JPH0135473B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は例えば監視制御システムにおけるプロ
セス制御装置とのインターフエイスとして用いら
れ、プロセス制御装置筐体内の配線を簡素化し得
るようにした端子台装置に関する。

〔発明の技術的背景〕

第１図は、この種のプロセス制御装置とのイン
ターフエイスを行なうための従来の端子台の一部
を切断斜視図にて示したものである。本端子台は
図示の如く、端子台本体１の左右に夫々取付けら
れた端子２と、これら各端子２間を接続する接続
片３にて構成される。

第２図は、かかる従来の端子台を用いたプロセ
ス制御装置のインターフエイス回路を示すもので
ある。図において、プロセス４の信号端子は２本
のシールドケーブル５を通して、端子台本体１の
一方の端子２に夫々接続される。通常、シールド
ケーブル５による上記２本のシールドケーブル５
のうち、１本は他方の端子２を介して正極電源線
Ｐに接続されたプロセス制御装置のPI６のコ
ネクタ７に接続される。また、もう１本はコモン
線として他方の端子２により共通接続された後、
負極電源線Ｎに接続される。さらに、シールドケ
ーブル５のシールドも端子２により共通接続され
た後、シールド線としてアースに接続される。

〔背景技術の問題点〕

然乍ら、上述した従来の端子台を用いたもので
は、プロセス制御装置側での配線つまり図示の如
く繁雑となり、単純な回路であるにもかかわらず
配線工数が多く必要になると共に、配線のための
スペースが増加することになる。

〔発明の目的〕

本発明は上記のような事情に鑑みて成されたも
ので、その目的はプロセス制御装置側での配線を
簡素化し配線工数の削減および省スペース化を図
ることが可能な端子台装置を提供することにあ
る。

〔発明の概要〕 上記の目的を達成するために本発明では、プロ
セス制御装置とのインターフエイスを行なうのに
用いられる端子台装置を、階段状に形成された複
数段の電線接続部を複数個並設してなる端子台
と、端子台の電線接続部に個別に導電接続される
導電性のパターンが形成され、かつ端子台と一体
化された基板と、基板の導電性のパターンに導電
接続された接触子を有し、プロセス制御装置のコ
ネクタに接続されるコネクタと、端子台に任意に
取付けられ、シールドケーブルのシールド線が接
続されたシールド用導体とを備えて構成してい
る。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を図面に示す一実施例について説
明する。第３図は、本発明による端子台装置構成
例を分解斜視図にて示したものである。第３図に
おいて、１１は端子台であり、階段状に形成され
た複数段（図では２段）の電線接続部１２，１３
を複数個並設してなる。ここで、上段側に位置す
る電線接続部１２は信号用とし、下段側の電線接
続部１３はコモン用として夫々用いる。また、１
４はシールド用導体であり、上記端子台１１に任
意に取付け可能なようにネジどめにて固定し、シ
ールド線の接続用として用いる。さらに１５は基
板であり、上記端子台１１の下方に一体的に組合
わせている。この基板１５上には、図示しない複
数個の導電性のパターンが形成されており、これ
らは上記端子台１１の電線接続部１２，１３と
夫々個別に導電接続している。さらにまた１６は
コネクタであり、上記基板１５上のパターンとコ
ネクタ１６の接触子を夫々導電接続し、図示しな
いプロセス制御装置のPIへ接続される。

第４図は、かかる本発明による端子台装置を用
いて構成したプロセス制御装置のインターフエイ
ス回路の一例を示すもので、第２図と同一部分に
は同一符号を付して示す。図において、プロセス
４の信号端子は２本のシールドケーブル５を通し
て端子台１１に接続する。この場合、２本のシー
ルドケーブル５は信号用の電線接続部１２および
コモン用の電線接続部１３に分けて夫々配線接続
する。また、そのシールド線は、シールド用導体
１４に接続する。ここで、信号用の電線接続部１
２に接続されたシールドケーブル５は、端子台１
１と一体化された基板１５上のパターンを介し
て、正極電源線Ｐに接続されたコネクタ１６に接
続され、ジヤンパーケーブル１７によりプロセス
制御装置のPI６のコネクタ７に接続している。
一方、コモン用の電線接続部１３に接続されたシ
ールドケーブル５は、基板１５上のパターンにて
共通接続された後、負極電源線Ｎに接続してい
る。さらに、上記各シールドケーブル５のシール
ド線は、シールド用導体１４にて共通接続した後
アースに接続している。

上記のように本実施例の端子台装置は、階段状
に形成された２段の電線接続部１２，１３を複数
個並設して成る端子台１１と、この端子台１１の
電線接続部１２，１３に個別に導電接続される導
電性のパターンを形成し且つ上記端子台１１と一
体化した基板１５と、この基板１５の導電性のパ
ターンに導電接続された接触子を有し、プロセス
制御装置のPIO６のコネクタ７に接続されるコネ
クタ１６と、上記端子台１１に任意に取付けられ
シールドケーブル５のシールド線を接続するシー
ルド用導体と１４とから構成したものである。

従つて、端子台スペースつまり配線のためのス
ペースを小さくすることができ、省スペース化を
図ることが可能となる。また、ケーブル仕様のシ
ールド有無に対する対応として、端子台の形態を
変えることなく対処することが出来る。さらに、
端子台１１とプロセス制御装置のPIのコネク
タ１６との間の配線はジヤンパケーブル１７のみ
で行なつているので、端子台１１への盤内配線は
電源線Ｐ，Ｎとアース線のみですむため、大幅な
配線工数の削減が可能となり省力化が図れると同
時に信頼性の向上に寄与することができる。

尚、上記において外線ケーブルにシールドを必
要としない入出力においては、端子台１１に取付
けられているシールド用導体１４を徹去すること
により簡単に適用することが出来、また基板１５
部を徹去することにより、端子台１１の背面より
ラツピング配線やハンダ配線等にて直接接続する
ことが出来る。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、端子台と
基板とコネクタを組み合わせ且つシールドケーブ
ルのシールド線を端子台に取付けられたシールド
用導体に接続するようにしたので、プロセス制御
装置側での配線を簡素化し配線工数の削減および
省スペース化を図ることが可能な極めて信頼性の
高い端子台装置が提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の端子台を示す一部切断斜視図、
第２図は従来の端子台を用いたプロセス制御装置
のインターフエイス回路を示す図、第３図は本発
明の一実施例を示す分解斜視図、第４図は本発明
を適用したプロセス制御装置のインターフエイス
回路の一例を示す図である。 １１……端子台、１２，１３……電線接続部、
１４……シールド用導体、１５……基板、１６…
…コネクタ、１７……ジヤンパーケーブル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ プロセス制御装置とのインターフエイスを行
   なうのに用いられる端子台装置において、 階段状に形成された複数段の電線接続部を複数
   個並設してなる端子台と、 前記端子台の電線接続部に個別に導電接続され
   る導電性のパターンが形成され、かつ前記端子台
   と一体化された基板と、 前記基板の導電性のパターンに導電接続された
   接触子を有し、前記プロセス制御装置側のコネク
   タに接続されるコネクタと、 前記端子台に任意に取付けられ、シールドケー
   ブルのシールド線が接続されたシールド用導体
   と、 を備えて成ることを特徴とする端子台装置。