発明に用いるポリビニルアルコールのli合rI
IL!& 1,800以上を要する。重合度800〜1
,500未満、特に1,400以下では粘稠液または軟
弱ゲルが生成するにすぎない。本発明においては、例え
ば重合度1,800〜8.800程度のポリビニルアル
コールが使用できるが、通常市販されている尚重合度品
憧合[1,800〜2,600 )をそのまま用いるの
が良い。
本発明では、まずポリビニルアルコール濃度6瞥I以上
の水溶液を調合する。したがって、ポリビニルアルコー
ルの11111としては、例えば6〜25wt16とす
ることができる。
この濃度を更にたとえば9〇−程度まで高めることもで
きるが、常温における水溶液の粘度がlへ000 cP
以上にも達し、また貯蔵中に粘度上昇あるいはゲル化を
きたすこともあり、若干、取扱い難い。この濃度を例え
ば5wt−より低くすることもできるが、後述の脱水新
装時間が長びき、軽費(脱水動力費)がかさむ。
本発明においては、上記ポリビニルアルコール水溶液を
、例えば高圧スチーム滅菌し、同じく、予め滅菌した任
意形状の容器または所望の成型用鋳型へ注入し、凍結・
成型する。この場合、冷却剤としては例えば、食塩−氷
(28ニア7)(−21℃)、塩化カルシウム−氷(8
0: 70)(−55℃)などの寒剤、あるいは、ドラ
イアイス−メチルアルコール(−72℃)、液体窒素(
−196℃)などを用い、−15℃よシ低い温度に冷却
し、凍結させる。冷却が不十分であると、後述する部分
脱水工程を軽で得られるゲルの形状が、当初予期した形
態、すなわち、ポリビニルアルコール水溶液注入容器ま
たは成型用鋳型の形状と合致し難いほか、ゲルの機械的
強[に劣るため、本発明に好ましくない。また、液体ヘ
リウムを用いれば一269℃まで冷却できるが、不経済
であるうえ、ゲルの品位に利点はなく、集用上は、7レ
オン冷凍機を用い、例えば−20〜−5otに冷却する
のが良い。この冷却温度は、後述の部分脱水工程を経て
得られるゲルの強度に影響する。特に強いゴム弾性のゲ
ルを望む場合は、−20℃以下、例えば−20〜−55
℃が好ましく、−6〜−20℃では、ゲルの強度が若干
低下する。凍結・成型を省略するときは、水中において
剛直性を全く欠く、単なるポリビニルアルコールフィル
ム・ゲルが生成するにすぎず、本発明の弾性に富む高含
水性の、耐水性で抗血栓性のゴム状ヒドロゲルは得られ
ない。
本発明における凍結・成型時の冷却速度としては、o、
1〜b の急速冷却のいずれでも差支えない。
本発明による凍結・成型においては、ポリビニルアルコ
ール水溶液は任意の形状の鋳型内で同化(氷結)・成型
される。この容器または鋳型へ注入されたポリビニルア
ルコール水溶液が凍結されたことを確認後、これを融解
させることなく、必g!!(応じ、鋳型の上面カバーま
たは下面カバー(あるいはその双方)を取りはずし、成
型体の形状を保持しつつ、これに真空脱水を總す。この
場合、冷凍室から凍結・成型体を取シ出し、これを真空
乾燥室へ移し、直ちに吸引・脱水するならば、水分の除
去(昇華)に伴ない試料が冷却されるので、特に外部冷
却を施さなくとも、凍結・成型体が融解することはない
。また、凍結・成型体が融解しない程度に加熱すること
は差支えなく、これにより脱水を促進することができる
。つまり脱水工程の温度としては、凍結・成型体を融解
させないかぎ択特に制限はなく、これがゲルの品位に特
に影響することはない。ここで言う真空脱水は減圧で脱
水することで、減圧の縦合は%[限定されないが、たと
えば10■H9以下、好ましくは1wxHI以下さらに
は0.1 tmHO以下で行なうことができる。この脱
水工程においては、脱水率をSwt−以上とする。すな
わち、本発明においては、ポリビニルアルコール水溶液
の濃度のいかんにかかわらず、凍結・成型体に脱水処理
を施す。
脱水率としては、Swt嗟以上、更には10wt1以上
が採用される。脱水が進行するとともに、ゲル強度が著
しく高まシ、しかも非粘着性、耐水性などの諸性状が著
しく改善さ1   れることがら、この部分脱水処理は
本発明にとり不可欠である。もつとも、本発BAにおい
ては、注射薬液の凍結乾燥あるいはコーヒー、ミルク、
果汁、めん類等の含水食品の凍結乾燥に見られる十分な
る脱水(乾燥)処理を行う必襞はなく、上述のとおシの
部分脱水処!によ勺、十分本発明の目的が達成され、上
記のとおシ、脱水が進行するに伴いゲル強度が著しく高
まることから、所望のゲル強度に応じ、脱水量を選定す
ることかで専る。
いずれにしても、この凍結・部分的脱水処理は本発明に
不可欠で、きわめて重大な意義を有するため、これを省
略するとき、本発明に述べる非流動性、非粘着性、かつ
高含水性で、しかも機械的強度に優れる抗血栓性ヒドロ
ゲルは決して得られない。
本発明においては、次に、凍結・成型・部分脱水体を、
例えば常温放置し、融解(解凍)させることにより、弾
性に富むゲルが得られる。融解速寂としては1〜bの緩
慢融解、または8〜b ずれによることも差支えない。ポリビニルアルコール水
溶液を、0〜80℃程度で放置(貯蔵)する場合に得ら
れるゲルの融点が15〜29℃前後であるのに反し、本
発明のゲルの融点は100℃以上に及ぶため、温水また
は温風による急速融解も差支えないが、本発明のゲルも
熱湯中では溶解すること、60℃以上では表面に硬質皮
膜が急速に発生することなどから、高温融解は避けなけ
ればならず、40〜50℃以下で融解させるのが望まし
い。
この融解操作後、容器または鋳型の支持部から、ゲルを
容易に携りはずすことができる。これは滅醒水または滅
菌生理食塩水中において吸水し、1〜6hで含水率50
〜92wt% (al1体基準)に運するが、なお強固
な弾性体である。このゲルの含水率は、例えば、こんに
ゃく(含水率約97wt%  多1utallIゲル)
には及ばないが、豆腐、ゼリー、生体細胞、人間・動物
等の生体組織などの含水率(70〜90 wK) VC
類似し、しかも、強度と弾性の点で、こんにゃく、寒天
、アルギン酸、カラゲナ/、グアール・ゴム、ローカス
トビーン・ガム、アガロース等の多II類のゲル、豆腐
、ゼリー等の蛋白質ゲルを、はるかにしのぎ、むしろ人
間、動物等の筋肉質に類似する。本発明のゲルはこのよ
うに多量の水分を含むにかかわらず、強固な弾性を示し
、堅く握シしめても、一時的に変形する派直ちに元の形
状に復し、形くずれしない。また、本発明の、含水率8
8m1o板状ゲル上へ成人が片足または両足によ)直立
しても、やはシ一時的変形をきたすものの、直ちに元の
形状に復し、形くずれしない。高含水性と機械的強度と
は、従来から医用高分子材料を開発するうえで、両立し
難い難題とされているが、本発明のゲルは、上述の高含
水性と強度とを有し、従来のポリビニルアルコール水溶
液を風乾して得られる皮膜あるいは前述の、ポリビニル
アルコール水溶液を単に0〜80℃以下に貯蔵する場合
に生成する水溶性ゲルとは全く異なる新規ゲルである。
本発明のゲルに圧力を加えても、含有水分の浸出はほと
んど見られず、例えば、含水率90vtlsのゲル’f
c4119/dの圧縮応力を課しても浸出(流出)水量
は、含有水の1〜SIKすぎない。このように、多量の
水分を強15に保持することからも明らかなとおり、こ
のゲルの見か叶比重は、はぼ水と同程度であり、水中で
辛うじて沈降するにすぎない。
本発明のゲルには、粘着性がない。板状(8mx8mx
2 tm )、円筒状(内vk8□外径6簡、長さ6簡
)4球状(直径4■)等に成型したゲル約10gを、5
0−の滅菌水中で40日間かきまぜても、相互付着、形
くずれ等の現象は全く認められない、なお、生理食塩水
中VC1年間浸漬したが、溶解せず、弾性および強度も
変らない(これは、例えばこんにゃくを数日間水道水に
浸漬した場合、激しい形くずれが起るのと、きわめて対
照的である。また、ポリビニルアルコール水溶液の単な
る放冷ゲル(凍結ゲル)が著しい粘着性を示し、しばし
ば流動性粘液状あるいは、たかだかゼリー、プリン、寒
天状で、しかも耐水性に乏しく、水中で分散・溶解しや
すいのときわめて対照的である)。
本発明においては、ポリビニルアルコール単一成分がゲ
ル素材(ゲル化成分)として用いられる。しかし、ポリ
ビニルアルコールのゲル化を阻害しない無機物または有
機物が共存することは、本発明に差支えなく、その共存
量としては、例えばポリビニルアルコールのイ量以下と
することができる。これに反し、ポリビニルアルコール
(または変性ポリビニルアルコールとしてのポリビニル
アセタール、ポリビニルブチラール等)に作用して複合
ゲルを生成する物質ならびにポリビニルアルコールと反
応してこれを変性させる物質は、たとえ少量共存するこ
とによっても、しばしば、本発明のゲル形成(ポリビニ
ルアルコール単一成分ゲルの形成)K好ましくない影響
を及ぼし、機械的強度の優れた高含水性ゲルの生成を困
難とする。このような物質としては、既に、ポリビニル
アルコール類との相互作用が知うれているコロイド状ア
ルカリ・シリケート(米国特許2.888,661 (
1958))、コロイド状シリカ(米国特許2,888
,661 (1958))、アルカリ性コロイド状シリ
カ(特開昭54−158779L有機ケイ素化合物(酢
酸ビニル樹脂、j)、9 g 、日刊工業新聞社(19
62) )、テトラアルキルシリケート(%公開55−
80858.%公昭55−11811)、ホウ酸、ホウ
酸(フランス特許748942 (1988))、フェ
ノール、ナフトール、メタ・クレゾール、ピロガロール
、サリチルアニリド、ジサリチルベンジジド、レゾルシ
ノール、ポリアミン類(高分子化学、11.(105)
2B(1964))、カオリy(kaolin>(Na
tmra、170.461 (1955))などが挙げ
られる。これらは、いずれ吃その共存量に対応してポリ
ビニルアルコールとの複合ゲルを形成して不都合な軟弱
ゲルを生ずるので回避される。
前述の、ポリビニルアルコールのゲル化を阻止しない無
機物または有機物としては、例えば活性炭、ゼオライト
、後述する血液凝固阻止剤(heparin (ナトリ
ウム塩またはカルシウム塩))、プロピレングリコール
、グリセリン、酵素、のほか各種医薬が挙げられる。プ
ロピレングリコール、グリセリンを併用する場合は、ポ
リビニルアルコール水溶液中のポリビニルアルコール濃
度をGwts未flIに減少させることもでき、例えば
4〜6wt5とすることができる。
本発明のゲルの外見(色相)は、イカの刺身、餅、うい
ろ(白色)、かまぼこ、鮮魚(白身)K近い。
本発明のゲルの感触としては、人間、動物等の肉、イカ
の刺身、魚肉、餅(もち)、ちくわ、はんぺん、シュウ
iイ、ンーセージに類似する。本発明においては、ポリ
ビニルアルコール水溶液の注入容器遣たは鋳型の形状を
任意に選定し、所望の形状(粒状、M杖、塊状、板状、
円筒状その他任意形状)の湿潤ゲルとすることができる
。最終目的物の形状に合わせて成型してもよいし、一旦
得た成型体を切削等によシ別の形に成呈してもよい。
本発明のゲルは、強く圧縮されても、含有水分をほとん
ど浸出しないにもかかわらず、風乾処理により、徐々に
水分を失い、収縮するとともに、著しく硬直する。しか
も、その後、古び冷水に浸しても若干の吸水、膨潤が認
められるものの、元の高含水状@IICは決して復しな
い(これらの現象は、やはり動物の筋肉、魚肉、イカ、
柿の実等の場合に類似する)。しかし、水中または生理
食塩水中においては、当初のみずみずしい外見と感触が
維持され、生体内においては、もちろん、風乾、脱水、
収縮、硬直等をきたさない。
本発明のゲルは多量の水を包埋し、水または生理食塩水
に1〜6時間浸漬することにより、含水率50〜92w
t*にまで容易に到達する。特(、本発明における原料
水溶液のポリビニルアルコールatを6〜20wt−に
選定して凍結・成型・部分脱水を施し、更に水または生
理食塩水に浸漬して得られるゲルの含水率は70〜92
wt%にも及ぶ。
したがって、本発明の高含水ゲルは、前述の優れ六機緘
的強度を有するゴム状弾性体であるにもかかわらず、化
学的ならびに生化学的には、しばしば、単なる水(を九
は生理食塩水)同然の挙動を示し、生体との反応性はき
わめて軽微であ担血液に対しても、優れた抗血栓性を示
す。すなわち、ガラス、ナイロン、ポリスチレン、ポリ
エステル(ダクロン、Dacro話)、ポリエチレン、
ポリウレタンフォーム等においては血液はきわめて容易
に凝固しく″人工臓器資料集成”、115(1976)
ライフサイエンスセンター)テフロン、シリコーン、ポ
リビニルピロリド7等において本、血液凝固が起きるの
に反し、本発明の高含水ゲルは、ポリビニルピロリド/
、シリコーン、テフロン等に血栓形成が認められる条件
のもとにおいても、なお抗血栓性を示す。
従来、医用材料として注目されているヒドロゲル、すな
わち、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)の
含水率は通常88〜40wgfkであ夛、シかも機械的
強度に劣る(田辺達三、1人工血管”、p、56 (1
977)南江堂、田辺達三、人工臓器、互、245(1
976)、丹沢宏、工業材料、旦5 70(1977)
、丹沢宏、外科診療、20、(1)8 (1978)、
S、D、Br5ek、J、Hioyd。
蝙t#デ、Rga、、7,889 (1978)、丹沢
宏、化学工業、1258(1974))。その含水率を
6Chot−程度まで高めることも提案されたが、含水
率が向上するとともに機械的強度は更に低下する難点が
ある(J、D、And□#(IId、)、@Hydro
gens  for Medical  and  R
datdApplications”L28 (197
6)A(II’5Sytpcp。
S−デ、8X、森有−11人工臓器資料集成、p、11
6(1976)ライフサイエンスセンター)。
これに反し、本発明においては、通常含水率70〜92
wt%、更には80〜92wt%の高含水ゲルが容易に
得られるうえ、機械的強度にも優れることから、従来の
非親水性および親水性、含水性医用材料のいずれにも勝
る抗血栓性材料としての価値を有する。
本発明のヒドロゲルは、このように優れた抗血栓性を示
すが、いかく高含水ゲルと言えども、水または生理食塩
水と完全に同一の挙動を保証しうるとは限らない(田辺
達三、臨床外科、22.18 (196g)、田辺達三
他、人工臓器、1.17(1972))、たしか(、高
含水ゲルが血fIILに対して異物とは1鐵されないと
の期待もある(森有−他、高分子、22.618(19
78)、丹沢宏、化学工業、1258 (19’14>
、JJ)、Asdradg at al、。
Trams、Ayn、goCoArt、Int、Org
ans+ 1 9  、 1(1978)。
森有−1“人工臓器資料集成”、7.116(1976
)ライフサイエンスセンター)が、なお検討の余地を残
す。医用材料の含水率を高めることが抗血栓性の向上に
寄与するとの思考に不合理はないが(A、S、Hoff
tnsn at al、。
Trans 、Ayn、Sac 、Art 、Int 
、Organs、 18 、14(1972)、S、Q
BrsekJ、BionudoMatgr、Rag、。
ユ、891(1978))、医用材料(すなわち構造物
)を前提とするかぎり(機械的強度を確保する必賛上)
含水率を無制限に高めることは不可能である。本発明の
ヒドロゲルハ、従来提案されたポリビニルアルコール・
グルタルアルデヒド系あるいはポリ(α−ヒドロキシエ
チルメタクリレート)系のヒドロゲルの含水率上限値(
60〜8O−)(E、WlMerrill  at a
l、AC8Polymer Prap−rint、18
,518(1972)、J、ム1聾drada(gd、
)、= HydrOggla for Mad) Re
1atedApplications”、j)、2g 
(1976) )を、はるかく超えることができるが、
更に含水率92 m4を超えると、やはり、ゲルの機械
的強度低下につながる。
本発明のゲルの含水率を45〜92wt*にとどめ、し
かも更に十分な抗血栓性を長期間にわたシ確保する目的
から、本発明においては、本発明のゲル内へ抗血栓剤(
凝血阻止剤)を包埋させることができる。
本発明に用いる抗血栓剤としては、ヘパリン(ヘパリン
酸、ヘパリンナトリウム、ヘパリンカリウム、ヘパリン
オルソラム、ヘパリンマグネシウム)が有効である。本
発明の抗血栓性高含水ゲルに、上記抗血栓剤を包埋し、
その抗血栓性を更に確実に、長期間にわたシ確保するに
は、前述の、本発明の原料水溶液、すなわち、予め滅菌
されたポリビニルアルコール水浴液へ、予め滅菌された
ヘパリン粉末、ヘパリン水溶液、ヘパリン懸濁水溶液の
いずれかを添加・混合する操作を実線する。この場合、
ポリビニルアルコール水溶液の滅菌には、前述の高圧ス
チーム#、1が至便であるが、ヘパリンの滅菌にはエチ
レンオキシド、グルタルアルデヒド、ホルマリン、プロ
ピレンオキシド、過酸化水素等による滅−法の他、水溶
液について、無!1フィルターを用いる濾過滅菌法を採
ることもできる。
このようにして得られるポリビニルアルコールとヘパリ
ンの双方を含む水溶液の、ポリビニルアルコールとヘパ
リンの11度(溶解量)としては、それぞれ6wJt−
以上と10m−以下に選定することができる。ヘパリン
を更に多量添加し、水溶液中に一部懸濁させることもも
ちろん差支えないが、本発明のヒドロゲル(包埋された
ヘパリンは、短期間内に流失することなく、長期にわた
)包埋・徐放されるため、lf#に大量のヘパリンをポ
リビニルアルコール水溶液へ添加することは通常必要で
ない。
本発明においては、かくして得られるポリビニルアルコ
ール・ヘパリン 水溶液に、前述の凍結・成型、部分脱
水を施すことにより、水溶中のヘパリンの99−以上を
ゲル内に均一に分散・包埋させることができる。これは
前述したとおり凍結体を融解させ、医用材料として用い
ることができるほか、滅甑水または滅菌生理食塩水に1
〜6時間浸漬することによシ、含水率50〜92侭−の
、平衡吸水状態に近4潤グルとして、その形状を安定化
させたのち用いることもできる。もつとも、この浸漬操
作中に、ヒドロゲルからヘパリンがわずかながら流出す
るが、その損失量は、通常、全包埋量の0.5〜1−1
1度にすぎず、本発明のヒドロゲルの抗血栓性は、これ
により左右されるものではない。例えば、ポリビニルア
ルコール水溶液にヘパリンナトリウムを8wt−溶解後
、本発明の処決を適用して得られるゲル5g(全表面積
50cm”、ヘパリン包埋量: 4.800単位(30
ダ)/9)を5mの生理食塩水(6に浸漬した場合、ヘ
パリンの流失(損失)は約0.6−で、その後、少なく
とも28日間、生体内の血液流に接しても、なお、ヒド
ロゲル表面にヘパリンが存在する。ポリビニルアルコー
ルのアルデヒド架橋ゲル等に包埋されたヘパリンは通常
5〜8k、もしくはたかだか5日程度で全量流出するこ
とから、本発明における包埋ヘパリンの長期徐放効果は
特異であり、医用材料としてきわめて好ましいことが明
らかである。本発明のゲルは、任意形状の成型品として
容易に得られ、例えば直径2〜6wxの、ヒドロゲル・
パイプま九はヘパリン包埋ヒドロゲル・パイプを製作し
、人工血管に供することができる。現用のポリエステル
またはテフロン製の人工血管ではいずれも血栓形成が激
しく、直径5■以下の細動脈代替には難があるほか、血
液流速の小さな静脈Sには適用し難いが、本発明のヒド
ロゲル・パイプまたはヘパリン包埋ヒドロゲル・パイプ
は、直径2〜5Nの細動脈または静脈の代替においても
、少なくとも4週間にわたシ崖栓を生じず、この間に、
本発明のヒドロゲルパイプまたはヘパリン包埋ヒドロゲ
ル・パイプの全表面にわたり、生体組織(蛋白質)が薄
く密着し、生体適合性が十分に達成される。
本発明のゲルには、更に活性炭を包埋することもできる
現行ノキュプロファン(c*prophats)による
透析に替る吸着型人工腎臓として、活性炭をゼラチンま
たはポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)など
のヒドロゲルによりコーティングする試みが提案されて
いるが、本発明のヒドロゲルまたはヘパリン包埋ヒドロ
ゲルも、もちろん活性炭をコーティングすることができ
、しかもゼラチン、ポリ(α−ヒドロキシエチルメタク
リレート)K勝る機械的強度(耐摩耗性)と抗血栓性を
有することから、活性炭の洩れと血栓形成を阻止するう
えで、更に好ましい材料である。このほか、本発明の抗
血栓性ヒドロゲルおよびへ/イリン包埋ヒドロゲルは、
いずれも、人工透析用シャント、心臓用人工弁、大動脈
内バルーン(balloon’jなどの抗血栓性を要求
される人工臓器用材料に供しうる他、血中溶存酸素濃度
の測定用電極等の、血液と接する各種カテーテルの被覆
材に有用である。また、テフロン、ポリエステル、ポリ
エチレン、ポリウレタン、ポリウレタン・ジメチルポリ
シロキサン等の従来の医用材料の表面を被覆して抗血栓
性を高めることもできる詠発明で言う抗血栓性医用材料
は、生体の内または外で直接血液に接する場所に使用す
る各種医用材料である。
本発明においては、ヒドロゲルおよびヘパリン包埋ヒド
ロゲルの合成過程に有機溶媒、化学試薬等を全く使用し
ないことから、単にポリビニルアルコール水溶液の加圧
スチーム滅菌とヘパリンの滅菌を入念に実論じ、しか屯
ヘパリンの滅liに用いたプロピレンオキシド(または
エチレンオキシド、過酸化水素、ホルマリン、グルタル
アルデヒド勢)の除去(真空脱気、滅菌生理食塩水によ
る反復洗浄、無菌室常温放置など)に留意するかぎり、
本発明のヒドロゲルおよびヘパリン包埋ヒドロゲルの有
害物随伴を懸念する必要がない。従来の代表的抗血粉材
としてのポリウレタン・ジメチルシロキサンが、常に、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸等を随伴する危
険を伴い、しかも、きわめて容易に無−室内のほこ夛を
吸着するため、通常の手術室とは異なる特殊な清浄室に
訃いて堆扱わねばならないのに反し、本発明のヒドロゲ
ル及びヘパリン包埋ヒドロゲルの取扱いは容易である。
本発明において、ポリビニルアルコールの水溶液を凍結
・成型・部分脱水するととくよ)、従来公知のポリビニ
ルアルコール系ゲルとは全く異なる、機械的強度の優れ
九弾性に富む抗血栓性高含水ヒドロゲルの得られる理由
は明らかでないが、凍結・成型ならび(、これに続く部
分的脱水処理時に、ポリビニルアルコールの分子内およ
び分子間にきわめて多数の水素結合が形成され、特に、
部分脱水時に、ゲル組織の結晶化度が高tb、機械的強
度と弾性の向上をきたすことに因ると推察される。
:1 いずれにしても、この種の抗血栓性の、ポリビニルアル
コール凍結・部分脱水ゲルおよびその製法は、本発明が
初次に実施例(基づいて本発明を説明する。
実施例1 市販ポリビニルアルコール(けん化度99.4モル−1
粘度平均重合[2600,4−水溶液の粘度(20℃)
66ep)の粉末28g(含水率8.5 vt* )を
、水140m1jに溶解して、18wt*水溶液とし、
これに、高圧水蒸気滅菌処理(120℃X 20 tl
Li%)を施す。
内径5m、外径10m5長さ20傷のパイプ成型用鋳型
を高圧水蒸気滅菌後、ここへ前記滅菌済水溶液12Il
jt−流し込み、−60℃で1h放冷(凍結)させる。
しかる後、鋳型の上面カバーを取りはずし、凍結成型体
を融解させることなく、6にの真空脱水を施す。次に、
無−フィルターを通過させた清浄な空気を用いて真空を
破シ、成型体(パイプ)を取)出し、無1室に放置して
融解させたところ、重量?9(脱水率40s1含水率7
8−一)、内径5龍、外径8■のパイプを得た。このパ
イプを、滅麿済のα9wtチ食塙水に5h浸漬したとこ
ろ、10g(含水率84wt% ) 、内径5聰、外4
I9 mのヒドロゲル・パイプが得られた。このパイプ
を2等分し、それぞれの切断パイプの1端をセリシン(
sgricin鵬出処理済み編み絹糸(JIs41、直
径0.1m、  120℃X80mjs滅厘済)を用い
てしげるととくよシ、下端を封じた円筒(微小試験管)
を制作する。
それぞれのヒドロゲル製試験管に、ヤギ(体重80Jt
9)の新鮮血(採取後20秒以内)IIIjずつを注ぎ
、8ms#置後、一方の試験管を80〜60秒ごとに傾
ける操作を反復し、血液の流動性がほぼ消失した時点に
おいて、他方の試験管につき同様の操作を反復継続し、
この試験管の上下を逆転させても流動の認められない状
態に到達するまでの通算所要時間を凝血時間を見なす。
同様に#血時間測定操作を、同じく内径5諺のシリコー
ンゴム製試験管(2本)についても実施する。
本発明のヒドロゲルとシリコーンゴムのそれぞれの生体
外における凝血時間は、58w5sと16m1nであシ
、本発明のヒドロゲルは、従来かなりの好評を得ている
シリクン(田辺違三、臨床外科、22.819(196
8))に比し、はるかに抗血栓性の高いことを知った。
実施例2 実施例1のポリビニルアルコール65g(含水率8 w
t%)を水985JilKi!解し、65at96とし
た。この水溶液170gをポリエチレン製ビーカー(底
面直径15cm)に注ぎ、これVCl20℃X 80 
misのスチーム滅菌を施した後、−50℃X2にの冷
却(凍結・成型)を経て、直ち[64の真空脱水を施し
た。解凍後97g(含水率89m1.脱水率48 wt
% )の白色不透明な弾性に富むゲルを得もこのゲル(
厚さ約8m)を、同じくスチーム滅菌した生理食塩水1
00117に6&浸漬することにより、このゲルは吸水
して1489(含水率98sc+t%、厚さ約9m)に
達し島これに41c9/cm”の荷重を課した紙水分浸
出量は8d(流失損失2−)にすぎなかった。
また、この荷重を除くことにより、この弾性体の形状は
元に復し、さらに、このゲルの引張シ強度は5#/cI
l” K:及ぶことを知った。
ここに得られたシート状ゲル(直径15cm、円板)の
断片から、スチーム滅菌済開孔機(パンチ)を用い、内
径8u1外径35龍、長さ9wxのラシヒリングを切取
択イヌ(体車約10噸)の頚静脈に挿入する。すなわち
、ラボナール静脈麻酔と挿管調節呼吸のもとに、無菌的
に頚静脈を露出させて外膜を剥離し、1−キシロカイン
を滴下後、血梢11に:それぞれ、一時的に糸をかけ、
血流を遮断する。直ち(、静脈内腔を滅菌済生理食塩水
を用いて洗浄し、しかる後、血管内膜を傷つけないよう
留意しつつ、上記ラシヒリングを末梢11に挿入し、次
いで、これを中枢IIIに寄せ、切Rmとリング中央部
の位置とが合致するよう調整後、エチレンオキシドによ
る滅1を施したカットゲート(catgsζ直径0.1
8目)を用いて切開線を縫合し、血流を再開するととも
に、ラシヒリング挿入中央部(おいて結紮し九8週間を
経て、上記の部分を再び切開した結果、ラシヒリングの
全面にわたシ、薄く、少量の血栓が認められるものの、
リング閉塞は全く見られなかった。
シリコーンゴム製ラシヒリングとテフロン製ラシヒリン
グについても同様に、体重10〜15に9のイヌを用い
比較検討し九が、2週間後には既に、いずれも著しい血
栓を生じ、血管はほとんど閉塞状11に達することから
、本発明のヒドロゲルの抗血栓性の優れていることを知
った。
実施例8 市販ポリビニルアルコール(けん化度97モル一、粘度
平均重合度1,800.4s水溶液の粘度(20℃)2
8cP)の粉末86g(含水率7 mLs)を、水91
1Km溶解し、8、OwtToとした。
この水溶液41gを、底面直径7.21のポリエチレン
製ビーカーに注ぎ、実施例1に準じて滅菌、凍結・成型
後、10Aの真空脱水を施し札 解凍後8g(含水率58wt勲脱水率−80sc+tl
G )の白色不透明ゲルを得、これを滅1済生理食塩水
10−に6に浸漬することによシ、このゲルは吸水して
、14g(含水率76 wt% )に達した。このゲル
(厚さ約10■)の引張り強度は5J/m”に及ん九か
くして得られた円板状ゲルを、円形2紙の場合と同様(
四つ折にし、底面を欠く円錐状容器を作成した。
一方、ウサギから1011jの血液を採取し、8.89
11クエン酸ナトリウム水溶液111jを添加・混合後
、イ・M塩化カルシウム水溶液10117を加えて混合
し、その8−を、上記円錐状容器へ注入後、8h靜置し
た麩血栓はほとんど認められなかつ九。
円板状シリコーンゴムにつき、同様の円呻状容器を作成
し、上記の血栓発生試験を実施したところ、2orPL
i後には血栓が明らかに見られ、本発明のヒドロゲルが
抗血栓性において勝ることを知っム 実施例4 実施例1のポリビニルアルコール粉末13y(含水率8
.5−)を水89gに溶解して得た11.6wtチ水溶
液909を、1a11X 1cstX 5cILの板状
体(18枚分)成型用鋳型へ注入し、−53℃X1にの
冷却(凍結・成型)を施した後、鋳型を解体し、成型体
を取シはずすとともに、直ちに6んの真空脱水を施した
結果、48p(含水率78wt% 、脱水率47 wt
−)のゲルを得た。このゲルの引張りxiI!i!にお
いて、6kg/菌2の応力まで切断しなかった。また実
施例8と同様な血栓発生試験を行なったが、血栓はほと
んど認められなかった。
比較例1 実施例2のポリビニルアルコール水溶液41gを、8c
ILX8cpnの底面の角形容器へ注ぎ、常温で2日間
放置した結果、無色透明の軟弱な湿潤膜を得九この膜を
水道水に6に浸漬したが、水中に一部溶解するうえ、膜
自体粘着性を・(示す。実施例1〜4の場合のようなゴ
ム状ゲルは全く生成しない。
すなわち、ポリビニルアルコール水溶液を単に乾燥させ
ても、本発明のゴム状高倉水性ゲルは得られない。
比較例2 実施例8のポリビニルアルコールのかわりに、けん化度
78.5モルチ、粘度平均重合f1.800,4−水溶
液の粘度(20℃) 86 cPの市販ポリビニルアル
コールを用い、一様に操作し九凍結・成型・脱水体7.
4 ’il (含水率55W績)が得られたが、解凍後
は5℃においても軟弱化し、少量のゲル層のほかに、多
量のポリビニルアルコ−4厚水溶液が層分離するのを認
めも すなわち、けん化度の低いポリビニルアルコールを用い
ても、本発明の耐水性ゲルは得られ彦い。
比較例8 実施例8のポリビニルアルコールのかわりに、けん化度
99.2モル−1粘度平均重合&500,4−水溶液の
粘度(20℃) 5.6 ePの市販ポリビニルアルコ
ールを用い、その18wt%水溶液2019を、同様(
凍結・成型・脱水したが、寒天(似たもろいゲル18g
(含水率725its )が得られたにすぎず、はとん
ど弾性は認められないことを知った。
すなわち、重合度の低いポリビニルアルコールを用いて
も、本発明の機械的強度の優れたゴム状の弾性ゲルは得
られない。
実施例5 実施例4のポリビニルアルコール粉末から調製した6w
tfb水溶液170gを5等分し、それぞれをポリエチ
レン製ヒ−J −(50117) K注ぎ、−50℃X
ltの冷却(凍結・成型)を施し、続いて、それぞれに
1〜14&の真空脱水を總した。また脱水ゲルを水中に
6に浸漬後の重量を求めた。
脱水ゲル     浸漬ゲル 1  27  92  21  29  982  2
6  92  24  29  984  19  8
9  44  28  918  5  62  85
  11  8214  2.5 20  98  1
0  80また、浸漬後のゲルにつき、引張夛強度を測
定しれ乾燥時間(A)    強度(切断時、崎/cm
” )1 2 8 6 14         6 なお、当該ゲルはいずれも水道水に浸漬し常温で90日
間以上放置しても、相互付着、形くずれはおこらず、強
度変化もほとんど起とらなかつ九 また実施例8と同様な血栓発生試験を行なつ九が血栓は
ほとんど認められなかつ九 比較例4 比較例8と同じ重合度500のポリビニルアルコール水
溶液の濃rを80 vt* tで高め、その水溶液12
0gに一73℃X1&の凍結・成型を紬した後、6にの
真空脱水を織し輻凍結・成型・脱水体Ion(含水率6
6−)を解凍後、水中に8に浸漬し九結果、120p(
含水率70 wt% )にまで吸水するととも(著しく
軟化し、その一部は形くずれ(水中への溶解)を起こし
た。
比較例5 実施例6において、ポリビニルアルコール(けん化度9
9.4干ルチ、粘度平均重合&2,600 )ノロwt
’l水11液84pを冷却(凍結・成m>後、常温で1
4放置しれ粘着性の軟弱ゲル(84y、脱水率os、含
水率94 m−)を得た力ζ弾性を示さず、引張)強度
としてはわずかに100g/工1で既に破断された。ま
た、前記ゲル109を水801fjK浸漬したところ、
約20時間で形がくずれ出し水層は濁シ、シかも大部分
粘着性の水に変った。
このようくいたとえポリビニルアルコール水溶液に凍結
成型を施し融解させても、強度が低く耐水性の乏しい粘
着性のゲルが得られるにすぎず、凍結・成型後融解をさ
せずに部分脱水を施さないかぎり本発明で言う強度の強
い耐水性のあるゲルは生成しない。
比較例6 実施例2のポリビニルアルコール粉末(含水率8.55
ty19G>とカルボ中ジメチルセルロースのそれぞれ
のQ、5gfつを水90pK加え、15m5s煮沸して
溶解させて後、室温まで放冷して激しくかきまぜ、しか
る後、これを−50℃で10h放冷(凍結)シ、直ちに
真空乾燥することによシ、乾燥体1yを得もこれは、発
泡スチロール状の、しか4とれより更にもろい白色スポ
ンジであ夛、水中で容JIK粘着液と化した。
すなわち、ポリビニルアルコール0.5−11&の水溶
液ニつき本発明に準する操作を実施しても単なる水溶性
の凍結乾燥体が得られるにすぎない。
実施例6 実施例1で得られるとドロゲルパイプ(長さ201)を
41ごとに切断し、それらにつき、セリシン(aari
cis)溶出処理済みの編み絹糸CJIS  41、直
径0.1m、120℃X 80 mix滅1済)、カッ
トグー) (catgst。
腸線、直径018131%エチレンオキシド滅菌済)滅
菌中ソン糸(ポリクリコール酸系、直110.18m、
120℃X80m5s滅菌済)ならびにtaper c
st針を使用して、たがいに吻合し、2点支持式人工血
管縫合法(田辺達三、°縫合材料と縫合、吻合”p、t
 6 、61 、91 (1979)金属出版、田辺違
三他、°人工血管”jl、56 、ν、84(1977
)南江堂)によ)、糸間隔L6■として縫合試験を行う
いずれの種類の縫合糸の場合にも、本発明のヒドロゲル
パイプは容JIK縫合され、縫目における破損が全く生
じなかったことから、生体血管へ0縫合にも、本発明の
とドロゲルパイプは十分耐えうると見なされもまたとの
ヒドロゲルパイプについて実施例2と同様の抗血栓性試
験を行なった結果血栓発生はほとんど見られなかつ九 実施例7 実施例2のポリビニルアルコール粉(含水率a 5 m
)281!を水100−に溶解して17d−水溶液とし
、これに高圧水蒸気数1(120℃x80sjs)を細
し、40”Cまで放冷後、その20gへ、ガス消毒済み
へバリンナトリウム粉65,000単位(400Mg)
を溶解する。この混合水溶液12−を、実施例1と同様
に鋳型へ流し込み、同様に操作して、重量8g(脱水車
84w績、含水率75 to捗入内径5誼、外径8mの
パイプを得、これをあらかじめ滅1した0、9−浸食塩
水に5h浸漬し、10g(含水率80wt$ ) 、内
径5諺、外径9wiのヒドロゲルパイプを得もこのパイ
プを0.51ととに切断し、そO切断片20個(ヘパリ
ン含量19,500単位)(5gゲル)VCツき、0.
9m−食塩水20117を注ぎ、1日静置發、水相をヒ
ドロゲルパイプ切断片と分離し、水相につき、トルイジ
ンブルーによるヘパリン呈色試験を実施する。4日浸漬
液(2011j)を更新して、この操作を反復した結果
、少なくとも28日間にわたシ、明確なトルイジンブル
ーの呈色(変色、青紫);      が観察された。
なお、別途に同様の方法で作成したパイプ(内径5■、
外径8 tJ長さ7c11)を実施例2と同様の抗血栓
性試験を実施例8 実施例7のヘパリン使用量をHIK高め、同様に操作す
る。かくして得られるヘパリン包埋ヒドロゲル/くイブ
(長さ20eM)から、長さ10■のパイプを切取シ、
イヌ(体重12#)の工大静脈に挿入後、結紮固定化し
、血流再開後118日を経て、再び切開しへ/4リン包
塚ヒドロゲルパイプを堆出し九力ζ血栓は認められなか
った。
手続補正書 昭和56年11月27日 %詐庁長官島田春樹殿 1、事件の表示 昭和56年特許願第150549号 2、発明の名称 抗血栓性医用材料 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 名称 (444)  日本有油株式会社f。
4、代理人 50 住所 東京都渋谷区桜ケ丘24番8号 チサンマンション新甫千台(電話476−2571)6
、補正の内容 (1)明細書を次の通夛補正する。
(2)明細誉9頁lO行と11行の間に次の文を挿入す
る。
「しかるに、本発明の抗血栓性ヒドロゲルに、たとえば
ヘパリンを包埋する場合、その流出(放出)速度はきわ
めて緩慢で、20〜50日間又はそれ以上の連続徐放効
果が得られる。」

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. けん化度97モルー以上、粘度平均重合度1,800以
    上のポリビニルアルコールをesc<−以上含み、更に
    必要に応じ抗凝血剤を10wt*以下の濃度で含有する
    水溶液を、任意形状の容器または成型用鋳型へ注入し、
    これを−15℃よシ低い温度で凍結成型後、この成型体
    を、融解させることなく、脱水車5vt%以上に到達す
    るまで、部分的に脱水し、しかる後、必要に応じ水中に
    浸漬することにより、含水率45〜92m%に到達させ
    て得たヒドロゲルからなる抗血栓性医用材料。
JP56150549A 1981-09-25 1981-09-25 抗血栓性医用材料 Pending JPS58121957A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009057713A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Kyushu Electric Power Co Inc 風力発電用ハイブリッドタワー及びその施工法
JP2019097659A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター チューブ状ハイドロゲル及び医療用ステント

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