JPH01321282A - エレベータのガイドレール固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分母】

この発明は、エレベータの乗りかごあるいは釣合おもり
を案内するエレベータのガイドレールの固定装置に関す
るものである。

【従来の技術】

第７図および第８図は、例えば実開昭５３−１３２１７
０号公報に示された従来のエレベータのガイドレール固
定装置を示す平面図および正面図である。 第７図、第８図において、１は昇降路壁、２はガイドレ
ール、３は水平片３ａおよびこれと直交する垂直片３ｂ
を有するＬ型のレール側金具、４は水平片４ａおよびこ
れと直交する垂直片４ｂを有するＬ型の壁側金具である
。５はガイドレール２の両端部を挟持し、レール側金具
３の垂直片３ｂに設けたレールクリップボルト挿通用の
横長穴３Ｃに挿通されたレールクリップボルト６、レー
ルクリップ用の座金７、およびナツト８によってガイド
レール２をレール側金具３の垂直片３ｂに締結するレー
ルクリップ、９はガイドレール２とレール側金具３が左
右方向に長い上記ボルト挿通用の横長穴３Ｃの間でずれ
るのを防止するための溶接である。１０は壁側金具４の
垂直片４ｂに設けたアンカボルト押通用の横長穴４Ｃに
押通され、アンカボルト用の座金１１、およびナツト１
２によって壁側金具４を昇降路壁１に締結するアンカボ
ルト、１３は昇降路壁１に締結された壁側金具４が左右
方向に長い横長穴４ｃの間でずれるのを防止するための
溶接である。 そして、レール側金具３の水平片３ａにはガイドレール
２の奥行方向の締結位置調整用の長穴３ｄが、また壁側
金具４の水平片４ａにはガイドレール２の左右方向の締
結位置調整用の長穴４ｄがそれぞれ形成されており、こ
れらの長穴３ｄ、４ｄに挿通されたボルト１４によって
レール側金具３の水平片３ａと壁側金具４の水平片４ａ
とが重ね合されて締結される。１５は壁側金具４に締結
されたレール側金具３のずれを防止するために水平片４
ａ、３ａを接合して固定させろ溶接である。 次に、上述したガイドレール固定装置におけるガイドレ
ールの取付方法について説明する。まず、昇降路壁１の
ガイドレール２を固定するのに適する位置にアンカボル
ト１０を設け、アンカボルト１０に壁側金具４の垂直片
４ｂを挿通し、ナラ）・１２を締付けて壁側金具４を昇
降路壁１に固定させる。続いて、ガイドレール２をレー
ル側金具３の垂直片３ｂにレールクリップ５を介して、
レールクリップボルト６、座金７およびナツト８によっ
て締結する。 そして、壁側金具４の水平片４ａ上にレール側金具３の
水平片３ａｒｅ重ね合せ、これらの水平片４ａ、３ａに
ポル）・１４を挿通して、壁側金具４にレール側金具３
を仮固定した状態で、ガイドレール２をピアノ線（図示
しない）を基準にして、所定の位置に設定してから、ボ
ルト１４をさらに締付けて、レール側金具３を壁側金具
４に締結する。さらにその後、昇降路壁１に対するガイ
ドレール２のずれを防止するために、レールクリップボ
ルト６の座金７をレール側金具３の垂直片３ｂに、アン
カボルト１０の座金１１を壁側金具４の垂直片４ｂに溶
接９，１３によってそれぞれ固定させ、レール側金具３
の水平片３ａと壁側金具４の水平片４ａを溶接１５によ
って固定させている。

【発明が解決しようとする課題】

従来のエレベータのガイドレール固定装置は、以上のよ
うに構成され、ガイドレールをレール側金具にレールク
リップによって固定するレールクリップボルトの挿通用
の穴および昇降路壁に壁側金具をアンカボルトによって
固定するアンカボルト挿通用の穴がそれぞれ左右方向に
長い長穴であり、さらに壁側金具とレール側金具をボル
トにょって固定するための穴も互いに直交する長大であ
るため、地震力によってガイドレールに作用する地震時
の荷重により、これらボルトが押通された長大の形状範
囲内でずれる恐れがあり、ずれを防止するためにレール
側金具の垂直片とレールクリップボルトの座金、壁側金
具の垂直片とアンカポルｊ・の座金、および壁側金具と
レール側金具の水平片を溶接で固定していた。しかし、
近年、既設ビルディングにおけろエレベータの撤去新設
工事が増えており、既設ビルディングでは火災発生防止
のため火気の部用が制限される場合が多く、溶接作業が
できない現場も発生しつつある。また、溶接時に発生す
る溶接熱でレール側金具および壁側金具が変形し、ガイ
ドレールの取付精度が変化し、エレベータの乗心地が悪
くなるため、ガイドレールの芯出しを再度行う必要が発
生するという問題点があった。 この発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、現場での溶接作業をなくすことにより、エ
レベータの撤去新設工事現場での火災の発生を防止でき
るとともに、据付作業が容易にでき、さらに安価である
上に据付精度の高いｘ　Ｌ／　ベータのガイドレール固
定装置を得ることを目的としている。

【課題を解決するための手段】

この発明に係るエレベータのガイドレール固定装置は、
アンカボルトの座金およびレールクリップボルト用−の
座金を、ボルトと接着剤とによって、壁側金具及びレー
ル側金具の垂直片にそれぞれ固定し、さらに壁側金具の
水平片にレール側金具の水平片をボルトと接着剤とによ
って固定したものである。

【作　　用】

この発明におけるガイドレールの固定装置は、アンカボ
ルト用、レールクリップボルト用の座金を壁側金具、レ
ール側金具の垂直片に接着剤によって固定したこと、さ
らに、壁側金具の水平片に接着剤によってレール側金具
の水平片を固定したことにより、地震時の荷重がガイド
レールに作用しても、それぞれの接合部分でボルトなど
の締結部材が溶接を行わなくてもずれることがない。

【実施例】

以下、この発明の一実施例を第１図ないし第６図につい
て説明する。これらの図において、第７図、第８図と同
一符号は同一または相当部分を示し、１６はガイドレー
ル２およびレールクリップ５のボルト６のサイズによっ
て決まる一定ピッチ。 一定サイズで雌ねし穴１６ａがガイドレール２の両側に
１つづつ設けられた２つ目座金、１７はレール側金具３
の垂直片３ｂに２つ目座金１６を固定する接着剤、１８
はアンカポル１−１０のサイズに合った精度の高い丸穴
１８ａが設けられ、地震時の荷重に耐える接着強度が得
られるだけの必要面積を有する座金、１９は座金１８を
壁側金具４の垂直片４ｂに固定する接着剤、２０はレー
ル側金具３の水平片３ａを壁側金具４の水平片４ａに固
定する接着剤である。なお、この実施例の上述した以外
の構成は、第７図、第８図に示す従来のものと同じであ
る。 次に、この実施例によるガイドレール固定装置における
ガイドレールの取付方法について説明する。まず、従来
のガイドレール固定装置と同様に、昇ＲＲ’Ｊ　１にア
ンカボルト１０を打設し、アンカボルト１０に壁側金具
４の垂直片４ｂを挿通し、次に壁側金具４の垂直片４ｂ
と座金１８との接合面に接着剤１９を塗布した状態で、
座金１８をアンカボルト１０に嵌挿した後、ナラ！・１
２を締付けることζどより壁側金具４を昇降路壁１に固
定させる。続いて、レール側金具３の垂直片３ｂに設け
た左右方向に長い横長穴３ｃにレールクリップ５に押通
したボルト６を嵌挿し、次に、レール側金具３の垂直片
３ｂと２つ目座金１６との接合面に接着剤１７を塗布し
た状態でこれらを重ね合せ、２つ目座金１６の雌ねじ穴
１６ａにボルト６を螺合させ、垂直片３ｂにガイドレー
ル２をレールクリップ５を介して締付は仮固定する。続
いて、壁側金具４の水平片４ａとレール側金具３の水平
片３ａとの重ね合せ面に接着剤２０を塗布した状態で、
壁側金具４．レール側金具３の水平片４ａ。 ３ａを重ね合せ、これらの水平片４ａ、３ａに設けた長
穴４ｄ、３ｄにボルト１４を押通して、壁側金具４にレ
ール側金具３を仮固定する。この状態で、ガイドレール
２をピアノ線（図示しない）を基準にして所定の位置に
芯出し調整した後、ポルｌ−１４、ボルト６をさらに締
付けて、ガイドレール２をレール側金具３に、レール側
金具３を壁側金具４にそれぞれ締結する。そして、接着
剤１７．１９，２０の硬化時間は、接着剤の種類、乾燥
温度などによって異なるが、比較的硬化時間の短いアク
リル系の接着剤でも室温で５〜２０分間あるので、ガイ
ドレール１の芯出し調整を接着剤が硬化するまでの間に
行うことができる。また、接着剤１７，１９．２０は、
所定硬化時間が過ぎると硬化して、所期の接着力を発揮
する。なお、ガイドレール２とレール側金具３との間に
調整用ライナ（図示しない）を設ければ、接着剤が硬化
した後でも、芯出し調整ができる。 なお、上記実施例では、２つ目座金１６はガイドレール
２の両側に２つの雌ねじ穴１６ａを設けたものを示した
が、この発明は、雌ねじ穴１６ａをボルト６のサイズに
きった丸穴に代えても、ボルトにナツトを締付ければよ
く、また２つ目座金１６に代えて座金１８のような丸穴
１８ａまたは雌ねじ穴１６ａが１つだけ設けられた座金
に代え、これらを接着剤１７．１９で固定してもよく、
これらのものも上記実施例と同様の効果を奏する。

【発明の効果】

以上説明上たように、この発明によれば、ガイドレール
をレール側金具の垂直片に挟持するレールクリップボル
ト用の座金および壁側金具を昇降路壁に締結するアンカ
ボルトの座金を地震時の荷重に耐える接着強度が得られ
ろ大きさにサイズアップする乙とで、それぞれの座金を
ボルトと接着剤によってレール側金具、壁側金具に固定
することができ、このようにしたので、溶接を廃止でき
、したがって、既設エレベータの取換工事において、火
災の発生する恐れがなく、作業性よくガイドレールを据
付けることができ、さらに、地震時の荷重によってガイ
ドレールがずれないガイドレール装置を安価に提供でき
ろという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係るエレベータのガイド
レール固定装置を示す平面図、第２図は第１図の正面図
、第３図、第４図、第５図および第６図はレール側合共
、壁側金具、２つ目座金。 および座金をそれぞれ示す斜視図、第７図は従来のエレ
ベータのガイドレール固定装置を示す平面図、第８図は
第７図の正面図である。 １　　昇Ｆ２［Ｗ、２　　・ガイドレール、３　・レー
ル側金具、３ａ−水平片、３ｂ　・垂直片、３Ｃ・・横
長穴、４　壁側金具、４ａ　水平片、４ｂ・垂直片、４
Ｃ横長穴、５・レールクリップ、６・−・ボルト、１０
　アンカボルト、１６−２つ目座金、１６ａ　　・雌ね
じ穴、１８　座金、１７，１９．２０　・接着剤。 なお、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 昇降路壁に壁側金具の垂直片を締結し、レール側金具の
   垂直片にレールクリップによってガイドレールを締結し
   、上記壁側金具の水平片とレール側金具の水平片とを重
   ね合せて締結するとともに、壁側金具の垂直片に設けた
   アンカボルト挿通穴、およびレール側金具に設けたレー
   ルクリップボルト挿通穴をそれぞれ左、右とも横長穴と
   したエレベータのガイドレール固定装置において、上記
   アンカボルト用の座金およびレールクリップ用の座金を
   、ボルトと接着剤とによって壁側金具の垂直片およびレ
   ール側金具の垂直片にそれぞれ固定し、さらに壁側金具
   の水平片にレール側金具の水平片をボルトと接着剤とに
   よって固定したことを特徴とするエレベータのガイドレ
   ール固定装置。