JPH0132830B2 - - Google Patents

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JPH0132830B2
JPH0132830B2 JP56019615A JP1961581A JPH0132830B2 JP H0132830 B2 JPH0132830 B2 JP H0132830B2 JP 56019615 A JP56019615 A JP 56019615A JP 1961581 A JP1961581 A JP 1961581A JP H0132830 B2 JPH0132830 B2 JP H0132830B2
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JP
Japan
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methoxy
carboxylic acids
conh
cephem
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Application number
JP56019615A
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English (en)
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JPS57134487A (en
Inventor
Seiichi Masai
Shinji Ueda
Hisao Tohiki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP56019615A priority Critical patent/JPS57134487A/ja
Publication of JPS57134487A publication Critical patent/JPS57134487A/ja
Publication of JPH0132830B2 publication Critical patent/JPH0132830B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Cephalosporin Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、7α−メトキシ−7β−R3NH−CH
(R2)−CH2SCH2CONH−△3−セフエム−4−
カルボン酸類(R2は水素原子またはカルボキシ
ル基または保護されたカルボキシル基、R3は水
素原子、カルバモイル基またはアミノ基の保護基
を意味する)の製造法に関するものである。 本発明方法によつて得られる7α−メトキシ−
7β−R3NH−CH(R2)−CH2SCH2CONH−△3
セフエム−4−カルボン酸類(R2、R3は前と同
じ)は特開昭55−83791に示される如く医薬上非
常に有利である。例えば、本発明により製造され
る7α−メトキシ−7β−(2−アミノ−2−カルボ
キシ)エチルチオアセトアミド−3−(1−メチ
ル−1H−テトラゾール−5−イル)チオメチル
−3−セフエム−4−カルボン酸(MT−141)
は広範囲にわたり非常に強い抗菌スペクトルを有
する化合物として広く知られている。7α−メト
キシ−7β−R3NH−CH(R2)−CH2SCH2CONH
−△3−セフエム−4−カルボン酸類の製造法に
ついては、特開昭55−83791で示される方法、す
なわち、たとえば式 (式中のZはハロゲン原子である) を有する化合物またはその塩に、たとえば式
NH2CH2CH2SHを有する化合物を反応させる方
法が知られているが、この〔〕の様にセフアロ
スポリンの7位がメトキシ化された化合物の製造
方法については、これまで知られている方法では
かなり長い工程を必要としている。たとえば特開
昭51−59890号公報およびJ.Antibiotics、29、969
(1976)に記載の方法では、次の製造工程に 従つて7−アミノ−3−(1−メチル−1H−テ
トラゾール−5−イル)チオメチル−3−セフエ
ム−4−カルボン酸〔〕から3段階を経て7α
−メトキシ−7β−アミノ体〔〕とした後、特
開昭50−83383にしたがつて、酸塩化物法等によ
り、式〔〕の様な、7位がメトキシ化された化
合物に導くというものであるが、この方法は反応
工程がやや長く、また実際に追試してみると中間
体の〔〕がやや不安定であるためにその取り扱
い方法が難かしいということが判明した。また、
特開昭51−50394号公報およびJ.Antibiotics、29
554(1976)に記載の方法のように、〔〕の4位
カルボン酸をエステルで保護し、7−メトキシ化
する方法では、反応工程がさらに長くなり、4位
カルボン酸のエステル化および脱エステル化に際
して、かなりの純分の損失がさけられない。 このように、いずれも製造工程が長いとか、収
率が悪いとか、7α位にメトキシ基のない未反応
物が多く残存してくるなどの理由で工業的製造法
として満足のいくものはなく簡便かつ高収率に行
ないうる製造法の出現が待ち望まれていた。 そこで本発明者等は、7位のメトキシ化が容易
に進行する7位アミノ基の保護基を用い、しかも
その保護基は、7α−メトキシ化の後も除去する
ことなく、直接、7α−メトキシ−7β−R3NH−
CH(R2)−CH2SCH2CONH−△3−セフエム−4
−カルボン酸類に容易に導びくことのできる製造
法を見い出す目的で鋭意研究を重ねた結果、本発
明方法を完成するに至つた。 本発明において用いられる7β−
R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−4−カルボ
ン酸類とは7β位側鎖R1SO3CH2CONHであり、
通常、反応に関与しない基で置換されている△3
−セフエム−4−カルボン酸およびカルボン酸の
誘導体(エステルおよび塩類)を表わし、たとえ
ば、一般式 で示される化合物類を表わす。ここでR1で示さ
れる炭化水素基とは、ハロゲン原子、シアノ基、
ニトロ基等で置換してもよいメチル、エチル、プ
ロピル等のアルキル基、置換または無置換のベン
ジル等のアラルキル基、置換または無置換のフエ
ニル、ナフチル等のアリール基を示し、それらの
置換基としては、メチル、エチル、プロピル等の
低級アルキル基、クロル等のハロゲン原子、シア
ノ基、ニトロ基、水酸基またはメトキシ、エトキ
シ等のアルコキシ基等があげられる。またAで示
される有機残基は、反応に関与しないものであれ
ば何でもよいが、一般的には、水素原子、クロル
等のハロゲン原子、メチル、エチル、プロピル等
のアルキル基、水酸基、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ等のアルコキシ基、アセトオキシメチル
基、複素環チオメチル基等を示すが、その複素環
チオメチルの複素環としては、例えばテトラゾー
ル、チアジアゾール、チアゾール、イソチアゾー
ル、オキサジアゾール、トリアゾール、オキサゾ
ール、イミダゾール等であり、それはメチル、エ
チル等の低級アルキル基で置換されていてもよ
い。また、その低級アルキル基は、カルボキシル
基、スルホン酸基、アミノ基等の置換基を有して
いても良い。またWは、−COOWとしたとき−
COOWがカルボン酸およびカルボン酸の誘導体
(エステルおよび塩類)であることを表わし、従
つてWは例えば、水素原子、メチル、第3級ブチ
ル等のアルキル基、ベンジル、ジフエニルメチル
等のアラルキル基、フエニル、ナフチル等のアリ
ール基等を表わし、それらはクロル等のハロゲン
原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基、メトキシ等
のアルコキシ基等で置換されていてもよく、塩類
としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカ
リ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のア
ルカリ土類金属塩等の無機塩基との塩類、トリエ
チルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、シク
ロヘキシルアミン塩、ジメチルベンジルアミン塩
等の有機アミン塩もしくはキノリン塩等の有機塩
基との塩類を表わす。 また、7α−メトキシ−7β−R1SO3CH2CONH
−△3−セフエム−4−カルボン酸類とは7β−
R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−4−カルボ
ン酸類の7α−位の水素原子をメトキシ基で置換
した化合物類を表わし、他の位置については7β
−R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−4−カル
ボン酸類と同様の意味を示す。たとえば、一般式 で示される化合物類を表わし、R1およびAは前
記と同じ意味を示す。W′は前記Wで規定した範
囲内の意味を示すが、W′とWとは必ずしも同じ
でなくてもよい。 また、7α−メトキシ−7β−R3NH−CH(R2)−
CH2SCH2CONH−△3−セフエム−4−カルボ
ン酸類とは、7α−メトキシ−7β−
R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−4−カルボ
ン酸類のR1SO3基をR3NH−CH(R2)−CH2S基
で置換した化合物類を表わし、他の位置について
は7α−メトキシ−7β−R1SO3CH2CONH−△3
セフエム−4−カルボン酸類と同様の意味を示
す。たとえば式 で示される化合物類を表わし、Aは前記と同じ意
味を示す。W″は前記Wで規定した範囲内の意味
を示すが、W″とWは必ずしも同じでなくてもよ
い。 R2は水素原子またはカルボキシル基または保
護されたカルボキシル基を意味する。保護された
カルボキシル基とは、水素原子を除く前記Wと同
じ意味を示す。 R3は水素原子、カルバモイル基またはアミノ
基の保護基を意味し、アミノ基の保護基とは、通
常この分野において使用される保護基たとえば置
換および無置換のベンジルオキシカルボニル基、
第3ブトキシカルボニル基、第3アミロキシカル
ボニル基、p−ビフエニルイソプロピルオキシカ
ルボニル基、ジイソプロピルメチロキシカルボニ
ル基、アダマンチルオキシカルボニル基、イソボ
ルニルオキシカルボニル基、ベンツヒドリルオキ
シカルボニル基、ピペリジノオキシカルボニル
基、シクロペンチルオキシカルボニル基、シクロ
ヘキシルオキシカルボニル基、フルフリルオキシ
カルボニル基、ピペリジノオキシカルボニル基、
ホルミル基、トリフルオロアセチル基、フタリル
基、トシル基、o−ニトロフエニルスルフエニル
基、p−メトキシ−o−ニトロフエニルスルフエ
ニル基、ベンゾイル基、クロロアセチル基、アセ
トアセチル基、トリチル基、ベンジリデン基、ベ
ンジル基、2−ベンゾイル−1−メチルビニル
基、トリメチルシリル基、アセチル基等であり、
置換基としてはメチル、エチルプロピル等の低級
アルキル基、クロル等のハロゲン原子、シアノ
基、ニトロ基、水酸基、メトキシ、エトキシ等の
アルコキシ基等があげられ、複数個置換していて
もよい。また、R3が水素原子の場合は酢酸、し
ゆう酸、ナフタレンスルホン酸等の有機酸また
は、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸の塩であつても
よい。 また、7α−メトキシ−7β−R1SO3CH2CONH
−△3−セフエム−4−カルボン酸類と反応させ
る式R3NH−CH(R2)−CH2SHを有する化合物
または塩類において、R2およびR3は、上記と同
じ意味を表わし、その塩類としては、7β−
R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−4−カルボ
ン酸類で述べた塩類と同じ意味を表わし、R3
水素原子の場合は上記と同様、有機酸または無機
酸の塩であつてもよい。 本発明は、7β−R1SO3CH2CONH−△3−セフ
エム−4−カルボン酸類で表わされる化合物を不
活性乾燥溶媒中−95〜−10℃のあいだの温度でメ
タノールのアルカリ金属塩と反応させ、次に反応
溶液中に同温度で陽性ハロゲンを発生し得るハロ
ゲン化剤を加える。反応時間は特に制限されない
が、一般に比較的短時間で進行し、約5分ない
し、2時間で完了する。反応の方法としては、メ
タノールのアルカリ金属塩およびハロゲン化剤の
添加を2回以上に分割して加えてもよく、特に反
応物および生成物がメタノールのアルカリ金属塩
によつて分解を受けやすい場合には、2回以上に
分割した方が好ましい結果を与える。次にこのよ
うにして、メタノールのアルカリ金属塩とハロゲ
ン化剤で処理した反応液中にカルボン酸たとえば
蟻酸または酢酸等を加え過剰のメタノールのアル
カリ金属塩を分解する。過剰のハロゲン化剤が存
在している場合には必要に応じて還元剤たとえば
亜リン酸トリメチル、トリフエニルホスフイン、
チオ硫酸ソーダ等をカルボン酸を加える前または
後に加えることによつてハロゲン化剤を分解し、
7α−メトキシ−7β−R1SO3CH2CONH−△3−セ
フエム−4−カルボン酸類を得ることができる。
本方法において使用できるメタノールのアルカリ
金属塩は、たとえば、リチウムメトキサイド、ナ
トリウムメトキサイド、カリウムメトキサイド等
があげられるが、好ましくはリチウムメトキサイ
ドがあげられる。一般にメタノールのアルカリ金
属塩は不活性溶媒中過剰量のメタノールの存在
下、アルカリ金属塩を加えることによりあるい
は、メタノール溶液中にアルカリ金属を加えるこ
とにより製造される。得られたメタノールのアル
カリ金属塩は必ずしも単離する必要はなく、この
溶液を7β−R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−
4−カルボン酸類の溶液中に添加することによつ
て本発明の目的は達せられる。本方法に使用でき
るメタノールのアルカリ金属塩の量は、原料のセ
フアロスポリンに対して約2〜10当量のアルカリ
金属塩が使用されるが前にも述べたように反応物
または生成物がアルカリ金属塩によつて分離をう
けやすい場合には、過剰のアルカリ金属塩を用い
ることは好ましくなく、場合によつては2回以上
に分割してメタノールのアルカリ金属塩およびハ
ロゲン化剤を添加することが好ましい。 7β−R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−4−
カルボン酸類は、一般に本発明方法に用いられる
有機溶媒に対する溶解度が非常に良く、本反応に
は非常に好都合であるが、ジシクロヘキシルアミ
ン塩のような比較的難溶性の塩類の場合には、p
−トルエンスルホン酸等の酸を当モル加えて溶解
させた後、本発明の通常方法により反応させるこ
とができる。本反応に適当な溶媒としては、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキ
サメチルホスホルトリアミド、メタノール、酢酸
エチル、トルエン、テトラヒドロフラン、二塩化
エチレン、アセトニトリル、アセトン、クロロホ
ルム等通常の有機反応に使用できる不活性溶媒が
あげられ、必要に応じてこれらまたは他の不活性
溶媒を2種以上の混合溶媒として用いてもよい。
未反応に使用できるハロゲン化剤は一般に陽性ハ
ロゲンを発生し得るものであり、この様なハロゲ
ン化剤としては、たとえば塩素、臭素、N−ハロ
アミド類、たとえばN−クロロアセトアミド、N
−ブロムアセトアミド;N−ハロイミド類、たと
えばN−クロロサクシンイミド、N−ブロムサク
シンイミド;N−ハロスルホンアミド類たとえば
N−クロロベンゼンスルホンアミド;または次亜
塩素酸t−ブチルの如き次亜塩素酸アルキルがあ
げられるが、次亜塩素酸t−ブチルが特に好まし
く、必要に応じて酢酸エチル等の不活性溶媒で希
釈して用いてもよい。この様にして得られた7α
−メトキシ−7β−R1SO3CH2CONH−△3−セフ
エム−4−カルボン酸類を好ましくは塩基の存在
下で式R3NH−CH(R2)−CH2SH(R2、R3は前に
同じ)を有する化合物またはその塩類と反応させ
れば、7α−メトキシ−7β−R3NH−CH(R2)−
CH2SCH2CONH−△3−セフエム−4−カルボ
ン酸類を得ることができる。この反応は一般に溶
媒中塩基の存在下で行なわれるが、7α−メトキ
シ−7β−R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−4
−カルボン酸類または式R3NH−CH(R2)−
CH2SH(R2、R3は前に同じ)を有する化合物が、
その塩類として用いられる場合には塩基を特別に
加えなくても好ましい結果が得られる。この反応
における反応温度は特に限定されないが、通常室
温以下で反応させることが好ましい。また、反応
溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、水、アセトン、ジオキサン、アセ
トニトリル、塩化メチレン、クロロホルム、テト
ラヒドロフラン、ジクロルエタン、ベンゼン、ト
ルエン、ピリジン、酢酸エチル等、その他この発
明の反応に悪影響を与えない一般溶媒があげら
れ、2種類以上の溶媒を混合して用いてもよい。
また、この反応は7β−R1SO3CH2CONH−△3
セフエム−4−カルボン酸類で示される化合物を
メタノールのアルカリ金属塩メタノールの存在下
ハロゲン化剤で処理して7α−メトキシ−7β−
R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−4−カルボ
ン酸類を得、これを単離してからチオール類また
はその塩類と反応させてもよいし、また、単離せ
ずに、その反応液中に式R3NH−CH(R2)−
CH2SH(R2、R3は前に同じ)を有する化合物ま
たはその塩類を加えることによつても目的とする
7α−メトキシ−7β−R3NH−CH(R2)−
CH2SCH2CONH−△3−セフエム−4−カルボ
ン酸類を好収率で得ることができる。 本発明方法により7α−メトキシ−7β−(2−ア
ミノ−2−カルボキシ)エチルチオアセトアミド
−3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)チオメチル−3−セフエム−4−カルボン酸
(MT−141)などは、特に簡便かつ好収率で得る
ことができ、本発明は工業的製法として、おおい
に価値のある方法である。 このようにして得られた7α−メトキシ−7β−
R3NH−CH(R2)−CH2SCH2CONH−△3−セフ
エム−4−カルボン酸類は、一般にセフアロスポ
リナーゼに対して安定であり、かつ広範囲抗菌ス
ペクトルを有する優れた抗生物質である。 次に本発明を実施例によつて更に詳細に説明す
るが、この実施例によつて本発明はなんら限定さ
れるものではない。 実施例 1 7β−〔2−(p−トルエンスルホニルオキシ)
アセトアミド〕セフアロスポラン酸ジシクロヘキ
シルアミン塩10.7gをジメチルホルムアミド40
ml、テトラヒドロフラン16mlおよび酢酸エチル40
mlの混合溶液にp−トルエンスルホン酸2.75gを
加えて撹拌溶解した。この溶液を−60℃に冷却
し、金属リチウム0.48gとメタノール26mlから調
製したリチウムメトキサイド溶液を20分かけて滴
下した。滴下終了後、−60℃で30分間撹拌し、さ
らに次亜塩素酸t−ブチル3.75gを酢酸エチル26
mlで希釈した液を25分間で滴下した。さらに10分
間、−60℃のまま撹拌後、トリフエニルホスフイ
ン13gを酢酸エチル60mlに溶解した液および酢酸
2.1mlを加えて反応を停止させた。5℃まで40分
間で昇温し、生じた不溶物を別し、不溶物をア
セトン50mlで洗い液とあわせ、この中に酢酸エ
チル600mlを加えると結晶が析出した。この結果
を取し、酢酸エチルで洗浄後減圧乾燥して、
7α−メトキシ−7β−〔2−(p−トルエンスルホ
ニルオキシ)アセトアミド〕セフアロスポラン酸
リチウム塩を得た。 IR(nujol);νc=0 1780cm-1(β−ラクタム) NMR(CF3COOH);δ 2.30(3H、S)、2.55(3H、S)、 3.60(2H、ブロードS)、3.73(3H、S)、 4.86(2H、S)、5.3〜5.5(3H、m)、 7.40〜8.10(4H、q)、8.50(1H、S) 実施例 2 7β−〔2−(p−トルエンスルホニルオキシ)
アセトアミド〕−3−(1−メチル−1H−テトラ
ゾール−5−イル)チオメチル−3−セフエム−
4−カルボン酸ジシクロヘキシルアミン塩23.1g
およびp−トルエンスルホン酸5.5gをジメチル
ホルムアミド96mlおよび酢酸エチル96mlの混合溶
液に溶解させた。この溶液を−60℃に冷却し、金
属リチウム0.672gとメタノール49mlから調整し
たリチウムメトキサイド溶液を35分間で滴下し
た。滴下終了後、−60℃で30分間撹拌し、次亜塩
素酸t−ブチル6.95gを酢酸エチル48mlで希釈し
た液を45分間で適下した。さらに20分間−60℃の
まま撹拌してから、金属リチウム0.244gとメタ
ノール16.5mlから調整したリチウムメトキサイド
溶液を20分間で滴下した。さらに20分間同温度で
撹拌後、次亜塩素酸t−ブチル1.74gを酢酸エチ
ル12mlで希釈した液を15分間で滴下した。滴下
後、さらに15分間撹拌し、トリフエニルホスフイ
ン13gを酢酸エチル60mlに溶解した液および酢酸
4.5mlを滴下した。蒸留水800mlおよび酢酸エチル
600mlの混合液中にこの反応液を注ぎ、1N−塩酸
でPH2.5として酢酸エチル層を分取した。酢酸エ
チル200mlで水層から2度抽出し、すべての酢酸
エチル層をあわせて、飽和食塩水で洗浄した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶液を
260mlに濃縮し、ジシクロヘキシルアミン5.9gを
加えた。四塩化炭素630mlを加えると結晶が析出
した。さらに1〜2時間撹拌した後、結晶を取
し、四塩化炭素で洗つた後減圧乾燥して、7α−
メトキシ−7β−〔2−(p−トルエンスルホニル
オキシ)アセトアミド〕−3−(1−メチル−1H
−テトラゾール−5−イル)チオメチル−3−セ
フエム−4−カルボン酸のジシクロヘキシルアミ
ン塩を得た。 IR(nujol);1778cm-1 NMR(CF3COOH);δ 1.0〜2.3(20H、m)、2.49(3H、S)、 3.1〜3.6(2H、m)、3.60(2H、ブロードS)、 3.67(3H、S)、4.10(3H、S)、 4.58(2H、ブロードS)、4.76(2H、ブロード)、 5.23(1H、S)、7.35〜7.93(4H、q)、 8.23(1H、S)、 mp;150℃(分解) 実施例1または実施例2に従つてそれぞれ下記
の化合物を得た。
【表】
【表】
【表】 実施例 10 7α−メトキシ−7β−(2−メタンスルホニルオ
キシアセトアミド)−3−(1−メチル−1H−テ
トラゾール−5−イル)チオメチル−3−セフエ
ム−4−カルボン酸ジシクロヘキシルアミン塩
(実施例9の化合物)675mgを蒸留水20ml中で撹拌
し、溶解させた。リン酸二カリウムでPH7.0とし
たのち、L−システイン塩酸塩200mgを加え、再
びリン酸二カリウムでPH7.0とした。室温で4時
間反応させた後、溶液を凍結乾燥した。残渣を少
量の蒸留水に溶解し、蒸留水、メタノールおよび
酢酸からなる混合溶媒により、ローバーカラム
RP−8(メルク社製)から分離・精製し、凍結乾
燥して7α−メトキシ−7β−(2S−2−アミノ−2
−カルボキシ)エチルチオアセトアミド−3−
(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)チ
オメチル−3−セフエム−4−カルボン酸を得
た。 実施例 11 7α−メトキシ−7β−(2−メタンスルホニルオ
キシアセドアミド)−3−(1−メチル−1H−テ
トラゾール−5−イル)チオメチル−3−セフエ
ム−4−カルボン酸ジシクロヘキシルアミン塩
675mgとメルカプトエチルアミン塩酸塩220mgを実
施例10と同様に反応させ、同様に後処理を行つて
7α−メトキシ−7β−アミノエチルチオアセトア
ミド−3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5
−イル)チオメチル−3−セフエム−4−カルボ
ン酸を得た。 実施例 12 L−システイン塩酸塩のかわりにD−システイ
ン塩酸塩210mgを反応させた他は実施例10と同様
に処理して、7α−メトキシ−7β−(2R−2−アミ
ノ−2−カルボキシ)エチルチオアセトアミド−
3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)チオメチル−3−セフエム−4−カルボン酸
を得た。 実施例 13 L−システイン塩酸塩のかわりにD,L−シス
テイン塩酸塩220mgを反応させた他は実施例10と
同様に処理して、7α−メトキシ−7β−(2R,S−
2−アミノ−2−カルボキシ)エチルチオアセト
アミド−3−(1−メチル−1H−テトラゾール−
5−イル)チオメチル−3−セフエム−4−カル
ボン酸を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 7β−R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−4
    −カルボン酸類(R1は炭化水素基を意味する)
    をメタノールのアルカリ金属塩とメタノールの存
    在下ハロゲン化剤で処理し、7α−メトキシ−7β
    −R1SO3CH2CONH−△3−セフエム−4−カル
    ボン酸類(R1は前と同じ)に誘導し、次いで式
    R3NH−CH(R2)−CH2SH(R2は水素原子または
    カルボキシル基または保護されたカルボキシル
    基、R3は水素原子、カルバモイル基またはアミ
    ノ基の保護基を意味する)を有する化合物または
    その塩類と反応させることを特徴とする7α−メ
    トキシ−7β−R3NH−CH(R2)−
    CH2SCH2CONH−△3−セフエム−4−カルボ
    ン酸類(R2、R3は前と同じ)で表わされる化合
    物の製造法。
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