JPH01320641A

JPH01320641A - 磁気記録媒体の製造方法

Info

Publication number: JPH01320641A
Application number: JP15437488A
Authority: JP
Inventors: Susumu Kitaoka; 北岡　進; Fumio Togawa; 文夫戸川; Nobuyasu Ishihara; 信康石原; Junichi Hirata; 純一平田
Original assignee: Hitachi Maxell Ltd
Current assignee: Maxell Ltd
Priority date: 1988-06-22
Filing date: 1988-06-22
Publication date: 1989-12-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は磁気記録媒体の製造方法に関し、さらに詳し
くは、摺動ノイズが小さくて走行耐久性に優れた磁気記
録媒体の製造方法に関する。

〔従来の技術〕

磁気記録媒体は、通常、磁性粉末、結合剤成分、有機溶
剤およびその他の必要成分からなる磁性塗料をポリエス
テルフィルムなどの基体上に塗布、乾燥してつくられ、
電気的特性に優れるとともに耐久性に優れることが要求
される。

このため、α−Ａｌｔｏｓなどの固形添加剤を磁性層中
に添加して、特にフェライトヘッドを用いるＶＴＲにお
いてＣ／Ｎ特性に影響を及ぼす摺動ノイズを低減したり
、走行耐久性を改善するこたとが行われている。（特公
昭５２−４９９６１号）〔発明が解決しようとする課題〕ところが、α−Ａ１ｚＯｚなどの固形添加剤は、通常、
磁性塗料の調製時に磁性粉末と同時に一括して混合分散
されるため、磁性粉末の分散と同じレベルで分散され、
この磁性塗料を基体上に塗布、乾燥して磁性層を形成す
ると、固形添加剤が磁性層中に埋もれてしまう。その結
果、磁性層中に含有させた固形添加剤の研磨機能が低下
して、摺動ノイズを充分に低減することができず、走行
耐久性も充分に改善することができない。また、研磨効
果を発揮させるため固形添加剤の添加量を多くすると、
研磨効果が若干改善される反面出力が低下してしまうと
いう難点がある。

（課題を解決づ−るための手９：〕この発明はかかる現状に鑑み種々検討を行った結果なさ
れたもので、固形添加剤を結合剤樹脂溶液中に分散し、
次いで、この固形添加剤の分散液を、磁性粉末を結合剤
樹脂、有機溶剤等とともに混合分散した磁性塗料中に添
加、混合した後、これを基体上に塗布し、乾燥して磁性
層を形成することによって、磁性層中における固形添加
剤の研磨機能を充分に発揮させ、摺動ノイズを充分に低
減するとともに走行耐久性を充分に向上させたものであ
る。

この発明において使用する固形添加剤は、磁性粉末とは
別個に、結合剤樹脂を有機溶剤で溶解した結合剤樹脂溶
液中に添加し、磁性層中に含有されたとき研磨機能が充
分に発揮できる程度に混合分散した後、磁性塗料中に添
加、混合１−で使用される。し力化、て、固形添加剤は
磁性粉末と同時に一括して混合分散されず、研磨機能が
充分に発揮できる程度に分散した状態で、磁性塗料中に
添加、混合されるため、形成された磁性層中において固
形添加剤が埋もれるごともない。その結果、磁性層表面
に固形添加剤が多く存在して研磨機能が充分に発揮され
、摺動ノイズが充分に低減されるとともに、走行耐久性
が充分に向上される。

このような固形添加剤は、研磨機能を充分に発揮させ、
摺動ノイズを充分に低減して、走行耐久性を充分に向上
させるため、硬度が酸化鉄と同等以上の硬さを有し、粒
子径が０．０５〜２．０ＩＩｍの範囲内のものを、磁性
粉末に対して０．５〜１５．０重量％の範囲内で使用す
るのが好ましく、このような固形添加剤の具体例として
は、たとえば、ＡＩ。

Ｏｘ　、Ｂａ５Ｏａ　、ＢａＣ０ｚ　、ＭｇＯ，、Ｚｒ
Ｏ、、Ｃｄ０ＸＴｉＯｚ　、ＺｎＯ，Ｃｒ、Ｏ＋　、５
ｎｏｚ　、Ｓ　１０２、ａ　　Ｆ　ｅｚ　ｏ：ｌなど、
一般に磁気記録媒体に使用される固形添加剤がＩ、ｙず
れも好適なものとして挙げられる。

なお、このように磁性粉末とは別個に結合剤樹脂溶液中
に添加されて混合分散された固形添加剤は、既に磁性粉
末と同時に固形添加剤が一括して混合分散された磁性塗
料中に、必要量添加して使用してもよく、この場合も同
じ効果が得られる。

このように、固形添加剤を磁性粉末とは別個に混合分散
する際、使用する結合剤樹脂としては、一般に磁性塗料
に使用されるものがいずれも好適に使用され、たとえば
、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリビニルブチ
ラール樹脂、繊維素系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウＬ、−タン系樹脂、イソシアネート化合物など従来か
ら汎用されている結合剤樹脂がいずれも用いられる。

また有機ン容剤としては、シクロ・＼キサノン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド
、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど、−ｉに磁気記
録媒体に使用される有機溶剤が単独または二種以上混合
して使用される。

磁性粉末を含む磁性塗料は、磁性粉末を、結合剤樹脂、
有機溶剤およびその他の必要成分とともに混合分散して
調製され、磁性粉末としては、たとえば７−Ｆｅｚ０＝
粉末、Ｆｅ、Ｏ，粉末、ＣＯ含有１−Ｆｅ、Ｏ，粉末、
Ｃｏ含有Ｆｅ１Ｏ４粉末、バリウムフェライト、ストロ
ンチウムフェライトなどの酸化鉄磁性粉末、およびＦｅ
粉末、Ｃｏ粉末、Ｆｅ−Ｎｔ粉末などの金属磁性粉末が
好適なものとして使用される。また、結合剤樹脂および
有機溶剤は、一般に磁気記録媒体に使用されるものが好
適に使用され、前記の固形添加剤を混合分散する際使用
したものと同じものがいずれも好適に使用される。

（実施例〕次に、この発明の実施例について説明する。

実施例ＩＡＯ３−４８（住友化学工業社　１．００重量部製、α
−Ａ　１　ｚ　０３）ＶＡＧＨ（米国Ｕ、Ｃ，Ｃ社製、塩　１１．１　〃化ビ
ニルー酢酸ビニルービニルアルコール共重合体）シクロへキサノン　　　　　　　　６８．０　〃トルエ
ン　　　　　　　　　　　６８．０　〃この組成物をボ
ールミルで４８時間混合分散してＡＯ３−４８の分散液
を調製した。

次いで、Ｃｏ被着７−Ｆｅ、Ｏ，磁性粉　１００重量部末（ＢＥ
Ｔ比表面積４５ボ／ｇ、保磁カフ８０エルステツド）ＶＡＧＨ１１，０〃Ｕ　Ｒ−８３１０（東洋紡社製、ポリ　　７．０〃ウレ
タン樹脂）コロネートＬ（日本ポリウレタ　　４．７〃ノン業社製
、三官能性低分子量イソシアネート化合物）ミリスチン酸　　　　　　　　　　１．０〃シクロへキ
サノン　　　　　　　１１２．０　〃トルエン　　　　
　　　　　　１１２．０　〃の組成物をボールミルで４
８時間混合分散して磁性塗料を調製し、この中に前記の
ＡＯ３−４８の分散液をＡＯ３−４８の添加量が６重量
％となるように添加し、混合した。次に、このようにし
てＡＯ３−４８を添加して得られた磁性塗料を厚さ１４
μｍのポリエステルフィルム上に乾燥厚が５μｍとなる
ように塗布、乾燥し、表面処理を行った後、所定の巾に
裁断してビデオテープをつ（った。

比較例１実施例１において、ＡＯ５−４８の分散液の調製を省き
、磁性粉末を含む磁性塗料組成中にＡＯ３−４８６，０
重量部ＶＡＧＨ１，１〃シクロヘキノン　　　　　　　　４．０８　　〃トルエ
ン　　　　　　　　　　４．０８　　Ｎを新たに添加し
て、−括して混合分散した以外は、実施例１と同様にし
てＡＯ３−４８を添加した磁性塗料を調製し、ビデオテ
ープをつくった。

各実施例および比較例で得られたビデオテープについて
、摺動ノイズおよびスチール特性を測定した。摺動ノイ
ズは５°Ｃ１１５％ＲＨの条件下での６．７ＭＨｚ付近
でのノイズレベルとメカノイズレベルとの差で示した。

またスチール特性は一５°Ｃで測定した。

下記第１表はその結果である。

第１表〔発明の効果〕上記第１表から明らかなように、この発明で得られたビ
デオテープ（実施例１）は、従来のビデオテープ（比較
例１）に比し、摺動ノイズが低（で、スチール特性がよ
く、このことからこの発明の製造方法によれば、摺動ノ
イズが小さくて走行耐久性に優れた磁気記録媒体が得ら
れるのがわかる。

Claims

【特許請求の範囲】

１、固形添加剤を結合剤樹脂溶液中に分散し、次いで、
この固形添加剤の分散液を、磁性粉末を結合剤樹脂、有
機溶剤等とともに混合分散した磁性塗料中に添加、混合
した後、これを基体上に塗布し、乾燥して磁性層を形成
することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法