JPH01317804A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH01317804A JPH01317804A JP63150216A JP15021688A JPH01317804A JP H01317804 A JPH01317804 A JP H01317804A JP 63150216 A JP63150216 A JP 63150216A JP 15021688 A JP15021688 A JP 15021688A JP H01317804 A JPH01317804 A JP H01317804A
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Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は、タイヤのユニフォーミティ (RPV。
LFV)およびフリーランアウトを悪化させることなく
、高速性、耐久性並びに操縦安定性を向上させた空気入
りラジアルタイヤに関するものである。
、高速性、耐久性並びに操縦安定性を向上させた空気入
りラジアルタイヤに関するものである。
従来、第3図および第4図に示すように、高速性能に優
れたラジアルタイヤとして、左右−対のビード部1の間
に、タイヤ周方向B−E’に対するコード角度が実質的
に90°であるカーカス層4を装架する一方、トレッド
部3におけるカーカス層4上に、タイヤ周方向H−B’
に対するコードの角度が10°〜30°で互いに交差す
る複数層のベルト層5を配置し、さらにこのベルト層5
の最外層5u上に、カバー層6を配置したものがある。
れたラジアルタイヤとして、左右−対のビード部1の間
に、タイヤ周方向B−E’に対するコード角度が実質的
に90°であるカーカス層4を装架する一方、トレッド
部3におけるカーカス層4上に、タイヤ周方向H−B’
に対するコードの角度が10°〜30°で互いに交差す
る複数層のベルト層5を配置し、さらにこのベルト層5
の最外層5u上に、カバー層6を配置したものがある。
なお、6aはカバー層6を構成するカバーコード、5a
はベルト層5を構成するベルトコード、5dは最内層部
に位置するベルト層5を表わす。
はベルト層5を構成するベルトコード、5dは最内層部
に位置するベルト層5を表わす。
この従来のタイヤは、カーカス層4とベルト層5dが互
いに隣接し、相互に接着されても)るため、タイヤ成形
加硫時にタイヤ断面方向に配置されたカーカス層4とタ
イヤ周方向から10°〜30” に配置されたベルト層
5dとでパンタグラフ効果(タイヤ成形加硫時にタイヤ
成長をアンク゛。
いに隣接し、相互に接着されても)るため、タイヤ成形
加硫時にタイヤ断面方向に配置されたカーカス層4とタ
イヤ周方向から10°〜30” に配置されたベルト層
5dとでパンタグラフ効果(タイヤ成形加硫時にタイヤ
成長をアンク゛。
ル変化で補うこと)を起して、成形加硫後のタイヤ中の
カーカス層4がタイヤショルダ一部付近でタイヤ断面方
向と実質2°〜3°ずれて成形加硫されてしまっていた
。このタイヤのカーカスコードの位置がずれて不均一に
配置されたことによって、タイヤユニフォーミティ、特
にLFV(Lateral Force Variat
ion)の悪化が避けられなかった。
カーカス層4がタイヤショルダ一部付近でタイヤ断面方
向と実質2°〜3°ずれて成形加硫されてしまっていた
。このタイヤのカーカスコードの位置がずれて不均一に
配置されたことによって、タイヤユニフォーミティ、特
にLFV(Lateral Force Variat
ion)の悪化が避けられなかった。
また、カバー層6はミベルト層5を補強して、高速走行
時のベルト層5のせり上がりを防止し、さらにベルト層
5と相俟ってタイヤ周方向の剛性を向上せしめる機能を
備えている。このカッく一層6のカバーコード6aには
、一般に、ナイロンコードのような熱収縮性材料からな
るテキスタイルコードが用いられ、しかもこのカバーコ
ード6aはタイヤ周方向E−E’に対してほぼOoに配
置されている。
時のベルト層5のせり上がりを防止し、さらにベルト層
5と相俟ってタイヤ周方向の剛性を向上せしめる機能を
備えている。このカッく一層6のカバーコード6aには
、一般に、ナイロンコードのような熱収縮性材料からな
るテキスタイルコードが用いられ、しかもこのカバーコ
ード6aはタイヤ周方向E−E’に対してほぼOoに配
置されている。
ところで、カバー層6を備えたタイヤは、その製造過程
において、ベルト層5を配置した後、第5図(alおよ
び(b)に示すように、このベルト層5の最外層上に、
カバーコード6aをタイヤ周方向に対してほぼ0°に配
置したカバー層6を配置すると共に、その端末部62.
63を重ね合わせてスプライス部61を形成する。この
ときカバー層6のスプライス部61のタイヤ周方向の長
さをIIとする(第5図(al参照)。次に、トレッド
部3等のタイヤ構成部材を配置した後、この未加硫のタ
イヤを加硫モールド(図示していない)内で加圧加熱す
ることにより加硫して製品タイヤとしている。この加硫
後のタイヤの状況を第5図(b)に示す。
において、ベルト層5を配置した後、第5図(alおよ
び(b)に示すように、このベルト層5の最外層上に、
カバーコード6aをタイヤ周方向に対してほぼ0°に配
置したカバー層6を配置すると共に、その端末部62.
63を重ね合わせてスプライス部61を形成する。この
ときカバー層6のスプライス部61のタイヤ周方向の長
さをIIとする(第5図(al参照)。次に、トレッド
部3等のタイヤ構成部材を配置した後、この未加硫のタ
イヤを加硫モールド(図示していない)内で加圧加熱す
ることにより加硫して製品タイヤとしている。この加硫
後のタイヤの状況を第5図(b)に示す。
ここで加硫前のタイヤの外周は、加硫モールド内周より
も小さく成形されており、この未加硫タイヤを加硫モー
ルド内でタイヤ内側から加圧してタイヤを成長せしめ、
その外周を加硫モールド内周面に密着せしめるのである
。これを一般にリフトをかけると言っている。
も小さく成形されており、この未加硫タイヤを加硫モー
ルド内でタイヤ内側から加圧してタイヤを成長せしめ、
その外周を加硫モールド内周面に密着せしめるのである
。これを一般にリフトをかけると言っている。
このようなリフトがかけられた時、カーカス層4やベル
ト層5はその構造から外周長が成長することができるが
、前記カバー層6は、前述したようにカバーコードがタ
イヤ周方向に対してほぼOoに配置されている関係上成
長することができない。
ト層5はその構造から外周長が成長することができるが
、前記カバー層6は、前述したようにカバーコードがタ
イヤ周方向に対してほぼOoに配置されている関係上成
長することができない。
従ってカバー層6の成長は、これを構成する各カバーコ
ード6aが伸びるかまたはそのスプライス部61におい
て各端末部62.63が相互にずれることによるほかな
かった。
ード6aが伸びるかまたはそのスプライス部61におい
て各端末部62.63が相互にずれることによるほかな
かった。
しかしながら、カバーコード6aの抗張力に比較してス
プライス部61の粘着(接着)力は小さいから、前記成
長は殆どスプライス部61のずれによるしかなかった。
プライス部61の粘着(接着)力は小さいから、前記成
長は殆どスプライス部61のずれによるしかなかった。
これにより、スプライス部の長さ!、は、加硫前の1.
より短くなる。
より短くなる。
この結果、ベルト層5及びトレッド部3の成長も、その
殆どが上述したスプライス部61とこれに隣接している
部分で行なわれてしまっていた。
殆どが上述したスプライス部61とこれに隣接している
部分で行なわれてしまっていた。
このため、タイヤ周上に不均一部分が生じ、この不均一
性は自動車の高速走行時の車両振動の一因となると共に
、タイヤの高速耐久性の悪化の要因になっていた。この
ことはタイヤを車両に装着して高速耐久性試験を実施す
ると前記スプライス部付近が異常に早く摩耗したり、室
内高速耐久性試験を実施すると殆ど前記スプライス部か
ら剥離故障が発生することからも裏付けられる。
性は自動車の高速走行時の車両振動の一因となると共に
、タイヤの高速耐久性の悪化の要因になっていた。この
ことはタイヤを車両に装着して高速耐久性試験を実施す
ると前記スプライス部付近が異常に早く摩耗したり、室
内高速耐久性試験を実施すると殆ど前記スプライス部か
ら剥離故障が発生することからも裏付けられる。
本発明者らは、上記カバー層のスプライス部に起因する
問題点を前記カーカス層と最内層に位置するベルト層と
の間にタイヤ周方向に対するコード角度が略0°である
カーカス補助層を介在せしめ、このカーカス補助層と前
記カーカス層とで直交構造を形成させることによって解
消されることを見出し、先に提案したが、ラジアルタイ
ヤとしての操縦安定性を高水準に維持しながら、高速性
と耐久性を向上させる上で未だ十分ではなかった。
問題点を前記カーカス層と最内層に位置するベルト層と
の間にタイヤ周方向に対するコード角度が略0°である
カーカス補助層を介在せしめ、このカーカス補助層と前
記カーカス層とで直交構造を形成させることによって解
消されることを見出し、先に提案したが、ラジアルタイ
ヤとしての操縦安定性を高水準に維持しながら、高速性
と耐久性を向上させる上で未だ十分ではなかった。
本発明の目的は、上述した第1の欠点であるカーカス層
とベルト層の隣接接着関係(パンタグラフ効果)を取り
除くと共に、第2の欠点であるカバー層のスプライス部
の局部変形を小さくし、操縦安定性を高水準に維持しな
がら、・高速性、耐久性の改良された空気入りラジアル
タイヤを提供することを目的とする。
とベルト層の隣接接着関係(パンタグラフ効果)を取り
除くと共に、第2の欠点であるカバー層のスプライス部
の局部変形を小さくし、操縦安定性を高水準に維持しな
がら、・高速性、耐久性の改良された空気入りラジアル
タイヤを提供することを目的とする。
(発明の構成〕
本発明は、左右一対のビード部と、該ビード部に連なる
左右一対のサイドウオール部と、該サイドウオール部間
に位置するトレッド部とからなり、該左右一対のビード
部の間にタイヤ周方向に対するコード角度が実質的に9
0°であるカーカス層が装架され、またトレッド部にお
けるカーカス層上にタイヤ周方向に対して10°〜30
”の角度でコードが互いに交差している複数層のベルト
層を配置した空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層
と最内層に位置するベルト層との間にタイヤ周方向に対
して略O″の角度でコードが配置されたカーカス補助層
を介在せしめ、このカーカス補助層をポリエステル系重
合体を芯成分とし、ポリアミド系重合体を鞘成分とする
芯鞘型複合繊維フィラメントコード(以下、複合繊維コ
ードという)から構成し、このカーカス補助層と前記カ
ーカス層とで直交構造を形成したことを特徴とする。
左右一対のサイドウオール部と、該サイドウオール部間
に位置するトレッド部とからなり、該左右一対のビード
部の間にタイヤ周方向に対するコード角度が実質的に9
0°であるカーカス層が装架され、またトレッド部にお
けるカーカス層上にタイヤ周方向に対して10°〜30
”の角度でコードが互いに交差している複数層のベルト
層を配置した空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層
と最内層に位置するベルト層との間にタイヤ周方向に対
して略O″の角度でコードが配置されたカーカス補助層
を介在せしめ、このカーカス補助層をポリエステル系重
合体を芯成分とし、ポリアミド系重合体を鞘成分とする
芯鞘型複合繊維フィラメントコード(以下、複合繊維コ
ードという)から構成し、このカーカス補助層と前記カ
ーカス層とで直交構造を形成したことを特徴とする。
以下、本発明の基本となる直交構造を中心にし、図面に
基づいて詳しく説明する。
基づいて詳しく説明する。
なお、第3図および第4図における番号は、以下の図面
においても同じ箇所を示す番号として準用する。
においても同じ箇所を示す番号として準用する。
第1図は本発明の空気入りラジアルタイヤの子午線方向
半断面説明図、第2図はそのカーカス層−カーカス補助
層−ベルト層の積層状態を示す展開平面図である。
半断面説明図、第2図はそのカーカス層−カーカス補助
層−ベルト層の積層状態を示す展開平面図である。
図に示す通り、カーカス層4と最内層に位置するベルト
層5dとの間には、タイヤ周方向E−E’に対するコー
ドの角度がほぼ0°のコードから構成されたカーカス補
助層7が介在している。
層5dとの間には、タイヤ周方向E−E’に対するコー
ドの角度がほぼ0°のコードから構成されたカーカス補
助層7が介在している。
カーカス層4のコードとしては、ナイロン。
ポリエステル等の有機繊維が一般に使用され、ベルト層
5のコードとしては、主にスチールコードが用いられる
が、他にアラミツド繊維と称される芳香族ポリアミド繊
維からなるコードを用いてもよい。
5のコードとしては、主にスチールコードが用いられる
が、他にアラミツド繊維と称される芳香族ポリアミド繊
維からなるコードを用いてもよい。
また、カーカス補助層7は、以下に詳述する複合繊維コ
ードを用いて構成することが重要である。
ードを用いて構成することが重要である。
カーカス補助層7は、この複合繊維コードを平行に配列
したタイヤ川原コードにゴム引きした材料または1本〜
20本程度のコードを巻回して並列に配した材料(いわ
ゆるグルグル巻きコード層)を用いて成形される。この
カーカス補助層7の幅は、隣接するベルト層5の幅より
も大きい方が好ましシ)。
したタイヤ川原コードにゴム引きした材料または1本〜
20本程度のコードを巻回して並列に配した材料(いわ
ゆるグルグル巻きコード層)を用いて成形される。この
カーカス補助層7の幅は、隣接するベルト層5の幅より
も大きい方が好ましシ)。
このカーカス補助層7をカーカス層4とベルト層5との
間に介在せしめると、カーカス補助層7のタイヤ周方向
に対するコード角度がほぼ0°であってカーカス層4の
タイヤ周方向に対するコード角度が実質的に90”であ
るために、第2図に示すようにカーカス補助層7のコー
ド7aとカーカス層4のカーカスコード4aとが互いに
直交し、これによりカーカス補助層7とカーカス層4と
で直交構造が形成される。
間に介在せしめると、カーカス補助層7のタイヤ周方向
に対するコード角度がほぼ0°であってカーカス層4の
タイヤ周方向に対するコード角度が実質的に90”であ
るために、第2図に示すようにカーカス補助層7のコー
ド7aとカーカス層4のカーカスコード4aとが互いに
直交し、これによりカーカス補助層7とカーカス層4と
で直交構造が形成される。
このようにして形成された直交構造では、カーカス層4
とカーカス補助層7とはその弾性主軸の方向がそれぞれ
タイヤ断面方向とタイヤ周方向に一致して互いに直角に
なっている。したがって、タイヤ成形加硫時に、従来タ
イヤのようにパンタグラフ効果によるカーカスコードの
コード角変化が生じないので、カーカスコードは実質的
にタイヤ断面方向に配置されることになり、タイヤユニ
フォーミティ、特にLFVを向上させることができる。
とカーカス補助層7とはその弾性主軸の方向がそれぞれ
タイヤ断面方向とタイヤ周方向に一致して互いに直角に
なっている。したがって、タイヤ成形加硫時に、従来タ
イヤのようにパンタグラフ効果によるカーカスコードの
コード角変化が生じないので、カーカスコードは実質的
にタイヤ断面方向に配置されることになり、タイヤユニ
フォーミティ、特にLFVを向上させることができる。
また、従来のラジアルタイヤのように、ベルト層5とカ
ーカス層4とでタイヤの断面形状を保持してきたものに
比し、本発明のタイヤの場合は、カーカス補助層を介在
させることによって形成される直交構造もタイヤの断面
形状を保持する役割を有する。このため、ベルト層5は
、タイヤ断面形状の保持以外のタイヤの他の特性、特に
曲線走行時のコーナリング特性の向上に対して有効に機
能することになる。
ーカス層4とでタイヤの断面形状を保持してきたものに
比し、本発明のタイヤの場合は、カーカス補助層を介在
させることによって形成される直交構造もタイヤの断面
形状を保持する役割を有する。このため、ベルト層5は
、タイヤ断面形状の保持以外のタイヤの他の特性、特に
曲線走行時のコーナリング特性の向上に対して有効に機
能することになる。
さらに第3図に示した従来のタイヤのように、ベルト層
5の上にカバー層6を配置した場合は、このカバー層6
のスプライス部での局部変形が大きかったが、本発明の
タイヤではカーカス補助層7がベルト層5dとカーカス
層4の間に挿入されているために、従来タイヤの不具合
であったカバー層スプライス部の局部変形が生じ難くな
る。これは、上下コード層によってカーカス補助層7が
挟まれているので、従来のベルト層5uの上に配置した
カバー層と異なり、加硫成形時のカバー層の変形がタイ
ヤ周上全体で行われるようになり、カーカス補助層のス
プライス部での局部変形が従来タイヤに比して小さくな
るからである。
5の上にカバー層6を配置した場合は、このカバー層6
のスプライス部での局部変形が大きかったが、本発明の
タイヤではカーカス補助層7がベルト層5dとカーカス
層4の間に挿入されているために、従来タイヤの不具合
であったカバー層スプライス部の局部変形が生じ難くな
る。これは、上下コード層によってカーカス補助層7が
挟まれているので、従来のベルト層5uの上に配置した
カバー層と異なり、加硫成形時のカバー層の変形がタイ
ヤ周上全体で行われるようになり、カーカス補助層のス
プライス部での局部変形が従来タイヤに比して小さくな
るからである。
さらにまた、従来タイヤにおけるカバー層のスプライス
部とそれ以外の部分の剛性比率に比較して、本発明のタ
イヤにおけるカバー層スプライス部とそれ以外の部分の
剛性比率は著しく1に近い(等しい)のである。
部とそれ以外の部分の剛性比率に比較して、本発明のタ
イヤにおけるカバー層スプライス部とそれ以外の部分の
剛性比率は著しく1に近い(等しい)のである。
しかしながら、本発明ラジアルタイヤの上記カーカス補
助層は、ポリエステル繊維コードに匹敵する高いモジュ
ラスとナイロンコードと同等のゴムに対する優れた接着
性を有する、ポリエステル系重合体を芯成分とし、ポリ
アミド重合体を鞘成分とする複合繊維から構成されてい
ることが必要である。すなわち、このような新規な複合
繊維コードを使用することにより、該カーカス補助層の
モジュラスを高くし、かつこのカーカス補助層のカーカ
ス層並びに最内層部のベルト層に対する接着性を太き(
して、この直交構造の耐久性を大きく向上させることが
できるからである。
助層は、ポリエステル繊維コードに匹敵する高いモジュ
ラスとナイロンコードと同等のゴムに対する優れた接着
性を有する、ポリエステル系重合体を芯成分とし、ポリ
アミド重合体を鞘成分とする複合繊維から構成されてい
ることが必要である。すなわち、このような新規な複合
繊維コードを使用することにより、該カーカス補助層の
モジュラスを高くし、かつこのカーカス補助層のカーカ
ス層並びに最内層部のベルト層に対する接着性を太き(
して、この直交構造の耐久性を大きく向上させることが
できるからである。
本発明において、複合繊維とは、たとえば第6図に示す
ように、単繊維断面の中心に芯成分Cを有し、その周囲
を鞘成分Sが取り囲むよって形態を有し、これが繊維の
長手方向に同様な形態になっているものを云う、鞘成分
S中に存在する芯成分Cの本数は、第8図のように1本
であってもよいし、あるいは2本以上の複数本であって
もよい。
ように、単繊維断面の中心に芯成分Cを有し、その周囲
を鞘成分Sが取り囲むよって形態を有し、これが繊維の
長手方向に同様な形態になっているものを云う、鞘成分
S中に存在する芯成分Cの本数は、第8図のように1本
であってもよいし、あるいは2本以上の複数本であって
もよい。
これら再重合体成分の配置が反対(逆)の場合は、芯成
分のポリアミド系重合体をポリエステル系重合体(鞘成
分)が被覆することになり、接着性の低いポリエステル
系重合体が直接ゴム層に接することになるから、接着性
が改良されないし、耐化学的安定性が低いという欠点を
解消することができなくなる。
分のポリアミド系重合体をポリエステル系重合体(鞘成
分)が被覆することになり、接着性の低いポリエステル
系重合体が直接ゴム層に接することになるから、接着性
が改良されないし、耐化学的安定性が低いという欠点を
解消することができなくなる。
複合繊維の芯成分を構成するポリエステル系重合体とし
ては、その代表的ポリマであるエチレンテレフタレート
を高分子鎖の反復構造単位とするポリエチレンテレフタ
レートとすることが好ましい0重合度が大きいポリマが
適用されが、好ましくはオルソクロロフェノールを溶媒
として25℃で測定した極限粘度が少なくとも0゜80
以上であるポリエチレンテレフタレートがよい。このポ
リエチレンテレフタレートは、イソフタル酸、p−オキ
シ安息香酸等のカルボン酸またはその誘導体のような共
重合性の第3成分が少量共重合されていてもちよい。
ては、その代表的ポリマであるエチレンテレフタレート
を高分子鎖の反復構造単位とするポリエチレンテレフタ
レートとすることが好ましい0重合度が大きいポリマが
適用されが、好ましくはオルソクロロフェノールを溶媒
として25℃で測定した極限粘度が少なくとも0゜80
以上であるポリエチレンテレフタレートがよい。このポ
リエチレンテレフタレートは、イソフタル酸、p−オキ
シ安息香酸等のカルボン酸またはその誘導体のような共
重合性の第3成分が少量共重合されていてもちよい。
また、鞘成分のポリアミド系重合体としては、繊維形成
性を存するナイロン66(ポリヘキサメチレンアジパミ
ド)、ナイロン6 (ポリカプロラクタム)、ナイロン
46(ポリテトラメチレンアジパミド)並びにそれらの
共重合体等を挙げることができる。これらのうちでも、
特に、融点が高くてポリエステル系重合体の融点に近く
、かつ25℃における硫酸中での相対粘度が少なくとも
2.8以上のナイロン66がよい。
性を存するナイロン66(ポリヘキサメチレンアジパミ
ド)、ナイロン6 (ポリカプロラクタム)、ナイロン
46(ポリテトラメチレンアジパミド)並びにそれらの
共重合体等を挙げることができる。これらのうちでも、
特に、融点が高くてポリエステル系重合体の融点に近く
、かつ25℃における硫酸中での相対粘度が少なくとも
2.8以上のナイロン66がよい。
複合繊維の複合比率(芯成分と鞘成分との断面積比率)
は、芯成分のポリエステル系重合体のゴムに対する接着
性や化学的安定性の改良効果をできるだけ大きくし、か
つモジュラスの低下をできるだけ小さくする範囲内で選
定すればよい。この複合比率は、特に限定されるもので
はないが、芯:鞘の断面積比で90:10〜10:90
、好ましくは80 =20〜20:80 、さらに好ま
しくは70:30〜30ニア0の範囲内で適宜選択され
る。この複合比率において、鞘成分の比率があまりに小
さく、芯成分が大きくなり過ぎるとこの芯成分のポリエ
ステル系重合体が露出するようになり、ゴムに対する接
着性や耐化学的劣化性が低下するようになるから好まし
くない。他方、鞘成分があまりに大きくなり過ぎると、
ポリアミド系重合体の比率が過剰になって、繊維コード
の初期モジュラスが低くなり、剛性が低下するためカー
カス補助層として好ましくない。
は、芯成分のポリエステル系重合体のゴムに対する接着
性や化学的安定性の改良効果をできるだけ大きくし、か
つモジュラスの低下をできるだけ小さくする範囲内で選
定すればよい。この複合比率は、特に限定されるもので
はないが、芯:鞘の断面積比で90:10〜10:90
、好ましくは80 =20〜20:80 、さらに好ま
しくは70:30〜30ニア0の範囲内で適宜選択され
る。この複合比率において、鞘成分の比率があまりに小
さく、芯成分が大きくなり過ぎるとこの芯成分のポリエ
ステル系重合体が露出するようになり、ゴムに対する接
着性や耐化学的劣化性が低下するようになるから好まし
くない。他方、鞘成分があまりに大きくなり過ぎると、
ポリアミド系重合体の比率が過剰になって、繊維コード
の初期モジュラスが低くなり、剛性が低下するためカー
カス補助層として好ましくない。
本発明に使用される複合繊維は、紡糸速度が少なくとも
2000m/分、好ましくは3000a+/分以上であ
る高速紡糸方法により得ることが好ましい。
2000m/分、好ましくは3000a+/分以上であ
る高速紡糸方法により得ることが好ましい。
この高速紡糸方法を適用することにより、ポリエステル
系重合体からなる芯成分とポリアミド系重合体からなる
鞘成分との接合(接着)力が向上するからである。この
理由は明らかではないが、前記2つの重合体の結晶化、
特に結晶化し易いポリアミド系重合体の結晶化が高速紡
糸のために抑制された状態でその高分子鎖が繊維軸方向
に配向され、同時に繊維軸方向に配向された芯成分のポ
リエステル系重合体と接合されるために、紡糸並びに延
伸工程等における両成分の接合界面における応力の集中
が著しく抑制されることによるものと推定される。
系重合体からなる芯成分とポリアミド系重合体からなる
鞘成分との接合(接着)力が向上するからである。この
理由は明らかではないが、前記2つの重合体の結晶化、
特に結晶化し易いポリアミド系重合体の結晶化が高速紡
糸のために抑制された状態でその高分子鎖が繊維軸方向
に配向され、同時に繊維軸方向に配向された芯成分のポ
リエステル系重合体と接合されるために、紡糸並びに延
伸工程等における両成分の接合界面における応力の集中
が著しく抑制されることによるものと推定される。
上記複合繊維からなるフィラメントは複数本が収束、撚
糸され、カーカス補助層用のコードに形成される。この
コードに対して付与する撚は、 K=Ti (上式中、Kは撚係数、Tは撚数(回/10cm)Dは
コードの総デニール数を示す) で示される撚係数が1000〜3000の範囲、好まし
くは1400〜2400の範囲であることがよい。この
撚係数が1000よりも小さくなると、撚コードの収束
性が低下し、初期接着力が低下するのみならず、耐疲労
性が低下し、このコードからなるカーカス補助層を有す
るタイヤの耐久性が低下する。他方、撚係数が3000
を超えると、コードの初期モジュラス並びにに強度の低
下する。
糸され、カーカス補助層用のコードに形成される。この
コードに対して付与する撚は、 K=Ti (上式中、Kは撚係数、Tは撚数(回/10cm)Dは
コードの総デニール数を示す) で示される撚係数が1000〜3000の範囲、好まし
くは1400〜2400の範囲であることがよい。この
撚係数が1000よりも小さくなると、撚コードの収束
性が低下し、初期接着力が低下するのみならず、耐疲労
性が低下し、このコードからなるカーカス補助層を有す
るタイヤの耐久性が低下する。他方、撚係数が3000
を超えると、コードの初期モジュラス並びにに強度の低
下する。
この撚を与えたコードは、接着剤処理を施した後の2.
25g/dの荷重負荷時の伸び率が6.5%以下であり
、かつ150℃における乾熱収縮率が6.0%以下にな
るようにすることが望ましい。
25g/dの荷重負荷時の伸び率が6.5%以下であり
、かつ150℃における乾熱収縮率が6.0%以下にな
るようにすることが望ましい。
接着剤処理コードの伸び率が6.5χを超えると、コー
ドとしての初期モジュラスが低くなり過ぎて、これをカ
ーカス補助層に適用した場合、操縦安定性および高速性
が十分に向上しない。また、乾熱収縮率が6.0χを超
えるとタイヤ加硫時の繊維コードの収縮に伴い、タイヤ
のユニフォーミティに悪影響を及ぼし、コードの初期モ
ジュラスも低下する。
ドとしての初期モジュラスが低くなり過ぎて、これをカ
ーカス補助層に適用した場合、操縦安定性および高速性
が十分に向上しない。また、乾熱収縮率が6.0χを超
えるとタイヤ加硫時の繊維コードの収縮に伴い、タイヤ
のユニフォーミティに悪影響を及ぼし、コードの初期モ
ジュラスも低下する。
本発明において、上記コードのカーカス補助層における
打込み本数はタイヤの種類によって相違するが、通常、
20〜80本15cm、好ましくは30〜70本15c
mの範囲内にするのがよい。
打込み本数はタイヤの種類によって相違するが、通常、
20〜80本15cm、好ましくは30〜70本15c
mの範囲内にするのがよい。
以下、実験例を示して本発明の効果を具体的に説明する
。
。
実験例
第1図および第2図において、カーカス層4と最内層に
位置するベルト層5dとの間に介在させるカーカス補助
層7として、次の複合繊維コードを適用したタイヤ(本
発明タイヤ)および次のナイロン繊維コードを適用した
タイヤ(従来タイヤ)を作成した。
位置するベルト層5dとの間に介在させるカーカス補助
層7として、次の複合繊維コードを適用したタイヤ(本
発明タイヤ)および次のナイロン繊維コードを適用した
タイヤ(従来タイヤ)を作成した。
店泊JLLL二五:
ポリエチレンテレフタレートを芯成分とし、ナイロン6
6を鞘成分とする第6図に示す断面形状を有する、15
000の芯鞘型複合繊維フィラメントを2本引揃えて、
上撚数が40回/10cm 、下撚数が40回/10c
a+ 、撚係数Kが2191の撚コードを作成した。こ
のコードをレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(
RF L)接着剤で処理し、235℃で0.3g/dの
張力下に熱処理し、2゜25g/dの荷重下の伸び率が
5.5χ、150℃での乾熱収縮率が3.2χである接
着処理コードを作成し、これをカーカス補助層用コード
として使用した。
6を鞘成分とする第6図に示す断面形状を有する、15
000の芯鞘型複合繊維フィラメントを2本引揃えて、
上撚数が40回/10cm 、下撚数が40回/10c
a+ 、撚係数Kが2191の撚コードを作成した。こ
のコードをレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(
RF L)接着剤で処理し、235℃で0.3g/dの
張力下に熱処理し、2゜25g/dの荷重下の伸び率が
5.5χ、150℃での乾熱収縮率が3.2χである接
着処理コードを作成し、これをカーカス補助層用コード
として使用した。
ナイロン66′維コード:
12600のナイロン66繊維コードを2本引揃えて撚
糸し、上撚数が40回/10cm 、下撚数が40回/
10cm 、撚係数Kが2008の撚コードを作成した
。
糸し、上撚数が40回/10cm 、下撚数が40回/
10cm 、撚係数Kが2008の撚コードを作成した
。
このコードを前記RFL接着剤で処理し、225℃で1
.5g/dの張力下に熱処理し、2.25g/dの荷重
下の伸び率が7.0χ、150℃での乾熱収縮率が4.
2χである接着処理コードを作成し、これをカーカス補
助層用コードとして使用した。
.5g/dの張力下に熱処理し、2.25g/dの荷重
下の伸び率が7.0χ、150℃での乾熱収縮率が4.
2χである接着処理コードを作成し、これをカーカス補
助層用コードとして使用した。
なお、参考のために、第3図および第4図に示す如くベ
ルト層5の上に位置する前記複合繊維コードからなるカ
バー層6を介在させたタイヤ(対比タイヤ)を作成した
。
ルト層5の上に位置する前記複合繊維コードからなるカ
バー層6を介在させたタイヤ(対比タイヤ)を作成した
。
これらの3種類のタイヤの寸法は次の通りである。また
、これらのタイヤのエンド(幅50fl当りのコード本
数)およびコード角度(タイヤ周方向に対する角度)を
下記表1に示す。
、これらのタイヤのエンド(幅50fl当りのコード本
数)およびコード角度(タイヤ周方向に対する角度)を
下記表1に示す。
タイヤサイズ: 185/70R1385H。
ベルト層 :
(1)スチールコードの構成= (3者同じ)、l×5
(素線径0.25)、 40エンド(50H幅当りのコード 本数)。
(素線径0.25)、 40エンド(50H幅当りのコード 本数)。
(2)コード角度:タイヤ周方向に対し20°。
(3)プライ数 :2枚(コードは上下層互いに交差)
(3者同じ)Q カーカス層: 1500d/ 2のポリエステルコード
1プライ、コード角度はタイヤ 周方向に対し90° (3者同じ)。
(3者同じ)Q カーカス層: 1500d/ 2のポリエステルコード
1プライ、コード角度はタイヤ 周方向に対し90° (3者同じ)。
カバー層二 本発明タイヤおよび対比タイヤ:ポリエチ
レンテレフタレートが 内層に、66ナイロンが外層に配 置され、かつその面積比が50= 50からなるフィラメント多数本 からなる1500 D/2の複合コードを使用した。エ
ンド数50.コー ド角度はタイヤ周方向に対し0 °、ラップ量は60+n。
レンテレフタレートが 内層に、66ナイロンが外層に配 置され、かつその面積比が50= 50からなるフィラメント多数本 からなる1500 D/2の複合コードを使用した。エ
ンド数50.コー ド角度はタイヤ周方向に対し0 °、ラップ量は60+n。
従来タイヤ: 12600/2のナイロン66コードを
用いた。エンド数 50、コード角度はタイヤ周方向 に対し0″、ラップ量は60H剛。
用いた。エンド数 50、コード角度はタイヤ周方向 に対し0″、ラップ量は60H剛。
(4)カバー層の位置:
本発明タイヤ:第1図と第2図
で複合繊維コードを使用。
従来タイヤ:第1図と第2図で
ナイロン繊維コードを使用。
対比タイヤ:第3図と第4図で
複合繊維コードを使用。
(以下、余白)
表1
表1より、従来タイヤあるいは対比タイヤに比して、本
発明タイヤは成形加硫前後の変化がカーカス層において
少ないことが判る。すなわち、カーカス角度の変化は本
発明タイヤ、従来タイヤでは実質零であるのに対し、対
比タイヤではその変化量がそれぞれ2°、換言すればカ
ーカスが2°タイヤ断面方向とずれている。
発明タイヤは成形加硫前後の変化がカーカス層において
少ないことが判る。すなわち、カーカス角度の変化は本
発明タイヤ、従来タイヤでは実質零であるのに対し、対
比タイヤではその変化量がそれぞれ2°、換言すればカ
ーカスが2°タイヤ断面方向とずれている。
また、カバー層のスプライス部の成形加硫前後のスプラ
イス部のラップ量の変化率をみても本発明タイヤは従来
タイヤに比して小さいことがわかる。この変化率が小さ
いということは、カバー層スプライス部での局部変形が
少ないことと等価である。
イス部のラップ量の変化率をみても本発明タイヤは従来
タイヤに比して小さいことがわかる。この変化率が小さ
いということは、カバー層スプライス部での局部変形が
少ないことと等価である。
また、これらのタイヤにつき、次の試験を行った。その
結果を表2に示す。
結果を表2に示す。
タイヤユニフォーミティ試 :
(1) RF V (Radial Force V
ariation)、L F V (Lateral
Force Variation)。
ariation)、L F V (Lateral
Force Variation)。
JASOC607r自動車用タイヤのユニフ、1−ミテ
ィ試験方法」に準拠して行った。
ィ試験方法」に準拠して行った。
(2) フリーランアウト。
フリーランアウトとはタイヤ−周上のタイヤ径方向の寸
法変化を表わす。この変化のpeak to peak
をフリーランアウトルール値とする。
法変化を表わす。この変化のpeak to peak
をフリーランアウトルール値とする。
これはタイヤの周方向の寸法的な不均一性を表わす尺度
とされる。
とされる。
測定時の内圧はJASOC607に準じて測定した。
扁1j仔μυ友1工
室内高速耐久試験の試験条件は
内圧 P=3.0kg/aJ
荷重 W = JATMA設計常用設計常用荷重45夕
毎加速 ドラム径=1707m でタイヤが破壊するまで走行する。
毎加速 ドラム径=1707m でタイヤが破壊するまで走行する。
タイヤの剛性の面よりタイヤ周上のカバー層のスプライ
ス部のタイヤ断面での単位幅当りのタイヤ周方向曲げ剛
性りと他の断面での単位幅当りのタイヤ周方向曲げ剛性
りとの比(タイヤ周上不均一性) k (=D/D >
により、タイヤ剛性面よりタイヤの均一性について検討
したもの。
ス部のタイヤ断面での単位幅当りのタイヤ周方向曲げ剛
性りと他の断面での単位幅当りのタイヤ周方向曲げ剛性
りとの比(タイヤ周上不均一性) k (=D/D >
により、タイヤ剛性面よりタイヤの均一性について検討
したもの。
具体的な計算法としては、ベルト層を基準として一般積
層板理論(「複合材料工学」林 毅編、日科技連出版)
を用いて積層板の曲げ剛性を計算する。
層板理論(「複合材料工学」林 毅編、日科技連出版)
を用いて積層板の曲げ剛性を計算する。
(以下、余白)
表 2
表2より、本発明タイヤは、LFVが従来タイヤ、対比
タイヤに比べて小さくなっているこトがわかる.これは
、本発明の直交構造によるカーカスコードのコード角度
に変化がないことによるもである。また、RFVおよび
フリーランアウト(p−p値)も本発明タイヤが従来タ
イヤ、対比イヤに比べて小さくなっている。これは、カ
ーカス補助層のスプライス部の変化率が本発明タイヤで
は少ないことに起因している。
タイヤに比べて小さくなっているこトがわかる.これは
、本発明の直交構造によるカーカスコードのコード角度
に変化がないことによるもである。また、RFVおよび
フリーランアウト(p−p値)も本発明タイヤが従来タ
イヤ、対比イヤに比べて小さくなっている。これは、カ
ーカス補助層のスプライス部の変化率が本発明タイヤで
は少ないことに起因している。
さらに、高速耐久性については、本発明タイヤが従来タ
イヤ、対比タイヤに比べて向上しているのが判るる。
イヤ、対比タイヤに比べて向上しているのが判るる。
また、表2において、kが1より離れるにしたがってタ
イヤ周上での不均一性が増大することになる。したがっ
て、本発明タイヤは従来タイヤ、対比タイヤに比べてタ
イヤ周上での曲げ剛性不均一性が少ないことが判る。
イヤ周上での不均一性が増大することになる。したがっ
て、本発明タイヤは従来タイヤ、対比タイヤに比べてタ
イヤ周上での曲げ剛性不均一性が少ないことが判る。
以上の実験結果より明らかなように、本発明タイヤは従
来タイヤおよび対比タイヤに比べてユニフォーミティが
向上しているだけでなく、高速耐久性が著しく向上して
いる。
来タイヤおよび対比タイヤに比べてユニフォーミティが
向上しているだけでなく、高速耐久性が著しく向上して
いる。
このような本発明タイヤのユニフォーミティおよび高速
・耐久性の向上は、カーカス層とベルト層を隣接させる
ことな(、これら両層間にコード方向がタイヤ周方向に
対してほぼ0°であるカーカス補助層を介在させてカー
カス層4とカーカス補助層で網目構造を形成したことお
、よびこのカーカス補助層を前述した接着性および耐化
学的安定性に優れた、高モジェラスの芯鞘型複合繊維コ
ードを用いて形成したことによるものである。
・耐久性の向上は、カーカス層とベルト層を隣接させる
ことな(、これら両層間にコード方向がタイヤ周方向に
対してほぼ0°であるカーカス補助層を介在させてカー
カス層4とカーカス補助層で網目構造を形成したことお
、よびこのカーカス補助層を前述した接着性および耐化
学的安定性に優れた、高モジェラスの芯鞘型複合繊維コ
ードを用いて形成したことによるものである。
第1図は本発明の空気入りラジアルタイヤの一例を示す
子午線方向半断面図、第2図はその展開平面図、第3図
は従来の空気入りラジアルタイヤの子午線方向半断面図
、第41図はその展開平面図、第5図(al、 (b)
はタイヤの製造過程におけるカバー層のスプライス部の
ずれの発生状況を示す説明図、第6図は図は芯鞘型複合
繊維フィラメントの1例を示す断面図である。 ■・・・ビード部、3・・・トレッド部、4・・・カー
カス層、5・・・ベルト層、5u・・・ベルト最外層、
5d・・・ベルト最内層、6・・・カバー層、7・・・
カーカス補助層、C・・・芯成分、S・・・鞘成分。 代理人 弁理士 小 川 信 −
子午線方向半断面図、第2図はその展開平面図、第3図
は従来の空気入りラジアルタイヤの子午線方向半断面図
、第41図はその展開平面図、第5図(al、 (b)
はタイヤの製造過程におけるカバー層のスプライス部の
ずれの発生状況を示す説明図、第6図は図は芯鞘型複合
繊維フィラメントの1例を示す断面図である。 ■・・・ビード部、3・・・トレッド部、4・・・カー
カス層、5・・・ベルト層、5u・・・ベルト最外層、
5d・・・ベルト最内層、6・・・カバー層、7・・・
カーカス補助層、C・・・芯成分、S・・・鞘成分。 代理人 弁理士 小 川 信 −
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 左右一対のビード部と、該ビード部に連なる左右一対の
サイドウォール部と、該サイドウォール部間に位置する
トレッド部とからなり、該左右一対のビード部間にタイ
ヤ周方向に対するコード角度が実質的に90°であるカ
ーカス層が装架され、前記トレッド部におけるカーカス
層上にタイヤ周方向に対するコード角度が10°〜30
°で互いに交差する複数層のベルト層が配置されてなる
空気入りタイヤにおいて、 前記カーカス層と最内層に位置するベルト層との間にタ
イヤ周方向に対するコード角度が略0°である、ポリエ
ステル系重合体を芯成分とし、ポリアミド系重合体を鞘
成分とする芯鞘型複合繊維フィラメントコードからなる
カーカス補助層を介在せしめ、このカーカス補助層と前
記カーカス層とで直交構造を形成させたことを特徴とす
る空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63150216A JPH01317804A (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63150216A JPH01317804A (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01317804A true JPH01317804A (ja) | 1989-12-22 |
Family
ID=15492075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63150216A Pending JPH01317804A (ja) | 1988-06-20 | 1988-06-20 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01317804A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005225398A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2014201145A (ja) * | 2013-04-03 | 2014-10-27 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
WO2018155530A1 (ja) * | 2017-02-22 | 2018-08-30 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
-
1988
- 1988-06-20 JP JP63150216A patent/JPH01317804A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005225398A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2014201145A (ja) * | 2013-04-03 | 2014-10-27 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
WO2018155530A1 (ja) * | 2017-02-22 | 2018-08-30 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
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